スポーツ
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スポーツ 2012年12月20日 11時00分
婚約解消の噂 石川遼 崖っぷち来季米ゴルフツアー参戦裏(1)
今季最終戦ゴルフ日本シリーズの優勝を逃し、マスターズ出場も絶望的になった石川遼(21)がキャロウェイと6億円契約して米ツアーに「崖っぷち参戦」する。結果次第では「婚約解消」の声も聞こえてきた! 今季で契約が満了するヨネックスに新クラブを特注してまでマスターズ出場に執念を見せた石川だったが、猛追も及ばす今季の国内ラストマッチは6位。優勝して賞金ランクを2位に押し上げれば、マスターズ招待の条件となる世界ランク50位以内を確実にした賞金王の藤田寛之(43)に代わって“繰り上がり当選”も可能だったが、その夢はかなわなかった。 残るチャンスは12月6日からのアジアンツアー・タイ選手権だった。L・ウェストウッドやB・ワトソンらが出場するこの大会で優勝していれば、79位(12月8日現在)だった世界ランクを50位以内に引き上げる可能性を残していたため、父親でコーチの石川勝美氏を中心とする「チーム遼」は必勝態勢で現地入りしていた。 ここまでマスターズ出場にこだわったのは「6億円超の大型契約の成否」がかかっているからだ。 大手広告代理店担当者が話す。 「石川遼とヨネックスの用具契約は今年末で満了します。同社は石川がアマチュアだった時代から支援しており、その好意にこたえる意味もあって'08年にプロ入りの際にはヨネックスを選び、5年10億円の契約を結んだのです。予想通り、ヨネックスのブランド力は著しく上昇したのですが、売れているのはアパレル関連ばかり。肝心のドライバーなどの高級品はさほど恩恵を受けていないのが実情です。しかも、国内のゴルフ市場は昨年の東日本大震災以降、大打撃を受けている。そこに石川サイドが1年5億を要望してきたことから、契約延長を断念したようです。海外に目を転じた石川サイドは、キャロウェイを交渉相手に絞り、ほぼ合意に達した」 ゴルフ用品は、プレミア市場でこそ日本のダンロップスポーツ『ゼクシオ』やブリヂストン『ファイズ』の評価が高いが、世界の販売シェアでは1位がアディダスグループのゴルフ部門である『テーラーメイド』。日本でも白いヘッドのドライバー「R11」や「ロケットボールシリーズ」は人気が高い。 次いでタイガー・ウッズを抱える世界一のスポーツメーカーのナイキ。3位がフィル・ミケルソン、アーニー・エルスと契約し、オデッセイを傘下に抱えるキャロウェイ。タイトリストもボールやパター部門では人気が高い。 「首位を目指すナイキはウッズ人気に陰りが出てきたこともあり、実はアジアで最も人気のある石川と10年100億円で交渉していたのです。しかし、マスターズ出場がなかなか決まらない。シビレを切らし、タイトリスト陣営のローリー・マキロイ(北アイルランド)に方向転換し、10年2億ドル(約160億円)で交渉しているのです。マキロイは昨年の全米オープンでメジャー・タイトルを獲得した欧州ツアーの賞金王。この間隙を突いたのがキャロウェイだったのです」(スポーツ紙ゴルフ担当記者)
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スポーツ 2012年12月19日 15時30分
日本ハム・斎藤佑樹 成績ダウンでも“客寄せパンダ料”で年俸アップ
日本ハム・斎藤佑樹投手(24)が12月17日、契約更改交渉に臨み、500万円アップの3500万円でサインした。誰もが耳を疑うアップ更改だった。 斎藤の成績は11年が19試合登板、107回を投げ、6勝6敗(勝率.500)、防御率2.69。今季は19試合登板、104回を投げ、5勝8敗(勝率.385)、防御率3.98で、すべての面で1年目の成績を下回り、どう見ても年俸が上がる材料はなかった。 良くて現状維持とみられていたが、予想外のアップに球団側は「前半戦のチームのスタートダッシュに貢献したから」と説明した。 今季、初の開幕投手に起用された斎藤は、開幕戦で完投勝利。プロ初の完封勝利もマークし、6月6日までに5勝を挙げた。確かに序盤戦の活躍は評価できるとしても、それ以降は全く勝てず、夏場には2カ月間の2軍暮らしを経験。ポストシーズンでは戦力にならず、日本シリーズでは敗戦処理に出て、メッタ打ちに遭う失態も演じた。 交渉役の島田利正球団代表は「登板試合数やイニング数も去年とだいたい同じ」と、先発として前年並みの査定であったと話した。ただ、「もっと、もらっている選手なら上がらない」とし、あくまでも、年俸3000万円の選手としての評価であることを強調した。 