スポーツ
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スポーツ 2014年11月27日 15時00分
金子のFA補強を回避した巨人が狙う韓国球界投手
またもや、巨人のショボイ補強があらわになった。FA市場で“ロートル”の部類に入る金城龍彦外野手(DeNA)と相川亮二捕手(ヤクルト)に手を出したのに続き、獲得候補の外国人選手リストが判明した。こちらも思わず「大丈夫か!?」と言いたくなるような“小粒”である。 「相思相愛だったオリックス・金子千尋のメジャー行きが確実となり、堅実路線に方向転換せざるを得なかったのでしょう」(スポーツ紙記者) 金子はルールの盲点を突いた米球界挑戦となる。行使したのは『国内FA』だが、ポスティングシステムにもかけられる。FA宣言しても、旧在籍チームのオリックスが認めれば可能とのことだが、前例はない。 「数年前、この盲点は指摘されました。『旧在籍チームが認めるなら仕方ない』とのことで改定は見送られましたが、金子がここまで調べていたとは驚きです」(日本野球機構職員) 金子の背後にいたのは、野茂英雄氏の代理人で名を馳せた団野村氏。団氏の存在を知り、巨人は金子争奪戦から撤退したという。 オリックスが金子の挑戦を後押しした理由は、「国内移籍なら人的補償と補填金。入札制度なら上限金の2000万ドルを得られる」と割り切ったからである。 巨人は金子喪失に伴う補強のため、テキサス・レンジャーズのマイルス・ミコラス(26=右投手)、アーロン・ポレダ(28=左投手)の獲得交渉に乗り出し、韓国リーグの最多勝投手もリストアップしたという。 メジャーリーグ名鑑を編著するスポーツジャーナリスト友成那智氏の話。 「ミコラスは活躍するかも。レンジャーズ本拠地は本塁打が量産される打者有利な球場で、ミコラスの防御率は6点台ですが、アウェーに限っては2点台後半。巨人はそこを評価したんだと思う。ポレダは2年前にトミー・ジョン手術を受けましたが、最速160キロ強。球種は少なくても、日本には左の剛速球がいないので通用すると判断したのでは。米球界出身の韓国リーグ投手? 日本球界の調査にも引っ掛からず、韓国に流れた投手ですから、所詮…」 巨人のリストアップした韓国球界投手とは、リック・バンデンハーク(29)。'09年WBCのオランダ代表で、今季、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得している。 「ソフトバンクも興味を示していますが、前年の韓国最多勝セドンが通用しませんでしたからね」(関係者) バンデンハークのチームメートに元巨人・李スンヨプがいる。今年で38歳になったが、今季の成績は打率3割、本塁打30、打点100。国際試合での韓国は手ごわいが、やはりその程度のレベルなのだ。 「来季開幕は膝を手術する長野久義がいません。新たなキューバ選手を獲得しても期待薄なので、原監督は大田泰示の4番育成も考えています」(担当記者) 生え抜きの起用はファンにとっても歓迎だろうが、韓流回帰はCS4連敗敗退のダメージが相当深いことを物語っている。
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スポーツ 2014年11月27日 15時00分
大相撲人気回復でも14年連続で力士の給料が上がらない台所事情
