スポーツ
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スポーツ 2013年02月23日 11時00分
球界地獄耳スクープ 〜燃えるWBC〜 楽天・田中将大が今オフにヤンキースが50億円入札(1)
侍ジャパンのエース・田中将大(24)のメジャー移籍が本格的に始動した。'15年オフに海外FA権を得ることから、楽天ではWBC優勝で箔を付けさせ、今オフにヤンキースに高値売却の方針を固めた。 楽天の久米島キャンプを離れ、田中は2月15日から始まる宮崎での侍ジャパンの合宿に移動したが、その田中を追って熱視線を送るのはWBCを戦うライバル国の偵察部隊ではなく、ヤンキースのスカウト陣。今オフのポスティング・システム(入札制度)でのメジャー挑戦に備え、シーズンを通じて田中を密着マークするのだという。 「昨年末の契約更改交渉の席で田中は、早ければ今オフの大リーグ移籍の希望を伝えていましたが、ここにきて三木谷オーナーが了承したようです。日本の景気の上昇をとらえ、円安のいまこそポスティング放出の時期、と断を下したのです」(楽天担当記者) 安倍第2次政権発足とともに存在感を見せつけているのが楽天の三木谷浩史会長兼社長だ。総額20兆円規模となる緊急経済対策では、全閣僚で構成される再生本部のもとで組織化された「産業競争力会議」に竹中平蔵・慶大教授、長谷川閑史・武田薬品工業社長ら9人のメンバーとともに抜擢され、中長期的な財政運営や基本方針を統括する「経済財政諮問会議」と両輪で迅速に経済財政再建を立案、実施していくという。 「三木谷氏は新興企業のリーダーです。とりわけ首相が期待しているのが、三木谷氏が代表理事を務める新経済連盟(新経連)。ここはサイバーエージェント、ミクシィ、グリーなど779社からなる若手財界人の集まりで経団連に迫る勢い。アベノミクスの推進者でもあり、医療品の通信販売やネット選挙も一気に進みだした。いまや竹中-三木谷ラインが日本経済のかじ取り役といっていい」(全国紙経済部記者) そんな三木谷氏だけに東北楽天イーグルスでも辣腕を発揮。昨年8月1日にオーナーに復帰するや、赤字経営を一変させるべく「チーム戦略室」を立ち上げ、メリルリンチ日本証券の執行役員だった立花陽三氏を球団社長に就けた。 「これが楽天流なのでしょうが、どの部署も例外なき30%〜40%の経費削減が命じられた。現場においても年俸がかさむ30歳以上の選手はリストラ対象。オーナーが目指すのは毎年黒字経営を続ける広島東洋カープ。とにかく、優勝より赤字解消が至上命令なのです」(楽天OB野球解説者) そんな楽天だが、一方で不可解な動きを見せている。ヤンキースとの急接近だ。緊縮財政にもかかわらず、新外国人だけはなぜか大盤振る舞いで、しかもヤンキースから2人。ここに田中のヤンキース移籍の密約が透けて見えるのだ。
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スポーツ 2013年02月22日 15時30分
WBC代表に大量落選の中日 高木監督が選考方法にクレーム!