この斎藤への甘い査定の裏には、どうやら観客動員への貢献度が含まれているようだ。今季、斎藤が本拠の札幌ドームで先発したのは9回で、その際の観客動員数は26万634人で、1試合平均2万8959人。チームの1試合あたりの1試合平均動員数は2万5813人(全72試合)で、斎藤が登板した日は大きくアップしている。しかも、斎藤が先発した9回中7回は集客が難しい平日で、それを考慮すると、営業面での貢献度は高く、それが年俸に反映されてもふしぎではない。ただし、球団としては、他の選手への手前、“客寄せパンダ料”を表立って言えないのだろう。 誰もが首をかしげる斎藤のナゾの年俸アップには、そんな裏の事情も隠されているようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月19日 11時45分
愛川ゆず季 突然の引退発表
Hカップグラドルレスラー愛川ゆず季が18日都内で突然のレスラー引退を発表した。 リングコスチュームにチャンピオンベルトを巻いて登場した愛川だったが、いきなり「来年4月29日のスターダム両国大会でプロレスを引退します」と衝撃の発言。 「プロレスを始めて自分でもここまでやれるとは思いませんでした。体もキツく、限界を感じています」と涙ながらに語るゆずポン、「たくさんの方に支えてもらっているので一人では決められず、昨年末に団体の小川社長と芸能事務所プラチナムプロダクションに考えを伝えました。そして来年の両国大会で引退することを決めました」と悩んだ末の結論だったことを吐露。 「来年私は30歳になります。芸能活動も10周年になるので、この節目に女の子としてもう一度人生を考えたいと思います」と語った。 チャンピオンベルトを持ったままリングを去りたいかと問われると「12月24日に赤いベルトに挑戦するのが人生で最後になります。必ずベルトを奪取し、両国は引退なんですがメインで防衛してベルトを実家の愛媛に飾りたいです」と最後は笑顔で必勝宣言した。(アミーゴ・タケ)
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スポーツ 2012年12月18日 15時30分
西岡ショックを払しょく! 西武からFAの中島がアスレチックスと2年650万ドルで合意
西武から海外FA権を行使していた中島裕之内野手(30)の悲願が、2年越しで実現した。中島はアスレチックス入団で合意したことが分かった。同球団は12月18日(日本時間19日)に、入団記者会見を行う。 条件は2年契約総額650万ドル(約5億4600万円)プラス出来高で、3年目の選択権は球団が持つ。 中島にとっては、ようやく実ったメジャー移籍となった。昨オフ、ポスティングシステム(入札制度)を利用して米球界入りを目指したが、落札して独占交渉権を得たヤンキースとの交渉は破談し、西武に残留した。今年5月に海外FA権を取得し、シーズンオフに行使していた。 昨オフの落札金額、ヤンキースの提示条件は、中島にしてみれば屈辱以外のなにものでもなかった。落札金額は250万ドル(当時約1億9200万円)で、前年にポスティングシステムを使ってツインズ入りした西岡剛内野手(28=現阪神)の落札金額約533万ドルの半分以下。 ヤンキースから提示された条件は1年80万ドル程度(推定=当時約6400万円)で、控え選手扱い、さらに6年間はFAを認めず球団が保有権を持つというもので、到底受け入れられるものではなかった。 この背景には、前年に好条件でツインズ入りした同じ遊撃手の西岡の不振があった。これが原因で、日本人野手への評価が極端に下がり、中島への評価もかんばしくなかった。 西岡は10年オフにツインズと3年総額925万ドルで契約したが、今回中島が合意した条件は、年俸換算すると、西岡よりわずかに上回る。1年が経過して、ようやくメジャーでの西岡ショックも払しょくされたようだ。 中島の今季年俸は2億8000万円プラス出来高で、年俸はアスレチックスと合意した条件とほぼ同額。しかも、絶好のタイミングで、FAとなっていた正遊撃手のスティーブン・ドルー内野手(29)がレッドソックスと合意に達しており、中島は「レギュラー」として期待される。昨オフに辛酸をなめた中島だが、ヤンキースからのオファーを蹴って、1年待ったかいがあったようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月17日 16時00分
【全日本女子プロボウリング選手権大会】姫路麗がパーフェクトゲーム達成で優勝!
