スポーツ
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スポーツ 2015年01月10日 15時00分
注目の若手と横綱・大関激突
昨年暮れ、クリスマスイブの12月24日に発表された初場所(両国国技館)の新番付。期待の若手、逸ノ城(21)、遠藤(24)、照ノ富士(23)、高安(24)らが一斉に正念場の横綱、大関との対戦圏内に集結した。 注目は何といっても関脇2場所目の逸ノ城だ。先場所はストレスから帯状疱疹で入院するなど、関取との稽古が1番もできなかったにもかかわらず、初の関脇で8勝7敗と見事勝ち越し、前評判通りの怪物ぶりを見せつけた。今場所は番付発表前に早くも2日続けてライバルの遠藤のところに出稽古するなど、調整ペースは急ピッチだ。 「先場所前はまだ出世が早過ぎて戸惑っている感じでしたけど、最近はやる気が全面に出てきました。遠藤のところに出稽古したときも初日は5勝9敗と負け越し、悔しがって言葉少なでしたけど、2日目は8勝1敗と完璧にやり返し『立ち合い負けしなければ大丈夫』と胸を張っていました。ああいうところを見ると、やはり若手の中では頭一つ飛び抜けた存在。関脇という地位にも慣れた今場所あたりは大爆発するかもしれませんよ」(担当記者) 逸ノ城も手応えを感じているようで、番付発表会見でも「もう一つ上を目指して頑張っていきたい」と今年中の大関昇進宣言までしてみせた。もし今年の秋場所までに大関昇進を決めれば史上最速になる。今場所の第一目標に掲げた2ケタ勝ち星をあげれば、この記録が大きくクローズアップされそうだ。 もちろん、周りはこんな逸ノ城を独走させるつもりはない。再び幕内上位に戻ってきた遠藤も、「今度こそ、三役を目指して頑張りたい。そのためにも負けられない」と打倒逸ノ城に闘志を燃やしている。 果たして、今年最初の初笑いは誰になるのか。
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スポーツ 2015年01月09日 17時50分
ひんしゅく必至! 巨人がFA相川の人的補償で、“高卒2年目19歳”の奥村をヤクルトに放出
ヤクルト・スワローズは1月9日、読売巨人ジャイアンツにFA移籍した相川亮二捕手(38)の人的補償として、高卒2年目の奥村展征内野手(19)を獲得したと発表した。 同日、記者会見に臨んだ奥村は「驚いたけど、今はやってやろうという気持ち。チームは変わっても、プロの世界で頑張ることに変わりはない」とけなげにコメントしたが、内心ではじくじたる思いがあるはずだ。 奥村は山形日大高出身で、1年春からレギュラーとなり、3年夏の甲子園では、山形県勢初のベスト4進出に大きく貢献。13年のドラフトで4位指名され、巨人に入団した。 ルーキーイヤーの昨季、1軍出場はなく、2軍で86試合出場、打率.212、2本塁打、20打点の成績を残し、走攻守揃った選手として、将来を嘱望されていた。 FAの人的補償はプロテクトされた28人以外の選手のなかから、相手球団が選ぶ形になるが、主力選手、キャリアの浅い若手選手はプロテクトされるのが一般的。 従って、ベテラン選手はプロテクトから外されるケースが多く、昨年、DeNAベイスターズのレギュラーだった鶴岡一成捕手(37)が、久保康友投手(34)の人的補償で阪神に移籍したのは記憶に新しいところ。 過去には、26年目の工藤公康投手(巨人→横浜)、18年目の江藤智内野手(巨人→西武)、15年目の福地寿樹外野手(西武→ヤクルト)らのベテラン選手が、FAの人的補償で移籍している。 これまで、人的補償で移籍した選手の最年少は、高卒4年目で当時22歳だった高浜卓也内野手(阪神→ロッテ=11年=25)。最速は昨年、大竹寛投手(31)の人的補償で移籍した3年目の一岡竜司投手(巨人→広島=23)。 現実として、プロテクトできるのは28人で、すべての選手を保護はできない。ただし、さすがに高卒2年目の19歳の若手選手をプロテクトから外すのは驚きだ。こうなると、巨人は何のために奥村を獲得したのか? となってしまう。 ただでさえ、育成選手を含め強大な戦力を誇る巨人。先のドラフトで、超高校級スラッガーの岡本和真内野手(18=智弁学園)を獲得した背景もあったのだろう。ヤクルトが、1軍経験がなく即戦力とはいえない奥村を指名してくるとは、予想だにしなかったのかもしれない。 トレードと違い、FAの人的補償はやむを得ない部分もあるが、高卒2年目の選手をプロテクトから外し、現実として放出した巨人は、アマ球界からひんしゅくを買いそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年01月09日 15時00分
