スポーツ
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スポーツ 2014年12月29日 15時00分
新年は苦悩の年!? 白鵬の不安材料
これからがホントの正念場だ。'14年の漢字は税金の「税」に決まったが、大相撲界では横綱白鵬(29)が今年を表す漢字一文字に、「今年はいろいろと夢が叶ったので、夢ですね」と、「夢」を挙げている。確かに'14年の大相撲界は大鵬が持つ史上最多記録の32回優勝に肩を並べた白鵬の年だった。 「この白鵬、毎年のように自分にとっての今年の漢字を創作し、去年は、ノビノビと豊かな気持ちで相撲が取れたので『豊』という字を挙げている。『夢』も大好きで、連勝記録を63まで伸ばした平成22年には、夢を掴むために心でがんばった、運も大事だった、として、『夢』『心』『運』の3文字を挙げました。'14年はまさか5回も優勝できるとは思わなかったでしょうから、文字通り夢のような一年だったんじゃないでしょうか」(担当記者) しかし今後は決してバラ色というわけではない。白鵬は'15年3月で満30歳になる。肉体的にピークを過ぎているのは明らかで、このことは今年の優勝決定がすべて千秋楽までもつれ込んでいることでもわかる。 全勝優勝も'13年の夏場所が最後。先場所も11場所ぶりに高安に金星を与えた。もう数年前までの爆発的な強さは影を潜めてきているのだ。 「不安材料はいくつもある。稽古量が少なくなってきているし、土俵態度も悪くなってきた。九州場所でも無用なダメ押しをして審判部から師匠を通じて厳しく注意されている。また、師匠の言うこともあまり聞かなくなってきているので、自爆する恐れもある。まわりとの実力差は着実に縮まってきており、これまでのように優勝するのは無理でしょう」(協会関係者) 12月10日、豪華客船『飛鳥II』で相撲協会がタイアップした2泊3日のクルージングを楽しんだ白鵬は、「まるで映画の世界のようだった」と感想をもらしたが、映画の世界も、夢も、永遠には続かない。新年は厳しい年になるのは必至だ。
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スポーツ 2014年12月29日 15時00分
ゆく年くる年 プロ野球12球団ベンチ裏の隠密行動全部バラす!(1)
プロ野球12球団のベンチ裏は“爆発寸前の火薬庫”である。その導火線は金子千尋(31=オリックス)だろう。今オフの主役だが、いまだどの球団とも交渉の席に着いていない。 「12月16日に自身のブログを更新しましたが、『迷っている』旨を繰り返すだけでした。同日、オリックスの練習施設に現れたものの、報道陣につかまるのを恐れたのか午前中で引き上げてしまいました」(在阪記者) オリックス側は年内解決を望んでいたが、西名弘明球団社長が「年越しでも構わない」(17日)と言い直した。しかし、シビレを切らしたのか、阪神が先に仕掛けた。 「定例のオーナー報告会が電鉄本社で開かれ、金子争奪戦に全力を注ぐことが確認されました。伝えていた条件提示を見直し、金銭面でさらに上乗せするとのことです」(球界関係者) 年俸だけならオリックスが残留条件として提示した『3年5億円』が最も高い。マネー戦争になれば、資金力豊富なソフトバンク、DeNAが有利とされ、楽天も「外国人選手以上を」と一歩も引かない構え。阪神の報告会ではそれを上回る年俸提示が確認されたわけだが、南信男球団社長は取り囲む記者団にこうも漏らしている。 「条件内容に幅を持たせて、オーナーに了承していただいた」 幅? 阪神が確認したのは金銭面だけではなかったようだ。金子は国内FAとポスティングシステムによるメジャー挑戦のWブッキングも示唆していた。 「野球協約には抵触しません。Wブッキングの危険性は数年前から指摘されていましたが、まさか本当にやるヤツが出るとは思わなかった」(NPBスタッフ) オリックスが『ダメ出し』したため、ポスティングシステムによる米挑戦は見送られることになった。阪神はそこに着目したようだ。 「FAで国内移籍した選手がポスティングに掛けられるのは、最短で来年オフ。阪神は4年契約でまずオリックスを上回る条件を提示し、交渉次第で“1年契約”に切り換えるつもりでしょう」(前出・関係者) もし本当なら、獲得交渉で将来の米挑戦を認めるというわけだ。野球協約のFAに関する条項には『米挑戦(移籍)前提』を禁ずる文面は見つからなかった。新人選択に関する142条では禁止しているが…。 「交渉の前段階として、代理人が各球団の条件を聞いています。阪神側が伝えられた話では、代理人は上位2、3チームに絞り込んでから交渉に入るそうです」(同) 代理人側は金銭面だけではなく、球団の経営ビジョン、オーナーの方針などもランク付けの要素にするそうだ。一般社会に置き換えて考えると、有能でヘッドハンティングされた人材でも経営者を品定めすることはあまりない。代理人の描いたシナリオが、金子を追い込んでいるようだ。 「阪神が必死なのは、中島裕之(32)に逃げられるなど補強で全敗したからです。同じくFA補強の敗者である西武は三塁手を求めており、ノリ(中村紀洋=41)の名前が浮上してきました。西武は今シーズン開幕時に主砲のおかわり君(中村剛也=31)が左脇腹痛で出遅れた際も獲得を検討していました」(ベテラン記者) 思うように補強の進まない球団は、クリスマスや正月を返上して奔走しなければならない。