入幕2場所目で関脇に昇進したモンゴルの怪物、逸ノ城人気もあって、九州場所(福岡国際センター)が好況だ。いきなり初日、平成9年以来、17年ぶりとなる満員大入りを記録するなど客足も上々。幕内の取組の懸賞総数も、九州場所最多の1100本を上回る勢いを示している。 「九州場所担当部長の松ヶ根親方(元大関若嶋津)は、去年よりも総数で1万人多い入場者を見込んでいる、と大変な鼻息です。例年、この九州場所はガラガラで、相撲協会のお荷物的な場所でしたからね。今年は汚名返上のチャンス、と協会首脳も久しぶりに笑顔を見せています」(担当記者) ところが、力士や親方たちに頭から冷水を浴びせる決定が8日目、11月16日の理事会で決まった。慢性的不入りや八百長問題などのトラブルのあおりで、平成13年の昇給を最後に13年連続して据え置かれたままになっている力士、親方の給料が、来年もまた据え置かれることになったのだ。 これまで力士たちが「せめて場所入りの交通費分だけでも上げてくれ」と昇給を要望するたびに、協会首脳は空席の目立つ観客席を指さし「この入りを見ろ。どこにそんなゼニがある。給料が出るだけありがたいと思え」と突っぱねてきた。しかし情勢は好転し、その論法は使えない。 何しろ昨年は4年ぶりに1億5000万円余りの黒字。今年はそれ以上に観客は増え、グッズなどの売れ行きも上向き。どうしてこんなに相撲協会のサイフのひもは固いのか。ある協会関係者はそのカラクリを次のように明かす。 「少々観客が増えても、会場の借り賃をはじめ、さまざまな部署に配置している係員らの日当、手間賃だって上がっている。相撲協会は自前の会場を持つ東京開催で稼ぎ、地方場所はいくら入ってもトントン、という計算で運営されているので、どんなに地方場所が活気づいても給料アップ分は出ないんです」 となると、今後もまだまだ力士、親方たちの据え置きは続くことになる。大相撲界にホクホク顔が戻ってくるのはいつのことか。
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スポーツ 2014年11月26日 15時00分
スカウト続かない井筒親方の消極姿勢
横綱鶴竜の師匠、井筒親方(元関脇逆鉾)に精彩がないと相撲界でもっぱらだ。せっかく愛弟子が横綱に昇進したというのにスカウト活動に消極的で、今や弟子は鶴竜を除くと、三段目に2人、序二段に1人というありさまだからだ。 相撲関係者が言う。 「普通、弟子が横綱に昇進したら、それを材料に親方や後援者が積極的に動き部屋は栄えるものです。しかし井筒部屋の場合、逆に1人減ってしまった。横綱の付き人は7人。足りない分は弟の錣山親方(元関脇寺尾)から借りているからいいとして、なぜ部屋を大きくしようとしないのか周囲は不思議がっていますよ」 今年3月、鶴竜が明治神宮土俵入りで雄姿を初披露した際も、一門外の北の湖理事長の三つぞろいの化粧まわしを着けた。本来は時津風一門内で貸与するのが通例なだけに、「一門内で評判が悪いのではないか」と取り沙汰されたものだ。 井筒親方の現在のポジションは、副理事で審判部副部長。 「審判部長は伊勢ヶ濱親方(元旭富士)。こちらは積極的にスカウト活動をし、日馬富士以下5人の関取がいる。一時は部屋経営にあまり積極的ではなかったが、協会幹部に上り詰めると俄然やる気を出してきた。井筒親方も、いつ理事になり審判部長の職責が舞い込むかわからない立場なのですが…」(同) 鶴竜も、横綱に昇進して九州場所が4場所目だが、まだ優勝はない。 「白鵬には大きく負け越しているうえ、日馬富士、稀勢の里に分が悪い。はっきり言って、苦手力士がこれだけ多いと優勝のチャンスはなかなか巡ってこない。存在感は薄れるばかりです」(スポーツ紙記者) 現在、相撲界は混沌としており、消滅する部屋も後を絶たない。 「このままでは、鶴竜が引退する2、3年先には部屋に力士が誰もいなくなる事態も考えられる。井筒親方には現役時代の相撲巧者ぶりを発揮して部屋経営も上手くやって欲しいものです」(関係者) 親方の奮起に期待したい。
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スポーツ 2014年11月26日 11時45分
中島争奪戦 トラと獅子の駆け引きに秘められたチーム事情