球界を代表する金子とマエケンのチーム残留 その裏側にあった両者の煮え切らない態度
今オフのプロ野球界の最後を締めくくったニュースは、日本球界を代表する2投手、金子千尋(31)と、マエケンこと前田健太(26)のチーム残留だった。特に、国内FA権を行使した金子は「悩んでいる」という言葉を繰り返すだけで、他球団との交渉すら行わなかった。 「厳密に言うと、阪神とは内々に直接交渉をしています。中島裕之など目玉選手の獲得に失敗し、シビレを切らした中村勝広GMが金子の代理人にゴリ押ししたんです」(チーム関係者) 阪神の誠意が伝わらなかった理由は代理人にあったようだ。阪神は提示した条件を途中で上方修正している。その内容が関西系のメディアに露呈。秘密主義の代理人が憤り、阪神に抗議電話を入れる一幕があったそうだ。 「金子獲得に動いた阪神、中日、ソフトバンク、DeNA。代理人が各球団の条件を聞き、上位2、3チームとだけ交渉するという段取りになっていました。『オーナーの経営方針も聞きたい』と代理人が注文を出し、各球団はア然とさせられました」(球界関係者) 一部メディアも報じているが、巨人の白石興二郎オーナーが仕事納めの際に、金子争奪戦へ参戦していたことを打ち明けている。しかし、巨人は杉内、内海以上の条件は出せないとし、代理人のランキング表ではワーストだったようだ。杉内は5億円、内海は4億円(ともに推定)。現時点で日本球界のエースとも言える成績を残した金子が3億円台で獲れるはずがなく、最初から本気で獲る意志がなかったとも解釈できる。 「金子は巨人ファンで、高橋由伸が憧れの選手だったことを公言してきました。国内移籍する場合の金子の本命は巨人。その巨人が獲得意思を示さなかったことで、金子も混乱してしまったのでは」(在阪メディア) 金子は周囲を振り回しているときに、マエケンは計算が狂ってしまっていたようである。ポスティングシステムによる米挑戦を目指し、MLB公式サイトも『注目FA選手のランキング』の5位に前田の名前を挙げていた。サイトでは<エースではないかもしれないが、先発ローテーションの一角として確実に戦力になる>と評されていた。しかし、前田のもとには悲観的な情報が届いていた。 「第2回WBCでも好投した韓国の左腕、キム・グァンヒョンがパドレスと交渉するも、破談に終わりました。田中将大が故障で途中リタイアしたため、海外リーグの成績、特に投手の成績に対する信頼度はガタ落ちになっている。前田の応札金が上限額の2000万ドルに到達しない可能性が伝えられていました」(在米記者) 前田も広島カープの一員として、黒田博樹(39)の帰還は早い時期から知らされていた。メジャーで成功した黒田の帰国を惜しむアメリカのファンは多く、マエケンが黒田と入れ替わりで海を渡ることになれば、カープの新旧エースとして比較されることになる。マエケンにはそのことに対しても強い抵抗感があったという。黒田の余韻が残っているうちの米挑戦は得策ではない、と考えたようだ。 「両投手の残留で、オリックスと広島がリーグ優勝候補の筆頭になりました。でも、金子のほうは厳しい視線に晒されるかもしれません。かつて、中村ノリが近鉄からFA宣言した際、これまでに経験したことのない注目を浴び、怖じ気づいてしまいました。今回の金子の言動にも同じものを感じます」(プロ野球解説者) 金子にはナーバスな一面がある。これまで以上にファンとメディアの衆目に晒されることになるはずで、今季同様の結果が残せるかどうかは分からない。 マエケンも、メジャーで5年連続二桁勝利の黒田と肩を並べて投げねばならない。エースの重圧が相当かかるに違いない。 はたして、チーム残留という選択肢は、金子とマエケンとって最良だったのだろうか。
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スポーツ 2015年01月08日 15時00分
DeNAで内紛勃発? 開幕投手を巡って中畑監督と番長三浦が食い違い
