スポーツ
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スポーツ 2013年03月22日 15時30分
メジャー昇格ならなかった松坂大輔 月給170万円で出直し
2月13日(日本時間14日)、マイナー契約でインディアンスに入団し、招待選手としてスプリングトレーニングに参加した松坂大輔投手(32)が、開幕メジャー枠に残れなかった。3月18日に(同19日)に通告された。 松坂はオープン戦で4試合に登板。右ふくらはぎのけいれんを起こすなど、長いイニングは投げられず、8回を投げ、1本塁打を含め10安打2失点、防御率は2.25の成績だったが、調整不足は明らかだった。 契約上、メジャーに昇格できなかった場合、松坂にはFAして移籍先を探すという選択肢もあった。しかし、テリー・フランコーナ監督、クリス・アントネッティGMから、「できることなら残ってほしい。もう少し時間をかけて、この球団で投げてほしい」と慰留され、残留を決意した。松坂は「他に行くという選択肢もあるが、自分も残りたいと思っている。じっくりやるための時間を与えてもらったとプラスに捉えている」と語っている。 松坂はメジャーに上がった場合、基本年俸150万ドル(約1億4200万円)、出来高が最高250万ドル(約2億3700万円)の契約を結んだが、マイナーでのプレーを選択したため、契約上10万ドル(約949万円)のボーナスが支払われる。 また、マイナーでは毎月1万8000万ドル(約170万円=金額は推定)が支給されるが、松坂はこの月給からの出直しとなった。 松坂はすでに、3Aコロンバスに合流し、マイナーのオープン戦にも登板している。インディアンスでは、3番手以降の先発投手が不確定であることから、本調子に戻すことができれば、早い機会にメジャー昇格の可能性も十分ある。(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月22日 11時00分
柴田勲のプロ野球維新! スペシャル編 横浜DeNA・〈中畑清監督〉監督(1)
〈柴田勲〉 今日はよろしく。元気な話を聞きたくて、やって参りました。〈中畑清監督〉 やぁー先輩、遠路はるばるありがとうございます。〈柴田勲〉 その前に、奥さん(仁美夫人=12月5日逝去)が亡くなられ大変残念。改めてお悔みを言わせていただきます。〈中畑清監督〉 ありがとうございます。今でも思い出すと悔しいんです。子宮がんでした。1年前の今頃は、このキャンプ地に来てくれたんですよ。ここから見えるあのホテルに滞在したんですよ。〈柴田勲〉 俺の女房(恵美子夫人)は肺がんだった。お互いにやもめ暮らしだね。〈中畑清監督〉 いいかあちゃんでした。今季は、そのかあちゃんに「よく頑張ったね」と言われるように頑張らないと。〈柴田勲〉 そうだよ。その“キヨシ語録”はマスコミにもコピーされているから、実現するよう頑張ろう。〈中畑清監督〉 はい。先輩、わが球団の今季のスローガンを知ってますか? 「勝(かつ)」です。〈柴田勲〉 ほう、ストレートでわかりやすいな。〈中畑清監督〉 これはですね、勝負に「勝」、己に「勝」、過去に「勝」、目標に「勝」、期待に「勝」こと。そして、時には自らにも「喝!」を入れるためのものなんです。〈柴田勲〉 なんか凄いね。すべてに勝つわけだ。強い意気込みを感じるな。〈中畑清監督〉 でしょ。それでこの「勝」という筆文字です。これ、ワタクシの“自筆”なんです。〈柴田勲〉 つまりロゴだね。うん、素晴らしいよ。
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スポーツ 2013年03月21日 15時30分
野球人気は健在! WBC視聴率が証明
