スポーツ
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スポーツ 2014年12月19日 15時00分
巨人・阿部流出か! 陰謀渦巻くFA補償のプロテクト攻防戦(1)
今オフ、巨人のFA補強は“小粒なもの”に終わった。横浜DeNAから肩を叩かれた金城龍彦外野手、同じく、東京ヤクルトで働き場を失いつつあった相川亮二捕手。38歳、同い年の両ベテランを獲得しただけである。 「左の代打層が薄く、右肘と右膝の手術で長野久義が開幕に間に合わない可能性もある。'14年シーズン、一時的とはいえ外野手が手薄になり、実績のある金城に興味を示したんです。相川を獲得した理由は阿部慎之助を一塁にコンバートしたことによるものですが、新人の小林誠司では体力的にまだまだフル出場は厳しいと判断したためでした」(スポーツ紙記者) 「ならば、若手にチャンスを与えても…」の声もあるが、原辰徳監督が「欲しい!」と判断した以上、それに従うしかないだろう。 「巨人は金子千尋を獲得するつもりで資金的にも準備を進めていました。その金子を背後から操る代理人が国内FAとポスティングシステムによる海外挑戦の両天秤作戦に出て、巨人は『アヤシイ』と撤退を決めました。金子獲得の軍資金の一部を、金城、相川に充てたわけです」(同) しかし、FA補強はリスクも伴う。獲得後、旧在籍球団が行使できる権利、人的補償だ。 「阿部、高橋由伸、内海哲也らのベテランをヤクルトが狙っています」(関係者) NPB(日本野球機構)のフリーエージェント補強における規定では、権利行使した選手が『A』『B』『C』の三つに分けられる。『A』は旧在籍チームの年俸ベスト3、『B』は4〜10位、『C』は11位以下。同一年俸の場合は出場試合数が多い方が「順位が上」となる。CランクのFA選手を獲得した場合、獲得球団は旧在籍チームに対し、人的・金銭の補償が発生しない。人的補償が発生するのはAランクとBランクのFA選手を獲得したときで、旧在籍チームは提出された28人のプロテクト名簿以外の選手を誰でも選べる。FA選手を獲得した側のチームは「やっぱり、この選手は出せない。考え直してくれ」と“待った”を掛けることはできないのだ。 「直近の例で言えば、昨年オフ、巨人は大竹寛を獲得した代償として、若手の一岡竜司を喪失しました。一岡が戦力になることは巨人もわかっていましたが、主力選手を優先すると、どうしても、28人のプロテクト名簿から若手が漏れてしまう。去年の広島の話をすると、大竹の慰留は“ポーズ”で、ハナから巨人の若手投手を一本釣りする作戦だったようです。つまり低年俸で活躍しそうな投手を獲った方が“お得”ということです」(ベテラン記者) 東京ヤクルトは相川喪失にともない、人的補償を行使する。原監督もある程度は覚悟し、Bランクの相川を獲得したわけだが、状況が変わってきた。真中満新監督は“巨人の主力”を狙っているという。 「28人のプロテクト名簿の作り方ですが、高額年俸の選手やベテランをあえて外す作戦もあるんです。『年俸が高すぎて、手が出せないだろう』と読んで」(同・ベテラン記者) とはいえ、FA補強の常連でもある巨人は、その作戦でしくじった経験もある。2005年、西武・豊田清の見返りで江藤智を、翌'06年も横浜・門倉健を獲得した際、工藤公康を一本釣りされた。 「工藤を引き抜かれたのは衝撃的でした。『高額年俸のベテランだから』との作戦が裏目に出た典型です。その後、工藤は年齢的な衰えで活躍できませんでしたが、巨人フロントが受けたダメージは大きく、『門倉を獲得する意義があったのか!?』と嘆いていました」(球界関係者)
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スポーツ 2014年12月17日 15時30分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(阪神編)
