同戦の會澤は「2-1」と広島1点リードの8回裏1死三塁から代打で途中出場し、点差変わらず迎えた9回表もそのまま守備に入った。ところが、先頭のヤクルト・廣岡大志が放ったファウルチップが會澤のキャッチャーマスクのど真ん中に直撃。のけぞってあおむけに倒れた會澤はそのまま動けなくなってしまった。
アクシデントを受け広島ベンチから佐々岡真司監督やトレーナーが駆け付けるも、會澤は一向に起き上がることができず。そのため、會澤は頭部と首を固定した状態で担架に乗せられベンチ裏に運ばれ、そのまま途中交代となった。
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會澤の負傷交代を受け、ネット上には「會澤大丈夫かな…脳震とう起こしたのか全く動けてなかったし」、「最初は脳震とうだけかと思ったが、運ばれてる様子見ると首も痛めてるように見えるな」、「一時の脳震盪ならともかく、首を痛めてたら阿部(慎之助)のように今後にも影響しかねない」といった反応が多数寄せられている。
「捕手の投げた球がほぼそのままの速度で向かってくるファウルチップは、速度次第ではプロボクサーのパンチに匹敵する威力になるとも言われています。そのため、顔面に受けた捕手が頭部への衝撃により脳震とうを起こすケースは少なくありませんが、頭だけでなく首にも甚大なダメージを負うことがあります。直近では巨人捕手・阿部が2015年にファウルチップで首を痛め、その後2019年に引退するまで捕手を断念することを余儀なくされました。今回の會澤も倒れ方、運ばれ方を見る限り、とても楽観視できるような状態ではないことは明白。選手生命に関わるような故障に見舞われていなければいいのですが…」(野球ライター)
會澤の負傷の程度について11日午後5時までに続報はないが、広島は同日に會澤の一軍登録を抹消し、代わりに二軍から中村奨成を一軍に昇格させている。同戦のファウルチップにより何らかの故障を負った可能性は高そうだ。
文 / 柴田雅人