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スポーツ 2014年12月29日 11時00分
“義理堅さ”だけではない 黒田が広島復帰を決断した裏事情
こんなに、義理堅いプロ野球選手が他にいるだろうか? ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手(39)が、古巣・広島東洋カープへの8年ぶりの復帰を決め、同球団が12月27日に発表した。年俸は貧乏球団の広島としては、破格の4億円プラス出来高。 同28日、黒田は所属事務所を通じ、「悩み抜いた末、野球人生の最後の決断として、プロ野球人生をスタートさせたカープで、もう一度プレーさせていただくことを決めた。今後も、日々新たなチャレンジをしていきたいと思う」とのコメントを出した。 黒田は今季、32試合に登板、投球回は199回で4年連続200回到達こそならなかったが、11勝(9敗)をマークし、日本人投手初となるメジャーでの5年連続2ケタ勝利を挙げた。 メジャー7年間で79勝(79敗)をマークしている黒田の最大の特徴は、タフでローテーションをキッチリ守れる点。渡米後、右肩を痛めた09年を除き、他のすべての年で30試合以上に先発。勝ち星もさることながら、投球回は3度の200回到達を含め、6度180回以上を投げているタフネスぶりだ。 今季、田中将大投手(ヤンキース)やダルビッシュ有投手(レンジャーズ)は右ヒジの故障で戦線離脱したが、メジャーの中4日で、シーズンを通してローテーションを守るのは並大抵のことではない。それができる黒田は、メジャーで最大限に評価されているのだ。 黒田の今季年俸は1600万ドル(現在のレートで約19億2600万円)だが、再契約を希望するヤンキースを始め、古巣のドジャース、パドレスなどが触手を伸ばし、1800万ドル(約21億6700万円)のオファーを出した球団もあるという。 広島での出来高の詳細は不明だが、メジャーに残った場合と、広島での年俸格差は実に約17億円。今季の19億円から来季は4億円となると、15億円の減収となり、税金の支払いも、さぞや大変だと思われる。 それでは、大減俸となるのを承知で、なぜ黒田は広島復帰を決断したのか? 07年オフ、メジャー移籍を決めた黒田は、広島球団と「日本に戻るなら、このチームしかない」と約束している。事実、この数年、広島は毎オフ、黒田と極秘裏に交渉してきた。これまでは、首をタテに振らなかった黒田が、メジャーからの20億円超のオファーを蹴って、広島復帰に至ったのは、義理堅さだけではないようだ。 某スポーツ紙のメジャー担当記者のA氏は、「黒田が日本に帰りたいと思うタイミングと、広島の監督交代のタイミングが合致したことが大きな要因でしょう。黒田は野村謙二郎前監督とは、ソリが合わないといわれています。来季も野村監督残留なら、黒田復帰はなかったと思われます。裏を返せば、黒田を迎え入れる態勢を整えるため、野村監督を退任させたとも言えます。緒方孝市新監督誕生なら、黒田も拒む理由はありません」と語る。 今季、リーグ3位に終わったが、前半戦では首位も走った広島。近い将来のメジャー挑戦を夢見るエース・マエケン(前田健太投手)は年俸3億円で残留。そして、黒田が帰ってくる。強力な先発投手陣となった広島は来季、24年ぶりのリーグ制覇を目指す。※年俸は推定(落合一郎)
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スポーツ 2014年12月28日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第52R すべては、この男から始まった!〈力道山〉
力道山が亡くなったのは1963年12月15日。それから、はや半世紀以上が過ぎた。 「力道山が日本のプロレスの礎をつくった」とは、あらためて記すまでもない。日本における初のプロレス興行は力道山の以前にも行われていたが、国民的人気を獲得したのは紛れもなく1954年の蔵前国技館3連戦、力道山&木村政彦とシャープ兄弟のタッグマッチ以降のことである。 当時を伝える文言としては「力道山が大柄のアメリカ人をなぎ倒す姿に、敗戦ショックの中にあった国民は快哉を叫んだ」というのが一般的である。だがしかし、そのころの日本人は決して反米一色でもなかった。 シャープ兄弟戦が行われたのは2月19日のことだが、同月の1日にはジョー・ディマジオとマリリン・モンローの夫妻が熱烈歓迎の中で来日を果たしている。かつての敵国としての記憶はまだ生々しく残っていたが、同時にアメリカへの憧れも強まりつつあったのだ。 そうしてみると力道山は「アメリカ文化であるプロレスの世界で互角以上に戦っている」という、今でいえばMLBでの田中将大に対する期待のような意味での人気を得ていた部分も大きかったのではないか。 その最初の試合の映像を見ると、力道山の攻撃に相手が尻もちをついた際には館内から笑いも起こっていて、そこからは“真剣勝負”というよりも、大衆演劇や映画のような見世物として捉えられていたところがあったこともうかがえる。 