スポーツ
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スポーツ 2013年02月28日 15時30分
イチロー チームメイトの悲運でスタメン確定
メジャー13年目にして、初めてヤンキースでキャンプを迎えているイチロー外野手(39)が順調だ。 2月24日(日本時間25日)、初のオープン戦(ブルージェイズ戦)に臨んだイチローは、2番右翼でスタメン出場し、3打数1安打。26日(同27日)のフィリーズ戦でも、2番右翼でスタメンし、3打数3安打1盗塁でイチローらしいはたらきを見せた。これで、オープン戦2試合で6打数4安打。開幕に向け、早くもエンジン全開だ。 今季のイチローは正右翼手だったニック・スウィシャー外野手が放出されたため、右翼のレギュラー候補として、キャンプインしたが、ここにきて、情勢が大きく変わった。 正中堅手で昨季、チーム最多の43本塁打をマークしたカーティス・グランダーソン外野手が戦線離脱したからだ。グランダーソンは24日のブルージェイズ戦で死球を受け、右前腕部を骨折。全治約10週間の重傷だった。 グランダーソンの復帰は5月とみられ、ヤンキースはそれまでレギュラーを一人欠いた状態で闘わなければならない。 ジョー・ジラルディ監督は「誰が(グランダーソンの)代わりを務めるかが問題になる。何とか対策を考えるしかない」とコメントしている。 チームではグランダーソンの穴を埋めるべく、正左翼手のブレット・ガードナー外野手やイチローを中堅に回すことも検討しており、イチローは外野全ポジションをこなすべく、準備に入った。 チームメイトの悲運とはいえ、これでイチローの開幕スタメンは確保された。あとはグランダーソンの復帰後、どうポジションを守っていくかが重要になる。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月28日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・横浜DeNA編 「高卒2年目捕手は救世主になれるか…」
「救世主になるのでは!?」と思えたのが、神内靖(29)である。4日、フリー打撃に登板し、約40球を投げてヒット性の当たりは2本しか許さなかった。この時期、バッターの調整は投手と比べて遅れがちだが、「チェンジアップ、行くよ」と捕手が教えても、ボテボテのゴロしか飛ばせなかった。 また、その2日前には同じく新加入のソトとソーサがブルペン入り。ソトはセットポジションでの投球も行っており、「調整が早い」と思った。ソーサのストレートの速さは中日時代からお墨付きだが、少しコントロールが荒れていた。ただ、キャンプ2日目からこれだけ早い仕上がり具合を見せられれば、このソーサとクローザーのポジションを争う山口俊(25)への相乗効果も期待される。キャンプ中盤までは“自身でブレーキを掛けている感”も見られたが、1日のブルペンで投げ球数は去年よりも多い。 ベイスターズは慢性的な左腕不足にあった。神内、ソトがこのまま開幕を迎えれば、昨季のような「独り負け」することはないだろう。また、ドラフト2位・三嶋一輝(22=法政大)への評価は上方修正すべきだと思った。東京六大学で名を馳せた好投手ではあったが、昨秋は他に“有名人”がいたせいか、大きく扱われてこなかった。ジックリ見たのは、昨年11月12日・明治神宮野球大会(対三重中京大戦)だけだが、そのころよりも直球のキレが良くなったのではないだろうか。ブルペンではストレートの伸びを感じた。投球間隔が短く、テンポも良い。大黒柱となる投手が見当たらないチーム事情からしても、登板機会には恵まれるはず。私見だが、この時期の状態としては、昨季新人王の野村祐輔(23=広島)と比べても『上』だ。 打撃陣だが、ソト、ソーサとともに中日からやってきたブランコは“5年目”を迎えるわけだから、計算は立つ。「中日時代から連絡を取り合っていた」そうだが、先輩のラミレスと話し込むシーンが多く見られた。