スポーツ
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スポーツ 2013年03月15日 15時00分
本誌球春スクープ 巨人対阪神 ヤンキースタジアム来季開幕戦の全真相(2)
巨人が、そしてNPBが米国での公式戦開幕戦に心血を注ぐのは、その延長線にもう一つの雄大な計画があるからだ。ワールドシリーズ王者と日本シリーズ王者が真の世界一を決める『グローバル・ワールドシリーズ』の実現である。 とりわけ、元駐米大使を務め、米国内に強力な人脈を持つ加藤コミッショナーは就任時から「在任期間中に道筋をつけたい」と表明しており、意気込みが強い。いや、それを見込んで渡辺会長をはじめ、各球団のオーナーが加藤氏にコミッショナーを託したのだ。 「実現した場合、実施時期は翌シーズンの開幕前が予想される。ワールドシリーズ直後の秋ではMLB選手会や労組の反発があり、実現が難しい。強行すれば、日米共にシリーズを終えたばかりで、セレモニー的な決戦になりかねない。そこで浮上しているのが、両国とも開幕直前の3月。すでに米国側は日本開幕戦でテストを終えており、今度は日本側の米国開幕戦の番。当然、グローバル・ワールドシリーズのテストの意味合いもあり、予定が遅れれば、それだけ本番も遅れる。ナベツネさんも年齢的に待ったなしでしょうから、ぜひとも実現したいのが来年の巨人の米国開幕戦なのです。そのためには何としてもWBCを3連覇する必要がある」(前出・同) 現役を引退した松井も側面支援している。'03年に松井がヤンキース入りして以来、専属広報を務めてきた広岡勲氏をMLBからの要請という形で「チームジャパン・メディア・リエゾン」の肩書で侍ジャパンの広報に送り込んでいるのだ。 「現在もニューヨークに居を構える松井には、さまざまなメジャー選手の情報が届いており、米国をはじめ、プエルトリコ、ドミニカ、ベネズエラ、メキシコの戦力を分析している。それを阿部をはじめ、侍ジャパンの面々に伝えているのです。現役で開幕スタメンを目指すイチローにはそんな余裕はないが、監督修業中の松井は可能。読売首脳の中には、来年の米国開幕戦は興行的にも原監督より松井監督という構想もある」(ベテラン巨人担当記者) 唯一気になるのは、先にも触れた侍ジャパンの支柱となる阿部の右膝の違和感だ。昨シーズンも両膝を痛め、無理を続けて公式戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、アジアシリーズとフル回転。さらにはWBC主将に抜擢されたことで昨秋のキューバとの親善試合、グアム合同自主トレ、代表合宿と休みなしに酷使してきたからだ。 「すべてが阿部のペース。心配ないですよ。昨年の日本シリーズでも第3戦で右膝を痛め、負傷交代しています。結局2試合を欠場しながら、本拠地に戻った第6戦から4番・捕手として復帰し、日本一を決める決勝打を放っています。確かに、右膝を気遣っていることもあるが、巨人のスカウト陣や松井から届いた決勝トーナメントで対戦する各国選手を学習している意味合いの方が大きい。強化、壮行試合の打撃成績が4試合で12打数1安打だったのも、それが原因です。サンフランシスコからが阿部の本番。それまではフル出場は極力避けるという判断」(WBC担当記者) その意味では米国行きの切符がかかる8日からの第2ラウンドが山場となる。実質、2つの席を巡って日本は台湾、キューバなど3国と争うことになる。台湾代表はレベルアップしているうえ、キューバも国内リーグを終えたばかりでベストの状態だ。 「原監督も気が気じゃない。侍ジャパンには優勝してほしいが、そうなれば来年の米国開幕戦が濃厚となり、松井監督案が急浮上しますからね」(球界関係者) 3連覇なるか。