中日の高木守道監督(71)がWBC代表の選考方法に対して、怒りを爆発させた。 WBC代表は33人の候補選手が、宮崎での合宿に参加。同合宿で5人を振り落とし、最終的に28人を選出した。 落選したのは中日の浅尾拓也投手(28)、山井大介投手(34)、大島洋平外野手(27)と、村田修一内野手(32=巨人)、聖沢諒外野手(27=楽天)の5人。自軍選手が3人も落とされたとあって、高木監督は怒りを抑えられなかったようだ。 かねて、高木監督はWBC代表の選考方法に対し、「合宿に行って落ちたら面白くない。最初から28人にしといて、ケガ人が出たら補充すればいい」との持論を展開していたが、中日勢が3人も落選し、赤っ恥をかかされたとあって、その舌鋒も鋭くなった。 代表選考の翌日である2月21日、沖縄のキャンプ地で高木監督は「(選考方法を)考えた方がいいんじゃない? そういう声をよく聞く」と発言。最も心配しているのは、落とされた選手の精神面。「本当に残念なのは本人たちでしょ」(高木監督)と、ショックを受けている3選手の気持ちを気遣った。 高木監督に限らず、この選考方法には疑問を呈する声も少なくない。落とされた選手の心が傷つくのは明らかだ。ただ、この選び方なら、候補となった選手間の競争心も生まれ、侍ジャパンの首脳陣が直に見て、最終的な代表選手を選べる利点があるのも事実。 落選した中日の3選手は、浅尾は右肩、大島は左ヒジに不安を抱え、山井は昨季の疲れが危惧されていた。これで、WBCで無理をさせられることがなくなって、高木監督もひと安心ではあるが、落とされた5人中3人が自軍の選手とあっては、体裁が悪いのは事実。文句の一つでも、言わなければやってられなかったのだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月21日 15時30分
浅尾ら中日勢のWBC代表落選に高木監督ニンマリ!?
2月20日、第3回WBC(3月2日開幕)の侍ジャパン代表メンバー28人が決定した。代表候補33人が、15日から宮崎で合宿を張って選手を選考。その結果、中日の浅尾拓也投手(28)、山井大介投手(34)、大島洋平外野手(27)と、村田修一内野手(32=巨人)、聖沢諒外野手(27=楽天)の5人が落選した。 中日ではエースの吉見一起投手(28)が代表候補に選ばれながら、1月に右ヒジの不安から辞退しており、結局、同球団からはベテランの井端弘和内野手(37)ただ一人の選出となった。 落選者5人のうち、3人が中日勢。残ったのは井端だけで、高木守道監督(71)はさぞやショックを受けているかと思いきや、意外にも内心ではニンマリしているというのだ。 某スポーツ紙記者は「キャンプに入って、浅尾は右肩、大島は左ヒジを故障しました。その不安を抱えながら、代表合宿に合流しましたが、WBCで無理をしてケガでもされたら、たまったものではありません。公式戦開幕に間に合わなくなるのは間違いありません。山井は昨年の登板過多での疲れが心配されていました。この3人を本当は選んでほしくなかったというのが、球団のホンネでしょう。その意味で、不安視していた3人全員が代表から漏れたのですから、高木監督はホッと胸をなで下ろしているのではないでしょうか」と語る。 浅尾を守護神の最有力候補と考えていた侍ジャパン・山本浩二監督(66)としては、大きな軌道修正を余儀なくされたが、浅尾の選手生命を考慮すると、落選は妥当な選択といえた。 浅尾は昨年5月に右肩関節腱板(そんしょう)損傷のため、長期離脱している。シーズン終盤に復帰を果たしたものの、本来の投球ではなかった。そして、キャンプに入って再度右肩痛を発症。WBCどころか、開幕にも黄色ランプが点灯している状態。 大島は昨季、初の3割をマークし、盗塁王を獲得。1番打者として、チームに欠かせない存在だが、左ヒジの故障で今は休養させたいところ。 山井は昨季、先発、ロングリリーフ、セットアッパー、クローザーにフル回転。元々、故障が多く、1年間を通して1軍で働いたのは初めて、疲労が危惧されていた。 辞退した吉見を含めて、WBCで無理をさせて故障したのでは、チームには大きな損失で、中日球団としては心配の種がなくなって、ひと安心なのではないだろうか。 思えば、4年前の第2回WBC(09年)では、中日の岩瀬仁紀投手(38)、森野将彦内野手(34)、浅尾、高橋聡文投手(29)の4人が出場を辞退。追加招集の和田一浩外野手(40)も辞退し、一人の代表も送り込まなかった。中日は「WBCをボイコットした」とバッシングされ、物議をかもしたが、落合博満監督(59=当時)は「選手の意思を尊重しただけ」とコメントした。 第1回WBC(06年)で中日から代表に選考されたのは、谷繁元信捕手(42)、福留孝介外野手(35=現阪神)の2人。巨人と毎年、セ・リーグ優勝を争っているチームなのに、3大会で代表がのべ3人だけ。中日はWBCとは、とんと縁のないチームのようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月20日 15時30分
イチローが決意の丸刈りでレギュラー獲り誓う!