中島裕之内野手(32=前アスレチックス2A)がオリックス入団を表明した時点で、ジ・エンド。阪神はオフの補強に全敗した。 だが、本来、補強しなければならないのは投手だったはず。『先発=最多勝』『セットアッパー=ホールドポイント』『クローザー=セーブ』の投手3部門からタイトルホルダーが現れたが、その全てに“弱点”を抱えているのだ。 まず先発投手だが、今季20試合以上に先発登板したのは、メッセンジャー(33)、藤浪晋太郎(20)、能見篤史(35)、岩田稔(31)の4人。この4人のトータル成績は42勝39敗。だが、先発登板した全投手の成績で見直してみると、50勝52敗となり、2012年から『3年連続の負け越し』となる。しかも、チームの稼ぎ頭であり、最多勝のタイトルを獲得したのが、外国人選手のメッセンジャーであり、エース・能見は9勝13敗と負け越している。要するに、年齢的な世代交代の時期にあるのと同時に、ローテーションの5番手以降が脆いのだ。他のセ・リーグ5球団のエースは日本人投手であり、外国人投手にはローテーションの人数不足を補う役割が託されている。しかも、クローザーが外国人の呉昇桓(32)なので、阪神は先発の5番手を託す外国人投手を追加獲得することができないのだ。 ドラフト会議では競合覚悟で有原航平(22=日本ハム指名)を入札した。有原を抽選で外し、さらに2回目の入札で外れた後も、社会人投手の横山雄哉(20=新日鐵住友鹿島)を選んだのは、外国人枠に影響されない先発要員が欲しかったからなのである。 また、ドラフト2位で150キロを越える右腕・石崎剛(24=新日鐵住友鹿島)が指名された。指名挨拶で担当スカウトは「中継ぎとしてフル回転してもらいたい」と石崎側に伝えたという。14年のブルペン陣を支えたのは、37歳の安藤優也と38歳の福原忍。福原はホールドポイントのタイトルを獲得した。 「たとえば、藤浪の後に安藤、福原が出てくると、対戦打者は打ちやすいというイメージを持つようです。球速が2ランクくらい落ちますので」(ライバル球団スコアラー) 世代交代はもちろんだが、“タイプの異なるリリーバー”の補強が急務だった。 阪神首脳陣は海外FA権を行使した鳥谷敬(33)の慰留に努めている。改めて、鳥谷の成績を見直してみた。打率・チーム2位(3割1分3厘)、打点・同3位(73)、出場試合数・同1位(144)、得点・同1位(96)、安打・同・同2位(172)、二塁打・同3位(28)、三塁打・同3位タイ(2)、犠飛・同3位タイ(4)、四球・同1位(87)、長打率・同3位(4割1分5厘)、出塁率・同1位(4割6厘)。鳥谷慰留に必死なのは、中島獲得に失敗したことだけが理由ではなさそうだ。 阪神はチーム編成の根幹とも言える『先発、クローザー、4番』を外国人選手に託している。 補強は失敗したが、スカウトの眼力が再評価された。ドラフト会議後に佳境を迎えた明治神宮野球大会で、ドラフト3位・江越大賀(21=駒大)が活躍している。強肩堅守の外野手として注目された逸材ではあったが、「こんなに存在感のある選手だったとは…」と、他球団のスカウトが地団駄を踏んでいた。 スカウト陣の評価では「江越の課題は打撃」とされてきたが、駒澤大学の東都リーグ21季ぶりの優勝、明治神宮大会優勝は彼のバットがもたらしたものだ。大学通算打率は2割3分6厘と低いが、「大舞台に強いオトコ」なのかもしれない。中堅手のレギュラー・ポジションは、ゴールデングラブ賞も獲得した大和(27)の遊撃コンバートによって、空席となった。横山、石崎には1年目から投げてもらわなければ困るが、この江越がスタメンを勝ち取れば、『助っ人頼み』というチームの弱点も解消されるだろう。
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スポーツ 2014年12月17日 15時00分
終わってみれば「名将だった」!? 楽天・大久保新監督株が急上昇のワケ