第3回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、侍ジャパンは準決勝でプエルトリコに敗退し、3連覇を逃した。 野球人気の低下が叫ばれる昨今だが、今大会で残されたテレビ視聴率は、潜在的な野球人気が健在であることを証明した。 今大会の視聴率(以下、すべて関東地区)は、1次ラウンドのブラジル戦(テレビ朝日系列=3月2日午後7時〜10時39分)=25.4%、中国戦(テレビ朝日系列=同3日午後7時〜10時14分)=23.2%、キューバ戦(TBS系列=同6日午後7時44分〜10時49分)=22.8%。 2次ラウンドは台湾戦(テレビ朝日系列「報道ステーション」枠内=同8日午後9時54分〜11時48分)=33.0%、オランダ戦(TBS系列=10日午後7時34分〜10時4分)34.4%、オランダ戦(TBS系列=12日午後7時53分〜10時48分)=30.4%で、全試合で30%超え。 準決勝のプエルトリコ戦(TBS系列=18日午前10時58分〜午後1時44分)=20.3%だったが、平日の午前から昼過ぎという時間帯を考えれば上々。これが土日祝日であれば、大きく跳ね上がっていたのは間違いないだろう。 前大会(09年)の視聴率は第1ラウンドの中国戦(テレビ朝日系列=3月5日午後6時42分〜9時54分)=28.2%、韓国戦(テレビ朝日系列=同7日午後6時55分〜10時14分)=37.8%、韓国戦(テレビ朝日系列=同9日午後6時34分〜9時54分)=33.6%。 第2ラウンドのキューバ戦(TBS系列=同16日午前6時〜8時30分)=24.6%、韓国戦(TBS系列=同18日午後0時5分〜3時35分)=21.2%、キューバ戦(TBS系列=同19日午後0時5分〜3時37分)=20.2%、韓国戦(TBS系列=20日午前10時5分〜午後1時54分)=40.1%(※注1)。 準決勝の米国戦(TBS系列=同23日午前9時5分〜午後0時26分)=28.7%、決勝の韓国戦(TBS系列=同24日午前10時35分〜午後2時48分)=36.4%(※注2)で、今大会の視聴率は前大会より若干下がった感もある。 ただ、現在はすべての番組の視聴率自体が下がっている状況下である。ましてや、今大会はCS放送・Jスポーツが日本戦全試合を地上波と同時に生中継している。スカパーやケーブルテレビの普及率は、4年前より高い。CSは地上波と違って、CMが少ないため、本当に野球が好きな層はJスポーツで見た可能性も高く、それを考慮すれば、今大会の地上波の視聴率は上出来だろう。 巨人の公式戦の視聴率は2ケタを獲れないことも多くなったが、クライマックスシリーズ、日本シリーズやWBCへの関心は依然高く、まだまだ野球人気は健在といえよう。(※注1…午後1時54分〜2時=40.2%)(※注2…午後2時48分〜2時54分=37.6%)(落合一郎)
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スポーツ 2013年03月21日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・中日編
右内転筋痛で全治4週間…。去る2月23日に発表されたドラフト1位ルーキー・福谷浩司投手(22=慶大)の戦線離脱は、チームに与える影響も大きかったのではないだろうか。落合時代に逆上ってもそうだったが、近年の中日はレギュラーがシッカリ固定されている。出場機会を求めている中堅野手も安定した力を見せている。そのため、年齢を問わず、選手は皆、『自己調整』ができる。良く言えば「大人の集団」。しかし、見方によっては、スロー調整のチームである。その意味では、先発ローテーションに食い込む力を持った福谷、左肘の故障で途中離脱したドラフト4位・杉山翔太捕手(22=早大)の2人には、停滞しがちなチームの起爆剤になって欲しかったのではないだろうか。 よもやの6連敗−−。オープン戦とはいえ、そんな見出しが踊った(3月18日)。開幕まであと(約)2週間という時期になっても、モチベーションが上がらないのも、ベテランが多いせいだろう。しっかりと調整してくると思われるが、高木守道監督は「(オープン戦は)残り少ないけど、いい状態に持っていかないと…」(17日)と、不安を口にしていた。 福谷の一軍合流はゴールデンウィーク前後と思われる。この福谷が1カ月遅れでも、先発ローテーションに入ってくれれば、ベンチのムードは好転するはずだ。 福谷がフリー打撃に登板したのは、2月17日(二軍)。キャンプ2日目にはブルペン投球を披露していたが、「実戦向き」というのが第一印象だ。ブルペン投球では「ストレートの速い投手」、「変化球もそこそこ投げられて…」としか思わなかったが、フリー打撃では別人になっていた。