中日最終年の打率は2割4分8厘だが、「狭い横浜スタジアム」で“一発の脅威”が蘇るかもしれない。フリー打撃で相変わらず、目一杯振り回していた。(もっと楽に打てばいいのに…) 賛否両論だったのが、来日1年目のナイジャー・モーガン(32)だ。パイレーツ、ナショナルズを経て、一昨年はブリュワーズへ。メジャー通の間では、乱闘などのトラブルメーカーとして知られているらしい。批判的な意見を言う人は「トラブルメーカー=キレやすい」、つまり、集中力が持続しないタイプなので、初球から手を出す“早撃ち”となり、日本人投手の変化球の餌食にされやすいとのこと。 たしかに、ボールをじっくり見極めるのではなかった。ただ、「ストライクゾーンに来たら振りに行く」という感じで、ボール球には手を出していなかった。不安要素も伝えられる打撃面での答えが出るのは、一線級投手との対戦が始まるオープン戦終盤だろう。 打撃面では不安要素も残るが、モーガンは守備範囲が広い。MLBではスーパーキャッチの常連でもあったが、飛球を追う際の一歩目と、3、4歩目から加速するスピードは、「さすが」のひと言。とくに、後方の打球を追う速さは凄い。モーガンは人気が出そうな気がする。 ある意味、中畑監督が「筒香嘉智、ドラフト1位・白崎浩之以上ではないか!?」と気に掛けていたのが、2年目の城俊人捕手(19)だ。昨季も一軍でマスクを被ったが、この城を正捕手に育て上げようとしているような雰囲気も見られた。二塁送球で見せる肩の強さは一級品。しかし、配球術はまだまだ未知数だ。慢性的な左腕不足を解消しつつある投手陣を生かすも殺すも、この城ということになりそうだが…。
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スポーツ 2013年02月27日 15時30分
故ジャイアント馬場さんが創設した「全日本プロレスリング」が終えんへ
プロレス界の大手団体・全日本プロレスリング株式会社(内田雅之社長、武藤敬司会長)が、事実上の身売りをしていたことが2月25日に明らかになった。 同日に会見を開いた同団体は、昨年11月1日付で、企業再生支援会社の株式会社スピードパートナーズ(以下、SP社)の白石伸生社長(40)に、100%の株式を売却していたことを発表した。 さらに、SP社は新たに「全日本プロレスシステムズ」を発足。内田社長、武藤会長の役職は変わらないが、白石氏が実質的なオーナーに就任。SP社から三阪輝(あきら)氏を副社長として送り込んだ。今後、同団体は新会社の下で、運営されることになる。 白石氏は買収について、「新日本(プロレス)と全日本の差がつきつつあった。私が資金面、財務面をサポートし、中小企業から業界のリーディングカンパニーにする」と話した。 昨年1月にカードゲーム制作会社のブシロードが親会社となって、業績がアップした業界最大手の新日本に対して、白石氏は「1年で追いつく」とライバル心を燃やした。さらに、2年以内の東京ドーム進出、3年後に4大ドームツアーの開催との大目標を掲げた。 日本テレビ、TBSとテレビ中継について、水面下で交渉に入っていることも明かし、総合格闘技への進出や、4月以降は他団体に選手を貸し出さない鎖国政策も打ち出した。 同団体はリング上では、昨年12月いっぱいでプロレスリング・ノアを離脱した秋山準、潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志のバーニング軍5選手を、2月から丸抱えして、息を吹き返した。その一方で、人件費が大幅に増えたこともあり、現在フリー参戦している選手については、3月いっぱいで契約を継続するかどうかを判断するリストラプランも浮上した。 同団体は故ジャイアント馬場さんが72年に創設。馬場さんの死後、故三沢光晴さんが社長職を務めたが、ノア設立のために離脱し、以降は未亡人の馬場元子氏が陣頭指揮を執ってきた。02年9月に新日本から移籍した武藤が新社長に就任し、その後、元子夫人から株式の譲渡を受けた。 今回のポイントは新日本のケースと違い、単なる身売りではないという点。同団体の運営は、新会社に委ねられることになる。通称こそ「全日本プロレス」で変わりはないが、馬場さんが興した「全日本プロレスリング」という会社は、旗揚げから40年にして、興行活動を停止し、事実上その役目を終えることになる。時の流れとはいえ、一抹の寂しさは禁じ得ない。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月26日 11時45分
