スポーツ
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スポーツ 2012年12月28日 11時00分
限界説が出る白鵬のはしゃぎぶり
大相撲界は年内最後の行事の九州を廻る冬巡業が終わったところだが、先の九州場所で4場所ぶりに優勝をしたばかりの横綱白鵬(27)のはしゃぎぶりが目立つ。 「冬巡業中は完全に大物モード。オレは10勝にも届かなかった日馬富士とは違うぜ、と言わんばかりに、双葉山の出身地の宇佐巡業(大分県)では、『100年後、双葉山関に最も近づいた男は白鵬だったと言われたい』とうそぶいてみたり、全国の生徒に双葉山関と白鵬を比べて読んでもらうのもいいのでは、と学校の教科書に取り上げられることを熱望したり、まさに言いたい放題。これには周りの親方たちも、優勝23回といっても、まだ史上5位じゃないかと、あきれていました」(担当記者) そういえば、巡業最後の熊本巡業では、「(冬巡業が)3カ所では物足りない。せめて1週間はないと」とクレームをつけ、自分が観光大使をつとめている北海道の滝川市や鹿児島県の霧島市など、全国5カ所に橋渡しする意向を示し、「ぜひ、やってもらおうじゃないか」と巡業部関係者は意気込んでいた。1000万円を超える費用がかかる巡業は、誰かがひと言、口をきいたぐらいで簡単にできるものではないのだ。 冬巡業初日には、こんな白鵬の思い上がりぶりを象徴するような出来事も。なんと朝稽古をさぼって姿を見せなかったのだ。 たまたまこの日は翌日の宇佐巡業までの移動時間を考慮し、早めに稽古が打ち切られたこともあるが、白鵬は、「付け人の時間ミスです」とまったく悪びれた様子もみせず、大山巡業部長代行(元幕内大飛)は苦り切った表情だった。 復活優勝したとはいえ、今年の年間優勝回数は2回と横綱になって最も少なく、逆に年間負け数は14個と最も多い。このところ、囁やかれている限界説、衰退説はこれらの数字にも裏打ちされており、「白鵬の悪あがきが始まった」と見る関係者は多い。
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スポーツ 2012年12月27日 15時30分
阪神との福留争奪戦に敗れたDeNA 敗因は禁煙令?
前ヤンキース傘下3Aスクラントンの福留孝介外野手(35)を巡って、阪神、DeNA、中日の3球団がし烈な争奪戦を繰り広げていたが、12月25日に阪神入りが決まった。 所属球団を自由契約になった福留には、3球団が早くからラブコールを送った。ただ、あくまでもメジャー志向の福留は米球界の動向を最優先したが、12月初旬のウインターミーティングを経ても、米国からいいオファーはなかった。 日本球界復帰に絞った福留だが、古巣の中日は条件面(単年1億円プラス出来高)で劣り、早々に脱落。阪神とDeNAの一騎打ちとなった。 夫人が在京球団希望ともいわれたため、当初はDeNA有利が伝えられたが、最終的に阪神は3年契約(3年目は球団に選択権)年俸1億5000万円プラス出来高を提示。DeNAは2年契約を3年に修正し、総額6億円を提示したとみられる。 両球団ほぼ同等の条件下で福留が選択したのは、阪神だった。関係者によると、福留は高校時代(PL学園)にもプレーした思い入れの強い“聖地”甲子園球場を本拠にして、野球をすることを希望したという。 表向きは「甲子園球場でプレーしたい」というのが阪神入りの理由だが、福留はある面でDeNA入りをちゅうちょしたともいわれているのだ。 それは、10月にDeNAが発表した禁煙令。同球団では新人選手は全面禁煙、それ以外の選手にも禁煙を強く勧める方針を示した。前述の関係者によると、「福留は喫煙者であるため、DeNAの禁煙令はネックになったようです。ベテラン選手でも、喫煙ぐらいでうるさくいわれたのではたまりません。提示条件がほぼ同じなら、『DeNAに行って気を遣うより、阪神に行った方がいい』と結論しても、致し方ないところです」と話す。 プロは結果を出して、なんぼの世界。禁煙令が原因でDeNAが大魚を逃したのなら、チーム強化の意味で、その方針にも疑問が残る。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月25日 11時45分
寺原のFA帰還は計算済み? オリックスが『人的補償』要求でホークスは戦々恐々