ブルペンで投げるボールよりも、フリー打撃で投げるボールの方が良い。キャンプが進むにつれ、コンディションも上がってきたからかもしれないが、まず、初速と終速がほとんど変わらない。対戦打者のバットを折る場面も見られた。本人も「ブルペンよりもマウンドの方が投げやすい」と言っていたそうだが、バッターと対戦することで“本気モード”になるタイプなのだろう。 また、「一軍昇格までさほど時間が掛からないのではないか」と思えたのが、ドラフト7位の高卒ルーキー・若松駿太投手(祐誠高)だ。投・内連携プレーでノックを受けていたのを見たが、動きが機敏である。投球フォームはスリークオーター気味だが、下半身を存分に使って投げている印象も受けた。投球フォームに無駄な力が入っていないのが良い。高卒新人というと、ドラフト2位・濱田達郎(愛工大名電)ばかりに目が行きがちだが、中日は将来の右の先発候補も指名していたことが分かった。 “自己調整”で判断しにくい一軍だが、順調な仕上がりを見せていたのが、外野の中堅クラス。平田良介、松井佑介、野本圭が良かった。平田の打球は伸びる。フリー打撃を見ていると、フル出場すれば本塁打王争いに確実に食い込んでくるだろう。松井に関しては逞しくなった印象を受けた。また、新加入のクラーク(右投左打)だが、第一印象は「大人しい」。100キロを越す巨漢で守備範囲も広くない。おそらく、一塁以外は守れないだろう。ただ、迫力もバットスイングの速さも伝わってこないが、外角低めにもきちんとバットが届いていた。「横の変化球」には十分についていけるので、変化球の多い日本球界に適応できるだろう。 ブルペンも見たが、14年連続50試合登板の鉄腕、岩瀬仁紀は完全に技巧派に転身した心象を受けた。浅尾拓也の故障も長引きそうなだけに、今季の中日は僅差のゲームで苦しむ可能性が高い。昨季56試合に登板した田島慎二は順調に仕上がっていた。この田島をセットアッパーのポジションから外せないとなれば、昨季、先発だけではなく、中継ぎ、クローザーとフル回転だった山井大介がブルペンのカギを握るのではないだろうか。 吉見一起、大野雄大など完投能力の高い先発投手もいるが、試合終盤の継投策が『打倒巨人』のキーワードとなる。
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スポーツ 2013年03月20日 17時59分
2013年・日本人メジャーリーガーはどうなる? 中島裕之(オークランド・アスレチックス)
スポーツ報道を見る限り、オープン戦でも出場機会をかなり多くもらっており、開幕スタメンの可能性も高いと思われる。ビリー・ビーンGMも「ショートのレギュラーを予定しての獲得」と話しており、ファンに日本人初のショートとしての成功選手になる期待も膨らませた。 同GMの言葉はリップサービスではない。しかし、日本ではあまり伝えられていない『不安要素』も抱えていた。 キャンプイン直前、アスレチックスは昨季、アストロズで正遊撃手を務めたジェド・ラウリーを獲得した(複数トレード)。ビリー・ビーンGMは低コストでチームを構成する。なのに、「中島と重複する選手」を獲ったのは、イマイチ信用していないということか…。 「現在、ラウリーは5人目の内野手とか、ユーティリティー・プレーヤーと位置づけられています。開幕から数試合は中島をスタメンで使うでしょう。その成績如何でラウリーと入れ換えるというのが、米国内の報道です」(米国人ライター) 中島に勝算はあるのか…。 まず、アスレチックスの本拠地『オー・ドットコー・コロシアム』は両翼101メートルの広域球場である。一発は出にくいが、中島のような右中間、左中間を破る打球の多いタイプは打率が稼げるとされている。また、西武時代から「選球眼の良いバッター」と言われてきた。「選球眼が良い=四球を多く選べる=出塁率が高い」の定理からすれば、出塁率に重点を置く同GMの好みのタイプとも言えるだろう。 マイナス材料もある。同球場は天然芝であり、西武からメジャーに挑戦した松井稼頭央のように、土のグラウンドに泣かされてきた例もある。同じ遊撃手としてメジャー挑戦した西岡剛は併殺プレー崩れを狙った一塁走者の強烈スライディングに泣かされた。ラウリーと『守備力』でレギュラーを争うことになれば、厳しいと言わざるを得ない…。 