復帰2戦目で、元WBC世界ミニマム級王者イサック・ブストスと対戦する大毅。試合を1週間後に控えたこの日、エイティーン古河ジムで東日本新人王スーパーフライ級準優勝の宮森卓也を相手に3分2Rのスパーリングに臨んだ。
ガードをしっかりと固め、足を使って相手を翻ろう。左フックやボディー、ショートアッパーなど、鋭いパンチを繰り出した。10日間でおよそ70Rをこなし「調子はいいと思う。万全やな」と調整にスキは見当たらない。よほど調子がいいのか「今年はいい形で勝って、栃木県のみんなに力をあげられるように頑張りたい」と必勝を誓った。
復帰2戦目となる試合は、今後を占う重要な一戦。父親の史郎氏は「常にランキング入りしとらんと、チャンスも何もない。日本か東洋(太平洋)に入りたい」と語り3戦目でランカーと、早ければ4戦目に日本もしくは東洋の王者に挑戦させる考えを明らかにした。
大毅の再生プランを示した亀田陣営だが、まずは次戦に勝たなければすべてが水の泡。そこで史郎氏は大毅にノルマを課した。
「次の試合は大事。目標を立ててやらないとダメ。内藤(大助)みたいなボクシングせんと。ポイント取って、流れを作って試合を組み立てる。10Rやる気持ちで。流れで倒すように」と要求。
「変わっていかへんのやったら(ボクシング)させへんし」と、仮に大毅のスタイルに変化が見られなければ、今後のボクサーとしての活動も自粛させる構えを見せてゲキを飛ばした。
次戦が“査定マッチ”の様相を呈してきた大毅。次なるステップに進むためにも真価を問われる一戦になりそうだ。