その後、5月30日(日本時間31日)に、ショータイムのサイモン・ルッツ代表が、公式ホームページ上で新たな見解を示した。ルッツ代表は、K-1・谷川貞治イベントプロデューサー(以下、EP)から電話連絡があり、会談をもったことを明かした。
リリースによると、谷川氏は謝罪の言葉を述べるとともに、イッツ・ショータイム・ジャパンの日本興行(7・18ディファ有明)開催には何の問題もない旨の発言をしたという。これにより、ショータイム側のK-1への不信感が多少やわらいだもようだ。
しかし、K-1運営会社のFEGが、ショータイムに対し、40万ドルを超えるファイトマネー及び、他にも数億円規模で契約不履行となっている多くの選手契約書が存在することも事実だ。
谷川EPはショータイムに、「1週間以内に前向きな提案をしたいので、法的措置は待ってほしい」と、提訴に待ったをかけたという。ショータイムは、これまでの友好関係を考慮し、谷川EPの提案を受け入れた。ただし、期限内に前向きな提案がなければ、法的措置の手続きを継続することを明言した。
リリースの最後に、「谷川氏がK-1復興への道を見つけられないなら残念です」との言葉で締めくくったルッツ代表。提訴へ動く一方で、復興を期待する気持ちを持ち合わせていることも見え隠れする。
果たして、K-1がショータイムと合意できるような前向きな提案ができるのかどうか注目が集まる。
(落合一郎)
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