WBCはMLBの『ショーケース』 対オーストラリア壮行試合の舞台裏
WBC第1ラウンド『B組』のオーストラリア代表との壮行試合は“伏兵”相川亮二捕手(36)の一振りで、コージジャパンに初勝利がもたらされた(2月23日)。 「7回まで1安打」という打線の低迷は心配だが、ネット裏のメジャースカウトも「ガッカリ…」といった表情を浮かべていた。 前回大会、米国スポーツ雑誌でこんな特集が組まれていた。「メジャーリーグに登録されていない海外有望株20人」−−。同企画に関わった米国人ライターによれば、1位はダルビッシュ、2位はキューバ代表のアロルディス・チャップマン、3位は岩隈久志だったという。奇しくも、上位3人は現在、メジャーリーグに所属している。 「5位が昨年12月、ドジャースと『6年総額3600万ドル』(約30億円)で契約した柳賢振(リュ・ヒョンジン=26)でした。今大会で、メジャースカウトが注目している投手は2人です」(同米国人ライター) オーストラリアとの壮行試合に先発した田中将大(25)と、韓国屈指の右腕・尹錫みん(ユン・ソクミン 27=起亜)である。田中は前述の前大会レポートでは4位にランクインされており、ユン・ソクミンは今シーズン終了後にFA権を取得するという。 「ユン・ソクミンは前大会のランキングで18位でした。韓国球界では味方打線の援護に恵まれず、勝ち星が伸びない年もありますが、09年と比べ、逞しくなった印象もある。メジャーでも先発で十分にやっていけると、米スカウトは評価しています」(前出・同) 一方の田中だが、オーストラリア戦で先発したものの、3回を投げ、『自責点2』。京セラドーム大阪まで駆けつけたメジャースカウトは、「今日の登板で今までの評価が変わることはない」と“フォロー”のコメントを出すだけだった。 前出の米国人ライターがこう続ける。 「田中の場合は(田中獲得に動くとしたら)、所属の楽天球団がポスティングに掛けるかどうか分かりません。岩隈がポスティングに掛けられたときは、確か、前年の契約更改で米挑戦の意志を伝え、翌年のチームに貢献してからだったと記憶しています。そういう段取りも見えない以上、前大会のダルビッシュに対して行われたスカウティングに同じ方式になると思う」 ダルビッシュと同じ方式とは、「有事に備え、情報を集めておく」というもの。現時点で楽天サイドからも田中のポスティングに関する動きはなく、岩隈という前例に従えば、楽天球団は“ファンサービス”の面からも、「来年オフに挑戦」と公表するだろう。 しかし、こんな見方もある。 「岩隈から米挑戦の気配が出始めたのは前回WBC後(09年)でした。本人の気持ちの中に『いずれは…』の思いはあったにせよ、米スカウトの高い評価を知って、2010年のポスティングへと具体化したとも言えます。田中が今大会で“手応え”を掴めば、今シーズン終了後に球団と相談し、今オフのポスティングの可能性も探るのではないか?」(プロ野球解説者の1人) とはいっても、こちらも『憶測』の域は出ていないが…。 WBCをメジャーリーグ・スカウトのショーケースと称する外国メディアも見られた。 田中の不調は山本浩二・代表監督にとって頭の痛いところだが、盟友でもある楽天の星野仙一監督は安堵していたかもしれない。
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スポーツ 2013年02月25日 15時30分
猫ひろし 東京マラソンで好タイムもリオ五輪断念?