阪神が中島裕之(32=アスレチックス2A)に入団条件を再提示していたことが分かった。当初、阪神が中島側に提示した条件は『4年12億円』と伝えられていた。「再提示した」ということは、さらに上乗せしたわけだが、この“大盤振る舞い”には『トラの意地』も秘められていたようだ。 中島争奪戦に名乗りを上げたのは、阪神、埼玉西武、福岡ソフトバンク、オリックス、中日。古巣でもある西武は11月6日、鈴木葉留彦・球団本部長が電話連絡を取り、具体的な年俸額も伝えた。関係者によれば、「4年10億円」とのこと。しかし、中島はこの古巣からのオファーに対し、返事を保留。鈴木本部長は「年内に回答してほしい」とも伝え、電話を切ったそうだ。 『中島争奪戦』と言えば、阪神が国内他球団を一歩リードしていたはず。9月には「中島に近い関係者との接触にも成功し、日本帰還にマンザラでもないこと」も確認できたという。プロ野球解説者が、阪神の今回の『再提示情報』をこう分析する。 「シーズン中の9月と、今では状況が分かってきたんですよ。米FA市場は内野手の人材が少なく、代理人も敏腕のスコット・ボラス氏に変更したことで、中島自身、『アメリカに残り、メジャー昇格に向けて再チャレンジできるかも』と思ったんでしょう。阪神は鳥谷の米挑戦が確実となり、金子(千尋=オリックス)、成瀬(善久=千葉ロッテ)といった国内FA選手にヒジテツを食らっています。クリーンアップを任せられる内野手が欲しい、そして来季、80周年を迎えるチームの話題作りのためにも中島が必要なんです」 だが、古巣西武の反応がビミョ〜に変わってきた。鈴木本部長は『阪神の再提示情報』と前後して、こんな言い方をするようになった。「マネー戦争には参加しない」「(中島側の連絡を)待つしかない」。 積極的なトラと、受け身の獅子…。西武サイドが中島に伝えた条件とは金銭面だけではなかったようだ。 「西武サイドは中島に『三塁手で使う』とも伝えたようです。中島は遊撃手としてのプライドも高い」(球界関係者) 秋季キャンプ、フェニックスリーグでの西武を見て感じ取れる『2015年構想』だが、田辺徳雄監督(48)は、3年目の永江恭平(21)を『遊撃手』として定着させたいのではないだろうか。ドラフトで外崎修汰内野手(富士大=3位)と山田遥楓(佐賀工=5位)の2人の内野手を獲得した。2人とも守備には定評がある。年齢的に見て、外崎は即戦力として獲得したはずだが、富士大学では主に二塁を守っており、まずは主砲候補・浅村栄斗(24)とレギュラーを争うことになるだろう。山田は遊撃が本職だが、「高卒でいきなり」は考えにくい。現有戦力では、鬼崎裕司、渡辺直人もいるが、彼らは30代だ。 「永江は渡辺久信シニアディレクターが監督時代から一目置いてきました。『松井稼頭央2世』と首脳陣は見ており、渡辺SDの後を継いだ伊原春樹氏が遊撃手だった浅村を二塁に固定しようとしたのも、永江の成長に期待していたからなんです」(前出・同) 松井稼2世・永江は守備範囲も広い。浅村の遊撃守備も躍動感があって見ていて楽しかったが、2人を競わせてどちらかを潰すよりも、その両方を使う守備シフトを選択したのだろう。その永江の課題は打撃。必死にバットを振らされていた。 「13年ドラフト4位の金子(一輝=19)もいい。守備範囲が広く、一塁への送球も早い」 西武二軍と対戦するイースタンリーグ首脳陣から、そんな話を聞いたこともある。永江、金子、新人・山田…。西武には堅守俊足の遊撃手候補が控えているのだ。 「19日、西武は日本ハムからFA宣言した小谷野栄一と初交渉を行い、好感触を得ています。小谷野の本職は三塁。しかも、人的補填の発生しない『Cランク』のFA選手です。西武の本命は中島ではなく、この小谷野では?」(前出・プロ野球解説者) 小谷野の14年・推定年俸は7000万円。FA獲得となれば『昇給提示』は当然だが、『4年10億円』の中島よりも“割安”だ。日本ハムは3年目の捕手・近藤健介を三塁にコンバートしているだけに、小谷野の気持ちは『獅子』に傾いているのではないだろうか。 中島は米ウインターミーティングの行方を見てから日本帰還を正式に判断すると思われる。しかし、タイミングを見誤れば、「トラがキューバの遊撃手を物色」なんてことにもなりかねない。