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スポーツ 2013年03月14日 15時30分
4日目にして早くも白鵬の優勝見えた!? 日馬富士、大関陣が総崩れ
大相撲春場所(大阪ボディメーカーコロシアム=3月10日〜24日)は始まったばかりだというのに、4日目が終わったばかりで、早くも横綱・白鵬(28=宮城野)の優勝が見えてきてしまった。 幕内で4戦全勝は白鵬ただ一人。先場所優勝した日馬富士(28=伊勢ヶ浜)は3日目・高安、4日目・千代大龍と平幕相手に連敗を喫し、もう1敗もできない状況となった。この先、白鵬が大崩れしないかぎりは、日馬富士の2場所連続優勝は絶望的で、優勝争いに絡むこともできない。 かねて、日馬富士には大関時代から、「優勝した次の場所は勝てない」といわれている。そのジンクスに当てはめてみると、今場所は優勝争いどころか、新横綱の場所(昨年11月=九州場所)のように1ケタで終わってしまう可能性もありそうだ。 一方、毎場所、ふがいない成績が続く大関陣だが、今場所も相変わらず。鶴竜(27=井筒)が一人だけ、3勝1敗としているが、北の湖理事長(元横綱)から「優勝争いしてほしい」と名指しされた稀勢の里(26=鳴戸)は2勝2敗で厳しい状況。場所前に婚約を解消した琴奨菊(29=佐渡ヶ嶽)も2勝2敗。琴欧洲(30=佐渡ヶ嶽)に至っては、1勝3敗の惨状。まだ序盤戦で、この成績だ。この先、中盤戦からは大関同士の星の潰し合い、横綱戦が始まるわけで、期待はできそうにない。 先場所の大関陣は稀勢の里、琴欧洲が辛うじて2ケタの10勝(5敗)止まり。鶴竜と琴奨菊に至っては、8勝(7敗)で勝ち越すのが精いっぱいだった。それは、今場所も変わりはなさそうな気配だ。 日馬富士が今後また、格下相手に星を献上して、白鵬が全勝を守れば、優勝争いへの興味は一気に薄れてしまい、場所は台無しになってしまう。日馬富士にはなんとか、踏ん張ってほしいものだが…。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月14日 15時00分
本誌球春スクープ 巨人対阪神 ヤンキースタジアム来季開幕戦の全真相(1)
日本中が注視する中で『ワールド・ベースボール・クラシック』(WBC)が3月2日のブラジル戦で開幕した。大会直前に4番で正捕手、そして主将の阿部慎之助(巨人)が右膝に違和感を訴え、3連覇を不安視する声も聞かれたが、3日の中国戦も勝利し、6日のキューバ戦を待たずに第2ラウンド(東京ドーム)へ駒を進めた。 阿部の状態は「今の自分は侍どころかニセ侍、落ち武者ですよ」と自嘲するように万全ではないものの、試合に出られない状況ではないという。 「巨人サイドから待ったがかかったのです。読売の狙いはただ一つ、サンフランシスコで行われる決勝トーナメント(20日決勝)で、三度世界王者のタイトルを獲得すること。長丁場を踏まえて阿部を温存させたいのでしょう。というのも、今大会の結果次第では読売の遠大な計画が霧散する可能性があるからです」(全国紙スポーツ事業担当) 遠大な計画とは、日本球界初となる本場米国での公式戦開催。それも伝統の巨人-阪神戦を来季の開幕戦で米国開催するというもの。巨人は来年、前身の大日本東京野球倶楽部創設から80周年を迎えることから、そのメモリアルイベントとして企画しているのだ。 日本野球機構(NPB)も全面的にバックアップしている。昨年12月に渡米した加藤良三コミッショナーは米大リーグ機構(MLB)とWBCについて意見交換した際、このプランを具体化したというが、正式に発表されていないのには事情がある。