東北楽天ゴールデンイーグルスの大久保博元新監督(47)は、秋季キャンプ後半の11月16日に行われた紅白戦後に、将来のエース候補の松井裕樹(19)を指して「来季のクローザー候補の1人」と発言した。その後、楽天フロントは前広島の抑え投手ミコライオを獲得し、そのコンバート構想は立ち消えとなったが、好不調に関係なく中継ぎ投手を定期的に入れ換えるプランを明かすなど、大久保監督は就任後の“迷発言”が少なくない。しかし、この秋季キャンプを終えて、周囲の評価も変わりつつあるという。 「他球団と比べても、中身の濃い秋季キャンプが送られたと思います。投内連係をメインとしたサインプレーが重視されていました。単に練習時間を長く割いたのではなく、個人練習から実戦形式へ、最後にチーム全体でサインプレーなどの組織野球へと日々の練習メニューが組まれており、その流れを『1つのプログラム』を見れば、楽天はそれを3往復した計算になります。コーチ人事がきちんと決まったのはキャンプ途中。新体制が整っていない状況で、これだけのキャンプをやってのけたのだから、大久保監督の手腕を素直に評価すべき」(スポーツライター飯山満氏) デーブ流のキャンプは、星野前監督時代とは大きく異なる。まず、紅白戦が5試合も行われた。練習の意義、目的を明確もした。先に挙がった『個人プレーから実戦へ』の流れを日程で組み立てたことにより、選手も「なぜ、この練習をやったのか」ということを自ずと考えるようになった。それを3往復したわけだから、1回目の投内連携プレーでできなかったことを2巡目の『個人練習』で補い、2回目に臨もうとする。選手各位に言い聞かせるのではなく、練習で感じ取るという意識改革なのだろう。 「打撃コーチだった2012年、大学教授を連れてきて選手全員の心拍数を計測したんです。過度な緊張がいかにプレーに影響を及ぼすかを訴えていました」(関係者) 大久保監督は引退直後から大学教授のもとを個人的に訪ね、心理学や運動生理学、栄養学なども学んできた。監督昇格を伝えられた際には準備不足を理由に断ろうとしたという。しかし、実際は違った。影で努力し、来るべき日に備えていたのである。 大久保監督が“勉強家”に転じた理由は簡単だ。そもそも、プロ野球の監督の大半は輝かしい実績を持つスタープレーヤーが大多数である。近年では実績ではなく、卓越した理論で指導者に選ばれるOBも増えてきた。実績がさほどない大久保監督は、選手を納得させるための理論を習得しなければと自覚したのだろう。 大久保政権は三木谷浩史オーナーのゴリ押しで誕生したという。立花陽三球団社長が就任会見で途中退場したことも重なり、大久保監督に対する懐疑的な視線は拍車を掛けて広がっていった。古巣西武を退団し、裁判沙汰になった経緯などから、大久保体制に批判的なファンも多い。監督候補として名前が報じられたころも、地元ファンが反対の署名を集めるなど、その嫌われ方はハンパではなかった。 「大久保監督は自身に批判的なコーチ、フロント職員が多いことも分かっています。彼らに張り合うのではなく、『よくやってくれている、有り難い』とメディアに答えています」(スポーツ紙記者) 三木谷オーナーの「(監督を)やらせてみたい」なる言葉は気まぐれではなかったのかもしれない。スタープレーヤーではなかった大久保監督は、「努力すればエリートには勝てる」という生きざまを見せてくれるだろうか。
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スポーツ 2014年12月16日 15時00分
筆頭株主ダノンが鍵を握る2年連続最下位ヤクルトの球団売却
ヤクルト本社をめぐって市場の思惑が交錯している。筆頭株主(20%)であるフランスの大手食品会社ダノンが「株式の売却を検討している」と大手通信社が報じたのが発端。ダノンによる経営権奪取を期待した面々が失望売りを加速、株価は一時10%超も下落した。 ところが、しばらくして株価は急回復とはいかないまでも、ジワジワと上昇に転じた。その事情を大手証券マンが解説する。 「ダノンが保有株を市場で売却すれば一気に株価が急落する。だから肩代わり先を探し、市場外で売却するに決まっている。その相手が野心家であれば、ヤクルトは再び渦中の企業になる。そんな期待から『今でしょ!』と買い出動した投資家が相次いだのです」 それにしても10年以上にわたってヤクルトへの敵対色をあらわにしてきたダノンが、ここへ来て矛を収める動きを見せたのはなぜか。