スポーツ
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スポーツ 2015年02月17日 15時00分
ゴジラ松井キャンプ視察にこぎつけたDeNA中畑監督の本当の狙い
ゴジラ松井が巨人以外のNPBユニホームに袖を通した。 2月5日に松井秀喜氏(40)がDeNAベイスターズのキャンプ地である沖縄県宜野湾市を訪れた。待ち構えていた中畑清監督(61)はいきなり抱擁して迎え入れ、戸惑う松井を余所に、ベイスターズのグラウンドコートを差し出す。松井が巨人以外のNPBチームの公式着を身に付けた瞬間だった。 「中畑監督はベイスターズの指揮官に就任した直後から、松井氏にキャンプに来てほしいと伝えてきました。キャンプ観戦に訪れたファンの数は、平日にも関わらず、2千人。前日30数人だった報道陣のも、一気に160人以上に膨れ上がりました」(地元関係者) 松井に近い関係者によれば、毎年中畑監督からラブコールを受け続けていたそうで、その度に「頼むよ〜」と“泣き”を入れられていたそうだ。また、休暇で帰国した際も、中畑監督は自宅に招待していたそうだ。 「若手のころから中畑監督の奥さんに手料理を何度もご馳走になり、そのお礼と、中畑監督の“しつこさ”に負けた、ということです」(松井に近い関係者) 中畑監督は松井がプロ一年生だった1993年、巨人打撃コーチを務めている。中畑監督からすれば師弟関係ということになる。だが、この“ゴジラの囲い込み”は古巣の巨人に対する軋轢を生んでいた。 「松井は中畑監督の熱意に負けましたが、古巣に対する義理もある。だから、宜野湾に行く前に巨人の宮崎キャンプに立ち寄る強行スケジュールとなったんです」(同) 巨人サイドは中畑監督の口説き落としによって、DeNA視察に至った経緯も把握していた。義理立てて、先に宮崎に立ち寄ってくれたことも分かっており、その気配りに感謝しているという。しかし、それは松井が巨人に戻る可能性がまだあることを示している。 「巨人を気に掛けてくれたということは、毎度の次期監督の話も死んでいないと解釈されました。DeNA視察の件ですが、中畑監督の人柄、頼み方も良かったんでしょうね。しつこく誘っても嫌味にならない。巨人も参考にすべき」(ベテラン記者) 松井がDeNAキャンプを視察したのは、計3日。その様子を告げるスポーツ新聞には原辰徳監督(56)も目を通しており、内心は穏やかではなかったという。 「原監督も巨人を優先してくれた経緯を知っていますが、できれば、阿部(慎之助)や高橋(由伸)ともっと話をして欲しかったとも思っています。新人の岡本を直接視察してくれたのがせめてもの救い」(同) 原監督は自身の後継者を選ぶとしたら、今季から兼任コーチに昇格した高橋由を推すつもりだ。松井対高橋由の様相を呈し、フロントの意見も別れるだろう。だが、長嶋茂雄終身名誉監督は松井を推している。 「今回のDeNA訪問により、中畑監督は松井との仲をチーム内外にアピールできました。また、中畑監督はドラフト会場で巨人職員に話し掛けて談笑するなど、さり気なく巨人OBであることもアピールしてきました。ベイスターズの監督を長く務めたいとは思っていないのでは」(同) 将来的に中畑監督が狙っているのは『松井監督-中畑ヘッド』という図式なのかもしれない。ゴジラの訪問で、中畑監督は高笑い。その笑い声は宮崎まで聞こえていた!?