だが、それを許さなかったのは力道山その人だった。 1954年12月22日、「昭和の巌流島」として大きな注目を集めた木村政彦戦。木村側から自然と生まれたアングルを、力道山は、プロレスを見世物から真剣勝負へと意匠替えするための機会として利用した。 「日本人最強決定戦」であると同時に「相撲対柔道」という異種格闘技戦の含みも持たせたこの試合−−。“事前の申し合わせで引き分けとされていたのを一方的に破って、力道山がセメントを仕掛けた”というのは、もはや定説と言ってもよかろう。 いつも通りに空手チョップを受けようと胸を張り出した木村は、想定外の頸動脈への一撃に、血へどを吐いてマットに崩れ落ちる…。このセンセーショナルな結末は、ファンのプロレス観を一変させるに十分なものであった。 以降、日本におけるプロレスはアメリカ的なショービジネスにとどまらない、八百長と真剣勝負との狭間を行き来する特異な進化を遂げることになる。 ガチンコ好きな日本人観客の嗜好を汲み取った力道山の見事な戦略であったとも言えよう。 そんな力道山の人気が頂点を極めたのは1957年、時のNWA王者ルー・テーズとの東京-大阪2連戦。この試合は「世界最高峰に挑戦」というスポーツライクな意味付けがなされ、観客もそれを大いに支持した。 結果は東京でフルタイムのドロー、大阪ではそれぞれ得意技のバックドロップと空手チョップで1本ずつ取り合って、3本目はエアプレーンスピンの体勢から両者リング外に落ちての引き分け。それでも、時に小ずるい反則を交えるテーズに対し、互角以上の戦いぶりを見せたことで、力道山は完全に時代のヒーローとなった。 こうしてみると、やはり観客は打倒米国の勧善懲悪というよりも、日本から世界に挑戦する姿に惹かれていたようだ。しかし一方でテーズ戦のころまでのプロレスは、テレビ中継では特別試合のみの生放送というスタイルが取られていて、そのときには人気沸騰となるもののすぐに沈静化することの繰り返しでもあった。 1958年には、大学球界のスター長嶋茂雄の巨人入団でプロ野球が一気に注目を集めたこともあり、プロレスは一般観衆の視野から外れつつあった。そこで人気回復のために打ち出されたのがワールドリーグ戦である。各国代表の総当たり戦で優勝を決めるという興行スタイルによって、連続性のあるストーリーを持ち込むことに成功し、このときより日本テレビ金曜8時の定期放送も始まった。 真剣勝負のテイストに異種格闘技戦、興行やテレビ中継のスタイルまで。力道山の生み出した“日本式のプロレス”は、今時点まで脈々と受け継がれている。〈力道山〉 日本名/百田光浩、朝鮮名/金信洛(キム・シルラク)。1924年、日本併合時代の北朝鮮に生まれる。'40年、スカウトを受け大相撲入り。関脇まで昇進するも'50年に廃業。プロレスに転身し国民的スターとなる。'63年、ナイトクラブで刺されたことにより死去。享年39。
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スポーツ 2014年12月27日 15時00分
阪神球団創設80周年 早くも噴出したダメ虎お家騒動5連発(2)
和田監督は今季、三塁を守らせた西岡剛を外野にコンバートするプランも明かしているが、本人は『ポスト鳥谷』に名乗りを上げている。二塁の定位置をつかんだ上本博紀だが、高代延博作戦兼内野守備走塁コーチも併殺プレーの敏しょう性を評価しており、二塁に西岡を戻して上本を三塁に回すとなれば、ゼロから内野守備を作り直さなければならない。鳥谷が残留し、外野でゴールデングラブ賞を獲得した大和を中堅に戻し、上本を二塁で鍛え上げるのが理想形だが、そうなると、西岡のプライドが許さない。 西岡は契約更改後、「二遊間というものにこだわっていく」と、和田構想にハッキリと異を唱えている。 「和田監督は『鳥谷の去就が決まり次第、直接話をしたい選手がいる』と語っています。その気配りはともかく、西岡を納得させられるかどうか…。『構想に合わなければ他球団』なんてことにもなりかねない」(前出・在阪記者) 同時に、正三塁手のダークホースとして秋季キャンプで頭角を現したのが陽川尚将だ。「高卒時に巨人の育成指名を蹴って進学。東都2部リーグから這い上がってきた」という経歴は、虎ファンの心をくすぐる。将来の和製大砲候補であり、掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC)の門下生でもある。 「二軍スタッフは陽川と北條史也を推しており、2人とも掛布DCの愛弟子。その発言力がさらに高まるのは必至です」(同) 掛布DCは和田監督の去就が騒がれていたころ、コーチ入閣も伝えられていた。もろもろの理由で見送られたが、そのネームバリューは“営業的武器”にもなる。教え子が一軍に増えれば、チームに帯同させるのが自然の流れだろう。 「江夏氏の臨時コーチ招聘を提案したのも掛布DC。阪神若手は伝統球団独特の注目度で自分を見失っているとし、江夏氏に『技術論だけではなく、精神論も』と推していました。秋季キャンプ中、その提案をした後、ケータイですぐに江夏氏本人に電話を掛けていました」(前出・関係者) 江夏氏が鍛え上げる投手を、生かすも殺すも捕手次第。新人ながら梅野隆太郎は92試合に出場した。