証券アナリストは「業績の低迷」を最大の理由に挙げる。ダノンは昨年12月期が減収減益だった。今年の12月期は「前年並み」の目標を掲げるが、1〜6月期も減収減益だったように見通しは厳しい。そのダノン経営陣の目には、11月25日に年初来高値の6930円を付けたヤクルトの株価が「打ち出の小槌に見えたはず」と指摘する。3月には4600円半ばに低迷していた株価がフィーバーし、2300億円の現ナマが目の前にチラついたのだから無理もない。 市場の関心はヤクルトスワローズの去就にも向けられる。もし中国企業などがダノンから株式を肩代わりした後、TOB(株式の公開買い付け)で過半数の株式を取得すれば、外国企業の参入を規制した協約に抵触し、日本のプロ野球界から退場を余儀なくされる。 「赤字に塗れる“お荷物”を業績好調の本社がどうするか。数年来の悩みに決断を下すときが近づいています」(前出・証券マン) 燕ファンは、球春を無事に迎えることができるのか。
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スポーツ 2014年12月15日 15時00分
八百長疑惑アギーレ監督後任探しに浮上する岡ちゃん再々登板
八百長疑惑が伝えられるサッカー・日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が“公の場”に姿を現したのは、12月6日の浦和対名古屋戦(埼玉スタジアム)だった。スペイン1部リーグのサラゴサを率いていた頃、2部降格を免れた試合が「八百長だった」と現地メディアが伝えており、「スペイン検察当局が、近々に身柄を拘束する」との一報も飛び出している。 アギーレ監督は「私、弁護士のところにもそんな話は来ていない」と答えたが、日本サッカー協会は“最悪の事態”に備えつつある。 「各方面から次期代表監督の売り込みも来ています。後任の絞り込みも始まったようです」(専門誌記者) 昨季まで名古屋を指揮していたストイコビッチ氏、J1柏を今季限りで退団するネルシーニョ監督、鹿島で3連覇を成し遂げたオリベイラ氏の名前も囁かれている。『アギーレ招聘』の仕掛け人である原博実・専務理事は疑惑そのものを否定しているが、捜査の状況次第では、同専務の失墜も必至だろう。 「疑惑が疑惑のまま終わったとしても、サッカー協会の受けたダメージは払拭されません。広告出資企業への影響を加味し、『疑わしきも切れ』の空気が漂っています」(同) 次期ワールドカップに向け、途中解任による臨時登板となれば、先の候補者たちも二の足を踏むだろう。原専務の発言権が喪失すれば、「代表監督=外国人」の図式は崩れ、五輪チームを指揮した手倉森誠氏といった日本人監督も候補に挙がるはず。しかし、手倉森氏もアギーレ監督にいじられた代表チームを途中修正する難しさはわかっている。 「そこで、困ったときの岡ちゃんですよ」(関係者) 岡田武史氏(58)は大学特任教授として余生を送っている。代表監督にあまり良い思い出がないらしく、現協会と距離を置いたままだが、頼まれれば断れないのも同氏の人柄だ。出資企業に対するインパクトはないが、イメージは良い。 「代表ユニホームの重みが軽くなっている」と一喝する岡ちゃんへのラブコールが、日に日に強まりそうだ。
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スポーツ 2014年12月14日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第50R 正反対のキャラクターで魅了した兄弟〈ザ・ファンクス〉
