ベルナルドさんの急死に接し、多くの関係者が哀悼の意を表した。長年、フジテレビの「K-1 WORLD GP」中継でMCを務め、故人と親交があったタレント藤原紀香は公式サイトの日記にて、「日本でも格闘技ファンだけでなく、あのナイスキャラと可愛い笑顔で人気でした。そのベルちゃんの悲報。悲しくて、悲しくて、胸が張り裂けそうです。礼儀正しく、心根の優しかったベルちゃん。(中略)今はまだ信じられないけど、心からベルちゃんのご冥福を祈っています」とコメントを寄せた。
そんな折り、意外な人物もベルナルドさんに追悼コメントを発した。その人物とは長らく消息を絶っていたK-1・谷川貞治イベントプロデューサー(K-1運営会社のFEG社長)だ。谷川氏は15日午後、昨年10月8日を最後に放置していた自身のツイッターを実に約4カ月ぶりに更新。「昨日夕方、ヤンちゃん(ヤン・ノルキアのことと思われる)ら関係者から多数連絡を頂きました。詳細は分かりませんが、ベルナルドが自殺したそうです。(ピ−ター)アーツやアンディ(フグ)との死闘が浮かびます。最近は精神的にかなり病んでて、数回未遂を図ってたようです。心よりご冥福お祈りします」とツイートした。
K-1は昨年9月25日に大阪府立体育会館でMAXの興行を開催。10月29日に予定していた中国・南京での「K-1 WORLD GP 2011」開幕戦の延期(実質中止)を大会2日前にリリース。これを最後にK-1から情報が発信されることはなく、公式サイトの更新もストップ。谷川氏自身も姿をくらませていた。
その後、11月3日にK-1創始者の石井和義氏が新K-1・FIKAの設立を発表。FEGは活動不能に陥った。関係各方面に多額の負債を抱えているFEG。谷川氏も社長という立場なら、いつまでも雲隠れせず、説明責任があると思うのだが…。
(落合一郎)