多少のミスには目をつむり、このまま育てていくべきだが、阪神スカウト陣は来春のセンバツ大会に向け、捕手を重点とする指名候補リストの作成に入った。 この時期にリストを作成するのはどの球団も同じだが、編成部門の指令は『正捕手候補の発掘』。育成を含め、'13年まで4年連続で捕手指名してきたのに、だ。 「藤井彰人、鶴岡一成は30代後半。捕手の若返りも急務ですが、今季を支えた中継ぎ投手は37歳の福原忍と36歳の安藤優也。ドラフト2位の石崎剛以外、中継ぎが補強されていない」(スポーツライター・飯山満氏) 伝統球団独特の“注目度”はあるだろう。しかし、甲子園優勝投手の肩書を持って阪神入りした藤浪は、自分自身でそれを乗り越えて今日に至っている。要はトラの育成カリキュラムに問題があるのだ。 80周年は、そんな内部のウミが一気に露呈されるシーズンとなりそうだ。
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スポーツ 2014年12月27日 15時00分
サッカー協会決断! アギーレ代表監督解任で劇薬・中田英寿の投入
新年1月9日に開幕するサッカーのアジアカップ後、いやその期間中にも日本代表監督の首をすげ替える準備が完全に整った。 スペイン司法当局の告発から4日間にわたりダンマリを決め込んでいた日本サッカー協会(JFA)原博実専務理事が、12月18日になってようやく会見。「身辺調査はしたが、わからなかった。ファン、スポンサー、選手には申し訳なく思うが、現状はアギーレ監督がやるべきだと考えている」と語ったからである。 実はこの間に“次期政権”の構想を煮詰めていたのだという。 「アギーレ氏の招聘責任者だった原氏が姿をくらましていたのは、岡田武史氏と今後を話し合っていたからです。緊急事態だけに2度の代表監督経験を持つ岡田氏なら障害は少ない。問題はスポンサー対策。チームイメージの委縮で便乗撤退されても困るし、減額も避けたい。そこでたどり着いたのが、根強い人気を誇る“ヒデ”中田英寿氏をコーチとして入閣させ、東京五輪は中田監督で臨むというアドバルーンです。どっちみち先の話はわからないし、当面はこの“劇薬”で凌ごうという考えなのでしょう」(スポーツ紙デスク) 岡田氏は昨年11月まで中国の杭州緑城というクラブで監督をしていた。在任中、中田氏が同クラブのユース世代の臨時コーチを買って出るなど2人の絆は強い。そこでセットで日本代表に招聘し、岡田氏は日本代表監督、中田氏は東京五輪監督という両面作戦に転じたのだ。 「各世代の日本代表監督にはJFAが発行するS級ライセンスの取得が義務付けられているが、抜け道も考えてある。ヒデはモナコに居住しており、欧州でS級ライセンスを取ることも可能だし、すでに取得しているという情報も。いずれにせよ、協会側はヒデを“外国人指導者”として裏ワザ招聘を考えているようです。当面は岡田氏が代行監督として指揮を執り、コーチのヒデは時間をかけて五輪監督へシフトの計画です」(協会関係者) こんな具体案の発覚が示すように、協会首脳はとっくにアギーレ監督に見切りを付けている。そもそもことの発端は、2011年5月に行われたスペインリーグ、サラゴサ対レバンテ戦。アギーレ氏が率いていたサラゴサは1部残留のためにはこの最終節で勝つ必要があったが、レバンテは残留が既に確定していた。 結果はサラゴサが勝利し、1部残留を確定させた。しかし今年9月になってスペインの反組織犯罪対策検事局が“八百長疑惑”を発表し、この試合でアギーレ監督にも9万ユーロ(約1230万円)が渡っていた疑惑が浮上、12月15日に司法当局が告発に踏み切ったのである。 「解任の決定打はスポンサー離れです。日本サッカー協会の昨年の収益(4月から12月)は約128億円。その内キリンビール、キリンビバレッジ、アディダス、JAL、セゾンカード、アウディ、ファミリーマート、コナミ、三井住友海上、みずほ銀行、ソニーなどからの協賛金が約47億円を占めた。これらのスポンサーが今回の八百長騒動で撤退の動きを見せ始めている。疑惑の真偽はどうあれ、消費者の反発を恐れアギーレ監督の解任要求を突き付けているのです」(大手広告代理店) アジアカップをテレビ中継するテレビ朝日にしても、1試合1億円ともいわれる放映権料にスポンサーサイドが躊躇しており、こちらも大打撃。テレビ局のワイドショーなどは「裁判で結論が出るのは数年先、少なくとも3年後のロシアW杯の後」などと手前勝手なことを報じているが、これもうがって見れば、台所に火が付き、消火に躍起ということだろう。 3月以降、日本代表のテレビ放送のスポンサーが白紙という情報さえある。ここまで追い込まれたらさっさと店じまいを考えるのが普通なのだろうが、そうすれば任命権者だった原専務理事の切腹は免れない。田嶋幸三副会長との次期協会会長争いからも脱落となる。 そこで中田氏に一縷の望みを託したのだろうが、中田氏に「コーチでのサムライブルー復帰」を決意させたのは、熱愛が続いている女優の柴咲コウだ。昨秋から国内外を一緒に旅する仲だったが、今年6月のブラジルW杯で急接近し、以来サッカーの世界にはまったのだという。 「これまでも宮沢りえなど女性関係がたびたび噂されたが、柴咲とは結婚までいくのではという声が強い。彼女は『東京五輪を指揮するヒデの姿が見たい』と願っているそうで、その一言が“自分探しの旅”に出ていた中田をゴールに導いた。いや、その噂を聞きつけて、原専務理事が利用した可能性もある」(女性誌記者) 中田氏が現在取り組んでいるのが日本酒ビジネス。モバイルコンテンツ会社エムティーアイと共同で、無料の日本酒検索アプリ『Sakenomy』を開発、約1000種類もの日本酒のデータベースを作り、銘柄のラベルを写真に撮ると情報がチェックできるというものだ。 現役時代、中田氏は「ボーノ、ボーノ(おいしい)」と言ってはワインに首ったけだったが、世界を旅する中で日本酒の価値を再発見し、宗旨替えを果たしたということ。“日本酒を世界にアピールしたい”という思いから開発に至ったというなら、日本酒を“日本代表”に置き換えれば、今回の件も合点がいく。