巨人関係者によれば、経費面などを考えると、開催に慎重な意見もあるからだという。 スポーツ紙デスクが解説する。 「昨年3月にはイチローがいたマリナーズとアスレチックスが来日し、東京ドームでMLBの日本開幕戦2試合を開催して4万4227人、4万3391人が入った。それに合わせて巨人と阪神も両チームとオープン戦を実施したように、日本側はMLB側に協力しているのです。そのお膳立てをしたのが日米野球開催に実績を持つ読売新聞社で、今回のWBC日本開催分についても同社が仕切っている。そのお礼も兼ねてMLB側は快く米国での巨人−阪神開幕戦に協力しようというわけです。が、肝心の読売サイドが集客に不安があるのか、ためらっている。米国の野球ファンが知っている日本人プレーヤーといえば、MLBで活躍するダルビッシュやイチローで、巨人の阿部、内海といっても無名。しかし、侍ジャパンがWBC3連覇を達成すれば、米国の野球ファンも日本のプロ野球に興味を持つ。その侍ジャパンを支えるのは7人の巨人選手。つまり、読売グループとしては世界一を条件に米国開催にゴーサインを出そうとしているわけで、優勝を逃せばお蔵入りとなります。今回のWBCには、水面下で日本球界初の米国開幕戦がかかっているのです」 米国開幕戦はニューヨークのヤンキースタジアムが最有力候補。松井秀喜のヤンキース入団に伴い、巨人はヤンキースと業務提携を結んでおり、現在はイチローが活躍。人口的にもマスコミ的にもニューヨークはこれ以上ない舞台なのだ。 キューピッド役を演じているのはイチローだ。 「昨年の日本開幕戦で来日した際、イチローは渡辺恒雄会長と会談しており、その際、あのナベツネさんが『あれほど頭のいい男に会ったことがない。一流だ』と大絶賛したほど。巨人の米国開幕戦についてもイチローは助言をしたのでしょう。その巧みな哲学、美学、心理学、政治学に読売の主筆が舌を巻いたというわけです。思えば、昨年7月にイチローがヤンキースに移籍したのも、侍ジャパンに7人の巨人選手、3人の偵察部隊を送り出したのもすべては想定内。日本が3連覇を達成すれば、ヤンキースタジアムでの開幕戦の興行も大成功となる」(米駐在のマスコミ関係者)
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スポーツ 2013年03月14日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・東京ヤクルト編 「量よりも質! オフの補強に成功して打倒巨人の一番手に」
選手層の厚さはそれほどでもないが、投打、打順、年齢、ポジション別の選手人数のバランス(構成)がもっとも優れたチームだと思った。 ただ、その多少の偏りがあっても困らないのが、ピッチャーの頭数である。ドラフト1、2位の両即戦力投手が“機能”すれば、勝てる…。小川淳司監督(55)は密かに優勝への手応えを感じているのではないだろうか。 まずは1位の石川泰椎(24=ヤマハ)だが、「ストレートも速い変化球投手」という印象を持った。社会人時代からスライダー、フォーク、カーブなど変化球の持ち球が多いことで知られていたが、「鋭角に曲がる縦の変化球」は面白いと思った。関係者に確認したところ、『縦のカーブ』だという。その曲がり具合は、昨季高卒1年目ながら先発ローテーション入りしたソフトバンクの武田翔太に近いものがある。あえて注文をつけるとすれば、踏み出す左足の膝をあまり曲げないので、投げ終わったときに臀部を突き出したふうに見えるので、少々、投球フォームはカッコ悪い。しかし、先発ローテーションに食い込んでくるだろう。 