警視庁捜査1課によると、内柴容疑者は9月19日夜、合宿で訪れた都内にある居酒屋やカラオケボックスで、部員数人や柔道部コーチと飲酒。未成年の被害女性(柔道部員)が泥酔したため、内柴容疑者は被害女性と2人だけで先に店を出て、宿泊先のホテルに連れて戻ったという。捜査1課は内柴容疑者が、介抱を装って被害女性の部屋に入り、暴行したとみて捜査を進めている。
当初、被害女性は自ら酒を飲み、それを内柴容疑者が黙認したしたといわれていたが、取材を進めてみると、必ずしもそうともいえないようだ。関係者によると、もともと、内柴容疑者はこの被害女性に目を付けており、飲食店でも内柴容疑者は女性に酒を進め泥酔するように、もっていったとの証言もある。結果的に酔い潰れた被害女性をホテルに連れ戻したというのは、内柴容疑者の計画通りの行動だったとの見方もできる。そうであれば、この事件はかなり悪質だ。
内柴容疑者が客員教授、女子柔道部コーチを務めていた九州看護福祉大(熊本県玉名市)側は、被害者は1人だけとは明言せず、複数におよぶ可能性もほのめかしている。捜査1課はこの件についても捜査中で、余罪があることも十分考えられる。
今もなお、合意の上を主張しているという内柴容疑者。捜査の結果次第では、さらなる悪の顔が明らかにされることになる。
(落合一郎)