メジャー13年目を迎えたヤンキースのイチロー外野手(39)が、2月18日(日本時間19日)、キャンプインした。 万年下位のマリナーズ時代はマイペース調整に務めてきたイチローだが、常勝軍団ヤンキースに移籍して初めて迎えるキャンプには、決意の丸刈りで臨んだ。「練習の流れは合理的」と評したイチローは、約2時間半にわたって汗を流した。 イチローは昨年7月にマリナーズから電撃移籍を果たし、67試合出場、227打数73安打5本塁打27打点14盗塁、打率.322の好成績をマークして、チームの地区優勝に貢献した。 昨季は正左翼手のブレット・ガードナー外野手の故障で、左翼に入ることが多かったが、正右翼手のニック・スウィシャー外野手が放出され、今季は右翼での起用が予定されている。ジョー・ジラルディ監督も「右翼で考えている」と、レギュラーの座を明言している。 しかし、イチローは「レギュラーが決まっているわけじゃない。しっかりポジションを奪わなければいけない。チームから必要とされる選手であることを、この期間に思ってもらえるようにやらなくてはならない」と、新人さながらの気持ちで取り組んでいる。 昨季はスタメンから外れ、代走や守備固めで途中出場する機会も多かったが、常勝軍団では、それも覚悟の上。打順にも「どこでも任せられるような選手にならないと」と、こだわらない姿勢を示した。 日米通算4000本安打まで、あと116本。メジャー3000本安打まで、あと394本と個人的な大目標があるが、「(目標は)いっぱいありますよ。増えるかもしれない」と具体的な目標は口にしなかった。 フィリーズやジャイアンツが好条件を提示するなかで、それらを下回る条件でヤンキースに残留したイチロー。その理由は、このチームでワールドシリーズ制覇を目指すため。そのワンピースに徹するべく、イチローは右翼の定位置確保に動き出した。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月19日 15時30分
世界王者乱立は必至か!? 日本ボクシングコミッションがWBO、IBFに加盟
JBC(日本ボクシングコミッション)が2月18日、後発団体のWBO(世界ボクシング機構)、IBF(国際ボクシング連盟)に4月1日付で加盟することを発表した。 これまで、JBCは老舗のWBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)しか認可していなかった。しかし、世界的にWBO、IBFが広がりを見せるなかで、その流れに乗ることになる。 今まで、JBCが後発2団体を認可していなかったため、両団体の王座に挑戦する場合には、JBCからの脱退、除名を余儀なくされるケースも多かった。 10年4月30日、WBC世界バンタム級王者(当時)の長谷川穂積が、WBO世界同級王者のフェルナンド・モンティエルと東京で事実上の統一戦を行ったが、JBCは統一戦としては認めなかった。 また、元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕は昨年5月、ロシアでWBO世界ミドル級王座に挑戦するために、JBCに引退届を提出している。石田は3月30日、モナコでWBA世界同級王座に挑む予定で、JBCにライセンス再発給を希望している。 石田のようにWBO、IBFに関わった選手は苦汁を味わってきたのが現実で、チャンスが広がるのはいいことだろう。 だが、JBCが認可する団体が2から4に倍増することで、懸念されるのが世界王者の乱立。現状においても、WBAが世界戦の承認料を稼ぐために、正規王者がちゃんと存在するにも関わらず、暫定王者を乱造。さらに、多くのスーパー王者をつくるなど、世界王者の乱立が目立っている。 この上、WBOとIBFの世界戦を認可することで、世界戦の機会は激増し、単純に世界王者の数は倍増する。これは安易な世界王座への挑戦、実力の伴わない世界王者の誕生にも、つながりかねない。 