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スポーツ 2015年02月16日 17時00分
2015年12球団戦力分析 『混セ&パ2強』説は本当か!?(阪神編)
球団創設80周年のメモリアルを大団円で飾るための課題は、はっきりしている。先発の5、6番手を“作ること”だ。 候補は一軍キャンプに抜擢された秋山拓巳、2年目の岩貞裕太。本来なら、ドライチの横山雄哉もここに加わっていなければならないが、新人自主トレから別メニューが続いており、一軍合流は早くても交流戦あたりではないだろうか。 だが、こんな見方もできる。宜野湾キャンプを訪れたプロ野球解説者、ライバル球団スコアラーが必ず口にしていたのが、「中継ぎ陣のパワーアップ」。安藤優也、福原忍を中心とするのは変わらないが、榎田大樹、実績のある松田遼馬、さらに岩本輝、金田和之が加わり、最初からリリーバーのつもりで調整していた。ドラフト2位・石崎剛も同様だ。石崎の直球は重量感がある。コントロールは“暴れ馬”だが、安藤、福原という“技巧派タイプ”とは異なるタイプなので、「安藤−石崎−福原」といった継投をされると、相手チームを翻弄するだろう。ここに左の榎田、高宮和也もおり、支配下登録を勝ち取った島本浩也(22=左投左打)もいる。ブルペンは左のリリーバーを3人も持つ贅沢な布陣となった。9回の最後は呉昇桓が控えている。 藤浪、能見、メッセンジャー、岩田で50勝前後の計算は立つ。先発5、6番手が5回まで投げれば、中継ぎ陣で勝ち星を積み上げて行けるのではないだろうか。 藤浪の投球モーションがちょっと変わった。昨季までは投げるときに顔をしかめ、全力投球していた。今季は“脱力投法”である。前田健太(広島)との合同自主トレで学んだとされるが、まだ自分のものにしていないような印象を受けた。キャンプ中盤では判断できないが、球速があまり出ていないような印象も受けた。藤浪の勝ち星が伸び悩むと厄介なことになるが…。 プロ野球解説者の多くが挙げる「藤浪が一流になる課題」は、守備力を磨くことだ。バント処理などのフィールディング、ベースカバーを含めたピックオフの動作がちょっと遅いのだ。こちらはまだ解消されていない。これまでは走者を背負った場面で、藤浪は力勝負でバッターをねじ伏せてきた。脱力投法が彼に合わないとなれば、大量失点を食らう危険性がある。優勝のキーマンは藤浪の脱力投法がどこまで通用するかだろう。 主将・鳥谷敬の残留が決定したことで、守備陣に大きな変動はない。「上本対西岡」の正二塁手争いだが、メスを入れた右肘の影響もあってか、西岡がやや抑えているような印象も受けた。チーム関係者によれば、和田豊監督は、「1番・鳥谷、3番・西岡」の打順構想を抱いているという。西岡が二遊間にこだわるのならば、上本は三塁を守る準備もしておかなければならないが、守備練習では二塁でしかノックを受けていなかった。三塁は今成が守るようだが、阪神打線の中核はマートン、ゴメスの両外国人選手が担っている。マートンは6年目であり、「相手チームに研究されて打てなくなる」というレベルではない。来日がまた遅れたゴメスの仕上がり具合が気になるだけに、ゴメスの代わりに今成が一塁を守る場合に備え、『三塁・上本』の準備も進めていた方が良いのではないだろうか。 打撃練習では陽川、江越、そして福留が目立っていた。福留が1年を通してスタメン出場してくれれば、両外国人が四球で歩かされても得点効力は落ちない。北條、西田の若手もハツラツとした動きを見せていた。福留がお疲れモードに入ったときは江越がその代役を務めるとして、ゴメスが機能しなかった際は『一塁・今成、三塁・陽川』の布陣も考えられる。和田監督は上本をどう使って来るのか、陽川、江越、北条、西田がオープン戦で結果を出せば、補強に成功した広島、昨季覇者の巨人と互角以上の戦いができるのだが…。
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スポーツ 2015年02月16日 15時00分
キャンプ中盤も話題無し補強無しの阪神 一発逆転トレード画策か?