2014年12月23日。横浜DeNAベイスターズの投手兼任コーチである三浦大輔(41)が横浜市内で開かれたトークショーに登場した。2日後の25日が誕生日とあって、山口俊、桑原将志にバースデーケーキを食べさせてもらうといったユニークな一幕も見られたが、トークショーで司会者が来季の開幕投手候補について触れると、三浦は一転して真顔でこう話し始めた。 「まだ分からない。山口のような若い投手がチームを引っ張っていかないといけないし、他にも井納、三嶋、モスコーソらがいる。奪い取る気持ちで自主トレ、キャンプ、オープン戦に臨んでほしい」 開口一番に出た、「まだ分からない」という言葉。これは、シーズン終了直後にラジオ番組にゲスト出演した中畑清監督(61)の「(来季の開幕投手は)久保(康友)で行こうと思います!」という発言とつじつまが合わない。当然、この中畑発言はDeNAナインにも知れ渡っている。三浦兼任コーチの「分からない」発言は、中畑監督の意向を否定したと言っていいだろう。 「中畑監督は批判的な言動や行動を取った選手に対して、容赦なくペナルティーを与えてきました。守備難を克服しようとしないラミレス、采配批判した中村ノリを切りました。キャプテンを務めている石川雄洋も制裁で二軍降格させられたこともありました。差別なく、誰に対しても首脳陣批判は許さないという態度が、選手の信頼にも繋がっていた」(球界関係者) だとすれば、三浦に対しても何かしらのペナルティーが課されるはずだ。しかし、トークショーでのリップサービスに目くじらを立てるべきではないとの意見もないわけではない。しかし、三浦の発言を黙殺すれば、今後の指揮にも影響しかねないという。 「DeNAは旧ベイスターズOBをコーチとして呼び戻しており、ベンチを仕切っているのは生え抜きの進藤達哉ヘッドコーチです。進藤ヘッドは44歳と若く、ベイスターズOBたちと中畑監督の間には距離感もある」(前出関係者) 中畑監督が久保を開幕投手に指名したのは、単にチームの勝ち頭だからというわけではない。ベテランとしてチームを牽引することも期待しているからこそだ。また昨季は、久保が3連戦の初戦を務めることで2年目の井納翔一、モスコーソ、山口らをプレッシャーの掛からない2戦目以降で投げさせることができた。中畑監督は井納たちを育てたいと思いつつも、開幕投手はまだ早いと考えているのだ。 キャンプ、オープン戦で井納たちが健闘すれば中畑構想も変わるだろう。しかし、三浦にクギを刺しておかなければ、「投手陣をまとめているのは三浦さん」と、他の選手は受け止めてしまう。 「投手陣を預かっているのは、生え抜きの川村コーチとDeNAで引退した篠原コーチです。井納、山口らを育てたのはこの両コーチとDeNA経営陣は見ています」(プロ野球解説者) 三浦に首脳陣批判のペナルティーを課した場合、三浦シンパの選手から反発が起こる可能性もある。中畑監督の今年初仕事はチームに多大な影響力を持つ三浦をどのように扱うかということになりそうだ。 ちなみに三浦は過去7回、開幕投手を務めたが、一度も勝っていない。17年ぶりのリーグ優勝を果たすには若手の底上げが不可欠。だが、開幕ゲームはDeNAにとって旧ベイスターズ時代からの鬼門であり、誰もやりたくないというのが選手たちの本音だろう。 年始早々トラブルを抱えた中畑監督は、年始休みに上機嫌でお屠蘇を楽しむことはできなかったであろう。
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スポーツ 2015年01月08日 15時00分
低すぎる日本人内野手への評価 鳥谷の移籍交渉は難航中
年が明けても、いまだイチロー外野手(41)、青木宣親外野手(33)、川崎宗則内野手(33)の去就が決まらないが、阪神から海外FA権を行使して、メジャー移籍を目指す鳥谷敬内野手(33)の移籍交渉は難航を極めているようだ。 鳥谷にはブルージェイズ、パドレス、メッツあたりが興味を示していたが、米ニューヨークの地元メディアによると、メッツが獲得レースから撤退したとも報じられている。 交渉がスムーズに進まない最大の要因は、ズバリ条件。契約年数、年俸の点で、鳥谷側が希望するものとは大きな隔たりがあろうようだ。 2年間、川崎がプレーしたブルージェイズはリスクを回避するため、単年の契約を希望。複数年にこだわる鳥谷側との溝はなかなか埋まらないという。 