JBCでは国内での挑戦は「世界、東洋太平洋、日本のいずれかの王座獲得経験者に限定する」とハードルを設け、安易な挑戦を防ごうとしているが、海外に行けば、そのルールは適用されない。年内にも3兄弟世界王者を目指す亀田3兄弟の三男・和毅は内規を満たしていないが、亀田陣営は「日本でやらなければ、いつでもできる」と意に介さず。この規定も海外に出れば、治外法権となり、有名無実となりそうだ。 世界的な流れに逆らえない現実は理解できる。しかし、容易にはなれないのが世界王者で、だからこそベルトの価値もあった。世界戦の機会が著しく増えて世界王者が乱立すれば、その権威が守れるのか、はなはだ疑問だ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月19日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・巨人編 「澤村のクローザー転向案は再燃する…」
菅野智之(23=東海大)は前評判以上である。ドラフト浪人で実戦から遠ざかっているとはいえ、ストレートの威力、どの変化球でも確実にストライクが取れる。しかも、常に70%くらいの“脱力投球”なので、肩や肘の故障とも縁遠いピッチャーになるだろう。杉内俊哉、内海哲也、澤村拓一、ホールトン、宮國椋丞…。巨人の先発スタッフは12球団トップではないだろうか。 但し、「クローザー不在」は藤川球児を失った阪神以上に深刻である。オフに集めた情報の限りだと、現時点では西村健太朗に託すが、2年目のマシソンをかなりアテにしているという。そのマシソンが『左脇腹痛』で離脱したとき、投手陣の配置構想が一気に瓦解したように見えた…。 まず、ブルペン陣の層を厚くするために獲得した新外国人投手のアコスタだが、ストレートが速くない。クローザーに必須な威圧感もない。また、ブルペン投球を見た限り、コントロールがアバウトすぎる。投げ終わるのと同時に体が一塁方向に流れる外国人投手はこれまでにもいた。しかし、アコスタの場合は「キャッチャーミットも見ていないんじゃないか!?」という投げ方で、内外角に投げ分けることも出来ていなかった。ウイニングショットになるような変化球があるわけでもないので、僅差を争う場面では使えないだろう。 昨季新人ながら34試合に投げた左のリリーバー・高木京介が先発に転向するという。走者を背負った場面でも動じない度胸はリリーフ向きだと思うが、この高木京までがブルペンからいなくなるとなれば、安心して見ていられるリリーバーは山口鉄也だけになってしまう。「ちょっと面白いな」と思ったのが、トレード加入の香月良太。オリックス時代から対戦打者の胸もとをえぐる攻撃的な投球には定評があったが、この手のタイプは現在のセ・リーグにはいない。西村もシュートを使うが、ファールでカウントを稼ぐか、内野ゴロを誘うためのもので、香月の「シュート」とは使い方が違う。香月は相手打者(右バッター)を仰け反らせることに使ってきた。この香月がキーマンになるかもしれない。 打撃陣は『5番・一塁』が予定されているロペスだが、内外角ともにコンパクトに振り抜いていたので、日本球界特有の変化球攻めに苦しむことはないと思われる。だが、迫力はない。関係者によれば、「二軍スタートの小笠原(道大)がいい」という。良い方向でスタメン一塁が競争になればいいのだが、高橋由伸、谷佳知といった「一塁も守れる外野手」の力も借りることになるのではないだろうか。5年目の大田泰示も一塁を守れるが、紅白戦では存在感をアピールしきれなかった。大田を始めとする若手、中堅はチャンスなのだが…。 松本哲也、藤村大介が川相昌弘ヘッドコーチに鍛えられていた。犠打の名手でもあった同コーチは昨季、二軍監督として右方向への打撃や一塁までの全力疾走を徹底させていた。 俊足の彼らが1年間安定した成績を残せるのなら、阿部、村田、坂本、長野といった『クリーンアップタイプ』ばかりが目立った従来の打線は大きく生まれ変わるだろう。 その機動力で、覚えておきたいのが、15日の紅白戦に登場したドラフト2位の大累進内野手(道都大)だ。