第44回全日本女子プロボウリング選手権大会「HANDA CUP」が12月13日(木)〜15日(土)に品川プリンスホテルボウリングセンターにて開催され、混戦の末、姫路麗が2010年ジャパンオープンでのウェンディ・マックファーソン以来の優勝決定戦パーフェクトゲームを達成し優勝した。(JPBA公認214号) 女子プロボウラーでTV中継優勝決定戦での一番最初のパーフェクトゲームは中山律子プロで、1970年8月21日に東京・府中スターレーンで「8月度月例協議会」にて達成されている。写真提供:JPBA
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スポーツ 2012年12月17日 15時30分
カブス入りした藤川球児 ライバル出現で抑え役担えるか?
阪神からFAでMLBのカブスに入団した藤川球児投手(32)に、強力なライバルが出現した。カブスがヤクルトの守護神だった林昌勇(イム・チャンヨン)投手(36)と、契約合意したことが明らかになったのだ。 林は08年にヤクルトに入団。絶対的なクローザーとして活躍し、11年までの4年間で128セーブをマーク。しかし、今季は右ヒジの故障に悩まされ、わずか9試合の登板に終わり、7月には右ヒジじん帯の再建手術を受け、ヤクルトから自由契約となった。日本での5年間の通算防御率は2.09と安定しており、故障さえ完治すれば、十分にクローザーで計算できる投手だ。 ただ、右ヒジにメスを入れた関係で、来季の前半戦は絶望的。カブスとは2年のマイナー契約で、メジャーに昇格した場合は年俸が最大500万ドル(約4億2000万円)に上がる契約となっている。林が完全復活を果たせれば、藤川の強力なライバルとなることは間違いない。 また、現在のカブスのクローザーはカルロス・マーマル投手(30)だが、藤川はまずはマーマルとの争いに勝たなければならない。マーマルは10、11年と2年連続で30セーブ以上を挙げたが、今季は20セーブで防御率3.42と安定性を欠いた。55回1/3を投げて、与四球は45で制球に難がある。 それでも、カブスのジェド・ホイヤーGMは来季もマーマルをクローザーとして起用することを明言しており、藤川はセットアッパーで実績をつくって、抑えの座をうかがうことになる。後半戦に入れば、林も戦列に加わる見込みで、この2人との戦いに勝たなければ、藤川のクローザー起用はない。 藤川にとって、クローザーになれるかどうかは金銭的に切実な問題。藤川は年俸400万ドル(約3億3600万円)、2年総額950万ドル(約7億9900万円)で契約したが、出来高は交代完了数でアップする仕組み。つまり、抑えとして試合を終わらせないと、出来高もゲットできない。3年目は13、14年シーズンの成績(交代完了数)によって更新されるオプションとなっており、一定の完了数をクリアできれば、3年目の年俸は最高で600万ドル(約5億500万円)になる。 カネのためにも、なんとしてもクローザーの座を手にしなければならない藤川。林という新たなライバルの出現で、そのハードルはより高くなった。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月16日 11時00分
角界“給料据え置き”の悲惨
これでは据え置きも止むを得ない。大相撲界の今年の締めの九州場所(福岡国際センター)は、横綱白鵬(27、宮城野)が千秋楽を待たず、14日目にぶっちぎりで4場所ぶり、23回目の優勝を決めた。しかし、盛り上がっていたのは本人と周辺だけ。 それもそのはず。8日目に開かれた理事会で、来年もまた、力士や親方たちの給料の据え置きが決まったのだ。これで平成13年に一律3%アップされたのを最後に、12年連続ただの1円もアップされないまま。 「大相撲はいまや、完全に斜陽企業ですね。場所前の新弟子検査で、応募者がたった1人しかなく大きな話題になりましたが、汚い、厳しいに加えて収入も少ないでは、やりたいという若者が出てこないのも当たり前。