国内ではトップクラスの遊撃手として評価され、歴代3位の1466試合連続出場中の体の強さを誇る鳥谷だが、米国内では、どの球団も獲得に慎重になっているのが現状。 それは、ここ数年、日本人内野手の米国での失敗例が相次いでいるからにほかならない。西岡剛内野手(30)はロッテ時代の10年オフにポスティングシステム(入札制度)を使って、ツインズと3年総額925万ドルの契約を結んだ。 しかし、1年目は故障もあって、わずか68試合の出場、打率.226、0本塁打、19打点の成績に終わった。2年目はマイナー暮らしが続き、3試合のみの出場で、1本の安打も打てなかった。12年オフ、西岡は自らの希望で契約解除を申し出、日本(阪神)に戻った。 12年オフに西武から海外FA権を行使して、アスレチックスと2年総額650万ドルの契約を交わした中島裕之内野手(32)は、一度もメジャーに昇格できず。2年目は2Aまで降格し、ポジションも一塁に回されるありさまだった。球団は3年目のオプションを保有していたが行使せず、FAとなって、オリックス入りした。 マイナー契約ながら、川崎(マリナーズ→ブルージェイズ)はポジションを獲るまでには至らず。田中賢介内野手(ジャイアンツ→レンジャーズ→日本ハム)はジャイアンツ時代に、外野手として15試合出場したが、内野手としてはメジャーで1試合の出場もかなわず、古巣への復帰を決めた。 こうしたケースが、日本人内野手の米国内での評価を著しく低くしてしまっているのだ。阪神は残留する場合のタイムリミットを1月中旬に設定しているといわれる。そうなると、残された時間は限られている。鳥谷はどうしてもメジャーに挑戦したいなら、年俸ダウンを覚悟するしかなさそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年01月01日 15時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈曙vsボブ・サップ〉
“大晦日は格闘技!”という時代が確かにあった。 2001年から'10年にかけてTBSが生中継をしたこの時期、その中でもピークは2003年の『Dynamite!!』であろう。メーンの曙vsボブ・サップは瞬間視聴率43.0%をたたき出し、民放初となる“紅白越え”を果たした。現在だとプロレス興行のセミファイナルあたりでも組まれそうな顔合わせだが、当時は一般層までをも巻き込む“事件”であった。 まず、ボブ・サップの知名度が今とは段違いだったというのもあるし、そして何よりも曙である。 「日本の国技、相撲がついにその真の実力を見せるときが来た!」 “力士の強さ”は日本人にとっての信仰ですらあった。200キロ近い巨躯でぶちかます破壊力と瞬発力、それに耐えうる頑強さ−−。そんな最強の鉾と盾を身にまとった強者であり、さらにその頂点に立つ横綱となれば、いくら引退から2年が過ぎたとはいえ弱かろうはずがない。テレビのバラエティー番組でおちゃらけているサップなどはきっと一瞬で吹き飛ばすだろう。そうであると信じたい…。 多少なりとも格闘技の知識があれば「相撲の取り組みに比べてはるかに長い試合時間に耐えるだけのスタミナがあるのか」「そもそも相撲の突っ張りと立ち技の打撃では技術が異なる」との疑念も起きる。何せK-1挑戦が発表されたのは11月6日のこと。試合当日まで2カ月を切っていて「とても対応できるハズがない」と見るのが常識的ではある。 そもそも当時の曙は部屋付き親方としての務めのために、稽古どころかまともな運動すらしていなかったに違いないのだ。 対するサップは粗さが目立つとはいえ、K-1のトップファイターであった。 だが横綱たるものに、そんな“流行”など通用しない。きっと闘神がリングに降臨する奇跡を目の当たりにすることができる…。日本中がそんな幻想に包まれ、その瞬間を今や遅しと待ち構えていた。 いよいよ試合開始のゴングが鳴る。 早々からサップに向けて突進し、コーナーに押し込んでみせた曙。だが、見せ場はこの数秒だけに終わる。 パンチともツッパリともつかない、ただ腕をやみくもに振るうばかりで、サップを捉えそうな気配が見えない。もしや当たったところで倒せそうな威力も感じられない。サップのローキックやジャブにも怯まずに前に出る精神力は、さすが横綱と感じさせたが、技術の差は歴然。徐々に形勢は傾き始める。 2分過ぎにサップが下がりながら放った右ストレートがヒットすると、曙は1度目のダウンを喫する。