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スポーツ 2014年11月26日 11時45分
中日勢流出に隠された『トラの補強』の舞台裏
中日を『戦力外』となっていた森越祐人内野手(26)の阪神入りが決定した。同じく、『第1回12球団合同トライアウト』を受験した前中日・矢地健人投手(26)の千葉ロッテ入りが確実となり(19日時点)、巨人に拾われた吉川大幾内野手(22)、堂上剛裕外野手(29)と合わせ、中日勢は4人が生き延びることができた。 「ある程度のチーム情報の流出は覚悟しなければなりませんね」(プロ野球関係者) 見方を変えれば、『戦力として十分に見込める若手』が解雇されたとも捉えられる。その中日はトライアウトで好投した左腕・八木智哉投手(31)、福岡ソフトバンク育成の亀沢恭平内野手(26)の獲得を発表した。阪神が獲得した森越を切って、育成の亀沢が…。2人の差がどこにあるのか、また、大量解雇に踏み切った中日の決断が正しかったのか否かは、来季のペナントレースが終わるまで分からない。 しかし、阪神が内野手を獲得したのは興味深い。 「森越は内野ならどこでも守れますが、本職はショートです。打撃はイマイチですが、守備センスは一軍のレギュラー遊撃手と比べても引けを取りません。良い補強だと思います」(プロ野球解説者) 森越は中日の地元・愛知県の出身。愛知啓成高、名城大を経て、10年ドラフト会議で4位指名された。高校、大学時代から守備には定評があったが、「ショートが本業」と聞いて、ピンと来るのが、主将・鳥谷敬(33)の去就だ。 森越の獲得が発表された2日前(17日)、阪神は鳥谷と残留交渉を行っていた。阪神側が提示した慰留条件の詳細は不明。だが、推定年俸3億円からの大幅昇給はもちろん、『将来の監督手形』も提示されたという。 「鳥谷が海外FA権を行使した直後、スコット・ボラス氏と代理人契約を結んでいます。代理人契約の情報を掴んだ時点で、阪神は鳥谷の退団を半ば覚悟したような雰囲気でした」(前出・関係者) ボラス氏と言えば、松坂大輔(34=前メッツ)の代理人として日本でも名を馳せた“豪腕交渉人”だ。当時、松坂がレッドソックスと結んだ「6年総額5200万ドル」の超大型契約に日米がド肝を抜かされたが、今回、阪神が恐れた理由は敏腕ぶりだけではない。 「今オフの米FA市場が注目するナンバー1投手は、デトロイトタイガースからFAとなったマックス・シャーザーです。昨季、最多勝とサイ・ヤング賞の2冠に輝き、今季も18勝(5敗)、252奪三振をマークしました。そのシャーザーの代理人がボラス氏なんです」(前出・同) 米国人ライターによれば、タイガースは昨年オフ、14年シーズンで契約が満了となるのを見越して、このシャーザーの放出トレードを画策したという。エース放出が検討された理由もやはりボラス氏もあり、「残留交渉にメチャクチャなカネが掛かる」と恐れたのだ。ボラス氏は昨年オフの時点から「7年2億ドル」をチラ付かせていたが、 「シャーザー獲得を狙う球団との交渉で、鳥谷との“抱き合わせ”もある」 と、メジャー球団側も出方を警戒している。 「鳥谷に興味を持ち、純粋に彼を評価しているチームもあります。たとえば、内野手が不足しているブルージェイズがそうです。でも、シャーザーの交渉の場で、鳥谷の名前を出されたら、相手球団は『鳥谷獲得がシャーザー獲得の条件』と解釈するでしょう」(米国人ライター) こうした『抱き合わせ戦術』は、複数のメジャー選手を抱える代理人の常套手段でもあるのだ。鳥谷の去就は12月の米ウインターミーティングの終了後になる見込み。阪神が鳥谷だけにこだわり、米球界流出が決まった場合、後任遊撃手が補強できなくなる。 日本帰還が伝えられる中島裕之内野手(32)も、代理人をボラス氏に変えた。ボラス氏は日本の一部メディアに対し、「阪神以外の日本球団が好条件を提示した」とも答えている。阪神は中島にいち早く接触していたはずだが…。トラはこのボラス氏に振り回されていると言っても過言ではない。森越獲得は、鳥谷流出と中島の獲得失敗の両方に備えた“保険”でもあったようだ。【訂正】文中誤りがありました、訂正してお詫び致します。