力士の総数も減少の一途をたどり、今場所は最多時のおよそ3分の2の623人。このままいけば近い将来、興業が打てなくなるのでは、と多くの関係者が心配しています」(担当記者) もちろん、力士たちの間にはこの給料据え置きに対する不満がいっぱい。4年前には当時の朝青龍力士会会長が異例の賃上げを要求したが、協会サイドはまったく無視だった。これに懲りたのか、最近は不平、不満は内にこもってなかなか表に出てこない。面倒見のよかった朝青龍から、おとなしい白鵬に力士会会長が変わったことも影響しているのかもしれない。 「それより痛いのは、肝心な協会の懐がひっ迫していることですよ。なにしろ、今年2月の決算で48億もの大赤字を出したばかりで、協会をあげて緊縮策に取り組んでいるところですから。この九州場所の客の入りも、去年よりはよくなっていたものの、決していいとは言えませんでしたから」(協会関係者) 無い袖は振れぬということか。
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スポーツ 2012年12月15日 17時59分
イチローの残留が決定! カネより“ヤンキース愛”貫いた
なかなか決まらなかったイチロー外野手(39)のヤンキース残留が、ようやく決定した。 イチローはFAとなっていたが、12月14日(日本時間15日未明)、ヤンキースと合意に達した。条件は2年総額1300万ドル(約10億8500万円)とみられ、今季年俸1800万ドル(約14億4000万円=推定)から約3分の1となる大幅減俸を、イチローがのんだ恰好だ。 決め手となったのは、カネではなく、ヤンキースへの愛着だった。今季途中の7月にマリナーズから移籍したイチローは、ア・リーグ東地区の優勝を経験し、プレーオフに進出。タイガースとのリーグ優勝決定シリーズには敗れたが、「ボクがアメリカに来て理想としていたものがここにある。ここでしか味わえないものは確実に存在する」とコメント。ヤンキースを気に入っていたイチローは、かねて残留を希望していた。 しかし、ヤンキースは他の選手の残留交渉を優先したため、イチローとの本格交渉に入るまでには時間がかかった。当初は単年500万ドル(約4億1700万円)程度の提示とみられていたが、他球団の動向がイチローに有利にはたらいた。 フィリーズが2年1400万ドル、ジャイアンツが2年1500万ドルで、イチローにオファー。ヤンキースは提示額を見直さざるを得なくなり、年俸も当初よりアップ、単年は複数年に変わった。とはいえ、ヤンキースの条件は他球団の提示額を下回っており、あくまでもカネよりヤンキース愛を貫いた。 来年10月で40歳となるイチローと複数年契約を結ぶには、ヤンキース側にリスクもある。だが、他球団のオファー内容、そしてグッズ売り上げチーム2位で営業部門からのラブコールも効果を上げ、2年契約で落着した。 メジャー通算3000本安打まで、あと394本。ここ2年はシーズン200本安打を割り込んではいるが、14年シーズンまでヤンキースでのプレーが保障されたことで、大記録の達成も見えてきた。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月13日 15時30分
“ビーチの妖精”浅尾美和の引退でビーチバレー人気凋落の危機
12月12日、“ビーチの妖精”として知られるビーチバレーの人気選手、浅尾美和(26=エスワン)が引退を表明した。 浅尾が目標としてやってきたロンドン五輪出場、初の年間ツアー制覇がいずれもかなわず、今回の決断に至った。 浅尾は「ロンドン五輪に出場できないということが決まった時に、だったら絶対に今年の年間チャンピオンを取ってやろうと、ずっと思っていました。その年間優勝という私の目標も、かなえることができませんでした。その時に、どうしても気持ちがプツリと切れてしまいました。私なりに努力もしてきたんですけど、『勝てる選手じゃないのかな』というのも受け止めることもできたので、どうしても、『来年もまた頑張ろう』という気持ちにはなれませんでした」と吐露。 