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スポーツ 2014年12月27日 11時45分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(北海道日本ハム編)
大引啓次内野手(30)が国内FA権を行使した際、こう言い放った。 「残留ですか…。はっきり申し上げて、限りなく少ないです」 大引は温厚な好人物である。“移籍組”にも関わらず、チームリーダーに選ばれたように、言葉遣いもソフトで人望も厚い。また、自身の残留交渉に当たった球団スタッフの立場も考えたのだろう。「残留のお話もいただいた」「今季の成績を踏まえた評価も…」と、繰り返し語っていた。そんな大引を「限りなく少ない」とまで言わせた理由は−−。 この大引発言で2011年オフに海外FA権を行使した二塁手・田中賢介(33)の帰還を直感した取材陣も多い。今でこそだが、大引にとって“気苦労の多いシーズン”だったのではないだろうか。本来のポジションはショートだが、オープン戦では三塁を守らされることが多かった。栗山英樹監督(53)は「1人が複数のポジションを守れるように」の構想であり、納得もしていた。6年目の若手・中島卓也(23)と比較され、現場首脳陣から「残りたければ…」みたいな言われ方をされれば、カチンと来ない方がおかしい。 三塁、一塁を守る小谷野栄一内野手(34)もFAでオリックスに移籍した。他球団が好条件を提示しても、日本ハムは2度目の残留交渉のアポイントを入れていない。二塁手・田中が帰還すれば、二遊間の両方で使われていた中島を遊撃に専念させ、シーズン途中から外野にまわされた二塁手・西川遥輝(22)は内野に戻さず、三塁は捕手からコンバートした近藤健介(21)を固定させるつもりだったからだろう。 日本ハムはドラフト会議で「捕手2人、外野手1人、内野手2人」を指名したが、全員、高校生である。大引を退団させた“玉突き事故”も見方を変えれば、野手の育成に自信を持っているというわけだ。 2014年の日本ハムは、二刀流・大谷翔平(20)の『2ケタ勝利&2ケタ本塁打』がクローズアップされたが、チームの投手部門と打撃部門を別々で見てみると、各々に課題を抱えていることが分かった。 まず、投手陣だが、チームの勝ち頭が大谷の11勝。二刀流による野手出場の試合があるため、彼のローテーションは変則になりがちだ。7割3分3厘という勝率の高さはさすがだが、大谷に続く先発投手は上沢直之(=8勝)、中村勝(=8勝)、メンドーサ(=7勝)、浦野博司(=7勝)。ドラフト1位で有原航平(22)を指名したのは、ローテーションの柱になるエース候補が欲しかったのだろう。 だが、左の先発がいない。ベテランの武田勝(36=3勝)は救援に“降格”している。メキシコ、台湾を渡り歩いたベネズエラ出身の投手、ビクター・ガラテ(30=左投左打)を獲得したが、米マイナー時代は「主に救援で登板していた」と聞く。「140キロ台後半を投げる」とも紹介されているが、サイドハンドの変則で、球種は少ないそうだ。有原も右肘に“爆弾”を抱えているとも伝えられるだけに、一抹の不安は残る。昨季、中村は13試合、上沢は18試合に投げているが、ローテーションに入って、100イニング前後を投げたのは、今季が初めてだ。メンドーサは来日1年目、浦和は新人である。そう考えると、「2年続けて」の補償はどこにもない。他球団の監督なら、「今オフ、FA権を行使した金子か、成瀬を獲ってくれ!」とフロントに泣きついていたはずだが、栗山監督を含め、『数年後を見据えて育てる』のチームビジョンは変わらなかったのだろう。 大谷は契約更改で「投手7割、野手3割」なる15年度の二刀流プランと、「15勝のノルマ」が伝えられたと聞く。有原が出遅れる、もしくは右肘の故障でリハビリに専念させるとなった場合、先発ローテーションの主軸は大谷が務める。2人目の2ケタ勝利投手そうならないことを球団フロントはそういった事態も見越して、『15勝のノルマ』を課したのかもしれない。 規定打席数に到達した野手のなかで、打率3割を越えた選手はいない。チーム打率2割5分1厘(リーグ4位)で、強力なオリックス打線を凌ぐ593得点(同2位)を稼ぐことができたの“組織力”のおかげだろうか。 個人能力で言うと、盗塁134個は12球団トップ。首位・ソフトバンク(124個)、2位・オリックス(126個)だから、3位の日本ハムを含め、機動力がなければ“混戦パ・リーグ”を勝ち残れないことが再認識できる。