また、独特の投球フォームが話題となったドラフト2位の小川泰弘(22=創価大)も面白い。背中を丸め、胸を蹴るまで左足を上げるスタイルから繰り出されるストレートは「重さ」を感じさせる。キャンプ中盤以降は低めに集めることを意識していたからか、ややスピードを押さえてのピッチング練習になっていたが、ストレートの『質』は間違いなく一軍レベルである。 ただ、この小川に関しては『課題』も感じられた。ランニング系の練習でバテるのが早く、投・内連携プレーでもクイックモーションが“学生のまま”だった。独特の投球フォームのせいだとしても、クイックは遅い。普通の新人なら、二軍で勉強させるところだが、この小川のストレートを見ていると、1年目から使いたくなる。「イニングの頭から」という制限付きのリリフ起用だろうか…。 ベテラン・館山昌平(31)だが、キャンプ序盤のブルペン投球で「10球に1度」くらいの割合で、スローボールを投げていた。「11年オフに手術した右手の血行障害を気にして」のことらしいが、このクラスの投手は自己調整にも長けている。不安材料ではないだろう。 06年以来の復帰となった岩村明憲(33)だが、第一印象は、楽天時代と比べてかなりスマートになった。フリー打撃だけでは判断するべきではないが、スイングは鋭くなった。レフト線へも球足の速い打球が飛ぶようになり、オープン戦で結果を出せば、自信を持ってシーズンに臨めるのではないかと思った。ただ、現在のヤクルトには『二塁=田中浩康、三塁=宮本慎也』がいる。外野手で出場することも多かった主砲・畠山和洋(30)が、一塁の守備練習に加わっていた。バレンティン、ミレッジの両外国人選手もいる。岩村が順調ならば、良い意味で小川監督の悩みは尽きないだろう。 キャンプ中盤、フリー打撃の投手として登板した久古健太郎、日高亮の両左腕が順調に仕上がっている印象を受けた。新人捕手・星野雄大もサインプレーでハツラツとした動きを見せていた。5年目の捕手・新田玄気の声がグラウンド中で響いていた。捕手陣は連日の特守が行われており、この2人の動きを見て思ったのが、「相川から中村悠平へ」という正捕手継承の規制路線も怪しくなってきたということ。今季のヤクルトは、投手、打線、そして守備力、すべてにおいてレベルアップした。故障者が出なければ、原巨人の連覇を阻止する力は十分に持っている。
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スポーツ 2013年03月13日 15時30分
2013年プロ野球キャンプレポート・オリックス編 「投手陣のレベルアップがあれば優勝圏内に…」
キャンプ明けの2月27日、元広島のマイク・シュルツ投手(27)の入団が発表された。村山良雄・球団本部長は「日本のことをよく分かっているのも判断材料になった」と“緊急獲得”した理由を語っていたが(共同通信より)、このコメントはある意味、新生・森脇オリックスの現状も如実に表していた。 オリックスはFA補填でソフトバンクのクローザー・馬原孝浩(31)を獲得。キャンプ直前に日本ハムとの複数トレードで「4番も託せる」糸井嘉男外野手(31)も得た。馬原はキャンプ後半で右肩の違和感を訴えたが、大ごとではなさそうだ。『ゲームの軸』となるこの2人の新加入選手が活躍すれば、クライマックスシリーズ進出はもとより、優勝圏内にも食い込んでいるだろう。 森脇浩司・新監督(52)の采配だが、指揮権を代行した昨季終盤の通り、機動力や犠打を絡め、確実に得点を取っていくスタイルだと思われる。フリーに打たせる“一発野球”は大量得点こそ狙えるが、その確率は高くない。堅実な機動力野球の攻撃に切り換えるのであれば、最小失点で押さえられる投手力が不可欠となる。