阪神キャンプの目玉は、レジェンドの江夏豊氏(66)の臨時コーチのみだったと言っても言い過ぎではない。キャンプ観戦者はもちろん、報道陣の数も例年に比べて少ないという。 「江夏氏を臨時コーチに招聘した最大の目的は、“トラ魂”を伝授してもらうためでした。阪神の新人、若手は伝統球団による過度の注目と期待で自分を見失い、素質を開花できずに終わってしまう。そのためにはどうすればいいのか、それを江夏氏に伝授してもらいたかったんです。技術的なアドバイスも加わるとしたら、そこに越したことはありませんが」(在阪メディアの一人) 臨時コーチ最終日の2月8日以降、阪神キャンプの様相はガラリと変わった。張りつめてきた独特の緊張感がなくなったと言っても大げさではない。江夏氏の存在感も再認識させられたが、挙げ句の果てにはこんな言葉も聞こえてくるほどだ。 「阪神には話題の新人がいるわけではないし、オフの補強は全敗。見どころがなくなった」 逆に関係者の中には、「むしろ、好都合。選手も練習に集中できる」といった強がりを言う者もいるそうだ。しかし、阪神としてはそのまま大人しくしているわけにはいかないはずだ。 「先発タイプの投手をトレードで補強しようと、水面下で動き回っています。おそらく、同一リーグのセの球団はもちろん、パ・リーグにも計算できる先発投手を出せるチームはありません」(ベテラン記者) 阪神がこのトレードを成功させれば、一気にキャンプ中の話題の主役になることも不可能ではなさそうだ。 「正捕手の大野が故障で出遅れて、捕手不足に陥っている日本ハムとは、話し合いの余地が残っています。ほかに現実的には話ができる相手は楽天。元監督だった星野仙一SDに頼み込むしかない」(同) 阪神の昨季の観客動員数は268万9593人で、巨人に次ぐリーグ2位。カープ女子で一大旋風を巻き起こし、球団史上最多の観客数を集めた広島でさえ、200万人台に届いていないことを考えれば大健闘だが、前年比で3%ダウンしている。悲しいかな、いまの阪神は優勝戦線に食い込まなければ、ファンは許してくれない厳しい状況に置かれているのだ。 「その図式は作ったのは、阪神監督時代の星野SDです。大型補強でオフの話題をかっさらい、その勢いのままキャンプに突入し、新戦力で開幕ダッシュを掛ける…。今年の阪神の戦力は前年よりもむしろ落ちている。広島、ヤクルトは補強に成功しており、現有戦力の底上げというより、よほど頑張らないと、優勝戦線にも絡めないでしょう」(プロ野球解説者) だとすれば、多少の出血は覚悟しても先発タイプの投手をトレード補強すべきである。 「星野時代が球団経営でプラスだったと聞かれれば、必ずしもそうではない。補強費でチーム総年俸が上がりすぎてしまった」(前出記者) 球団創設80周年を迎える阪神の話題がOBの指導だけでは寂しい。シーズン中の話題や観客動員のことを考える意味でも、トレードで戦力補強を狙って一発逆転。そう考えていても不思議ではない。
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スポーツ 2015年02月15日 15時00分
日ハム・大谷、阪神・藤波3年目の大爆発でも“大人の成長”に悩む球団
阪神の若きエース藤浪晋太郎と日本ハムの二刀流・大谷翔平がそろって“自己主張”をし始めた。 まずは藤浪。阪神キャンプの目玉は往年の大エースでもある江夏豊氏の臨時コーチだが、この“レジェンド”が藤浪にどんなアドバイスを送るか、新旧両エースのツーショットにフロントも期待していた。しかし、藤浪は江夏氏を避けるようにキャンプ初日のブルペン入りを見送った。 「初日にブルペン入りしなかった投手は、外国人投手と藤浪だけ。2日目にブルペン入りしましたが、投手陣の大トリ。ファンやマスコミを意図的に避けたようですね」(現地記者) そもそも阪神が江夏氏に臨時コーチを頼んだ理由は意識改革のためだという。虎の新人、中堅は、伝統球団独特の緊張感と過度な注目で自分を見失う傾向にあり、江夏氏に不屈の闘志を注入してもらおうというのだ。だが、藤浪自身は高卒プロとして1年目から2ケタ勝利を挙げており、すでに“自分”を持っている。初日にブルペン入りを見送り、一匹狼の行動を取ったのもうなずける。 大谷もプロ3年目のキャンプでしたたかな一面を見せた。大谷は『外出禁止』がまだ解かれていない。取材も全社一斉の囲み会見だけとなっている。その囲み会見でのことだ。自主トレ中、ワインドアップで投球していたので、一部メディアが「投球フォームの改造か?」と質問した。すると、「それ、読みました。間違ってるなって思いました」と毒を吐いた。顔は笑っていたが、かなり怒っていた。 「一部の日ハムOBが大谷を連れ出そうとしている。メシをゴチになってヘンな義理ができるのを懸念し、球団は今年も外出禁止を解きませんでした。その欲求不満もあるのでは?」(スポーツ紙記者) 大谷に対し、メディアは限られた短時間でしか質疑ができない。投球フォームの誤報は、情報提供しない球団にも責任はあるが、記者団に“笑顔で憤り”を伝える配慮は、大人の振る舞いともいえる。 2人はともに20歳。いい意味で成長した証だろう。