九回の第5打席で出塁すると、次打者の初球に二盗。対戦捕手は送球もできないほどだった。後続のタイムリーヒットで一気に本塁まで帰って来たが、三塁を蹴ったあたりからさらに加速するスピードに、スタンドもどよめいていた。選手名鑑には「50メートル5秒7」とあった。そういうスピードを塁間で発揮できないプロ野球選手も実は多いのだが、大累は3、4歩目でチャージできる。先の「二塁から本塁」という距離になれば、さらに加速する“野球向きのスピードランナー”だった。大累は紅白戦ではショートを守っていたが、藤村、脇谷亮太、ベテラン古木茂幸らによる正二塁手争いにも加わってくるだろう。 小技で1点を取る“俊足人員”が増えたということは、やはり、最小僅差を逃げ切るための『クローザーの力量不足』がクローズアップされるだろう。
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スポーツ 2013年02月18日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・日本ハム編 「田中、糸井の後釜はダレ?」
7日の紅白戦で、『2番・二塁』に入った3年目の西川遥輝(20)がバックスクリーンへの特大アーチを放った。その打球の高さ、鋭いスイングに「FA退団した田中賢介の後釜はこの男に…」と思ったが、試合後の栗山英樹監督の言葉は厳しかった。 「今のパ・リーグでは、フライで外野手の間を抜けられない」 パ・リーグは俊足強肩の外野手が多い。「ライナー性のヒットを量産せよ」というアドバイスではあったが、日本ハム打線は糸井嘉男も“喪失”している。打線における『ポスト糸井』と位置づけ、一発も狙えるこの打撃力を磨いてやってもいいのではないかと思った。 日本ハムのキャンプをひと言で表すならば、「大人しい」。ファンの関心は大谷翔平に向いており、斎藤佑樹も二軍スタートとなった。ダルビッシュ、糸井と2年連続で人気選手がいなくなり、華やかさがなくなった。 しかし、興味深い選手は西川だけではなかった。3位指名の投手・鍵谷陽平(中央大)は要チェックである。右のオーバーハンドで最速152キロと紹介されていたが、球速で勝負するのではなく、球質の重さで勝負するタイプに見えた。打者の手元で揺れながら落ちる変化球(パーム?)と、初速がストレートと変わらないスライダーが良い。左足を挙げたとき、上体がぶれるのがちょっと気になるが、斎藤がモタモタしていれば、開幕ローテーションに入ってくるかもしれない。あるいは、増井、宮西、武田久らの救援陣が近年の登板過多からか、スロー調整だったので、セットアッパーの一員として重宝されるかもしれない。また、5位の新垣勇人(東芝)に1年目から出てくるのではないだろうか。鍵谷と同じ右投手だが、腕のしなやかさは新垣の方が上。走者のいないときでもセットポジションで投げており、両サイドのストライクゾーンからボールになる変化球を生命線にしているタイプに見えた。6位の屋宜照悟(JX-ENEOS)も右の技巧派。こちらもセットポジションで投げており、7位の河野秀数(新日鉄住金広畑)はサイドハンドだが、やはり技巧派だ。鍵谷のように際立った特徴はないが、球速なら、屋宜よりも新垣。ボールを低めに集めることなら、屋宜。実戦タイプだと思われるのが、河野だ。河野はキャンプ中盤で出し惜しんでいるのか、変化球は1つか2つしか投げていなかった。スライダー(カーブ?)は曲がり幅が、良い意味で小さい。こういう鋭角で小さく曲がるボールは、対戦打者からすれば「バットの芯を外された」という悔しさが残るそうだ。順調に行けば、20歳以上のこの4投手は1年目から出てくるのではないだろうか。 また、栗山監督は継投策を得意とする指揮官だ。糸井喪失による得点能力の低下は否めないが、投手継投の選択肢が増えたことで、最小僅差を守りきるスタイルは色濃くなるだろう。 日ハムは昨季、対戦チーム別成績で西武、ソフトバンク、楽天に負け越している。勝因はロッテとオリックスから大勝ちしたからだが、打撃戦になった場合、今の打線ではちょっとキツイ。栗山監督は苦言を呈していたが、それはパンチ力のある西川への期待の裏返しと見た方が良さそうだ。