オリックスの生命線は、投手陣ではないだろうか。 エース・金子千尋(29)がフリー打撃に登板したのは、2月11日。打者4人に約70球を投げ、ヒット性の当たりは3本。急性胃腸炎でキャンプ序盤の練習をリタイアしたとは思えないほど「順調な仕上がり」を見せていたが、その後、右前腕部の炎症で調整が大幅に遅れてしまった。 エースの不調がシュルツ獲得に繋がったのだろう。 シュルツは広島時代の10年シーズン途中に椎間板ヘルニアと診断され、メスを入れたが、翌11年に復活できなかった。昨年はナショナルズとマイナー契約を交わしたものの、7月に解雇されており、実戦から遠ざかっているという。広島時代は先発だけではなく、リリーバーとしても活躍したが、日本を知る利点よりも、「本当に投げられるのか?」といった不安要素の方が大きいのでは…。 投手陣の新戦力は、ドラフト1位ルーキー・松葉貴大投手(22=大阪体育大)、新外国人のディクソン、ハモンド、トレード加入の東野峻、八木智哉の4人。松葉は140キロ台後半のストレートが出る即戦力左腕と称されていた。しかし、16日の紅白戦では、1イニングに2本塁打を浴びてしまった。その松葉の心象だが、カーブ、スライダー、チェンジアップ系の変化球(ツーシーム?)も投げていたが、クローザータイプの投手のような『三振を決めに行くウイニング・ショット』を持っていないと思った。しかし、コントロールも良く、どの変化球でもストライクが取れるので、「6回3失点以内」という先発投手のQS(クオリティ・スタート)を稼げるタイプだと思った。ただ、16日の登板はコントロールも悪かった。ストライクを取りに行ったところを狙い打ちされ、しかも、「スタンドまで」となると、二軍で勉強することも多いようだ。 左腕のスティーブン・ハモンドは、独立・BCリーグの石川ミリオンスターズの出身。石川時代も見たが、踏み出す右足の歩幅が少し狭くなったような気がする。当時はパワータイプのピッチャーだったと記憶しているが、NPBのストライクゾーンに違和感を持っているのか、それとも、プロの柔らかいマウンドが合わないのか、石川時代の迫力はまだ発揮されていなかった。また、ブラントン・ディクソンだが、「こじんまりとまとまった右腕」と見限るか、「大崩れしない安定感がある」と警戒するか、評価は二分すると思われる。馬原は故障前の輝きを取り戻しつつあり、チームトップ(=8勝)の勝ち星を上げた西勇輝(22)も順調な仕上がりを見せていたが、投手陣は不安要素の方が多いのではないだろうか。トレード加入の八木智哉(29)も、まだ本調子ではないように見えた。 東野はハイペースでの仕上がりを見せていた。金子の復帰が遅れれば、移籍1年目での開幕投手も十分にあり得る。 打撃陣ではバルディリスが順調に見えた。来日6年目、『阪神のテスト生』から這い上がった“苦労人”のスイングは、さらに安定感が増した。「空振りの少ないバッター」でもあったが、こういうバッターはエンドランなどのサインが出しやすい。森脇政権ではもっと重宝されるはずだ。 森脇監督になって、キャンプの練習メニューが大きく変わったわけではない。昨季のようなロングタイムの居残り特打はなくなったが、どちらかというと、1つ1つの練習メニューを丁寧に消化しているような雰囲気だった。オリックスは救援投手層が比較的厚いチームだ。馬原の復帰が大前提だが、救援陣に繋ぐ勝利パターンを構築するためにも、先発陣を再編成する必要がある。
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スポーツ 2013年03月13日 15時30分
主力外した新生なでしこジャパン 1年で注目度は大暴落!