ウワサされる寿引退に関しては、「結婚という風に言われていることもあったんですが、私にとって大切だなと思う人はいるんですけど、近々そういう風になるかもしれないですけど、その時は私からしっかり報告させていただきたいと思います。相手の方も一般の方なので、みなさんには温かく見守っていただけたらなと思います」と話した。浅尾は30代半ばの一般男性との真剣交際は認めたが、それが、直接的な引退理由ではないとした。 今後はビーチバレーの普及活動に力を入れながら、テレビ出演などもこなすが、所属事務所側はキャスター転向については否定している。 浅尾は三重県立津商業高校時代に主将を務め、2度、春高バレーにも出場。川合俊一にスカウトされ、卒業後、ビーチバレーに転向。持ち前の抜群の美貌とプロポーションで、一躍人気者となり、マイナースポーツだったビーチバレーを人気競技に引き上げた。 西堀健実とのペアで08年に全日本選手権、09年にビーチバレージャパンで優勝したが、同年シーズン限りで、西堀とのペアを解消。10年は草野歩、11年は松山紘子、12年は浦田景子と組んだが、成績は振るわず。五輪出場も、悲願だった年間ツアー優勝も1度も果たせなかった。 ただ、浅尾がビーチバレー界に残した功績は絶大。唯一のスター選手が現役を退くことで、その人気が落ちていくことは不可避。競技の性質上、浅尾に代わる若くて美人の選手が出現しない限り、ビーチバレー人気は凋落の危機に瀕するといえよう。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月12日 15時30分
年俸10分の1でヤクルトに復帰の岩村 レギュラー獲りは険し
楽天から戦力外になっていた岩村明憲内野手(33)が、古巣のヤクルトに7年ぶりに復帰することが決まった。年俸は今季の1億5000万円から、10分の1となる新人並みの1500万円プラス出来高で、まさに「一から出直し」となった(金額はいずれも推定)。 年俸が示す通り、レギュラーが期待されての契約ではなく、古巣の温情といってもいい再入団となった。本職の三塁には2000本安打を達成した大ベテランの宮本慎也内野手(42)がドンと座り、メジャーで経験した二塁にはベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した田中浩康内野手(30)がいる。現状の岩村では、この2人からレギュラーを奪うことは至難のワザだ。 12月11日、入団会見に臨んだ岩村は「選手である以上、試合に出たいですし、レギュラーになりたい。あれだけの方(宮本)でも、挑戦していきたいと思います。まだ自分はその状況にはいないと思うので、同じスタートラインに立てるようにしたい」と三塁のレギュラー獲りを宣言した。 宮本は11月で42歳になったが、今年も堅実な守備は衰えを見せず、4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。打撃でも、どの打順でも柔軟に対応し、勝負強さは健在。 ただ、宮本には疲労蓄積を考慮して、休養日が設けられるケースもある。また、来季からコーチ兼任となるため、出場機会が意図的に減らされる可能性もあり、岩村がつけ入るすきはありそうだ。だが、それも、あくまでも結果を残せればの話で、実力でポジションを奪う以外にない。 ヤクルト時代の04年には44本塁打をマークし、04〜06年は3年連続30本塁打、3割を成し遂げた岩村。07年にポスティングシステムでメジャーのレイズに移籍後、2年間はレギュラーでプレーしたが、09年に左ヒザを故障し歯車が狂った。 6年ぶりの日本復帰となった昨季はわずか77試合の出場で、打率は1割台、本塁打0。今季は二軍暮らしが長く、26試合出場にとどまり、67打数14安打1本塁打5打点、打率.209と不本意な成績で楽天から解雇された。 日本球界に復帰して以降、精彩を欠く岩村にとって、レギュラー獲りへの道は険しい。古巣でかつての輝きを、取り戻すことができるだろうか。(落合一郎)