本当の駆け引きは「これから」だった。オリックスバファローズが先発ローテーションの一角、寺原隼人(29)を喪失したのは11月23日だった。同日はベテラン・日高剛捕手(35)が阪神入りを正式表明している。「本人たちの意思が固かった。仕方ない…」と村山良雄・球団本部長は肩を落としたが、年の瀬が迫るにあたって、「オリックスの強かさ」を感じる声も強くなってきた。 「寺原が『故障者特例措置』で(国内)FA権を取得するのは分かっていたこと。シーズン中盤以降、(フロントは)意見交換レベルで話をしており、この時点で慰留交渉は難しいと判断していました」(プロ野球解説者の1人) 今でこそだが、寺原の『ホークス愛』と『九州への帰郷願望』はオリックス入りした昨季から持っていたのではないだろうか。 昨季、寺原は初のオールスター戦出場を果たしている。『プロ10年目』(当時)での初出場と言うと「遠回りをした感」は否めないが、 「見渡せば、ファースト小久保さん、セカンド本多、ショート宗(川)、サード松田…みんなソフトバンクやしね!」 と、自身のオフィシャルブログでその感想を述べている。古巣を懐かしむ思いはファンも感じていたわけだから、オリックスフロントも当然、気付いていたはずだ。 「寺原に対し、阪神も興味を示しているとの情報も交錯していましたが、移籍先がソフトバンクとなれば、話は別です。戦略を二重、三重に立てられる」(前出・同) ソフトバンクは人材の宝庫だ。選手層の厚いソフトバンクは「28人のプロテクト枠」では有力選手をガードしきれない…。 現在の国内FAに関する補償だが、FA権行使で戦力を喪失する側の球団は金銭か人的補償のいずれかを主張できる。オリックスは「寺原の慰留失敗」を前提に、人的補償を期待していたような節も見受けられる。 寺原がソフトバンクと交渉に入った直後から、関西メディアは昨年、ソフトバンクがFAで帆足和幸投手を獲得した際、前在籍チームの埼玉西武に『獲得可能選手のリスト』を提出。両球団の関係者談として、ベテランの松中信彦がプロテクト漏れしていたのは当時も伝えられたが、そのことを改めて報じられている。ホークスで長くコーチを務めた森脇浩司・新監督の「小久保、松中は本当によく練習する」なる談話は、寺原獲得を狙うソフトバンク側への牽制となり、また同時に、「オリックスは寺原流出を前提に人的補償のシミュレーションをすでに始めている」との印象を受けたプロ野球関係者も少なくなかった。 「名簿を提出する側も一苦労ですよ。第一、28人までしかプロテクトできないので、相手球団がどんなタイプ、どのポジションを守れる選手を欲しているのかなどを調べ、主力選手の中からその標的外と思われるタイプをプロテクトから外します。前年、松中がプロテクトから外れたというのは、高額年俸選手だから『手を出しづらい』と読んだからでしょう」(前出・同) ソフトバンクには出場機会を待っている有能な若手も多い。オリックス側に28人のプロテクト選手を除いた『獲得可能な選手リスト』が届けられたのは、12月12日。ルール上、その内容は公表できないことになっているが、オリックスは昨年オフ、韓国の主砲・李大浩(30)を獲得したように、『大型補強』を行う資金力は持っている。「高額年俸でも躊躇しない」といった関係者の声も出ていただけに、ビッグネームの一本釣りを狙ってくるかもしれない。 人的補償の回答期限は1月13日だ。寺原のFAは『パの勢力分布図』を変えてしまうかもしれない。
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スポーツ 2012年12月25日 11時45分
“痔主”の上原浩治 レッドソックス入団の意外な決め手
レンジャーズからFAとなっていた元巨人の上原浩治投手(37)が、同軍からの残留オファーがありながらも、レッドソックスと年俸425万ドル(約3億5900万円)プラス出来高で合意。12月18日(日本時間19日)に入団が発表された。契約は1年だが、一定の成績を収めれば、2年目も延長される。レッドソックスではセットアッパーとしてのみならず、クローザーでの期待も懸かる。 今季の上原は背筋痛で苦しみ、37試合の登板にとどまったが、セットアッパーとして36回を投げて、0勝0敗1セーブ7ホールド、奪三振43(奪三振率10.75)、与四球はわずか3、防御率1.75と安定した成績を残した。レンジャーズから残留要請を受けたのは当然のことだったが、レッドソックスに移籍した決め手となったのは、意外な理由だった。 