2月24日、「東京マラソン」が開催され、カンボジアから16年のリオ五輪出場を目指すお笑い芸人・猫ひろし(35)が出場した。 同マラソンには多くの芸能人、著名人が参加したが、猫は2時間30分41秒で、そのなかのトップでゴール。猫の自己最高は昨年2月5日、「別府大分毎日マラソン」で出した2時間30分26秒。この日は風が強かっただけに、自己ベストと同等の記録は評価できるものだったが、レース後の猫はネガティブ発言の連発だった。 「これでは、(リオ五輪は)ダメでしょ」と、自己記録を更新できなかったのが、よほど悔しかった様子。返す刀で、「来年は『R-1グランプリ』優勝を目指します」と芸能活動に軸足を置く意向を示した。 実は先日の「R-1」にも出場したが、3回戦で敗退している猫。「去年はワイルド(スギちゃん)、今年はマイルド(三浦マイルド)、来年は身長がチャイルドの年にしたい」と宣言。当面は本業の芸人として、力を入れることを明言した。 その背景にはタイムが伸びていないことも、関係しているようだ。猫は08年の東京マラソンで初マラソンに臨み、以降、昨年以外は毎年、同マラソンに出場。走る度に自己記録を更新して、昨年2月の別府大分毎日マラソンで2時間30分26秒のタイムを出した。 いったんはロンドン五輪カンボジア代表に選ばれながら、国際陸連から「連続1年以上の居住実績がない」と判断され、五輪出場は露と消えた。その後、昨年10月21日、「ちばアクアラインマラソン」で9カ月ぶりのマラソンに挑んだが、海の上の強風の中を走るという悪条件化で、2時間35分52秒と平凡な記録だった。そして、今回のレースでは好タイムを出したが、1年間で自己記録を更新できなかったことで意気消沈。リオ五輪に関しては、「タイムが伸びたら考えたい」と慎重な姿勢。 猫が目安としているのは、自国のライバルであるヘム・ブンティン選手が、昨年4月15日のパリ・マラソンで出した2時間23分29秒だろう。芸能活動との両立で、タイムを7分縮めるのは至難の技ともいえる。とはいえ、リオ五輪まではまだ3年あり、当面はマラソンより本業優先で活動することになりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月25日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・広島編 「優良外国人と先発5番手が救世主になる?」
WBC代表候補との練習試合で快勝した(2月17日)。ここまで大差が付くとは思わなかったが、野村カープの勝利を予想する関係者は少なくなかった。というのも、昨春と比べ、選手の仕上がりが早い。WBC候補メンバーも3月1日の第1ラウンド初戦に照準に合わせ、ハイペースでの調整を行ってきたが、広島ナインは「それ以上」と言っていい。「オープン戦初戦(2月23日)からベストメンバーで戦うつもりでいるのでは?」と思えるくらいである。 4年目を迎える野村謙二郎監督は、キャンプ上旬、大手メディアから堂林翔太内野手に関する質問を受けている。WBCに招集された前田健太が『投の看板選手』なら、昨季ブレークしたこの若武者は『打の看板選手』になりうる可能性を秘めている。「失策29」は、リーグワースト。度重なる守備でのミスには目をつぶり、シーズン全出場をさせたのも愛情の一環だろう。しかし、野村監督は「そういう時期は終わった」と答えている。つまり、チャンスを与える時期は終わった、自分の力で勝負しろという意味である。 その堂林だが、打撃フォームが少し変わっていた。バットを構える際のクリップの位置が低くなっていた。失策同様、リーグワーストとなった三振の数(150個)を減らしたいからだろう。本人が決めたことだから、好き勝手なことは言えないが、バットにボールを当てる確率を高めたいからか、高く弧を描くホームラン性の打球は少なくなっていた。