WBC侍ジャパンの決勝ラウンド進出で、日本中が熱く燃えているが、その裏で女子サッカーの「アルガルベ杯」(ポルトガル=3月6日〜13日)が開催されているのをご存じの方が、どれほどいるだろうか? 「アルガルベ杯」はワールド杯、五輪に続く女子サッカーの国際大会。昨年、なでしこジャパンは準優勝を果たしている。 1年前の「アルガルベ杯」への注目度は非情に高かった。なでしこは11年のワールド杯で優勝し、ロンドン五輪に向け、重要な位置付けとなった大会であったため、メディアが取り上げる機会も多かった。 それにつられるように、テレビ視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)も高く、ノルウェー戦=18.7%(2月29日=TBS系列)、デンマーク戦=16.1%(3月2日=フジテレビ系列)、米国戦(深夜)=15.9%(同5日=フジテレビ系列)、ドイツ戦=21.7%(同7日=フジテレビ系列)と全試合で15%超えを果たしていた。 今大会で佐々木則夫監督(54)はベテランの重鎮である澤穂希(34=INAC神戸)、宮間あや(28=岡山湯郷)を外し、川澄奈穂美(27=INAC神戸)、大儀見優季(25=ポツダム)、岩清水梓(26=日テレ)らを中心としたメンバーにした。澤らの代わりには、美形の19歳コンビ、田中陽子(INAC神戸)、京川舞(INAC神戸=体調不良により辞退)を招集し、若返りを図って、新生なでしこジャパンで臨んだ。 しかし、大会が始まってみれば、日本はA組で1勝2敗と不振。13日の5位決定戦で中国と対戦することになり、成績は前年の準Vから大きく落とした。 さらに、視聴率は6日のノルウェー戦(フジテレビ系列/午後10時〜)=6.8%、8日のドイツ戦(フジテレビ系列/午後9時〜)=4.6%と惨たんたるものだった。この数字は昨大会の視聴率の約3分の1。ノルウェー戦とドイツ戦は、一部時間帯でWBC日本戦と重なっており、同情すべき面はあるが、それにしても注目度の暴落ぶりには目にあまるものがある。 WBC期間とあって、報道番組のスポーツニュースでも、「アルガルベ杯」が取り上げられることはほとんどない。佐々木監督は9月の親善試合までは、この若手主体の代表メンバーで闘うことを明言しているが、このままでは、あの“なでしこフィーバー”も、どこかに消え去ってしまいそうな雲行きだ。(落合一郎)【お詫び】記事内容は12日時点のデータを元に作成しましたが、11日のデンマーク戦の数字に誤りがありました。該当部分を削除してお詫びいたします。
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スポーツ 2013年03月12日 16時00分
道路交通法違反で入団凍結の“房総のダルビッシュ” 出来レースで西武と契約
昨秋のドラフトで西武から2位指名された“房総のダルビッシュ”の異名をもつ千葉国際高の相内誠投手(18)の入団が決まった。 相内投手は昨年11月15日に、契約金7000万円、年俸700万円で入団に合意していたが、同12月4日に道交法違反(車の無免許運転と速度超過)の疑いで千葉県警に摘発され、入団が凍結された。 相内投手は同月3日、すでに免許取得済みの野球部3年の同級生と、東京スカイツリーへドライブに出かけた。その帰り道で、仮免許を取得していた相内投手は「運転を代わってくれ」と懇願。車を所有する同級生は止めたが、制止を振り切って運転した。 首都高速湾岸線から東京アクアラインを運転したが、その際、制限速度(80キロ)を29キロもオーバーする時速109キロで走行。木更津金田料金所1.5キロ手前で千葉県警の覆面パトカーにより、同月4日午前0時42分に摘発された。同時に無免許運転も発覚した。 これを受けて、学校側は自宅謹慎処分とし、西武は入団手続きを凍結。その後、数回、球団フロントが相内投手と面談し、反省具合を確認していた。その結果、「十分反省している」と判断し、10日に契約、11日から2軍練習に合流した。 契約内容に罰則はなく、内定していた契約金7000万円、年俸700万円のまま。ただし、入団が約1カ月遅れたことで、減給され、支給されるのは630万円となる。当初、渡辺監督が現役時代に付けていた背番号41が用意されていたが、見直されて71に変更された。 