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スポーツ 2013年02月17日 11時00分
新春スクープ 栗山構想すっぱ抜き 日ハム・大谷「二刀流」起用法モデルはあぶさんと金田正一
前例のない「二刀流」育成法で日本ハムの沖縄キャンプは連日ドタバタが続いている。考案者であるはずの栗山英樹監督(51)も「頭がおかしくなりそう」と戸惑いを隠せない。 一軍の名護球場からルーキー・大谷翔平(18)が練習する二軍の『くにがみ球場』(沖縄県国頭村)までは車で40分かかる。その間を栗山監督は往復し、何十人もの取材陣が後を追う。しかし、いざ球場にたどりついても、大谷のスケジュールが複雑で掌握できないのだ。 「選手は野手と投手の2組に分かれ、野手が走塁や守備、打撃を行う時間帯に投手はピッチング練習をこなすわけですが、大谷は両方に組み込まれていることからそれぞれの間隙を突く形となり、殺人的タイムスケジュールなのです。それが夜間まで続く。新人選手は投手も野手も練習を終えるとぐったりなのに、大谷は両方こなす。しかも、初めてのキャンプ。どこで練習していいかがわからず戸惑っていると、『自分で(練習)メニューを見てこい』とコーチ陣に怒鳴られる始末。練習メニューが複雑すぎてコーチ陣も十分に掌握できていないのですから、大谷こそいい迷惑ですよ。そんなやりとりを見て栗山監督は『頭が痛くなりそう』と悲鳴を上げているのです」(日本ハム担当記者) 栗山監督が思い描く「二刀流・大谷」の骨格は、キャンプ日程が進むうちに明瞭になってきた。当初、予想された「基本は先発投手、それ以外の試合は野手でスタメン」ではなく、「史上最強代打・大谷投手」にある。本誌が入手した情報によれば、モデルは「あぶさん」と「金田正一氏」だ。 指導者経験ゼロにもかかわらず、就任1年目で日本ハムをリーグ優勝に導いた栗山監督が信奉するのが三原脩氏(故人)。数々の「三原魔術」を駆使し、巨人、西鉄、大洋、近鉄、ヤクルトで通算1687勝を記録した知将にして名将である。 今キャンプに際しても、栗山監督は都内で三原氏の墓前に手を合わせ、大谷の二刀流成功を祈願している。 戦前にも野口二郎、呉昌征、藤村富美男、川上哲治氏など二刀流選手がいるにはいたが、当時は選手層が薄く、戦力を補うための苦肉の策だった。 戦術として初めて二刀流を編み出したのが近鉄監督時代の三原氏。1968年、永淵洋三投手(佐賀高→東芝)を二刀流として実戦起用し、デビュー戦となった4月16日の東映戦では代打本塁打すると、そのままマウンドへ送り勝利投手に仕立ててみせた。 「二刀流というと、先発以外の試合では野手としてスタメン出場、といったスーパーマン的なフル稼働をイメージしがちですが、そんな無茶苦茶な形で起用したら故障は避けられない。永淵選手といえば、水島新司氏の漫画『あぶさん』の主人公・景浦安武のモデルになった選手で、代打が本業です。このあぶさんと国鉄、巨人でプロ野球史上唯一の通算400勝を達成した伝説の投手・金田正一氏を融合させるのが、栗山監督が思い描く大谷の二刀流像なのです」(栗山監督と親しいマスコミ関係者) 現役時代の金田氏は先発以外の試合でも、勝ちゲームが見込めると、望んでリリーフ登板し、勝ち星を積み上げた。試合によっては5回途中まで好投し、勝利投手の権利をほぼ手中にしていた後輩投手を有無を言わせず降板させ、勝ち星を奪い取る荒行もあった。 もっとも、そういう手荒い手法なしには万年お荷物球団だった国鉄スワローズで14年連続20勝、通算353勝(リリーフ登板132勝)を挙げる事はできなかった。 「二刀流のモデルをあぶさんと金田氏の融合と説明したのは、栗山監督は吉川光夫、武田勝、ウルフ、ケッペル、木佐貫洋とともに大谷を先発で起用しつつ、それ以外の試合ではスタメン出場ではなく、ここ一番の場面で代打で起用する。