プロレス界における年の瀬の風物詩といえば『世界最強タッグリーグ戦』。近年は出場メンバーこそすっかり小粒になったものの、それでも開幕戦では全選手が名前入りのタスキを掛けてリング上に集合するなど、懐かしき伝統はしっかりと受け継がれている。 その最盛期の主役といえばもちろんテリー&ドリーのザ・ファンクス。ブッチャー&シークの「地上最凶悪コンビ」から、ハンセン&ブロディの「ミラクルパワーコンビ」まで、相手は変われどもテリー&ドリーは日本勢を差し置いて、ベビーフェースのトップとして激闘を繰り広げてきた。 1977年、前身の世界オープンタッグ選手権を含め、6回の出場で優勝は3回。まさに歴代最高のタッグチームであった。 '70年代後半から'80年代初頭にかけては「全日本のエースは馬場・鶴田ではなくこの2人」と言われたほど。試合会場にはチアガール姿の親衛隊が登場し、よみうりランドでの『全日本プロレスファン感謝デー』には2人のファンが山となって押し掛けた。“アイドルレスラー”と呼ばれたのも、その元祖はこの2人である。 「日本プロレスへの来日時には馬場&猪木のBI砲からインタータッグ王座を奪取したこともありましたが、絶大なる人気を得るようになったのはやはり全日参戦以降です。テリーのやられっぷりが、日本のファンの判官贔屓気質をくすぐったのでしょう」(プロレスライター) ブッチャーにフォークで上腕を切り裂かれ、割れたビール瓶で胸を突き刺される。それでも立ち上がるテリーの不屈の姿は、今なお日本のプロレス史上屈指の名場面として記憶される。あえてハンセンとブロディに完膚なきまでに叩きつぶされる“弱い姿”をさらけ出してみせることで、格好を付けた勝利だけではない“負けの美学”がテリーにはあった。 そして、そんなテリーの人気を陰で支えたのが、兄のドリーだ。 そろって派手に暴れ回るようなタッグチームはいくらでもあるが、ファンクスのようにキャラクターが正反対というのは世界的にも珍しいのではないか。 「ドリーが冷静沈着なファイトスタイルで試合を引き締めるからこそ、テリーの放埓な魅力が引き立った。ドリーほどの選手が脇に回るのだから、そりゃあスゴいチームにもなるでしょう」(プロレス記者) 全日時代からしか知らないファンからすると、ドリーがかつて“実力世界一”と称されたことにピンとこないのかもしれない。だが、その実はとてつもなく革命的な選手であった。 まずドリー以前のプロレスにおいては“グラウンドの攻防”というものはほとんど見られなかった。当時は技を極めるか逃れるかという単純な構図で成り立っていて、ドリーはそこへ“スピーディーな技の応酬”を持ち込むことに成功した。 小さめの身体でヘビー級としてやっていくため、ロープワークやエルボースマッシュなどの打撃も積極的に取り入れ、これによってプロレスは格段に進化し、近代化へと歩を進めることになったのだ。 ちなみにアントニオ猪木も引退時、東京スポーツ紙上のインタビューにおいて、自身の名勝負の第1位にドリーとのNWA戦を挙げている。本当に猪木本人がそう言ったのか、それとも東スポ記者の創作なのかはともかく、そういわれるにふさわしい選手であったことには違いない。 一方のテリーももちろん、ただの“暴れ馬”ではない。 「NWA王者として一度は頂点を極めたにもかかわらず、50歳を過ぎてなお各地のインディ団体に参戦し、時にデスマッチにも挑戦してみせた。とても余人にマネできるものではありません」(同・記者) 一度はヒザの故障で引退しながらも、鎮痛剤を打ちながらリングに復帰すると、晩年になって初めてムーンサルトプレスを繰り出してみせるなどリングへの意欲は衰えることがなかった。 「WWEで、同じ元NWA王者のハーリー・レイスが“帝王”と呼ばれていたその一方で、テリーは“チェーンソー・チャーリー”なるハードコアギミックでリングに上がる。そんなテリーの姿はまさに“リビング・レジェンド”です。プロレス愛を感じざるを得ません」(同) ファンがテリーを応援し続けた理由がそこにある。〈ザ・ファンクス〉 兄ドリー・ファンク・ジュニア(1941年生)と弟テリー・ファンク(1944年生)の兄弟タッグチーム。アメリカ・インディアナ州出身。そろってNWA王座に君臨する。ファンクスとしての初来日は'70年。'73年からは全日プロのエース外国人として活躍した。
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スポーツ 2014年12月14日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(15)第三部・100を切るゴルフ実践編「パー5コースの攻略法(ファーストショット編)」