それでも前に出る曙だったが、振り払うようにして倒されると起き上がるのも精いっぱい。再度右ストレートを食らって正面からリングに突っ伏した。 わずか2分58秒。 試合後は悪夢を振り払うかのごとく、ネットを中心として曙を罵倒しあげつらう言葉が撒き散らかされた。それにしても曙はなぜ、後から振り返れば無謀でしかなかったこの戦いに挑んだのか…。 「巨額のファイトマネーに釣られた」との声もある。曙自身はその額をつまびらかにしていないが、K-1から長州力へのオファーがあったときには1試合5000万円だったとの証言があり、舞台の大きさからすれば億の単位であったことは確かだろう。 だが、曙自身は当時、カネに窮する状況にはなかった。引退時には相撲協会から1億円の功労金が渡され、また親方株取得のため多額の蓄財があったに違いない。 曙自身はこのときのことを、当時K-1のイベントプロデューサー谷川貞治氏からの「曙に勝てるとサップが言っている」との挑発に乗ったためと語っている。事はそこまで単純でもなかろうが、しかし曙が相撲界での自身の将来を悲観していたことも事実である。 K-1出場の報告のため親方衆を訪れたときには皆「親方株の件だと思った」という。外国出身であるが故に、部屋持ち親方となる道が困難であったことを当人も周囲も感じていて、やむにやまれずの転身という面が少なからずあったのだ。 このことは曙の名誉のためにも、ここに付言しておきたい。
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スポーツ 2014年12月31日 15時00分
ゆく年くる年 プロ野球12球団ベンチ裏の隠密行動全部バラす!(3)
将来的なメジャー挑戦の意向を表明していた前田健太(26)は、来季も広島でプレーする。そのメジャーから9年ぶりに日本復帰となるのが松坂大輔(34)だ。 「ソフトバンクの佐藤コーチは松坂の復活を託されますが、投手育成では工藤公康新監督も確固たる持論がある。筑波大で運動学を共に学ぶ吉井理人コーチも工藤監督に付くと思われるので、投手の指導法をめぐる3者の出方が見物です」(地元関係者) その松坂は単身赴任での福岡生活。夫人はボストンに残り、子供たちをアメリカで育てることになったが、そうなると中洲のネオン街の誘惑が松坂の復活にどう作用するか。 実は今季のソフトバンクは規定投球回数に達した投手がスタンリッジ(36)と中田賢一(32)だけ。昨年のオフに獲得した外様だ。これは“中洲パワー”のおかげともいえ、工藤監督も安心していい!? 一方、浮かない顔をしているのがDeNAの中畑清監督。DeNAは『兼任』の肩書を持ったコーチが多かったが、投手、打撃、走塁の各部署に専念する新体制に改めた。 「そのコーチ陣を仕切っているのが進藤達哉ヘッドコーチ。旧ベイスターズOBが多い体制なので、中畑監督が“独り”になりがちです」(担当記者) 東野峻(28)、岡島秀樹(38)の元巨人投手を獲得したのは、話し相手が欲しかったからか。 「巨人の次期監督問題が暗礁に乗り上げています。松井秀喜氏はヤンキースの臨時コーチは二つ返事で受けるのに、巨人監督の話ははぐらかすばかり。人材難のため、来シーズンで契約が切れる原辰徳監督に3度目の続投要請を出す可能性も出ており、高橋由伸(39)、阿部慎之助(35)へのつなぎ役で、同じく任期が来季までの中畑監督が臨時復帰することも十分考えられます」(前出・ベテラン記者) 巨人はそれよりも、目の前のことが悩ましいに違いない。相川亮二(38)のFA獲得により、ヤクルトにプロテクト名簿を提出。一体、誰が出ていくことになるのか。もちろん選ぶヤクルトにも悩みはある。人件費のパンクだ。チームは2年連続最下位でも、若手野手が成績を上げ、昇給せざるを得なくなった。成瀬善久(29)、大引啓次(30)のFA補強により、それぞれロッテと日本ハムに名簿を出さなければならない。 「ロッテの伊東勤監督の得る補強は、FAの人的補償だけになりそう。『この戦力でよく戦っている』の評価もあり、指名する選手には困らないはず。日本ハムは世代交代が激しい。独自のドライ査定は有名で、次の退団候補は大野奨太(27)、陽岱鋼(27)とされ、斎藤佑樹(26)には、いまだトレードの申し込みが殺到しているようです。斎藤放出を断る日ハムのやり方に、他主力選手が爆発するかもしれません」(同) プロ野球12球団は、穏やかな“ゆく年くる年”とは無縁のようだ。