上原は巨人入団1年目の99年、新人ながら20勝(4敗)をマーク。勝率.833、防御率2.09、奪三振179で、最多勝、最高勝率、最優秀防御率、奪三振王に加え、新人王、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞の8冠に輝く大活躍をみせた。その一方で、実は血便に悩ませられる日々が続いた。その後、痔の手術を受けたが、それ以降、トイレには過敏になっている。 国内ではかなり普及している温水洗浄便座付きトイレだが、米国での普及率は低い。そのため、スプレー式の尻拭きを常に携帯しているのだ。当然、各球場のクラブハウスで温水洗浄便座付きトイレが設置されているケースは少ない。 その点、レッドソックス本拠のマサチューセッツ州ボストンのフェンウェイ・パークには、それが付いていたというのだ。上原は「クラブハウスのトイレの一つに付いていた。うれしかった。99%、入団は決めていたけど、最後の1%の決め手はそれだった」とホンネをポロリ。 むろん、それ以外の条件が前提でレッドソックス入団を決めたわけだが、温水洗浄便座付きのトイレの存在も、侮れなかったようだ。これで、上原は来季、トイレの心配をせずに野球に集中できそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月24日 16時00分
2年目のダルビッシュに大きな不安要素 新女房は米球界きってのトラブルメーカー
今季、16勝(9敗)を挙げ、1年目の日本人投手としては最高の白星をマークしたレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(26)の2年目に、大きな不安要素が噴出した。 レンジャーズはホワイトソックスからFAとなっていたA・J・ピアジンスキー捕手(35)と、1年750万ドル(約6億3300万円)で合意した。レンジャーズではFAの正捕手マイク・ナポリ(31)が、レッドソックスと3年総額3900万ドル(約32億9200万円)で合意しており、ピアジンスキーはナポリの後釜となる。 そのピアジンスキーだが、とかくトラブルメーカーとして有名。トランプ遊びに熱中して、投手の投球練習に付き合わなかったり、守備中には過度なささやき戦術で打者を挑発。ラフプレーも多く、乱闘騒ぎも度々起こしている。 今年6月に米男性誌メンズ・ジャーナルが現役選手100人を対象に「最も嫌われている選手」のアンケートを取ったところ、ピアジンスキーはダントツの1位になった。また、昨年9月にスポーツ・イラストレイテッド誌が現役選手215人を対象に行った「最も卑劣な選手」のアンケートでも堂々1位になっており、文字通り、“札付きのワル”なのだ。 ただ、打者としては、今季135試合に出場、27本塁打77打点、打率.278をマーク。108試合出場、24本塁打56打点、打率.227のナポリの成績を上回っており、攻撃面では十分にナポリの穴は埋められそうだ。 問題は守備面。今季、ダルビッシュは打撃優先で雑なリードをするナポリとは相性が合わず、前半戦では、ヨービット・トレアルバ捕手(34=ブルワーズからFA)とコンビを組むことが多かった。そのトレアルバが7月31日(日本時間8月1日)に戦力外通告を受け、再びナポリと組むようになると、ダルビッシュは精彩を欠き不振に陥った。その後、カブスからトレードで移籍したジオバニー・ソト捕手(29)とバッテリーを組むようになると、繊細なリードをするソトとのコンビネーションは上々で、終盤はソトがダルビッシュの専属捕手となっていた。 今オフ、レンジャーズではFAとなっていた今季43本塁打、128打点の主軸打者ジョシュ・ハミルトン外野手(31)がエンゼルスと合意。マイケル・ヤング内野手(36)がフィリーズへトレードされるなど、打撃面では戦力ダウンとなりそうで、今季のダルビッシュのように打線の援護で勝つケースは減ることも考えられる。 今季はロン・ワシントン監督(60)の意向で、ダルビッシュの女房役は打撃より相性が優先された。だが、来季、チーム事情で打撃優先ともなれば、当然、ダルビッシュは問題児のピアジンスキーと組まざるを得なくなる。ピアジンスキーとのコンビがうまくいかなければ、果たして今季のような活躍ができるかどうか、暗雲が垂れ込める。幸いなのは“恋女房”のソトが、チームに残留したことだが…。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月21日 15時30分