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スポーツ 2015年02月15日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(22)第四部・100を切るゴルフ実践編「ゴルフの基本マナー・真冬のゴルフとゴルフウェア編」
1月の下旬から東京でも雪がチラつく様になりました。暦の上では立春が過ぎ、春になりましたが、実際はこれからが冬のピークですね。 当連載で何度も綴っていますが、私個人はこの時期のゴルフがあまり好きではありません。寒いですからね…。 とはいえ、ゴルフを本気で上達したいと考えているのでしたら、冬ゴルフは絶対に不可欠。これ(冬ゴルフ)を克服すれば、春からの本格的なシーズンで一気にスコアアップが望めます。 冬は寒さで身体が固まり、その影響でスイングが堅く小さくなりやすい。腰を中心とした身体もスムーズに回転出来なくなります。 さらに驚くべき事は、ボールの変化…何とボールも冷えて固まります。するとボールの体積が増え、夏に比べ飛距離が激減。飛距離が出ない状態でプレーすると必要以上に頭を使います。自分と向き合えるので、ゴルフの上達にはもってこいですね。 勿論、寒さ対策はして下さい。ウェアを着こむのはご法度。只でさえ、スイングが小さくなっているところに動きが鈍くなる行為はマイナスしかありません。私のオススメは両肩甲骨の周囲にカイロを貼る。これで動きが良くなりますし、寒さも十分、凌げます。 雪が降った翌日などにコースに出るとフェアウェイは除雪されていますが、ラフは積もったまま。ラフにボールを入れてしまうとボールが雪に埋もれてしまいます。同化するので探すのは困難。この時は潔く諦めてニューボールで再開しましょう。 この場合は、バツ無し。ボールが飛び込んだと思われる場所からリスタートです。プロの場合はどうでしょうか? プロのツアーでしたらラフも除雪されると思いますが…。 フェアウェイやグリーン上は確かにキレイです。が、朝一番はコース全体が凍っている事が多い。フェアウェイでもボールがバウンドせず、とんでもない方向に跳ねるケースがあります。 グリーンも勿論、凍っています。そうなるとボールは滑ってグリーン上に落ち着く事が困難。かなり手前を意識して打つ事。それでもコロコロ転がる事があるので注意して下さい。 凍っている時は厄介ですが、それに勝るとも劣らないのが解凍時。凍っていた場所が融(と)けた事で水分を含みグチャグチャになる。今度はボールが転がらず、その場で止まるというケースが頻発します。 同じ事は雨の日にも言えますね。飛ばずに「ズボッ」と土中にめり込む事が多いです。これは四季に関係ない話ですが、クラブハウスでのマナーについて触れておこうと思います。クラブハウス内はデニム、サンダルはNG。最近はそれほどうるさく言わなくなりましたが、基本的にジーパンもダメです。恐らく名門コースは今でも入れないハズです。 私はゴルフウェアを持ってクラブハウスに入ります。その時点で、私服であってもジーパンはNGですよ。一度、慌てて自宅を出てきた事から大チョンボをしました。何とビーチサンダルでクラブハウスに入ってしまったのです。厳重に注意され、プレー用に持参したゴルフシューズに履き替えました。 最後にクラブハウス内では帽子を被ってもダメ。タンクトップもNGです。その代わりクラブハウス内だけでしたらTシャツはOK。プレー中は、襟付きのシャツでないとダメです。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2015年02月14日 15時00分
批判収まらない白鵬の胸の内