皆さん、こんにちは。師走も中旬になり、お仕事と忘年会などで毎日お忙しいと思います。お陰様で私も今年は本当に充実した年になりました。 さて、今回は「パー5」編。まずはコースマネジメントについて、今回は私なりに解説していこうと思います。 プロやセミプロ、アマでも上手な人は、絶対にバーディを狙いたいコースですよね。最悪でもパーで上がりたい。一方、100を切るゴルファーはパー3コースが本命。ここをきっちりパーでクリアする事が大事で、パー5コースはボギーかダブルボギー狙いが良いと思います。 ロングコース、パー5コースは何と言っても距離。これが一番のテーマです。上手な人はファーストショットで飛距離を出し、一気にグリーンへ…というチャンスコースですが、100切りゴルファーは鬼門。色気を出すとマイナス…ドツボにハマります。 理由は集中力。パー3コースは距離が短い分、集中力が保てますが、こちらは距離が長く打数が増えるので集中力の継続が困難になるからです。なので、初めからパーを捨てて「6打で上がる」「7打で上がる」と気持ちを切り替えて打つ事です。 次にファーストショット。一体、何を意識して打つかと言うと、真っ直ぐのコースでしたら、セカンドの打ちやすい所に落とす。距離にして170〜180ヤードくらいでしょうか。飛距離よりも真っ直ぐ飛ばす事。これを分かって下さい。 曲がっているコースの場合、木超え・森超えは絶対にしてはダメです。スコアを作りたい時など、木超えを実践しがちですが、リスクが多すぎる。上手くいけばいいのですが、殆ど、上手くいかない。木に当たり、元の位置に戻ってくる場合もあります。まずは安全第一で…。セカンドを意識した打ち方を心がけましょう。 では、なぜ私がここまで「飛距離を考えない」とするのか−−それは「ヘッドアップ」に直結するからです。 本連載で何度か指摘しましたが「ヘッドアップ」は全てを台無しにします。 このホールは飛距離が気になる。ついスコアを稼ぎたくなり「バーン」と飛ばしたくなる。するとボールの行方が気になり、顔がボールを打つよりも早くグリーンに向いてしまう。こうなると「ボールの行方はボールに聞いて!」となる。パーはおろかダボでも上がれない惨状です。 ヘッドアップは一般的に良くある話ですね。改善策として、色気を出さない。パー5コースはスコアを落とすコースだと諦めも肝心です。スコアを気にしないでゆったりと打ちましょう。 次回、来週はセカンドショット以降を解説していこうと思います。皆さん、体調には気をつけてくださいね。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2014年12月13日 15時00分
番長・清原和博VS中日・落合GM 再び全面抗争が始まった!(3)
そんな姑息な舞台裏を知っているからこそ、立浪氏も清原氏も恨み骨髄なのだろう。立浪氏は殿堂入りを果たすことで「禊は済んだと」アピールし“政権交代”の流れを呼び込もうとしているのだ。 「立浪氏は10月に球団フロントの人間と内々に食事をし、ポスト谷繁の含みで復帰できないか、と相談したそうです。相談された人は『無理だと思う』と言葉を濁したそうですが、この話が落合GMの知るところとなり、その怒りが、立浪氏がPL学園の後輩としてかわいがっていた吉川に向けられ、解雇されたという情報もある。そこに平田と大島までが疎外されたことで立浪氏は“反落合派”を増殖させ、反撃に出ているのです。球界の番長・清原氏が脇を固めたことで勢力を急激に強めています」(前出のテレビ局スタッフ) 今年9月にモデルの亜希夫人と離婚した清原氏はメディアの前から姿を消し、不気味な沈黙を続けている。一部週刊誌に“クスリ疑惑”のネガティブな報道をされ、逮捕のXデーが近いなどといった噂も流れているが、この男を支持するファンは少なくない。 「薬物疑惑で仕事のキャンセルが続き、パチンコ営業でしのいでいるなんて報道もあるが、正味30分程度のトークで100万円近い金を稼げるわけで、やはりスターの証しですよ。