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スポーツ 2014年11月25日 15時00分
関東圏の低視聴率連発でプロ野球日本シリーズ放送危機
テレビ界がまさかの事態に騒然となっている。 「今後、巨人が出場しない日本シリーズは関東ローカルで放映できなくなるかもしれない…」と真顔で語るのは、某民放キー局のスポーツ番組プロデューサー。 プロ野球日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスが阪神タイガースを4勝1敗で破り、3年ぶりの日本一に輝いた。ところが問題となったのは関東圏の視聴率。昨年は巨人対楽天のカードで高視聴率を連発したものの、今年は関東圏は低視聴率を連発したのだ。 「第1戦(10月25日・テレ朝)は11.8%、第2戦(26日・TBS)は10.2%、第3戦(28日・テレ朝)8.3%、第4戦(29日・フジ)8.4%、第5戦(30日・TBS)関東10.3%で、なんと平均視聴率は9.8%。ちなみに巨人が出場した昨年は22.6%、'12年は18.1%だった」(事情通) 当然、この低視聴率はスポンサーの広告出稿料に大きく跳ね返ってくる。 「今回のシリーズで民放各局が機構サイドに支払った放映権料は、一試合あたり約1億5000万円〜。これに番組制作費が一試合当たり2000万円前後かかる。つまりは、視聴率15%以上で初めて儲けが出る厳しいビジネスプラン。ただ、これまで巨人が出場すればどうにか成り立ってきたんです。当然、巨人が出ない日本シリーズを中継しなくなります」(関係者) 一方で、関東圏と比べ常に視聴率20%超えを達成した関西や北部九州圏は、お祭り騒ぎだったという。 「想定以上の高視聴率に、関係者は喜んでいます。ただし、はやり関東圏がシングルだと利益幅は大幅に下落してしまう。関東圏も高視聴率を取れれば誰もがハッピーなのですが…」(関係者) 今も昔も野球は巨人頼みなのだ。
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スポーツ 2014年11月25日 12時09分
鳥谷の米球界挑戦に隠された“代理戦争”
ニューヨークヤンキースのキャッシュマンGMが今オフのチーム強化策として『ジーターの後継者獲得策』を明言した。 「(米FA市場にいる)遊撃手の人材は限られている。遊撃手そのものが少ないうえに、トレードを仕掛けるとなれば、その資金、交換要員などでこちらが打撃を被る」 長年、ヤンキースのショートストップを任されてきたデレク・ジーター(40)の後継者はなかなか見つからないだろう。13年、メジャー最多の併殺プレー「102」をマークしたJ.J.ハーディーが契約切れとなり、キャッシュマンGMも熱い視線を送っていた。しかし、オリオールズと新たに3年契約を締結。キャッシュマンGMのボヤキはそのせいかもしれない。 「大物と呼べるFAの遊撃手で残っているのは、ドジャースのハンリー・ラミレス(31)くらい。ブルージェイズも内野手を探しており、今年の米FA市場は内野手の奪い合いになりそう」(米国人ライター/11月20日時点) 阪神・鳥谷敬(33)が海外FA権を行使し、日本球界への帰還が確実視されていた中島裕之(32)が「アメリカでの契約がダメなら…」と含みのある言い方に変えてきたのも、その影響だろうか。 鳥谷、中島の代理人は松坂大輔の超・大型契約をレッドソックスから勝ち取ったあのスコット・ボラス氏だ。ボラス氏は鳥谷を「日本のカル・リプケン」と米球界にピーアールしていた。カル・リプケンは歴代1位の2632試合連続出場を記録した名遊撃手。