「ビリー・ビーンGMも日本人内野手がショートで成功した例がないのは承知しています。それでも、中島を獲得した理由は低コストの方針を一貫したかったからでした」(前出・同) 昨シーズンの補強の話になるが、アスレチックスは「打てる外野手」を探していた。米FA市場には強打のスラッガーがいないわけではなかったが、同GMは11年8月にキューバから亡命したヨエニス・セスペレス外野手と契約した(12年1月)。当時は「守備能力はメジャーの平均以下」と懸念材料も多く報じられたが、セスペレスは新人王投票で2位になる好打率を残してみせた。 「米FA市場の外野手よりも低年俸で契約できるというのが、獲得に踏み切った最大の理由でした。守備面での少々のマイナス要素には目を瞑り、打撃で貢献してもらう方針でした」(前出・同) 米FA市場よりも、低年俸も可能な外国人選手…。セスペレスの活躍が中島獲得を後押ししたようである。 アスレチックスは「ラウリーとアストロズの契約」を引き継いだため、今季終了と同時にラウリーはFAとなる。故障も多いとはいえ、得点圏打率も高いレギュラー遊撃手を放出した理由は「残留に高年俸を要する」と見たからだろう。中島が活躍すれば、ラウリーの方から出場機会を求めてトレード退団を申し出るかもしれない。中島の命運は開幕序盤で決まるだろう。※メジャーリーガーのカタカナ表記は『週刊ベースボール増刊 Major LEAGUE /12年3/20号』(ベースボールマガジン社)を参考にいたしました。
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スポーツ 2013年03月19日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・東北楽天編 「新人・則本で試される星野継投策」
WBCでエース・田中将大が抜けた東北楽天ゴールデンイーグルスのキャンプ中盤以降は、主役不在で物足りない印象もあった。しかし、オープン戦でブレイクした男がいる。ドラフト2位・則本昴大投手(22=三重中京大)である。一部報道にある通り、星野仙一監督は「面白いんじゃないの〜?」と、このルーキーの開幕投手説も否定しなかった。現時点で、この則本がもっとも調子良い。開幕投手の抜擢説はともかく、この新人が2ケタ勝利を収めれば、クライマックスシリーズ進出圏に食い込んでくるのは間違いないだろう。 則本が「並みの新人」とは違うところを見せたのは、韓国・サムスン戦(2月18日)。2番手として登板し、3回1安打無失点に抑えた。 この登板を見て、まず思ったのは、投球テンポが早いこと。捕手からの返球を受けたら、すぐにサインを伺い、頷くのと同時に投球モーションに入る。このテンポの速さは守る野手にもリズムを与えるはずだ。また、昨秋のドラフト時点では「角度、球速を変えたスライダー、カーブを投げ分けるタイプ」とも紹介されていたが、『不思議なボール』も投げていた。左打者の外角高めに来るボールで、同試合以降のオープン戦でも投げている。 「角度を変えたカーブの1つ」と思われるが、則本の指先を離れた瞬間は「ボールコース」の“抜け球”なのだが、そこからストライク・ゾーンまで来る『大きな落差』があるのだろう。左の対戦バッターは慌ててバットを伸ばし、辛うじてファールにしていた。対外試合初登板となったサムスン戦では、このボールで空振りも奪っていた。ウイニング・ショットとまではいかないが、則本は左右のボールの出し入れだけではなく、『緩急』という武器も持っていることが分かった。「直球は150キロ台半ば以降」とも紹介されていたので、攻略しにくい投手と見て間違いないだろう。 ただ、ブルペンでは時折、捕手が後ろに逸らすようなボールも投げていた。暴投ではなく、捕手が途中で捕るのを辞めてしまうレベルなのだが、こういう投球は「サイン交換したコースと全然違う方向に来た」ことを意味している。「角度、球速を変えたスライダー、カーブ」のなかで、その日の好不調によって自分の思ったコースに投げ分けられないものもあるのではないかと思った。まあ、このへんは正捕手・嶋基広が上手に配球を組み立ててくれるので問題ないだろうが、ストライク・カウントを先行させてやらないと、投球数が多くなるようにも見えた。 