名古屋エリアにはパチンコ業者や関連会社、店舗も多い。中日選手のタニマチもこの業種の人たちが多く、その意味では清原氏の影響力も、われわれマスコミの想像以上に大きいといえます。番長ににらまれたら大変、と言うのはタニマチのことなのです」(清原氏と親しいマスコミ関係者) 名古屋エリアでは、読売新聞、朝日新聞が一緒になってもかなわない巨大な影響力を誇る中日新聞社を味方に付けている落合GMだけに、たとえ「清原-立浪連合」が表立って仕掛けてこようとも、取るに足らない存在なのかもしれない。ところが、ここに有力OBの星野仙一氏が加わるとなると話は違ってくる。 星野氏は11月16日、13年ぶりにドラゴンズの応援番組『サンデードラゴンズ』(CBC放送)に生出演した。自身が監督だった当時は連日満員御礼だった名古屋ドームが今やガラガラ。この現実を 「今のドラゴンズは名古屋の文化をないがしろにしている感じがする。ファン、地域を大事にしていない。なぜなんだということを追求していかないといけない」と落合GMを暗に批判し、「今考えれば(ロッテから落合を獲得したのは)失敗だった」と、上から目線で笑い飛ばした。 星野氏にはトヨタ自動車、同グループ会社をはじめ、名古屋鉄道、中部電力などの名古屋財界の支援者が多い。彼らも星野氏同様、閑古鳥状態が続く現在のドラゴンズを懐疑的に思っており、「さすが星野さん。われわれの気持ちを代弁してくれた」と喜んだという。 星野氏が立浪氏にエールを送ることになれば、落合GMバッシングは一気に強まる。“落合vs清原”の抗争は立浪氏と星野氏をも巻き込み、スケールを拡大して第2ラウンドに突入しようとしている。
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スポーツ 2014年12月13日 12時00分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(東京ヤクルトスワローズ編)
小川泰弘(24)が故障離脱した時点で、東京ヤクルトスワローズのペナントレースは終っていたのかもしれない。エース・館山昌平(33)は右肘さ再手術で一軍登板ナシ。由規(25)も二軍では投げたが、終盤戦は右肩の違和感でノースローの調整を続けていた。ベテランの石川雅規(34)、昨年1位で終盤戦4試合に先発した杉浦稔大(22)、人材難で先発にコンバートされた石山泰雄(26)、計算の立つ先発はこの3人しかいない。FAで成瀬善久(29)を獲得したのは当然であり、ドラフト会議で高校生・安楽智大(東北楽天)の競合に外れると、即戦力の社会人・竹下真吾(24=ヤマハ)に切り換えたのは“人材難の窮地”を解消するためだった。 また、オリックス、楽天と張り合って大引啓次内野手(30=前北海道日本ハム)を獲得した理由も分からなくはない。 ヤクルト打線はチーム打率2割7分9厘と爆発。総安打数1401本は福岡ソフトバンクホークスを凌ぐ。その牽引役と言っていいだろう。4年目の山田哲人(22)が日本人右打者では『シーズン最多記録』となる193安打を放ち、雄平(30)、畠山和洋(32、川端慎吾(27)、バレンティン(30)の計5人が打率3割を越えた。この強力打線は上位チームを最後まで苦しめたが、守備率と失策数で見ると、打線を牽引した彼らは“戦犯”とも言えるのだ。 二塁手・山田は13失策、三塁・川端は14失策、雄平も外野手部門1位タイ(リーグ)となる7失策をマークしており、その汚名を分け合ったのは同僚の上田剛史(26)だった。遊撃手・森岡良介(30)が10失策を記録した。二遊間と中堅手(雄平)の“ザル守備”が、12球団ワーストの投手陣(防御率4.62)の足をさらに引っ張ったわけだ。遊撃の守備力に定評のある大引を獲得した理由は、ここにある。 ドラフト指名した7人のうち、5人が投手だった。社会人、大学生、独立リーグ出身という経歴からして、真中満・新監督(43)を5人とも『即戦力』と期待しているはず。近年のヤクルトは社会人出身の投手が中継ぎで起用され、登板過多になる傾向もある。これも投手の頭数が足らないからだろうが、80年代から主力投手が故障で欠く“負の歴史”を払拭するためにも、新人投手の起用法を見直すべきかもしれない。 成瀬、大引の獲得にともなう人的補填の流出は警戒しなければならないが、相川亮二捕手(38)のFA退団で、移籍先の巨人に対して同様の権利が発生する。投手のさらなる補強が予想されるが、「バレンティンの左アキレス腱の故障は長引きそう」との情報も伝えられている。ひょっとしたら、守備能力の高い外野手を引き抜き、センターラインを強化してくるかもしれない。