三振は減るだろうが、西武・中村のように「三振も多いが、ホームランも」という開き直りも必要かもしれない。この打撃フォーム改造が良い方向に出ればいいのだが…。 打撃陣で目に付いたのは、新外国人のフレッド・ルイス外野手。1月29日の入団会見で、サンフランシスコ・ジャイアンツ時代にバリー・ボンズに打撃を学んだ経緯は語っていたが、打撃フォームもけっこう似ている。スイングにも重量感があり、レフト方向に流す打球にも力強さが伝わってきた。これまで、外国人バッターが日本球界に適応できるか否かを見極める場合、その判断基準として、日本人投手が多投する変化球を捌けるかが問われてきた。ルイスは逆方向にも強い打球が飛ばせるので、自身のスイング・ゾーンが広いと思われる。また、足も速く、『ゴロ』の外野手の間を抜く長打を量産するのではないだろうか。 同じく新加入のミゲル・ソロコビッチ投手だが、「直球とチェンジアップが持ち味」と聞いていたが、投球フォームにも特徴がある。スライダー系の変化球も投げていたが、直球、変化球ともに同じ腕の振り方をできている。セットポジションで投げても、球速が落ちない。前評判ほどの速さは感じられなかったが、バッターに打ちにくい印象を与えるだろう。また、テイクバックも小さい。上半身が強すぎるからなのか、野手か急造ピッチャーが投げているみたいにも見える。日本球界のピッチャーは善くも悪くも投球フォームがキレイである。こういうクセの強いピッチャーはあまりお目にかかれないだけに、開幕序盤に対戦するチームは苦戦するのではないだろうか。 このソロコビッチと、先発ローテーションの5番を争っているのが中崎翔太(20)、戸田隆矢(19)。戸田は『コージジャパン』との練習試合で「1回無失点」と結果も出しており、中崎も去年と比べ、ヒップラインが逞しくなっていた。データを調べ直したところ、中崎は昨年9月19日、ヤクルト打線を相手に7回途中まで投げ、2失点。こちらも手応えを掴んでいるだけに、一気にブレークする可能性はある。 3年目の岩見優輝(26)も力のある投球をしていた(2月3日・シード打撃での登板)。広島の先発ローテーションは、前田、バリントン、野村が当確。大竹寛と福井優也が遅れている印象を受けたが、ソロコビッチ、戸田、中崎がこのまま行けば、慌てる必要はない。クローザーからセットアッパーに配置換えとなるミコライオも順調に仕上がっていた。新クローザーの今村猛(21)がWBCで自信を掴めば、戦う布陣は整う。今年の投手陣は強力打線の阪神、巨人も苦しめるのではないだろうか。
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スポーツ 2013年02月25日 11時00分
協会新人事で役員待遇復帰でも喜べない 高砂親方の不安過ぎる3年のブランク
2月4日、相撲協会は人事異動を行い,親方たちの新職務分担が決定した。目玉は審判部長職。1月31日に行われた補欠選挙で理事に無投票当選した横綱日馬富士の師匠、伊勢ケ濱親方(元横綱旭富士)が抜擢され、留任した鏡山審判部長(元関脇多賀竜)と2人部長体制になった。 その陰に隠れるようにもう1人、注目の人が復帰を果たした。数々のトラブルを引き起こし、大相撲界を追われた元横綱朝青龍の全盛時代、協会の顔の広報部長として華やかなライトを浴び、空気を読めない言動で批判もされた高砂親方(元大関朝潮)が、委員から役員待遇にワンランクアップし、生活指導部副部長に就任したのだ。 「高砂親方は平成22年初場所後に朝青龍が引退に追い込まれたとき、監督不行き届きということで役員待遇から主任に2階級降格し、その年の春場所では会場の大阪府立体育館(現ボディメーカーコロシアム)の裏口警備係という屈辱的な扱いを受けています。その後も、切符のもぎり係や監察委員などの閑職に追いやられ、完全に忘れられた存在になっていた。そのため、再び日の当たる場所に戻ってきたのは3年ぶりのことになります。