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スポーツ 2014年12月31日 15時00分
獲得は“最終手段” 中村紀洋をリストアップしたままの球団の裏事情
複数球団が中村紀洋内野手(41)の獲得調査を開始している。FA補強に失敗した埼玉西武、阪神がDeNAベイスターズを解雇された経緯を調べ直しているというのだ。 「西武は中島(裕之=32)と北海道日本ハムからFA宣言した小谷野栄一(34)の両選手にオファーを出しましたが、本命は小谷野の方でした。西武が欲していたのは三塁手で、中島に対しても編成上の理由から『遊撃手では使わない』と告げています」(球界関係者) 中島はアスレチックス2Aでは一塁も守ったが、自身で遊撃の守備に自信を持っている。古巣西武もそれを知らないはずがなく、「サードで」とあえて告げたのは、小谷野の方が欲しかったからだろう。しかし、その小谷野も中島もオリックスに奪われてしまった。 「阪神は昨年オフの時点から中村ノリの獲得を検討していました。DeNAがノリとポジションが被るバルディリスを獲り、『ノリを使う気がないんだ』と察したようです」(在阪メディア陣の1人) また、阪神は中村ノリの三塁守備能力の高さも認めていた。昨季はマウロ・ゴメス(30)を獲得した際に三塁手として予定していた。その後、ゴメスは一塁しか守れないことが判明し、三塁のポジションは今成と新井貴(現広島)が争い、シーズン途中にも西岡剛(30)をコンバートすることになるなど、最後まで固定できなかった。和田豊監督(52)は西岡を外野にコンバートする構想があり、正三塁手はレギュラーとして定まった選手がいない。 西武、阪神の需要に中村ノリはピタリと当てはまる戦力だが、近鉄、オリックス、中日、楽天、DeNAを渡り歩いた経緯で、これまで首脳陣との衝突が避けられなかった選手でもある。 「ノリに声を掛けるとしたら、最後の手段ということになるでしょう。西武は外国人選手で小谷野を獲得できなかった穴を埋める予定で、アンソニー・セラテリ(31=3Aラスベガス)を獲得しました。当初は三塁も一塁も守れると発表されていますが、近年は外野での出場がほとんどです」(プロ野球解説者) 西武はFA補強に失敗したダメージが響いているようだが、とりあえずの手は打ってある。阪神は競争の末に伸びる選手がいればいいと考えているのだろう。両球団にとって中村ノリは、どうにもならなかったときの最後の手段であり、現時点ではついでのような補強でしかない。だから、調査が進められているといっても、中村ノリは放置プレー状態なのだろう。とはいえ非常事態は起こりうる話。電撃発表はあるかもしれない。
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スポーツ 2014年12月30日 15時00分
ゆく年くる年 プロ野球12球団ベンチ裏の隠密行動全部バラす!(2)
「今季の『大阪ダービー』は注目ですよ」(在阪記者) 春キャンプの2月28日に、阪神vsオリックスのオープン戦が予定されている。トラをふった中島の出場も予想されており、意地の見せどころではあるが、オリックスは小谷野栄一(34=前日本ハム)、バリントン(34=前広島)、ブランコ(34=前DeNA)など巨大補強にも成功している。 「金子はその時点でどちらかのユニホームを着ていると思いますが、争奪戦は最後まで中日がもつれ込んできます。金子の出身トヨタは中日の地元支援者であり、森繁和ヘッドコーチとも個人的に親しい」(同) その中日が抱えている問題は、やはり落合博満GMに尽きる。12月18日、3度目の契約更改で大島洋平(29)が“陥落”した。「調停辞さず」の構えを見せていたが、「どちらかが折れないと終わらないですから」と、こぼしていた。 「大島は選手会長であり、落合体制への影響は少なくないでしょう。'10年オフに年俸調停に踏み切った涌井秀章(28=当時西武)が、後にFAを行使してロッテに移籍したように、モメた選手は安泰ではいられません」(前出・球界関係者) 落合GMは年俸調停を行った日本人選手第1号でもある。その後、居心地の悪さを感じたのか、巨人に移籍している。