野球の五輪復帰に向け苦肉の策
08年北京五輪を最後に五輪種目から外された野球が、20年夏季五輪での復帰を目指し、苦肉の策を検討していることが分かった。 国際野球連盟(IBAF)はソフトボールと1競技2種目としての採用に向け、「世界野球ソフトボール連盟」(WBSC)の名称で、両競技を統括する国際団体の設立を決めている。 20年夏季五輪の実施競技は来年5月の理事会で絞り込まれ、9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で決定する見込みとなっている。 五輪競技に採用されるために、ネックになっているのがテレビ放送に適しているかどうか。すなわち、野球は試合時間が長すぎることが懸案事項なのだ。 ご承知の通り、野球の試合時間はサッカーなど、他の競技に比べると明らかに長く、3時間前後かかってしまう。それが、テレビ放送に適さず、五輪競技とする上での障害にもなっているのだ。 IBAFでは五輪復帰を最優先事項として、時間短縮のために、9回ではなく7回制を検討しているというのだ。野球は終盤の8、9回の攻防が面白いとの意見も多いが、五輪復帰優先の苦肉の策だ。 すでに北京五輪でも時間短縮のため、延長11回からはタイブレーク制(※注)を導入したが、それでもIOCから「長い」と批判が出た。ただ、試合時間を決めて、打ち切るシステムは野球には向かないとして、7回制導入を検討している。 これは五輪の1次リーグなどの予選で採用し、メダルが懸かる準決勝、決勝には採用しない方向。IBAFでは今後、タイブレーク制の継続も含め、試合時間を短縮する方法を詰めていく方針だ。 試合時間の長さが原因で、五輪に復帰できないのであれば、競技のルール変更もやむを得ず、背に腹は代えられぬところだろう。(落合一郎)※注※08年北京五輪では延長11回から無死一、二塁で攻撃を始めるタイブレーク制が採用された。打順は監督が任意で決めるものとされた。
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スポーツ 2012年12月21日 11時45分
ダルビッシュも愕然… レンジャーズの主力選手流出が止まらない
ダルビッシュ有(26=テキサスレンジャーズ)の来季に“暗雲”が立ち込めている。今オフ、レ軍は『補強』に大失敗。戦力ダウンは必至で、「ワールドシリーズ進出の目標」はもちろん、地区優勝(連覇)さえ怪しくなってきた。 「前向きに進んでいると考えていたが、明らかに違ったみたいだ…」 レ軍のジョン・ダニエルGMが報道陣の前で落胆の表情を見せたのは、主軸バッターのジョシュ・ハミントル(31)が「エンゼルスと合意に達した」との一報が飛び込んできた12月13日だった(速報は12日未明/現地時間)。ハミントルは2010年ア・リーグMVP、今季も43本塁打、128打点をマーク。その彼がFAになった時点で、他球団は目の色を変えた。争奪戦となり、レ軍を上回る条件を提示する球団も少なくなかった。地元記者団に「代理人が交渉のテーブルに着いた」と教えられ、コメントを求められても「だから、何?」(同GM)と、タカを括っていたという。 「ダニエルGMが強気な姿勢を見せていたのは、ハミルトンとその代理人と約束を交わしていたからです。同GMが明らかにした話では、『他球団と交渉がまとまりそうになったら、必ずレ軍に電話を入れる』ということ。でも、その電話は入らず、エンゼルスと契約したという結果だけが報道陣によって知らされました」(米国人ライター) ショックを隠せなかったのは、移籍先が同じア・リーグ西地区のライバル球団ということだけではなかったようだ。 また、トレードを含めての話になるが、レ軍は主力選手の流出が止まらない。00年のメジャーデビュー以来、「レ軍一筋」のマイケル・ヤングもトレードでフィリーズへ。正捕手で通算146本塁打のマイク・ナポリもレッドソックスと合意。今季途中から加わった先発のライアン・デンプスター、主にセットアッパーとして61試合に登板したマイク・アダムス、上原浩治もレッドソックス入りが決まった。しかも、09年のサイヤング賞投手、ザック・グリンキーの争奪戦にも敗れている。投打ともに「メジャー・トップクラス」を誇った戦力のダウンは否めない。 「ダルビッシュも正捕手のナポリの退団には驚いたと思いますよ。昨年の今ごろは、ダルビッシュ獲得で盛り上がっていました。