また、ブルペンで暴投すれば、並の新人投手なら、萎縮してしまうところだが、則本は表情1つ変えないで淡々としていた。良い意味で「図太い」とも思った。 打撃陣に関しては、「やってみなければ分からない」という状況だった。松井稼頭央、4番に入る可能性も高い前ヤンキースのアンドリュー・ジョーンズもWBCに招集されたためだが、星野監督は中日から内野手・岩崎達郎を緊急獲得している。二遊間を守れる選手の強化が狙いだったが、本来、そのポジションに入るはずの藤田、西村が故障した時点で、「若手にもチャンスを与えるのではないか」と思われた。それなりの人材がいるからで、たとえば、1A以下のサマーリーグに在籍し、テスト生から育成契約を交わしたポロ、トレード加入の仲沢広基、練習熱心で首脳陣も一目置いてきた阿部俊人らがそうである。ポロは格下のサマーリーグにいたが、「守備能力はメジャークラス」であり、20歳という若さからしても日本で爆発する可能性も秘めている。 ある意味、冷酷とも取れる外部補強に出たのは、星野監督がCS進出以上の結果を狙っているからだろう。 新加入で目に付いたのは、ケーシー・マギー(右投右打=30)。日本のストライク・ゾーンに戸惑っているのか、紅白戦、オープン戦前半は外角のボール球を振らされていたが、フリー打撃では「打球が速い」という印象も受けた。変化球の多い日本の投手に慣れれば、二塁打を量産するタイプだと思えた。 8年ぶりの日本帰還となった斉藤隆だが、ストレートの威力は、とても43歳とは思えない。フルシーズンを投げるスタミナはないかもしれないが、クローザー・青山浩二の負担を軽減させる力は残っている。好調さを感じさせたのは、5年目の辛島航。昨季108イニング強を投げたのが自信になったのか、ブルペン投球でも堂々としていた。6年目の菊池保則はフォークボールを練習していた。この菊池を見て、2010、11年にセットアッパーとして活躍した巨人・越智大祐を思い出した。この「重いストレート」を投げる菊池は、星野構想に入っているのではないだろうか。 田中将大、則本、2年目の釜田佳直、美馬学、辛島…。打撃陣の真価はWBC組の帰還後まで分からないが、投手力は確実にアップしている。先発候補陣の出来如何では、則本をクローザーで使うとの情報もある。実績のある斉藤隆、好調な菊池もいるだけに、青山に繋ぐ継投策が確立すれば、楽天は番狂わせをしてくれるのではないだろうか。
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スポーツ 2013年03月18日 15時30分
センバツ情報 第85回記念大会に見える東北の底力
3月15日、第85回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が行われた(27日開幕)。敦賀気比VS沖縄尚学、浦和学院VS土佐、済美VS広陵、済々黌VS常総学院、オールドファンも喜びそうな龍谷大平安VS早稲田実など好カードも多いが、抽選会場がもっとも盛り上がったのは、『遠軽VSいわき海星』の一戦が決まったときだった。 史上初の21世紀枠同士の顔合わせとなる。『21世紀枠』についてはいまだ批判的な声もあるだけに、その意義が問われる一戦となるだろう。そこで改めて、今大会の21世紀枠4校が決定するまでの経緯を追ってみた。 まず、85回目の節目、記念大会として『21世紀枠』を1校増やし、計4校とすることが発表されたのは、昨年7月4日。選出基準は「未定」とのことだった。 「記念大会の特別枠なのだから、東北地区の高校が優先的されるのではないか」 現場で指導する高校野球関係者も、そんな予想をしていた。 ヤッカミではない。甚大な被害をこうむった東日本大震災以降、甲子園大会も被災地を支援し、球児たちの健闘をもって日本中を勇気づけることをテーマとしてきたからであり、現場指導者も高校野球の影響力を再確認していた。 「東北地区の連合チームが選ばれる可能性だってある」 仮にその「プラス1」が東北に優遇されたとしても、むしろ応援したいという雰囲気さえ漂っていた。 ところが、昨年11月の神宮大会で事態が一変した。 仙台育英(宮城県)が初優勝を飾った。同大会、各地区秋季大会の成績が出場校選抜に大きく影響することは説明するまでもないだろう。