日本ハムは『盗塁』という個人技に、172個の犠打(同2位)を絡めている。だが、リーグ2位の593得点を挙げた要因はこれだけではない。リーグ2位の119本塁打も加わってのことだが、日本ハムは『併殺打』が年間72個と突出して少ないのだ。足の速い選手が多いだけではなく、打者走者は一塁まで全力疾走することが徹底指導されているのだろう。かつ、シングルヒットで、二塁から本塁に帰ってくるということも浸透している。盗塁、犠打、打者走者の全力疾走、二塁からの本塁帰還…。チーム全体で得点を挙げていくチームなのである。 但し、失策数84はリーグワースト。内野手のミスが目立ったが、盗塁阻止率は3.64でリーグ2位。大野奨太(27)、市川友也(29)の強肩はもっと評価されても良いだろう。2位指名の清水優心捕手(18=九州国際大付高)は強肩で知られている。改めて見直してみると、3位・淺間大基外野手(18=横浜高)、7位・高濱祐仁内野手(18=同)など、ドラフト指名した高校生野手たちは、他球団スカウトも『身体能力の高さ』に一目置いていた。30代の主力選手がFA宣言しても強く慰留に努めない。それは次の若手を使う予定があるからで、「野手が20代半ばから後半でピークを迎える」チーム戦略を立てているようだ。
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スポーツ 2014年12月26日 15時00分
阪神球団創設80周年 早くも噴出したダメ虎お家騒動5連発(1)
オフの補強に全敗! 来季、球団創設80周年の節目を迎えるトラの見どころは“定番のお家騒動”だけとなりそうだ。 去る12月12日、キャンプ中の対外試合日程が発表された。高知県安芸市に移動した直後の2月28日には、オリックス戦が組まれている。トラとは対照的に巨大補強に成功した新・猛牛軍団との“大阪ダービー”が、まずは80周年の試金石となる。 「中村勝広GMらが『全力で獲得を目指す』と話していた中島裕之が、結局、オリックスに入団しましたからね。阪神への断りはメールだけだったといいます。オープン戦とはいえ、もし好機で打たれるようなことがあれば“ほぞをかむ”どころではないでしょう」(在阪記者) 中島に一発が出た瞬間、メモリアルイヤーが暗いムードに包まれる。それこそキャンプの目玉は“レジェンド”江夏豊氏の臨時コーチだけとなってしまうかもしれない。 そもそも中島にラブコールを送った理由だが、正遊撃手・鳥谷敬が海外FA権を行使したからに尽きる。阪神はここまで2回の慰留交渉を行ったが、手応えはゼロに等しい。 当の鳥谷は対外試合の日程が発表された日、甲子園で自主トレを行った。しかし、「年内決着? わかりません」と答えただけ。和田豊監督は残留と移籍の両方を想定し、外野3年目の大和を遊撃手に戻すシフトも用意しているが、こちらも奇怪な空気に包まれていた。 話は11月4日のオーナー報告にさかのぼる。坂井信也オーナーとの会談後、和田監督は「卵の殻を破った状態」と若手の伸びしろを会見で表現した。それを伝え聞いた同オーナーは「えっ!?」「殻を!?」と2度聞き直し、ちょっと間を置いてから「でも、来年は悪くなることはないでしょう」と答えた。 本当は、指揮官の楽観的な発想にあきれていたのではないだろうか。 「9月に6連敗しリーグ優勝が絶望的となったとき、和田監督の去就がクローズアップされました。続投が示唆された後だったので、関西メディアは『オーナーはともかく他の幹部が納得しない』という伝え方でしたが、人事の最終決断を下すのはオーナーです。和田采配に疑問を呈していたのはオーナーであって、日本シリーズ進出で首の皮一枚がつながったと見るべき。そういう意味では来季、成績次第で途中解任もあり得ます。記念のシーズンでの途中解任は確かにみっともない話ですが、大惨敗するよりはマシでしょう」(球界関係者) “ポスト鳥谷”ばかりが注目されたが、本来、補強しなければならないのは投手だ。先発投手の今季の勝ち星は、50勝52敗。一昨年から3年連続で負け越している。メッセンジャー、藤浪晋太郎、能見篤史、岩田稔に次ぐ5番手以降が頼りないのもあるが、何よりもエースの能見が9勝13敗と負け越したのが痛い。その能見が、意味シンな発言をしている。 12月7日、能見は京都市内で野球教室の指導役を務め、「来年もエースとして」のエールを少年たちに送られた。しかし、「それは違うなあ。これからは晋太郎の時代だよ」と返した。 「ドラ1左腕の横山雄哉も能見に教わりたいと話していました。自身の決意を口に出さないだけかもしれないが、若手を教えようとするのは老け込む前兆です。和田監督が期待しているのは指導役ではなく、先発陣の核としてチームをけん引することですよ」(前出・関係者) 闘争心を表に出すタイプではないが、“兼任コーチ”のような言動に、和田監督が爆発するかもしれない。 補強全敗のダメージは他にもある。首脳陣が鳥谷残留に躍起になるのはわかるが、どこかで“決断”しなければならない。鳥谷サイドによる米球団との交渉をこれ以上見守っていれば、守備陣の再整備ができなくなってしまうからだ。 中堅からショートへの再コンバートを伝えられた大和は、秋季キャンプからその練習を始めている。 「秋季キャンプの紅白戦では『1番・遊撃』で出場し、アウトにはなりましたが、一塁への送球が本塁方向に逸れる不安定さも露呈しています。サードでもノックを受けていました」(秋季キャンプ安芸市関係者) 大和を動かしたことによる“玉突き事故”は、すでに始まっている。鳥谷が米球界に移籍すれば、そのまま大和が遊撃に入るが、残留となった場合、中堅に戻すのか、それとも三塁でテストするのか、和田監督以下首脳陣の考えはまとまっていない。『中堅手・大和』の処遇が決まらなければ、首位打者のマートンがレフトなのか、センターなのかも決まらない。