この絶対君主の体制からして、大島は“制裁トレード”の血祭りに上げられるかもしれない。 そんな“パワハラまがい”の懸念が楽天でも囁かれている。 「名古屋の地元財界が金子争奪戦において、落合体制の中日ではなく楽天の星野仙一SDに加勢するとの見方もある。大久保博元新監督も期待していると思うが、肝心の新人育成が心配です」(担当記者) 大久保監督に課せられた使命は、前年1位の松井裕樹(19)と、今年1位の安楽智大(18)を育てること。「右肘の故障が癒えていれば」の条件付きだが、安楽は1年目から投げてくる可能性もある。 「安楽は上半身と下半身の使い方というか、バランスの悪さも指摘されています。大久保監督はそのフォーム改造に着手する予定です」(同) 星野政権下で投手育成を任されていたのは、佐藤義則コーチ(現ソフトバンク)だった。佐藤コーチは新人にいきなり教えても消化できないとの考えもあり、実戦でボロボロに打たれ、本人が「このままではダメだ」と悟るまで待って、そこから投球フォームの改造に入る。大久保監督は「一日も早く」と考えているらしく、育成方針をめぐって星野SDと衝突しそうだ。
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スポーツ 2014年12月30日 15時00分
存在感が薄れゆく星野元監督 今度はコミッショナーに猛アピール開始
今年度のプロ野球新人研修会は1月13日に行われることになった。これまで同研修会は3月上旬に開催されていたので、大幅な日程変更になる。この予定変更に関する理由は説明されていないが、星野仙一楽天SD(67)の“私案”が影響したのは間違いないらしい。 昨季開幕前の3月、楽天監督だった星野SDはこう噛みついている。 「キャンプが終わったばかりの重要な時期に3日間も練習ができなくなる。1月にやるか、キャンプ中の2月に沖縄か宮崎でやればいいことだろう」 ドライチルーキーの松井裕樹(19)の調整が遅れたことに憤ったのだが、本当の目的は違った。楽天関係者によれば、当時の星野監督と佐藤義則投手コーチは松井が『プロの壁』にぶち当たるのを予見していたという。実際に3日間の投球練習ができなかったが、「1年目は仕方ない、将来のための経験を」という教育方針だった。 「星野SDの『キャンプ、オープン戦に影響しない時期に変更する』という持論は間違っていません。ただ、松井をダシにして影響力を誇示したとも言えなくはありません」(ベテラン記者) 星野SDは阪神OB会に出席し、楽天本拠地のコボスタ宮城内に『説教部屋』を新設するなど精力的な動きも見せている。 「佐藤、鈴木康友両コーチをソフトバンクに売り込んだのも星野SD。阪神、巨人も両コーチの売り込みを受けていました」(前出記者) この行動力は健康問題を理由に退いた60代とは思えない。 「星野SDは球界問題の一言居士になりそう。かつて、『長嶋(茂雄)さんがコミッショナーになって、オレがセ・リーグ会長になれば球界改革が』と発した人です。上を目指す野心は今も強い」(同) 星野SDがいま吠えなければならない理由もある。熊崎勝彦コミッショナーの評判がすこぶるいいのだ。前任者とは対照的に、事務局にも毎日顔を出し、スタッフの資料にも目を通し、会議には必ず出席する。これまでは事務局全体で仕事をしていたが、管理、事業、野球運営の3部門に分け、縦割りだった組織の弊害も解消してみせた。「ワタシは現場の人間だから」が口グセで、「事務局が明るくなった」と話す球団職員も少なくない。就任の際には反対していたパ・リーグ関係者も、いまでは一転して『熊崎体制』を応援している。 「熊崎コミッショナーが人望を集めていることは星野SDも聞かされていました。熊崎体制の長期化はもちろんですが、『プロ野球の現場出身者をコミッショナーに』の声が消滅しつつある」(在京球団職員) 奇しくも、熊崎コミッショナーは星野SDの明治大学の先輩になる。星野SDは熊崎コミッショナーのキャンプ視察日程を調べており、それに合わせて自身も久米島入りするつもりだ。おそらくはそこで、球界改革論をブチまけ、熊崎コミッショナーを一室に閉じ込める可能性もある。 星野SDが球界の未来像や改革を口にしたのは、中日時代からだ。その熱意はホンモノだと思うが、熊崎体制ではお呼びではないようだ。
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分