ただ、元の役員待遇に復したとはいっても、これまでを考えれば素直には喜べないんじゃないでしょうか」(担当記者) さらに、高砂部屋といえば、大相撲界でも屈指の名門だが、朝青龍がいなくなったこの3年間ですっかり様変わり。初場所初日には、いまや1人の関取となった十両西6枚目の朝赤龍が左足関節軟骨損傷で突如、休場。高砂部屋が創設された明治11年(1878年)の6月場所から135年間、ずっといた関取が消滅の大ピンチにさらされてしまった。 幸いなことに、朝赤龍の回復は思ったより早く、5日目から強行出場。気力を振り絞って5勝を挙げ、なんとか十両残留を確定させた。しかし、関取ゼロの危機が去ったわけではない。 果たして“3年のブランク”をどうやって埋めるか。春場所の隠れた見どころだ。
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スポーツ 2013年02月24日 11時00分
球界地獄耳スクープ 〜燃えるWBC〜 楽天・田中将大が今オフにヤンキースが50億円入札(2)
助っ人の一人は来日前に夫婦げんかで暴行の疑いで逮捕される一幕もあったが、1年総額3億円で獲得したアンドリュー・ジョーンズ外野手(35)。メジャー通算434本塁打は過去来日した外国人選手では最高。アトランタ・ブレーブス時代の'05年には本塁打王と打点王の2冠に輝き、'10年連続でゴールドグラブ賞も獲得。ドジャースなどを経て'11年からヤンキースの外野手として貢献してきた。 もう一人は年俸1億円+出来高のケイシー・マギー内野手(30)。昨年7月、パイレーツからヤンキースに緊急移籍し、左手骨折のロドリゲス、右足負傷のテシェイラの代役として一、三塁をカバーした通算61本塁打のマルチプレーヤー。 「両選手ともに即戦力です。さらに今季はダイヤモンドバックスからFA移籍した斎藤隆投手もおり、メジャーリーグからの補強なら楽天が一番。問題はなぜヤンキースの好選手を獲得できたか。そこは魚心に水心。楽天、ヤンキースがともにマー君でいい関係を築こうと、接近を図っているのです」(スポーツ紙デスク) 今シーズンで入団7年目を迎える田中は来オフに国内FA権、'15年オフには晴れて海外FA権を得る。 松坂大輔(西武→5111万ドルでレッドソックス)、ダルビッシュ有(日本ハム→5170万ドルでレンジャーズ)がそうだったように、球団としては田中の海外FAを待たず、今オフにポスティングシステムを使ってメジャー球団に売却した方が得策なのだ。 早い話、'15年終了まで田中を引っ張るとメジャー球団にタダで持っていかれてしまうが、ダルビッシュ同様に今オフにポスティングにかければ、約50億円の移籍金が期待できる。 ただしポスティングシステムには「最高額を入札したチームに独占交渉権を与える」という縛りがあり、その意味では移籍先はヤンキースという保証はないが、抜け道はあるという。 最高入札金のチーム名は日本のコミッショナーを通じて日本の当該球団に伝えられるのだが、日本の球団は何月何日に相手球団から振り込みがあった、と報告するだけで、コミッショナーが領収書を調べて振り込み確認をすることはしない。 「ヤンキースが破格の入札金を提示しさえすれば、すべては事足りるのです。楽天はいったん入札金を受け取って返金も可能。そのような誘い水も今回のヤンキースからの助っ人には秘められているのではないか」(球界関係者) 田中は昨年末、8000万円増の年俸4億円プラス出来高払いで3年契約を結んだが、得心はしていない。 「僕らの世代(1988年生まれの広島・前田健、巨人・坂本、澤村)で日本の野球がすごいんだ、と世界に見せたい。3月のWBCでメジャー組抜きでもやれるということを…」 と、話す田中の視線の先にはWBC制覇でのヤンキース入りが見て取れる。 株価同様、三木谷オーナーもほくそ笑んでいる。
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スポーツ 2013年02月24日 11時00分