横綱白鵬へのブーイングが鳴りやまない。 優勝を決めた稀勢の里との一番に物言いをつけた審判部への批判騒動は自身が出演したテレ朝のバラエティー番組内での“謝罪”で幕引きと見られたが、増長ぶりが次々にクローズアップされ始めている。 元力士が言う。 「白鵬はこのところ土俵上の態度が悪い。懸賞金を受け取ると誇示するように上に差し上げたり、立ち合いでエルボードロップ気味のかち上げにいったりとやりたい放題で協会幹部も困っている。ただ、大鵬の記録を超えた大横綱を公然と批判できないだけですよ」 同じく現役時代、問題児ぶりで批判にさらされた朝青龍の場合は、まさしくヒールヒーローだった。 「人気の面でそのヒールヒーローに及ばない。実は白鵬はそこを一番気にしているんです。だからこそ、初場所でも遠藤との一番で、ファンに見せつけるようにこめかみに張り差しにいき、エルボーを見舞うような無茶をやってしまう」 白鵬は幕下以下の頃、カラオケに出掛ける時もノートを持参し、日本に何とかとけ込もうとしていた。 「こんなに努力してきた力士はいませんよ。東日本大震災では力士の先頭に立ってボランティアに務め、土俵を流された高校に私費で土俵を贈った。しかし、ここまでやっても人気が上がらない。諦めにも似た気持ちがあるようです」(相撲関係者) とはいえ、クレバーな白鵬のこと。このままで終わるはずがないという。 「今は父親のジグジドゥ・ムンフバトさんの反対でできませんが、高齢の父親がもし亡くなりでもすれば、帰化して日本人になるでしょう。野心家ですから、今度は相撲協会の支配に向けて着々と手を打つはずです」(元力士) 白鵬の心中やいかに。
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スポーツ 2015年02月13日 15時00分
プロ野球キャンプに異変 最強・広島カープを大警戒する巨人・阪神ベンチ裏(2)
対照的に、広島はキャンプ入り前日の1月31日から明るい話題を振りまいていた。 「マエケンが緒方監督から開幕投手に指名されました。帰ってきた黒田をいい意味で意識しており、現エースとしての意地を見せようと気合いが入っています」(前出・スポーツ紙記者) 黒田博樹の帰還は、阪神にとって最大の脅威となるかもしれない。個人成績では福留孝介が日米通算3割強と相性の良さを見せているが、チーム全体ではむしろ悪い。『黒田対トラ打線』は打率2割6分8厘。通算アーチ15。この15本塁打はリーグワーストである(本誌計算)。チーム関係者によれば、黒田は「けん制球のクイックターンが速い」という。そのため、ヒットで走者を置いても一塁ベースにくぎ付けにされてしまい、得点できないのだ。 阪神の機動力は“無い”に等しい。昨季の総盗塁数「55」は12球団ワースト。ライバル巨人の半分くらいしか走っていない。けん制のうまい黒田の帰還は、細かい部分でもトラを脅かしているようだ。 「新井貴浩の広島復帰も厄介ですよ。好機で凡打を繰り返していましたが、チームの中枢にいた選手です。内野守備のサイン、藤浪、能見、メッセンジャーなど主力投手の情報も広島ベンチに流れるはずです」(前出・在阪記者) 和田豊監督は関西系メディアのインタビューで、昨秋の『阪神・巨人連合対MLB』を指し、「巨人選手は試合中に声が出ていた。そういうチーム一丸の姿勢がウチには少し足りない」と虎ナインのおとなしさも嘆いていた。 その巨人も、新主将・坂本勇人が腰痛で出遅れた。坂本は「やってしまったものは仕方ない」と切り換えていたが、リーグ4連覇に向け、いきなり水を差された格好だ。 「昨季は交流戦で大きく勝ち越し、中日をお客さんにしたから優勝できたようなもの。対広島は13勝10敗1分けですが、シーズン序盤は負け越していました。マエケン、大瀬良にてこずっていたところに黒田の帰還。ベテランの多い巨人が今季もスロースタートなら、投手陣を再整備した広島に追い付けないかもしれません」(ベテラン記者) 原辰徳監督がチームの命運を託したのは、やはり阿部慎之助だ。一塁コンバートの真意は、これまでの『主将・4番・守備の要』の3役の負担を減らすためで、阿部が打たなければ、たとえチームが勝っても盛り上がらない状況を見てきたからである。 正捕手の座は2年目の小林誠司とFA加入の相川亮二で争うが、投手陣に対する阿部の影響はむしろ強まりそうだ。 「阿部はブルペン捕手を務めながら、打者として必要な投球への目線を養ってきました。一塁手に専念する今季からはブルペン入りする必要はなくなったのですが、『バッターボックスに立って投球を見たい』と言っています」(担当記者) 菅野智之はハイペースで調整している。だが、年長の杉内俊哉、内海哲也らはそれほどでもない。小林、相川も阿部の目線が気になるだろう。阿部のブルペン訪問が余計な重圧を掛けなければいいのだが…。 「新人の戸根千明、高木勇人が一軍スタートとなりましたが、原監督のゴリ押しだったんです。DeNAの中畑監督は、高校時代『ハマのゴジラ(横浜高校)』として注目を浴びていた'09年のドラ1筒香嘉智を一人前に成長させましたが、原監督は母校の東海大相模高校出身で松井氏の『55』を一時引き継いだ大田泰示を、後一歩のところまで引き上げただけ。自分が手塩にかけて育てた選手も作りたいようです」(同) 巨人は今さらながら、マエケンや藤浪晋太郎など速球派投手に対応するため160キロに設定した打撃マシンを導入したという。補強惨敗の阪神ともども、これではポジティブな話題満載の緒方カープがぶっちぎる予感しかしない。