たしかに、鳥谷も『10年連続全試合出場&3年連続フルイニング出場』を果たしたが…。 このちょっと過剰なピーアール文言には、まだ日本で伝えられていない米FA事情が隠されていた。 「急浮上してきたアジア系遊撃手がいるんです。米メディアのなかには『日本の前田健太、金子千尋よりも話題になるかも!?』と、早くからマークしていたところもありました」(前出・同) 韓国・ネクセンヒーローズの遊撃手、姜正浩(27/カン・ジョンホ)が、ポスティング・システムによる米球界入りを狙っていることが判明したのだ。 姜の米球界挑戦には、米スカウトも日本の前田と同じくらい関心を寄せていたという。韓国9年間でのバットマン成績は、打率2割9分8厘。本塁打139。韓国ゴールデングラブ賞に3回選ばれているが、『打撃成績』はフツーだ。そんな姜が注目された理由は「ガッチリとした体格」にある。この姜の代理人はアラン・ニーロ氏が務めるとのことで、 「アジア系の内野手の評価がまだ下降気味になるのなら、彼がそれを一変させるかもしれない」 とも話しているそうだ。 過去、体格差と肩の強さで生き残れなかった日本人内野手は多い。米メディアの一部が「日本の前田よりも話題になりそう」とチェックしてきた理由は、姜のガッチリとした体格にあったようだ。 韓国球界の名鑑によれば、姜は183センチ・96?。NPBデータによれば、鳥谷の身長と体重は180センチ・77?で、メジャーリーグ名鑑にある中島の身長と体重は、180センチ、91?。鳥谷はスマートすぎるが、中島と大差はない。日本贔屓かもしれないが、数字的にはアジア系内野手の評価を一変させるような大柄な選手ではないと思うが? ニーロ氏が所属するスポーツマネジメント会社『オクタゴン・ワールドワイド』と代理人契約を交わす日本人メジャーリーガーは、黒田博樹、和田毅など。田口壮氏、石井一久氏、高津臣吾・現ヤクルトコーチ、城島健司氏のマネジメントを務めてきた実績もある。遊撃手を探す今オフの米球界において、その主導権を握るのはボラス氏か、それとも、アラン・ニーロ氏か…。代理人のメンツが掛かっているようである。
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スポーツ 2014年11月25日 11時45分
17年WBCへの第一歩 小久保監督が語った日米野球の収穫
日米野球の開催は8年ぶり。小久保裕紀監督(43)率いる『侍ジャパン』がメジャーオールスター軍団と戦い、3勝2敗と勝ち越したが、指揮官の口から語られた『WBCへの課題』には“ガッカリ”だった。 「左投手の先発が球界に出て来て欲しいし、右の外野手…、右の強打者が必要と感じた」 これは、第1回WBC当時から伝えられていた野球・日本代表チームの“弱点”だ。 今回招集されたメンバーを見てみると、小久保監督の言う『左の先発タイプ』は、岩田稔(31=阪神)、松葉貴大(24=オリックス)。岩田は埼玉西武・岸孝之の代役で緊急招集された。代表メンバーの投手13人中、『左投手』はこの2人だけだ。正規に招集されたのは松葉のみで、『左の先発タイプ』が少ないことは、最初から分かっていたはずである。実際に試合をしてみて、左腕投手の必要性を改めて痛感したということだろうか。 実績のある左の先発タイプと言えば、杉内、内海、能見、篠田、成瀬などが思い浮かぶ。彼らは年齢的に見て、17年WBC参加は厳しいかもしれない。ならば、菊池雄星、岡田俊哉、浜田達郎などの若手左腕をテストする選択肢もあったわけだが、こんな声も聞かれた。 「中日の選手は1人も選ばれていません。17年WBCにピークを迎えそうな20代を選ぶのであれば、岡田、浜田を招集しても良かったはず。中日は国際試合での選手派遣に難色を示した時期があり、今回は意図的に外したと見る関係者もいます」(ベテラン記者) その真相はともかく、過去3回のWBCを戦い、日本は外国人投手特有の「動くボール」に苦しみ、右打者の長距離砲が少ないことも指摘されてきた。 