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スポーツ 2014年12月26日 11時45分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(DeNA編)
キューバ選手のユリエスキ・グリエル内野手(30)の残留が決定した直後、中畑清監督(60)はホッと溜息を付き、喜びのコメントを出した。しかし、その後、こうも漏らしている。 「ダメだったら(グリエル退団)、ケツ(クローザー)を獲ってもらおうと思ったんだ」 グリエル残留の決定前、前巨人のホセ・ロペス内野手(31)も獲得した。一軍登録できる外国人選手枠『4人』。先発ローテーションを支えたモスコーソ、チーム4位の115安打を放ったバルディリスの残留もすでに決定していたので、外国人選手枠の“最後の1議席”は「グリエルのために空けていた」ようだ。 『中畑語録』をさらに逆上ってみると、ドラフト会議前日の10月22日、「オレ、口が軽いから〜」と話している。同日、球団事務所で開かれたスカウト会議に呼んでもらえなかったのだ。中畑監督は記者団を笑わそうとしてカミングアウトしたのだが、過去2回も1位指名選手(入札)を知らされたのはドラフト当日だった。 中畑監督と高田繁GMは『補強ポイント』では合致していたが、その“過程”は微妙に違う。有原航平(22=日本ハム指名)を抽選で外した後、高田GMが切ったカードは、山崎康晃投手(22=亜細亜大)だった。4位で社会人の雄・福地元春投手(24=三菱日立パワーシステムズ)も指名している。 両投手とも『救援』で頭角を現したドラフト候補だった。2014年、中畑監督はシーズン序盤、クローザーのソーサ(37)を見限り、新人の三上朋也(25)を抜擢した。その三上が“お疲れモード”に入ったシーズン後半、一時的だが国吉佑樹(23)に切り換えた。クローザーの重要性を再認識した中畑監督は「三上1人に任せるのはまだ早い」と思ったのだろう。 外国人投手のクローザーを口にしたのは『経験値のある完成品』が欲しかったからで、高田GMは数年後も見据え、自前戦力で育てようとしたのではないだろうか。また、中畑監督が“完成品”を欲したのは、本気で優勝を狙っているからだろう。 山崎の入団交渉時の会見で「先発、救援のどちらでも…」という言い方だった。学生最後のシーズンは先発での登板が多かった。先発でスタートさせ、適性を見極めることになりそうだ。クローザーはチーム最多の65試合に登板し、21セーブ、14ホールドを挙げた三上をメインとし、左腕・福地をセットアッパーに据えると思われる。56試合に登板した林昌範(31)、52試合登板の長田秀一郎(34)、49試合登板の国吉、44試合登板の大原慎司(29)らがブルペン陣を支えた。久保康友(34=12勝)、モスコーソ(31=9勝)、井納翔一(28=11勝)、山口俊(27=8勝)、三浦大輔(40=5勝)の先発スタッフがクローズアップされたが、リリーフ陣の奮闘も大きい。リリーバーの頭数も揃ってきたので、彼らの状況を見極め、三上を休ませて福地で締めるゲームも見られそうだ。 6年連続リーグワーストだったチーム防御率が3位まで浮上。4.50から3.76まで上がったということは、「1試合で約1失点分」が減ったとも解釈できる。 だが、課題は残った。 グリエル(30)、バルディリス(31)、新加入のロペス(31=前巨人)のポジションである。リーグワーストのチーム打率2割5分3厘を改善するには盗塁王・梶谷隆幸(26)、シーズン途中から中堅の定位置を獲得した桑原将志(21)、白崎浩之(24)、プロ5年目で覚醒した筒香嘉智(23)のさらなるレベルアップも必要だが、3人の外国人バッターを揃ってスタメン出場させる必要もある。グリエルは『二塁手』として来日したが、三塁で先発したときの打率は3割5分5厘だが、二塁スタメンだと、2割7分8厘まで落ち込む。三塁手・バルディリスとポジションが重なる点は中畑監督もこぼしていた。シーズン終盤に“テスト”した『一塁・バルディリス』で固定するとしたら、ロペスの使い方が難しくなる。マリナーズ時代、主に二塁を守っていたので、そこに専念させることは可能だ。そうなると、内野陣を牽引してきた石川雄洋(28)が弾き出されてしまう。9月17日の中日戦で『中堅・石川』『右翼・梶谷』のスタメンも見られたが…。 DeNAはリーグ最多の116失策も記録している。実は、3ケタのエラーをカウントしたのはDeNAだけなのだ。 一塁・バルディリス、二塁・ロペス、三塁・グリエルという布陣も圧巻ではあるが、チーム最多のエラーをカウントしたのは遊撃手で起用された山崎憲明(27=12個)、白崎(11個)の2人だ。リーグワーストの打撃を解消すれば、内野守備に不安が膨らみ、守備による失点を恐れれば、得点効力が落ちる…。 