神宮大会優勝校は自動的にセンバツ出場となる傾向もあり、東北地区の仙台育英が実力で“神宮枠”を勝ち取った時点で、一般選考枠は、「通年の3校プラス1」に。東北優遇が規制路線のように捉えられていた21世紀枠(4校)が加わると、「85回大会は東北の高校から、6、7校が選ばれるのではないか?」との声も聞かれるようになった。 85回大会の出場校は36校。うち6、7校が東北地区の高校が選ばれれば、被災地応援の名目があっても、バランスが悪い…。一変して、「21世紀枠は東北地区に割り当てられないのではないか?」との懸念まで囁かれた。 今大会で東北地区から選出された高校は、一般枠で仙台育英、聖光学院、盛岡大府、山形中央。21世紀枠からはいわき海星が選ばれた。他の21紀枠選抜校は、北海道地区の遠軽、中国地区の益田翔陽、四国地区の土佐。東北地区からは全部で計5校が選ばれたこととなり、選考委員会は他地区とのバランスも汲みながら、被災地応援の名目も上手に残してくれたのではないだろうか。 東北地区から5校が選ばれたのは、史上最多である。その5校目となった「21世紀枠選出」のいわき海星は、震災による津波被害を受けたいわき市にある。1月25日に発表された推薦理由だが、<水産高校でもある同校は海洋実習で主力部員4人を欠きながらも、県大会ベスト16まで勝ち上がった>とのことだった。意義ある5校目の選抜となった同校は、奇しくも21世紀枠出場の遠軽とぶつかる。いわき海星の坂本啓真主将は抽選会後の共同会見で「地元の期待」も口にしていた。配布資料によれば、同校の男子部員16人は、全て地元出身だった。21世紀枠出場校の選抜理由の曖昧さ、存在意義も指摘されてきたが、こうした“大人の視点”も吹き飛ばすような好ゲームを見せてもらいたい。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2013年03月18日 13時43分
【速報】世界3連覇ならず…WBC侍ジャパン準決勝敗退
17日(日本時間18日)、米サンフランシスコAT&Tパークで行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝で、大会3連覇を目指す侍ジャパン(A組1位)はプエルトリコ(B組2位)に1対3で破れ、決勝進出を逃した。 初回、侍ジャパン先発の広島・前田健の制球が定まらず2四球、2死からの中前打で先制を許した。プエルトリコはM・サンティアゴがすばらしい立ち上がりで得点を許さず5回途中無失点で交代。つづく継投陣も虎の子の1点を守る展開。終盤7回には二番手の阪神・能見がA・リオスにツーランを浴びる。米国入り後の練習試合では打ちまくっていた侍ジャパンだったが、本番では大事な場面での一発が出ず沈黙。8回に中日・井端の右前打で1点を返したが、反撃はそこまでだった。
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スポーツ 2013年03月18日 11時45分
2013年・日本人メジャーリーガーはどうなる? 藤川球児(シカゴ・カブス)
ここ数年、藤川球児はメジャー挑戦の意向を訴えてきたが、阪神フロントは海外FA権を取得するまで手放さなかった。その間、藤川とその関係者はメジャー球団のチーム事情を相当研究したのではないだろうか。カブスを選んだ時点で、彼の米球界挑戦は成功したと言っていい。 昨季、カブスにはこんなデータも残っている。『BLSV率』だ。救援失敗を数値化したもので、先発投手が「3点以上のリード」を持って救援投手にバトンタッチした後、同点、もしくは逆転された試合の割合を示すもの。そのBLSV率は42.86%。ナショナル・リーグのワーストである。さらに、リリーフ投手の被出塁率35.5%もリーグワーストだった。 その原因のほとんどに関わっていたのが、クローザーのカルロス・マーモルである。また、12年度オフはクローザータイプの投手が少なかった。藤川を獲得した際、カブスは「手薄なブルペン陣を強化するため、セットアッパーを予定し…」とコメントしたが、マーモルの「ノーコン」が治らなければ、藤川と入れ換える可能性は高い。制球難がいきなり治るとは思えないので、藤川のクローザー抜擢を「規制路線」と見る米メディアも少なくないのだ。 