報道をまとめると、「被告人の供述は全く信用することができない」として鬼沢友直裁判長は内柴被告の主張を全面的に退け、内柴被告は控訴手続きについて説明する鬼沢友直裁判長の声を遮り、真っ赤な顔で「(控訴を)させてもらいます」と声を張り上げた。閉廷後は弁護団を通じ「応援してくれる人にとっては残念な結果となったが、まだ僕には頑張る気持ちがあるので、もう少し待っていてほしい。僕は無実だ」とコメントし、即日控訴した。
「内柴被告には5人の弁護団がついているが、もはや打つ手がなく、減刑すら難しい。現段階で未決勾留日数が240日で、このまま控訴・上告すれば未決が増え、実際の刑期は未決の分短くなるが…」(スポーツ紙記者)
法廷では自らの無罪を主張しかなり強気な内柴被告だったが、1月中旬、フジテレビのニュース番組が内柴被告が東京拘置所から関係者にあてた7通の手紙の中身を報じた。
それによると、内柴被告は判決を控え、「不安が日に日に増しています」とかなり弱気な本音を明かしている。「みんなにつらい思いをさせているということ。自分をいさめるための気持ちも強くもっております」と反省の態度も示しており、裁判が結審しても、保釈を求める申請はしない意向。その理由について、「僕が保釈(申請)を断っている理由の1つに離婚もあり、子どもに会えない今となっては出る理由はありません」と昨年11月に離婚したことを報告していた。
判決を受け、講道館は会員登録の永久停止処分を科す意向で、日本オリンピック委員会(JOC)は2個の金メダル返還を要求する意向を明らかにしただけに、もはや内柴被告には失う物が何もなくなりそうだ。