でも、1億1270億ドル(総投資額)も投じたので、何となく、今オフは『緊縮』の空気が漂っていました。レ軍首脳陣は否定しますが…」(前出・同) また、地元紙はヤングの退団を強く惜しんでいた。同時に「やっぱり…」というニュアンスも伝えていた。ヤングは10年のキャンプイン直前、ダニエルGMと“衝突”している。ベルトレイ加入により、守備位置を失い、DHにまわされたからだ。同GMと話し合い、いったんは「トレード要求(退団)」が認められたが、チームメイトとファンに引き止められた。なぜ、同僚たちが引き止めたか…。彼はチームリーダーとしての人望が厚いからだ。また、ライバルとなるベルトレイに対しても「私とフロントの問題で申し訳ない。君との間には何も問題はない。レ軍にようこそ」と握手を求めたという。以後、ヤングへの信頼はさらに高まっていただけに、今回の退団を惜しむ声は「地元ファンからも多く聞かれる」とあった。 ダルビッシュ獲得のためのポスティングに5270万ドルを掛け、『6年総額6000万ドル』という大型契約を交わした。そのツケが今オフに出たということだろうか。
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スポーツ 2012年12月21日 11時00分
婚約解消の噂 石川遼 崖っぷち来季米ゴルフツアー参戦裏(2)
先の日本シリーズJT杯で史上初の大会3連覇を果たし、賞金王の座を獲得した藤田寛之の今季獲得賞金は1億7516万円。一方、6位に終わった石川は7818万円(7位)にとどまるが、CM等の契約スポンサーは20数社で年間30億円(推定)という。これにキャロウェイとの6億円が加われば、まさにバラ色なのだが、不安材料もある。 「藤田の強さの秘訣は本業を大事にしていることにある。ストイックなまでに練習に時間を費やし、使用クラブメーカーもヤマハ一筋です。一方、石川は米ツアーのデビュー戦が『フマナ・チャレンジ』(1月17日〜20日)と決まっているのに、肝心の使用クラブ決定に時間がかかった。もし、キャロウェイが破談になっていたら、ブリヂストンやダンロップのクラブを試打するという情報もあったほど。ボールだってこれまではダンロップの『スリクソンZ-STAR』でした。キャロウェイに移ることで、ボールは契約せず、ダンロップとキャロウェイを併用するそうです」(前出・同) 石川に去られる日本男子ゴルフも深刻。すでに『とおとうみ浜松オープン』の今季限りの打ち切りが決まり、『サン・クロレラクラシック』は冠スポンサーが撤退。11月30日には人気の高かった『キヤノンオープン』の打ち切りが決まった。 パチンコメーカーの平和が主催する大会とインドネシアとタイで開催される試合を日本ツアーと共催することで試合数をなんとか保持したものの、石川の米国転出で大手スポンサーの便乗撤退は進行している。 石川からすれば、トヨタやパナソニックといった自身の大手スポンサーが離れて行ったことで、彼らを引き戻すには4大メジャー大会のタイトル獲得しかない、という思いなのだろう。 マスターズ会場(米ジョージア州オーガスタ)近くに豪邸を購入したのもそのためにほかならない。 石川と親しい先輩プロが代弁する。 「頼みの綱は彼女のアゲマン。遼クンが婚約者を堂々と披露するには結果を出すしかない。勝美さん(父親)が2人の結婚に反対したのは、遼に腰痛が続いたこともあるが、結婚によるスポンサー離れを懸念したからですが、スポンサー離れの原因は結婚ではなく、自身の成績にあることは遼自身が誰より知っている。そこで退路を断って前に進む道を選んだのです。とにかく、結果を出さないことには、婚約解消にもなりかねない。現にそんな噂も耳にしていますから…」 公私ともに崖っぷち。
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スポーツ 2012年12月20日 15時30分
プロレスリング・ノア存続の危機に直面! 小橋引退に続き、秋山らの離脱が決定