「マーモルは今季が3年契約の最終年です。藤川が『結果』を出せば、シーズン途中でマーモルを放出する可能性も出てきました」(米国人ライター) このマーモルの成績だが、昨季は開幕から“ノーコン全開”で5月初旬にはセットアッパーに格下げされた。マイナー落ちもあったが、他のリリーバーも背信投球が続き、6月半ばにはクローザーとして帰って来た。「四球か、三振」、いつも走者を背負う“綱渡り投球”だったそうだ。カブスはリリーバーの人材難にあり、従って、藤川はシーズン序盤で救援に失敗することがあったとしても、マイナー落ちする心配もないだろう。 しかし、不安要素も2つある。1つは藤川を視察した多くのメジャースカウトが口にしていたことだが、一昨年あたりから、ストレートの威力が落ちてきた。フォークボールのキレは健在だが、ストレートが走らなければ、落ちるボールの効果は半減する。「ストレートのキレがどこまで戻っているか」がポイントとなりそうだが、カブスの本拠地『リグレー・フィールド』も、藤川を悩ませるかもしれない。同球場は6月以降ペナントレース終了まで“ホームラン風”が吹くことでも知られている。日本時代は外野フライに仕留めていたものが風に流されてスタンドへ…。そんな不運もあるかもしれない。 現地時間3月9日、藤川はインディアンズ戦に登板し、3者凡退に抑えた(奪三振2)。興味深かったのは、2人目の左打者と対戦したときだった。藤川がウィニングショットに選んだのは、膝元への『縦の変化球』。フォークボールではなかった。試合後、日本人メディアにその『縦の変化球』がカットボールだったことを明かしており、昨季のダルビッシュ有の配球を参考にしたという。 こうした『頭脳派投球』も織り交ぜていけば、クローザーのポジションを確実に奪えるはずだ。※メジャーリーガーのカタカナ表記は『週刊ベースボール増刊 Major LEAGUE /12年3/20号』(ベースボールマガジン社)を参考にいたしました。
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スポーツ 2013年03月16日 17時59分
非常事態発生! インフルエンザ蔓延の中日が2軍との交流断絶
3月29日の開幕を前に、プロ野球オープン戦は熱い闘いを繰り広げているが、中日ドラゴンズが非常事態に陥っている。 選手、首脳陣、スタッフにインフルエンザが蔓延。ここにきて、これ以上の感染を防ぐため、2軍との交流を断絶することを決めた。 ことの始まりは、キャンプ前に高木守道監督(71)がインフルエンザを発症してからだった。キャンプ中に荒木雅博内野手(35)らが発症。3月に入ってからは、川上憲伸投手(37)、山本昌投手(47)らの主力に加え、鈴木孝政2軍監督(58)ら、2軍勢に次々に蔓延。15日には2軍選手から、チーム16人目の感染者が出た。 これで、2軍は野手の人数が足りなくなり、教育リーグの試合運営に影響をきたすため、いったんは1軍選手を2軍に逆派遣することを決めたが、インフルエンザがうつる懸念があるため、急きょ中止した。 さらに、ルーキーの浜田達郎投手(18)、井上公志投手(24)をオープン戦で試す予定だったが、「(入れ替えは)もうやらない。浜田と井上を投げさせようと思っていたけど、もうやめた」(高木監督)と、当面の間、2軍との交流は行わない方針を固めた。 開幕投手が確定している吉見一起投手(28)は、15日のオープン戦に登板。通常なら、名古屋に戻って、2軍選手と一緒に調整するところだが、「あそこは菌(ウイルス)がいっぱいだから」(高木監督)として、2軍組に合流はさせない方針。 本来なら、開幕に向け、1、2軍の行き来を活発化させ、有望な2軍選手の力量をオープン戦で図り、調整不足の選手は2軍で実戦を積ませる大事な時期。それもままならいとあって、2年ぶりのV奪還を目指す中日にとっては、なんとももどかしい状況となってしまった。(落合一郎)
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2025年07月14日 17時00分
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2025年04月28日 19時03分