相内投手は「毎日毎日悔やむことでいっぱいだった。社会人としても野球人としても、早く一人前になりたい。将来的には球団のエースになれたらと思います。早く若い番号を勝ち取れるように、自分の頑張り次第でどうにもなると思うので、練習からしっかりやりたいです」とコメント。 交通違反が発覚した当時、西武は入団取り消しの可能性すら匂わせていたが、ドラフト2位で指名した有望選手を簡単に手放すわけがなく、いわば出来レース。事件から3カ月が経ち、ほとぼりが冷めた頃に入団の運びとなった。 とはいえ、いまだに刑事処分は未確定であるため、処分内容によっては、球団としてペナルティーを科さなければならないだろう。 相内投手は合同自主トレ、キャンプに参加していないため、体づくりもできていない。入団したといっても、他の新人選手から2カ月始動が遅れたのは大きい。その点では大きな代償を払ったといえよう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月11日 15時30分
“下げマン”と称された元テレ朝・河野明子さん 夫・井端のWBCでの大活躍で“上げマン”報道
元テレビ朝日のアナウンサー・河野明子さん(34)といえば、ご記憶の方も多いだろう。 明子さんは01年4月にテレビ朝日に入社。02年7月から04年3月まで、同局の看板番組「ニュースステーション」に出演。同年4月からは同番組を後継した「報道ステーション」で、古舘伊知郎とのコンビでメーンキャスターを務めた。 05年10月には一部週刊誌が22歳年上の同番組スタッフとの同棲を報じ、本人も同局広報を通じて交際を認めたが、その後破局した。 もともと、中日ドラゴンズ・井端弘和内野手(37)のファンだった明子さんは、04年の沖縄キャンプ取材で井端と知り合った。その後、色仕掛けが功を奏して、交際に発展。08年12月に結婚し、09年3月いっぱいで同局を寿退社した。11年7月には1児をもうけている。退社以降、仕事はしておらず、専業主婦に落ち着いている。 その明子さんだが、これまではもっぱら“下げマン”と称されることが多かった。井端は結婚した翌年こそ、3割をマークしたものの、10年以降は目の故障に苦しみ、10年は1軍定着後、ワーストの53試合出場にとどまり、11年は104試合に出場したものの、打率は自己ワーストの.234に終わった。井端が結婚して大きく成績を落としたことで、明子さんは“下げマン”といわれたのだ。 しかし、一念発起した井端は、12年は140試合に出場して、打率.284をマーク。守備では3年ぶりのゴールデングラブ賞を獲得し、復活を果たした。 そして、第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、初めて日本代表本戦でメンバー入り。当初、山本浩二監督の構想ではあくまでもバックアップ要員だったが、井端は実力でレギュラーの座をもぎ取った。 1次ラウンド初戦のブラジル戦では、2-3のビハインドから8回表に代打で登場。値千金の同点タイムリーを放ち、逆転勝ちにつなげた。2次ラウンド初戦の台湾戦では、2-3のビハインドで迎えた9回表二死二塁の絶体絶命の場面から、起死回生の同点タイムリーを放った。息を吹き返した日本は、延長戦で逆転して勝利をもぎ取った。 まだ、2次ラウンド1組の順位決定戦は残っているが、米国での決勝ラウンドへの進出が決定。ここまで、井端は12打数8安打3打点で、打率は驚異の.667。侍ジャパンの打の最大の殊勲者は紛れもなく、2度も窮地を救った井端であることはいうまでもない。 一躍、日本のヒーローに躍り出た井端だが、テレビメディアは井端ではなく、明子さんにスポットを当てた。3月10日のオランダ戦当日に放送された「報道ステーションSUNDAY」(テレビ朝日系列)は、元局アナとあって、明子さんに密着。目の故障で一時は引退を考えた井端を激励し、復活へ導いたのは明子さんのサポートがあったからこそとの美談として報じた。 また、同日のオランダ戦を放送したTBSも、元局アナでもないのに、そのノリに便乗。井端の登場場面では、バックネット裏で観戦する明子さんを再三映して、テレ朝と同様の論調で「復活できたのは明子さんの支えがあったから」と実況アナが連呼した。 テレビメディアのおかげで、日本全国に“内助の功”をアピールできた明子さん。かつては、“下げマン”と称されたが、すっかり“上げマン”に昇格。しっかり、溜飲を下げたに違いない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月09日 17時59分