そこで首尾よく成功して勝ち星が転がり込んできた場合にのみ、そのままマウンドに送りこみ、白星をゲットするか、守護神・武田久につなげる。失敗した場合は、試合展開に応じて田中賢介(海外FAでジャイアンツ移籍)が抜けて手薄になった遊撃、もしくは糸井嘉男(オリックスにトレード)が抜けた右翼守備につかせ、次回の打席で逆転白星を目指すという構図。つまり、代打の切り札である、あぶさんと白星ハンターのカネやんの役回りを同時に期待しているのです」(前出・同) 今キャンプで栗山監督は大谷を「遊撃」に専念させ、外野練習から外しているが、それにも理由がある。故障明けなどを理由に遊撃手の金子誠、二塁手候補の二岡智宏、三塁手の小谷野栄一を二軍に送り込んでおり、大谷をレギュラー陣の中に入れて英才教育を施そうとしているのだ。 「翔平は高校で外野をやっていたから外野守備はゼロでいい。できているものは放っておいていいというのが自分の考え。ショートができれば(内野は)どこでもできる」というのが栗山監督の育成方針。大谷も「見て学んでいろんな話を聞いて吸収したい」と、中学時代以来となる遊撃守備に意欲を見せている。 大谷の野手デビューは2月10日の阪神との練習試合、投手デビューは17日の紅白戦が予定されているが、どのような二刀流に変身しているのか。 西武・松坂大輔の1年目は16勝5敗、日ハム・ダルビッシュ有は5勝5敗、楽天・田中将大は11勝7敗だったが、二刀流「史上最強代打・大谷投手」は20勝を上回る可能性が十分ある。
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スポーツ 2013年02月16日 17時59分
たなぼたでカブス・藤川球児に抑え昇格チャンス到来
阪神からFA権を行使してMLBのシカゴ・カブスに入団した藤川球児投手(32)に、思わぬところから、クローザー昇格チャンスが訪れた。 昨季、カブスのクローザーを務めたのはカルロス・マーマル投手(30)。昨年12月の契約時、カブスのジェド・ホイヤーGMは、「クローザーはマーマル」と明言していた。デール・スウェイム監督は2月10日(日本時間11日)、藤川について、「8回を投げることになる」とセットアッパーとしての起用方針を明らかにした。 ところが、クローザーが予定されるマーマルが不安要素を抱えて、キャンプに入った。マーマルはオフに母国ドミニカで知人女性とトラブルになり、訴訟問題に発展。事態の推移次第では、マーマルが戦線離脱する可能性をはらんでいる。 マーマルは10、11年と2年連続で30セーブ以上をマークしたものの、昨季は61試合に登板して、3勝3敗20セーブと不本意な成績に終わっている。防御率は3.42とクローザーとしては高く、55回1/3を投げて、与四球は45と制球に難があり、「絶対的なクローザー」とはいえない。 MLBでは14日(同15日)にキャンプインとなったが、首脳陣の藤川への評価は上々で、クリス・ボシオ投手コーチは「今までで一番良かった。周りはみんな驚いていた」と絶賛。ストレート、変化球ともに切れがあり、制球も良く、大いにアピールした。 藤川は2年総額950万ドル(約8億8800万円)で契約したが、出来高は交代完了数でアップする仕組みになっており、3年目は13、14年シーズンの成績(交代完了数)によって更新されるオプションとなっている。一定の完了数をクリアできれば、3年目の年俸は最高で600万ドル(約5億6100万円)になる。 つまり、セットアッパーからクローザーに昇格できるかどうかで、出来高や3年目の契約や年俸が懸かっており、カネのためにも切実な問題。マーマルの状態にも左右されるが、場合によってはシーズン前半から、“クローザー”藤川が見られる可能性もありそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2013年02月16日 17時59分
2013年プロ野球キャンプレポート・阪神編 「藤浪は中日キラーになる?」