引退後も超節約生活の高見盛
初場所限りで15年にわたる現役生活にピリオドを打った高見盛(36、最高位小結)。引退後は、東関部屋付きの年寄「振分」として後進の指導に励むことになり、今度は親方として大相撲人気の獲得が期待されるが、金をたっぷり持っているという声がもっぱらだ。 その金銭感覚は、先月31日に両国国技館で開かれた親方たちの集まり、評議員会に初めて出席したときの服装に見事なまで現れていた。親方になれば、以前のように着物に雪駄姿というワケにはいかないが、その出で立ちは驚くべきものだったのだ。 「前日、洋服や靴の量販店に行ったそうですが、なんと目についたのは、入ってすぐのところにズラーッと吊り下げられていたバーゲンセール中の冠婚葬祭用黒服。その値段と黒い色が気に入り、黒ネクタイ、ワイシャツ、靴など、一式を買い込みました。サイズが大きいので、締めて7万円だったそうです。初めての洋服に、本人はなんか落ち着かない、とモジモジしっぱなしでしたが、まるで葬式に参列するみたいな恰好だったのです」(相撲担当記者) 要は、おしゃれとはおよそ無縁で、これは食事をはじめ、生活ぶりにも表れている。現役時代、夕食はもっぱら外食だったが、銀座など華やかな場所は無縁で、もっぱら部屋の近くの焼肉屋や中華料理店などでいつも一人。さらに、これまで浮いた話もなく、デート代もゼロに近い。 これに対して収入は、一昨年まで幕内にいたときは給料プラス懸賞、CM出演料などで年間3000万円をはるかに超えていた。十両に落ちてからも2000万円以上あり、親方になっても1000万円は堅い。 「これから婚活だ」と宣言しているので、その気のある女性はアタックしてみたらいかがでしょう。結婚資金は潤沢です。
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スポーツ 2013年02月23日 17時59分
日本相撲協会 10億円の赤字もなおも余裕
日本相撲協会が2月20日、東京・両国国技館で理事会と評議員会を開き、12年度(平成24年)の決算を承認した。 収支は経常収益99億7000万円に対し、経常費用は110億4000万円で、約10億7000万円の大幅赤字。これで、10年以降、3年連続の赤字となった。 11年は八百長問題で春場所(3月=大阪)や多くの巡業を中止し、5月の夏場所は入場無料の技量審査場所として開催した影響で、48億8000万円の赤字だった。 柱となる事業収益は5年ぶりにプラスに転じ、85億円。11年の54億4000万円、野球賭博問題で揺れた10年の84億3000万円を上回ったが、09年の95億8000万円には及ばなかった。 今年1月の初場所で6度の満員御礼が出るなど、客足が戻る傾向もあるが、八角広報部長(元横綱・北勝海)は「もっとチケットを売れるようにしなければならない。力士に魅力ある相撲を取ってもらい、人気回復に努めたい」と話した。 3年連続での赤字、しかも10億円超の赤字は民間企業なら由々しき問題で、とうに倒産していてもおかしくない。それでも、協会がのん気に余裕をかましているのにはワケがある。3年間赤字を垂れ流しながらも、いまだ協会の正味財産は365億1000万円も残っているからだ。これだけの財産があれば、悲壮感がなくても当然のことか…。 ただ、協会が移行を目指す公益財団法人では、赤字決算は好ましくないとされる。一度落ちた客足は、簡単には元には戻らないだろう。赤字を解消するために、一時的に力士や年寄の給与をカットすればいいのだが、協会にはそんな発想は全くないようだ。 先人が築いた財産を食い潰していながら、それにあぐらをかいているようでは、早期の収支改善は望めそうになさそうだ。(落合一郎)
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