アクシデントが起こったのは、「0-0」と両チーム無得点で迎えた5回裏。この回ロッテは1死から井上晴哉がヒットで出塁し、後続の田村は送りバントを試みる。ところが、日本ハム・金子弌大が投じた初球が右手人差し指付近に直撃。死球を受けた田村は直撃箇所を抑え苦悶の表情を浮かべたままベンチに下がり、そのまま代走を送られ交代となった。
チームの井口資仁監督も「まだ報告は入ってないが、おそらく明日は無理」と心配を寄せた田村だが、試合後に病院で検査を受けた結果「右手第2指末節骨剥離骨折」と診断されたことを翌10日に球団が発表。これにより田村は同日に一軍登録を抹消された。
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田村の負傷、離脱を受け、ネット上には「相当痛がってたけどやっぱり骨折だったのか…」、「正捕手が骨折離脱は痛すぎる、復帰時期によっては優勝争いも絶望的になる」、「柿沼(友哉)や佐藤(都志也)で残り試合を乗り切るのはさすがにキツいなあ」、「ここまで田村で6割くらい勝ってたから次戦以降チーム成績がた落ちしそう」といった悲痛な声が多数寄せられている。
「2012年ドラフトで3位指名を受けロッテに入団した26歳の田村は、昨シーズンまでに通算679試合に出場しているロッテの正捕手。今シーズンもここまで40試合にスタメン出場しており、他にスタメンマスク経験のある柿沼(28試合)、佐藤(2試合)よりも多く出場機会を得ていましたが、今回の負傷によりチームはしばらくの間、田村抜きで戦わなければならなくなりました。田村はスタメン時の勝率が『.632』とうまく投手をリードしチームの勝利に貢献していましたが、一方で柿沼は『.536』、佐藤は『.500』とどちらも5割ほど。こうした数字からも田村が替えの利かない存在であることは明白ですが、その田村が使えない以上今後は厳しい戦いをしいられそうです」(野球ライター)
一軍復帰までの期間は発表されていないが、リハビリや二軍戦での調整を含めると1カ月から2カ月ほどかかるのではとみられている田村。ロッテは現在首位ソフトバンクと0.5ゲーム差の2位につけているが、今後の優勝争いに暗雲が立ち込めたことは間違いなさそうだ。
文 / 柴田雅人