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元巨人のスター選手・趙成ミン氏 自殺の真相

 新年早々、お隣り韓国から残念なニュースが飛び込んできた。

 巨人でも活躍した元プロ野球選手の趙成ミン(チョ・ソンミン)氏(39)が、1月6日早朝、ソウル市内の交際女性のマンション浴室で、首をつって死亡しているのを交際女性が発見し警察に通報した。警察は自殺とみている。

 警察や地元メディアによると、趙氏は5日夜、交際女性から別れ話を切り出されたという。その後、女性がいったん外出し、6日午前3時40分頃に帰宅すると、趙氏はシャワーにベルトを引っ掛けて、首をつっていたという。女性が発見した時は、すでに息を引き取っていた。

 趙氏は亡くなる前に、「これまでありがとう。私がいなくても強く生きていって」とのメールを女性に送っていた。母親の携帯電話にも「韓国では生きていけない。息子はいなかったと思ってほしい」という内容のメッセージを送っていた。

 11年から趙氏は韓国・斗山ベアーズで2軍コーチを務めていたが、契約は更新されず。昨年11月には、ソウル市内の飲食店で知人と暴力沙汰のトラブルを起こしていた。

 周囲には「(野球の)現場復帰は難しい」と漏らしていたという。失業そして、失恋…趙氏を襲ったダブルパンチが失意のドン底に追い込み、自ら命を絶ったのだろうか。

 趙氏は韓国・高麗大から、巨人と異例の8年契約を結んで96年に入団。2年目の97年に頭角を現し、リリーフで1勝(2敗)11セーブの成績を収める。98年には先発で7勝(6敗)を挙げ、オールスター戦にも出場した。

 だが、その後は右ヒジの故障に悩まされ、出場機会も激減。契約を1年残し、02年シーズンで巨人を退団した。

 帰国後はシュークリームのチェーン店事業を起こすが失敗。2年のブランクを経て、05年にハンファ・イーグルスで復帰。3年間プレーしたが、全盛期の輝きは取り戻せず、07年シーズンで現役引退。08年からは解説者を務めるなどしていた。日本では通算11勝10敗11セーブ、韓国では3勝4敗の成績を残している。

 私生活では00年に韓国の人気女優・崔真実(チェ・ジンシル)さんと結婚。一男一女をもうけたが、04年8月に親族への暴行事件を起こし逮捕されるトラブルを起こし、同年9月に離婚。元妻は08年10月に自殺。2人の子どもは元妻の母親が育てている。

 入団からデビュー当初は脚光を浴びたものの、故障に泣かされ、プライベートでも不運が続いた。その一方で暴力沙汰も多く、自らの首を絞める恰好となった。一時は巨人のスターとして活躍した選手の最期としては、あまりにも寂し過ぎる。
(落合一郎)

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