不倫騒動の渦中の巨人・杉内 命からがらブーイング回避
3月8日発売の写真週刊誌「FRIDAY」(講談社)で、侍ジャパン代表・宮崎合宿中の2月20日と21日に、女性と不倫デートをしたと報じられ、球団から厳重注意と罰金の処分を科された巨人・杉内俊哉投手(32)。 折りしも、同誌の発売日当日はWBC2次ラウンド1組の初戦の台湾戦(東京ドーム)。まさに、WBCに水を差す格好となったが、ファンの冷たい視線を浴びるなか、杉内は救援登板のスタンバイとなった。 試合は日本が2-3の劣勢から、9回表に井端弘和内野手(37=中日)の同点タイムリーが飛び出し、10回表に中田翔外野手(23=日本ハム)の犠牲フライで逆転。4-3で迎えた10回裏を任されたのは渦中の杉内。 杉内は典型的な先発投手で、プロ通算249試合登板中、リリーフはわずか7試合しかない。しかも、公式戦では06年を最後に救援登板はなく、セーブは一つも記録していない。 慣れない抑えで、杉内は一死後、連打を浴びて、一、二塁のピンチを招いたが、チェン・ヨンジーを遊ゴロ併殺打に仕留めて、ゲームセット。冷や冷やながら役目を果たした杉内は、珍しくガッツポーズを繰り出して、喜びをあらわにした。 杉内は「絶対に抑えてやろうという気持ちだった。抑えの気持ちが分かった」とコメントし、安堵の表情を浮かべた。 それも無理からぬところ。この場面で打たれて同点、または逆転サヨナラ負けを喫していれば、ブーイングを浴びても仕方がない状況だったが、命からがら、それは回避した。 ただ、これで“みそぎ”がすんだわけではない。杉内は今後も救援スタンバイが濃厚で、与田剛投手コーチは「展開によっては抑えもあると思う」と話した。WBC期間中、杉内は重い十字架を背負っての登板が続くことになる。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月09日 11時00分
頼みの綱は“政治” チマチマの節約も効果なしで3年連続大赤字の相撲協会
相撲協会は2月20日、評議員会を開き、平成24年の収支決算を承認した。それによると、昨年の総収入は約85億円。前年よりも約30億6000万円の収入アップになったが、力士の給料などの支出が95億7200万円にものぼり、収入から支出を差し引いた収支は10億7200万円の赤字だった。 「一部の親方たちは、5年ぶりに収益が前年比でプラスになったことを高く評価し、相撲人気は回復してきたと目を細くしていますが、プラスになるのは当たり前。一昨年は八百長問題で春場所が全面中止になり、夏場所も無料公開されるなど、大幅な収入減に陥って史上最多の48億8000万円もの大赤字を出した異常な年でしたからね。およそ比較にはなりません。 相撲協会の赤字はこれで3年連続。これを補うために国技館の減価償却用に積み立てていた貯金を約13億円、取り崩しました。大相撲界の財布は依然として厳しい状況にあります」(担当記者) 親方たちも相撲協会をあげて経費節減に取り組んでいるが、その取り組み方がいかにも付け焼刃。 「去年の秋場所、まず満員御礼になったときの大入り袋の配布を見直しましたが、例えば記者クラブに配る数を15枚、写真記者クラブに配る数を5枚減らしただけ。袋代は別にして、袋の中に入っているのは10円玉1個。合わせて200円減で、これで節約かとマスコミ関係者は笑っていました」(大相撲関係者) ただし、なんとかしなければならないのは確かで、放置しておけば相撲協会が移行を目指す公益財団法人化にも悪影響を及ぼしかねない。そのため協会は苦肉の策を編み出した。同じ20日の理事会で元外相の高村正彦・自民党副総裁(70)に横審の新委員を委嘱することを決めたのだ。 「政治力でなんとかしてもらおう、という相撲協会の魂胆がミエミエ。高村さんにとってもマスコミに登場する機会が増え、これ以上の選挙活動はない。両者ともウハウハの人事ですよ」(協会関係者) これで根本的な解決になるのか。
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分