代表チーム指揮官を代えても、こうした課題が解消されず、前大会と同じ反省の弁しか聞かれなかった。『侍ジャパン』から、各球団に得計選手の強化指定をお願いするのは難しい。だが、代表チームの壮行試合で対戦チームのメンバー指定をしても構わないはずだ。 「国際球に違和感を訴える投手も少なくありませんでした。統一球を導入した目的は、国際試合で使用されるボールと国内球の違いをなくすためでしたが」(関係者) 興行的には成功だったかもしれないが、いまだ解消されない課題は少なくないようだ。
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スポーツ 2014年11月24日 15時30分
史上最多タイとなる白鵬のV32の陰で、2大関が皆勤負け越しの醜態
大相撲九州場所(11月9日〜23日=福岡国際センター)は、横綱・白鵬(29=宮城野)が千秋楽で、1差に付けていた横綱・鶴竜(29=井筒)に完勝し、14勝1敗で32度目の優勝を果たした。 これで、白鵬は大鵬がもつ史上最多優勝回数に並び、歓喜の涙を流した。来たる、来年1月の初場所(両国国技館)では、前人未到の新記録樹立を目指す。 そんななか、鶴竜は12勝3敗、休場明けの横綱・日馬富士(30=伊勢ヶ浜)は11勝4敗で、なんとか面目は保ったが、あまりにもふがいなかったのが大関陣だ。 名古屋場所(7月)、秋場所(9月=両国)と2場所連続で9勝6敗に終わっていいた稀勢の里(28=田子ノ浦)は、11勝4敗で3場所ぶりに2ケタ勝って格好をつけたが、豪栄道(28=境川)と琴奨菊(30=佐渡ヶ嶽)がボロボロ。 大関2場所目の豪栄道は12日目で早くも負け越して、5勝10敗の惨状。来場所は初のカド番を迎える。 名古屋場所で、大関昇進後、自己最高となる12勝を挙げ、復活の兆しを見せていた琴奨菊は6勝9敗で、4度目のカド番となる。 2大関が15日皆勤して負け越すのは、00年名古屋場所での雅山(二子山親方)、武双山(藤島親方)以来、実に14年ぶりの不名誉な記録となった。 この失態について、北の湖理事長(元横綱)は、「幕内上位や三役と力が紙一重。よほど腹を据えて力を示さないと、同じようなことが起こる。ダメだね」とバッサリ切り捨てた。 特に深刻なのは、昇進後、8勝7敗、5勝10敗と不振の豪栄道だ。2ケタ黒星を喫したのは、新小結となった11年名古屋場所以来、3年ぶりだが、さすがに大関が2ケタ負けるのは問題だ。こうなってしまうと、やはり、「昇進させるのが早すぎた」と言われても仕方あるまい。 来場所、カド番となる豪栄道、琴奨菊が意地を見せてほしいものだが、力がなければ、その地位から陥落するしかない。(落合一郎)
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スポーツ 2014年11月24日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第47R マネジャーとしても名を成した銀髪鬼〈フレッド・ブラッシー〉
フレッド・ブラッシーの名が日本中に知れ渡ったのは1962年の初来日時。その代名詞であるかみつき攻撃をテレビで見た老人がショック死し、これが一大センセーショナルとして巷間伝えられた(一説には4人亡くなったとも)。 力道山とタッグを組むグレート東郷の額から血が滴り落ちるさまを、当時ようやく普及し始めたカラーテレビで見たことの刺激が強過ぎた…というのだが、しかし亡くなったのは第2次大戦中に現実の死を間近に見てきた人たち。それが額からの流血程度でなぜ? との疑念も起こるが、これはやはりブラッシーの卓越した表現力に起因するのだろう。 相手にかみつくその間際の表情は、映画『シャイニング』のジャック・ニコルソンをも凌駕するほどの狂気に満ち、まさに悪鬼に憑かれたかのごとし。 