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スポーツ 2014年12月12日 15時30分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(福岡ソフトバンクホークス編)
福岡ソフトバンクホークスが松坂大輔投手(34=前ニューヨークメッツ)を獲得した。『3年12億円プラス出来高』という破格な条件での日本球界帰還となったが、2013年は3勝、14年も3勝しか挙げていない。メジャー8年間の通算成績は56勝で、うち49勝はレッドソックス時代に稼いだもの。11年のトミー・ジョン手術後、精彩を欠く“元平成の怪物”が日本に帰って来たというだけで「復活する」とは思えないのだが…。 14年のソフトバンクのチーム打率は、12球団トップの2割8分。パ・リーグ打率表の10傑に5人が名を連ねる強力打線であり、3割1分7厘の柳田悠岐(26)は全試合にスタメン出場し、李大浩(32)はシーズンを通じて4番を守り抜いた。内川聖一(32)は7年連続で打率3割。これらの数字を見ると、打線爆発は“ビギナーズラック”ではないことが分かる。また、リーグ2位の盗塁数124が証明するように「足を絡めた攻撃」もされており、特定選手の好不調に流されることなく、シーズンを戦ったと言えるだろう。 問題は投手陣だ。チーム防御率は3.25(リーグ2位)だが、規定投球回数に達した先発投手はスタンリッジ(36)と中田賢一(32)だけ。エース・攝津正(32)は『4年連続2ケタ勝利』を挙げたが、134イニングしか投げていない。防御率も昨季の3.05から3.90に落ちている。完投も1試合のみ(昨季は3試合)。昨年オフに補強したスタンリッジと中田がいなければ、ローテーションは崩壊していたわけだ。 もっとも、救援投手陣は安定と見ていいだろう。救援陣のみで計算すると、防御率は2.38まで高まり、セーブポイントで「球団記録にあと一歩」の37をマークしたサファテ(33)に繋ぐという継投リレーも出来上がった。五十嵐亮太(35)が45のホールドポイントを挙げた。左腕の森福允彦(28)が58試合、岡島秀樹(38)が44試合、新人の森雄斗(22)も58試合に登板した。不振の先発陣を救ったわけだが、森福とホークス2年目の五十嵐を除けば、この救援スタッフも昨年オフに補強された投手ばかりである。 東浜巨(24)、大場翔太(29)、武田翔太(21)などの先発候補は故障などで貢献できなかった。ドラフトでは数少ない即戦力と称された有原航平(22=日本ハム)の競合を避け、潜在能力の高い松本裕樹(18=盛岡大付高)を一本釣りしたのは、『3、4年後への投資』だろう。昨年1位の加治屋蓮(23)は右足甲骨折で出遅れたが、あえてジックリ鍛え直す方針で、今季は一軍登板をさせなかった。この加治屋と、東浜、武田、松本らがローテーションの主軸に育つまでの間、「松坂でしのぐ」しかないようだ。 米・東地区の球団に詳しい米国人ライターによれば、松坂は『カーブ投手』に変貌したという。日本でも緩急で勝負する投球になると思われるが、メジャー帰りの先輩・五十嵐が復活したように、広域球場(=福岡ヤフオク!ドーム)の利点を生かし、打ち損じを誘う配球も習得すべきだろう。 ホークスは大型補強もやるが、ドラフトをチームの根幹と位置づけている。14年の優勝、日本一は補強で掴んだ。自前戦力が整うまで、ホークスの大型補強は繰り返されるようだ。
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