「投手が打席に立つセ・リーグでは犠打に関するサインが細かく、それに対応するため、一塁手の守備負担も大きいんですよ。犠打の打球を処理することが多い三塁手と一塁手が外国人選手では、指揮官は胃に穴が開いてしまいますよ(笑)」(在京球団スコアラー) 高田GMが各メディアに明かした限りでは、グリエルがキューバ国内リーグのプレーオフに進出すれば、3月27日の開幕戦に間に合わない可能性もあるという。ドラフト2位・石田健大(22=法政大)はDeNAが待ち焦がれた左の先発候補だ。しかし、キーマンになるのは倉本寿彦内野手(23=日本新薬)の方かもしれない。遊撃手としての守備能力は高く、「やれ!」と言われれば、三塁、二塁もそつなくこなすだろう。守備固めで重宝されそうだが、オープンの結果次第では、山崎、白崎を押しのけて、『開幕スタメン』の可能性もある。 守備を固めるか、それとも、得点能力のアップか…。中畑監督は難しい舵取りを課せられたようだ。
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スポーツ 2014年12月25日 15時30分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(オリックス編)
広域球場を本拠地とするチームの多いパ・リーグにおいて、外野守備は『僅差の勝敗』を分ける重要なカギとなる。オリックスバファローズはVチーム・福岡ソフトバンクホークスよりも多い4人が『ゴールデングラブ賞』に選ばれた。外野手部門で6年連続受賞となる糸井嘉男(33)の存在は大きい。だが、4年目の駿太(21)が定位置を確保し、坂口智隆(30)の右肩、腰の故障が癒え、“堅守の外野守備トリオ”が結成されたのも勝因といえるだろう。 チーム防御率1位は2年連続(2.89)。金子千尋(31=16勝)、西勇輝(24=12勝)の二枚看板に、9勝のディクソン(30)、8勝の松葉貴大(24)が続く。リリーバー・比嘉幹貴(32)が7勝を挙げ、同じく救援陣を支えた佐藤達也(28)も6勝をマークしている。リリーフ陣に勝ち星が多くついているのは、森脇浩司監督(54)が“早めの継投”を仕掛けるからであり、さらに後ろに40セーブのリーク新記録を達成した平野佳寿(30)、33ホールドポイントの馬原孝浩(33)が控えているのも大きい。 完投試合は「10」。完投試合数だけで見てみると、リーグトップは東北楽天の「11」がトップだが、こちらは則本昴大が1人で「9」を稼いだものであり、オリックスは金子が「4」、西とディクソンが「3」。先発、救援陣ともに充実している。ここにドラフト1位の山崎福也(22=明治大)が先発枠を争い、4位・高木伴(24=NTT東日本)、6位・坂寄晴一(24=JR東日本)も1年目から投げてくると思われる。「これでもか!?」と言わんばかりの投手補強ではあるが、データだけを見れば、弱点がある。エースとクローザーがビジター・ゲームに一抹の不安を抱えているのだ。 最多勝投手でもある金子は、その16勝のうち12勝をホームで稼ぎ(京セラを含む)、防御率も1.34(28試合)と高いが、ビジターだと4勝3敗。防御率も2.92まで落ち込む。クローザーの平野もビジターで5度のサヨナラ負けを喫している。 相性の問題かもしれないが、タイプの異なる投手が欲しかったのだろう。 「左腕・坂寄は阪神の能見(篤史)に似たタイプです。変化球の持ち球が多く、松葉に次ぐ左の先発候補として期待されていると思うが、中継ぎとして、金子の後に投げさせても面白いし、右の速球派・馬原、平野に繋ぐ前のセットアッパーで出てくれば、相手打線は翻弄すると思う」(在阪球団職員) 打線も1年を通じて「機能した」と言っていいだろう。前年の4番・李大浩、同5番・バルディリスが抜けたが、ペーニャ(32)とヘルマン(36)のその穴を埋めた。ペーニャは32本塁打を放ち、ヘルマンは出塁率3割2分2厘、西武での2年間で81盗塁を決めた“快足”は衰えず、単独スチールは30、年間安打数もチーム2位となる133本を放った。2人の助っ人のほかに、糸井、T-岡田(26)、平野恵一(35)、安達了一(26)が規定打席に到達した。6人が規定打席数に到達したのは、ソフトバンクとオリックスだけだ。投打ともに絶好調なシーズンだったと言っていい。 主砲・ペーニャの退団は痛いが、前DeNA・ブランコ(34)の獲得に成功した。中島裕之(32)の争奪戦に躍起になったのは、二塁兼外野の平野が足の故障で開幕に間に合わない可能性があるからだが、若干のコンバートも予想される。ブランコが指名打者に入ると思われる。但し、三塁のヘルマンはFA獲得した小谷野栄一(34)と守備位置が被る。小谷野も一塁を守れるが、一塁にはT-岡田がいる。指名打者、三塁、一塁のレギュラーをこの4人が争うことになる。4人とも使いたいとなれば、コンバートが可能なのは、二塁と外野も守れるヘルマンであって、二塁・中島と「駿太、糸井、坂口」の外野トリオも安泰ではない。 オリックスは優勝を意識している。【訂正】文中一か所「ディクネン」とありましたが「ディクソン」間違いです、訂正してお詫びします。
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