「食い殺さん」とばかりの形相にショックを受けたのは日本人だけではなく、当時アメリカでも死亡事故は多発していて、総計では数十名にも及んだという。今なら大きな社会問題ともなりそうだが、当のブラッシーは引退後「百人に到達しなかったのは残念だ」とうそぶいている。 ブラッシーはこのスタイルを取り入れる際に「ドラキュラ伯爵をイメージした」というが、結果として衝撃度では本家をも上回ったのではなかろうか。徹底したヒールぶりからファンに命を狙われることも度々。また衛生観念の行き届いていなかった時代ゆえ、かみついた相手からウイルス感染して肝炎を患ったともいうから、まさしく命懸けのレスラー生活だった。 「あと見過ごされがちなのが、その技術の高さです。額にかみつくという見せ場を作るためには、しっかり相手をコントロールしてその体勢にまで持っていかなければならない。もともとはジュニアヘビー級の正統派でしっかりレスリングのできる選手だったからこそ、抵抗する相手を抑え込んでかみつくまでの動きに不自然さがなく、説得力を持たせることができたのでしょう」(プロレスライター) そんなブラッシーに対し、力道山は「世界最強の選手」とまで評価している。 ただしこれには裏があり、日本を本拠とする力道山では当時ルー・テーズの持つNWA王座を獲得することがかなわなかったことから、「真の最強はブラッシーで、つまりそれを倒した力道山こそが最強だ」というロジック構築のために言ったことではあるのだが…。 引退は1973年。55歳のときだから選手寿命は長かったが、さらにその後もマネジャーとして長くリングをにぎわし続けた。 スタン・ハンセンやハルク・ホーガンを筆頭に、'70年代半ばから'80年代にかけてWWWF(現WWE)のヒールレスラーの多くはブラッシーが育てたと言っても過言ではない。 「当時は選手のキャラクターをつくるストーリーライターなどおらず、これはマネジャーの仕事でした。ブラッシーはその点で、自身の悪役マネジャーとしてのキャラ作りも含めて抜群のアイデアマンだったのです」(同・ライター) 初期のハルク・ホーガンの来日時、ハデなジャケットを羽織り、ステッキで日本人選手を挑発するブラッシーの姿を記憶するファンも多いだろう。そんなマネジャーとしてのキャリアの中でも究極の一つが、猪木との異種格闘技戦に挑んだモハメド・アリに付いた件だ。 「“ボクシング陣営にカネで雇われたプロレス界の裏切り者”などの誹りも受けましたが、これは実際にはWWWFが派遣したものではなかったか」(専門誌記者) 事実、アリは猪木戦の直前にWWWFのリングに上がり、ゴリラ・モンスーンと乱闘を繰り広げている。 「これは猪木戦の予行演習と見るのが自然で、WWWFとしてはプロレスとして猪木アリ戦を盛り上げ、その後もアリを絡めて商売にしようという考えがあったのでしょう。そうした中で盛り上げ役として、ブラッシーなら間違いないという信頼感があったのではないか」(同・記者) 結果として猪木アリ戦はプロレス的演出とはかけ離れたものになったため、ブラッシーの見せ場も少なかったが、成り行きによっては“試合中、アリと対峙する猪木の後ろからちょっかいを出すブラッシー”なんて構図もあったのかもしれないのだ。〈フレッド・ブラッシー〉 1918年、アメリカ出身。正統派として活躍した後、'59年にヒールに転向。かみつき攻撃で大ブレイクする。初来日は'62年の日本プロレス。以後全日本、新日本にも参戦。引退後はマネジャーとして幾多のヒールレスラーを育てる。2003年死去。享年85。
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ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
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輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分