プロレス界のメジャー団体、プロレスリング・ノアが存続の危機に直面した。 同団体の田上明社長(51)が12月19日に会見を開き、かねてウワサされていた秋山準(43)、潮崎豪(30)、金丸義信(36)、鈴木鼓太郎(34)、青木篤志(35)の5人と来年の契約を更新せず、今年いっぱいで退団することを発表した。 田上社長によると、秋山については、「休まないと体が限界にきている。契約して休むと会社に迷惑がかかる。ちょっと休んでから、フリーとして復帰したい」とのこと。復帰後は「お誘いがあれば、いつでも参上します」と、ノアへの参戦にも前向きだという。 潮崎、鈴木、青木の3人は「ノアにいたら、ほかの色んなやりたい選手とできないので、外に行ってやりたい選手とやりたいことをしてみたい」というのが退団理由。 金丸はインストラクターの資格を持っており、「そっちの仕事もしてみたい」と、他の仕事との兼ね合いの関係としている。 田上社長は5人とも、契約を満了しての円満退団を強調。現場から要望があれば、フリー選手としての古巣参戦にも門戸を開く腹づもりだ。 現在は5人とも無冠だが、全員GHCのベルトを巻いた主力選手。特に秋山、潮崎はGHCヘビー級王者として、団体のエースとして、ノアをけん引した時期もあるだけに、戦力的にその流出は痛いところ。 ノアでは12月9日、両国国技館大会で団体の至宝ともいえる小橋建太(45)が引退を表明しており、これでスター選手がごっそり抜けることになる。 田上社長は当面、フリー選手で穴埋めし、所属選手の補強や国籍問わず新人選手の育成で補っていく意向を示した。 04、05年には東京ドームにも進出したノアだが、09年3月に日本テレビの地上波テレビ中継を打ち切られ、同年6月には看板選手であった三沢光晴前社長が、試合中の不慮の事故で亡くなった。人気選手の小橋も病気やケガが重なり、欠場が多くなった。徐々に観客動員が落ちていき、最近ではキャパシティ2000人規模の後楽園ホールでさえ、満員にならないことが多くなった。昨年末には齋藤彰俊、佐野巧真、井上雅央の中堅3選手をリストラしていた。 プロレスライターのA氏は「現GHCヘビー級王者の森嶋猛、丸藤正道、KENTA、杉浦貴の4人が残るのは救いです。秋山らが離脱しても、その影響はすぐには出ないと思いますが、今までよりマッチメーク、試合のクオリティが落ちてしまうのは避けられません。興行規模を縮小したり、赤字の地方興行を減らしたりして、経営をスリム化しないと、生き残れないのではないでしょうか」と語る。 かつては隆盛を築いたノアだが、主力選手の大量離脱で、その運営は岐路に立たされたといえよう。(落合一郎)
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スポーツ 2012年12月20日 11時45分
13連覇中の吉田沙保里が「40連覇目指してがんばります!」
ロンドン五輪女子レスリング金メダリスト・吉田沙保里選手(55キロ級)、小原日登美選手(48キロ級)、伊調馨選手(63キロ級)が19日、都内で開催された、「明治ブルガリアヨーグルトレシピBOOK出版記念記者発表会」に登場し、トークショーを行った。 1973年発売の「明治ブルガリアヨーグルト」。今年12月に40周年を迎え、記念として、11月には、103のレシピを紹介した「明治ブルガリアヨーグルトレシピBOOK」(発行:アスコム)が発売。レシピBOOKは3週間で4万部突破のヒットを記録し、数字を伸ばし続けているという。 ロンドン五輪前に、ヨーグルトレシピを利用した体調管理を学んだ3選手。世界大会13連覇を達成し、国民栄誉賞を授与された吉田選手は、もともと乳製品が好きで、ロンドン五輪前には更に、ヨーグルトを「意識して食べるようになりました」と偉業達成の裏舞台を明かした。3選手は、五輪後も、表彰式やイベントらで顔を合わせることが多いというが、この日は、ヨーグルトを使った料理の実演もあった。既婚の小原選手がマグロアボガド丼を作っていると、吉田選手は、「うまい! 慣れてる!」とびっくりの様子。伊調選手といっしょに、「主婦〜! 主婦〜!」と小原選手へ声を掛ける場面も。 伊調選手は、「今後もがんばっていくために、ヨーグルトを使った料理にも挑戦しながら、体調管理に気を付けていきたいと思います」と、 ロンドン五輪を最後に引退を表明した小原選手は、「今まで選手で料理をする時間があまりありませんでした。今回、ヨーグルトのレシピをたくさん教えてもらいましたので、旦那にたくさん作ってあげたいなと思いました」とイベントを終えた感想を語った。吉田選手は、「今、13連覇中なのですが、明治ブルガリアヨーグルトが40年ということで、私も、40連覇目指してがんばります!」と気合十分。しかし、期待していますとの声があがると、「70(歳)くらいになっちゃいます」とユーモアを交えて、会場の笑いを誘った。(竹内みちまろ)