開幕ローテーションに入ってくるのではないか…。黄金右腕・藤浪晋太郎投手(18)が捕手を座らせてのブルペン投球を披露したとき、素直にそう思った(2月10日)。 西岡剛、福留孝介らを獲得したように、オフの主役は阪神だった。しかし、最優先事項であったはずの『ポスト藤川』は外部補強できず、ベテラン・久保康友(32)を配置換えというお粗末な結果になってしまった。野手陣は大型補強で“華やか”になったが、投手陣は代わり映えしていない。そうなると、どうしても黄金ルーキーに行ってしまう。 藤浪のストレートは速い。このストレートが「今の阪神投手陣にはない魅力」となっている。何事もなければ、先発6人枠は能見篤史、岩田稔を軸に、メッセンジャーとスタンリッジの両外国人投手が入ってくるだろう。5番手以降は榎田大樹、伊藤和雄、二神一人、ベテランの安藤優也(キャンプは二軍)が争う図式になっていた。このメンツを見れば分かる通り、「ストレートの速い先発タイプ」は藤浪だけなのだ。今、阪神投手陣のなかで、もっとも速いストレートを投げているのも藤浪である。藤浪は「開幕ローテーション」に入ってくるのではないだろうか。 もしそうなった場合、阪神の開幕カードは東京ヤクルト(神宮球場)。主催試合となる第2節(開幕4試合目)の中日戦が予想される。藤浪が開幕ローテーション入りできると思える理由がもう1つある。 阪神キャンプを見る前に日ハムの大谷翔平も見たが、同じ長身でありながら、全身を使っているのは藤浪の方だった。大谷の将来性を否定するわけではないが、下半身の安定した投球フォームを見ていると、「過労でバランスを崩し、怪我に…」という心配もない。たとえ黒星先行になっても、先発ローテーションで使った方が将来のためではないだろうか。 また、打撃陣だが、西岡、福留、新外国人選手・コンラッドの加入で“豪華”にはなったが、昨季はエンドランや犠打などが中心だった打撃練習が『フリーバッティング』中心に変わった。あるプロ野球解説者の言葉を借りれば、重量打線を編成したチームは同じ時期にスランプに陥る傾向もあるという。それが本当なら、今年の打線は大量得点を挙げる爆発力があるものの、連勝と連敗を重ねる危険性も秘めている。 リリーフ陣だが、「総力戦になる」という声も聞かれた。 新クローザー・久保康友に繋ぐセットアッパーの福原忍、渡辺亮、筒井和也らが「久保の負担を減らそう」と自覚しているからだそうだが、彼らは昨季、50試合以上に投げた経験からか、マイペース調整のような雰囲気も見受けられた。久保にしても、未知数の部分が多い。三振の山を築くのではなく、凡打を誘う技巧派クローザーになると思われるが、ベテランだからか、こちらも「開幕戦に照準を合わせているような雰囲気」だった。 正捕手は開幕直前まで結論が出せないのではないだろうか。生え抜きの小宮山慎二への期待は大きいが、これまで再三のチャンスを生かせなかった理由は、「集中力が持続しない悪癖」があるからだ。それを治ったかどうかを確かめる術は、実戦しかない…。藤井彰人、新加入の日高剛のベテラン勢も健在。新人の小豆畑真也だが、「ボールまわし」を見た限りでは、その強肩ぶりは群を抜いている。打撃面は苦労させられそうだが、ショートバウンドの捕球も巧く、小宮山を食う可能性はある。 野手でいちばん目立っていたのは上本博紀で、大化けする可能性があるのは、高卒2年目の投手・松田遼馬だろう。松田は「裏クローザー候補」(久保のクローザー転向が失敗したときの代役の1人)とも聞いているが、リリーフ陣のなかではいちばん速いストレートを投げていた。久保のピッチングスタイルとは対照的なだけに「8イニング限定のセットアッパー」として固定した方が、双方ともに光るのではないだろうか。 上本が良い…。昨季後半、二塁のレギュラーポジションを掴んだこの26歳がベンチスタートになるとは、もったいない限りである。
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