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スポーツ 2015年02月12日 15時00分
プロ野球キャンプに異変 最強・広島カープを大警戒する巨人・阪神ベンチ裏(1)
「広島さんがうらやましい。もう少し売れてほしい」 阪神タイガースの坂井信也オーナーが定例報告会後、そうこぼしていた。何がうらやましいかと言えば、広島東洋カープはマツダスタジアムでの年間指定席8300席分が即完売。それに対し阪神は『球団創設80周年』のメモリアルにもかかわらず、甲子園球場(主催試合)の年間指定席が売れ残ってしまったのだ(2月1日時点)。 「黒田効果で完売したとの見方が支配的です。黒田、マエケン、大瀬良の3人で40勝の計算も立ち、かつ外国人選手の補強にも成功しました。広島を優勝候補と見る関係者も多く、地元ファンも24年ぶりの胴上げに期待しているのでしょう」(スポーツライター・美山和也氏) 日本野球機構の発表によれば、昨季の広島の年間観客動員数は190万4781人。前年比21.7%増で、球団史上最多をマークした。一方、阪神はリーグ2位の268万9593人だが、前年比では3%のダウン。セ・リーグ全体では前年比3.4%増の1261万人強を集めた。その内訳は、巨人、DeNAも観客動員数を増やしたが、前年比の数値は広島が突出して高い。『カープ女子』の一大旋風を巻き起こした広島が、リーグ全体をけん引したと言っていいだろう。 「'14〜'15年オフ、FA市場の主役は金子千尋(=オリックス残留)でしたが、広島は堅実に外国人選手を補強しました。左の先発候補として前ツインズのクリス・ジョンソンを、同じく左腕のマイク・ザガースキーは救援で使えるめども立っている。好打者のヘスス・グスマンが加入したことで、エルドレッド一人に集中していた対戦投手のマークを分散することができ、投打ともに広島は戦力アップしています」(美山氏) さらに、ドラ1の野間峻祥外野手は緒方孝市新監督の肝いりで指名したスピードプレーヤーだ。 「彼は昨夏、巨人二軍とのプロアマ交流戦で活躍しており、一軍で通用するのは立証済み。原監督も一目置いています」(スポーツ紙記者) だが、阪神はオフの補強で全敗…。水面下で先発タイプの投手をトレード獲得しようとパ・リーグ各球団に“探り”を入れているが、色よい返事は聞かれない。しかも、自主トレ中の1月に“大誤算”も起きていた。「トラのドラ1は大幅な出遅れとなりそう」(球界関係者)だというのだ。 新人合同自主トレでのこと。初日の1月8日、1位左腕投手・横山雄哉だけが別メニューとなった。球団は12月の『21U野球ワールドカップ』で横山が投げていたことを指し、「大事を取って」と説明していたが、実際は違った。一週間が経過してもキャッチボールすら始められなかった。 「新人全員が参加したノックでも、横山だけは送球なしでした。他の新人投手がブルペン入りしても、18日になってやっとキャッチボールを始めたくらい。それも、20メートルほどの距離です」(同) ドラフト指名後のMRI検査で左胸鎖関節の炎症が判明。球団は補強全敗で消沈したムードに追い打ちを掛けまいとし、「大事を取って」と報道陣に真相を語らなかったのだ。しかし、横山の回復具合が芳しくなく、隠しきれなくなったのである。 「“レジェンド”江夏豊氏のキャンプ臨時コーチが決定した際、同じ1位左腕ということで、横山とのツーショットを撮らせてファンの期待もあおりたかったんですが…」(在阪記者) 江夏氏には、伝統球団特有のプレッシャーをはねのける心構えも説いてもらう予定だったという。その前に戦線離脱となってしまったわけだ。
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スポーツ 2015年02月11日 15時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈アントニオ猪木vsウィレム・ルスカ〉
モハメド・アリとの格闘技世界一決定戦をぶちあげたアントニオ猪木。その前に立ちはだかったのがウィレム・ルスカであった。1972年ミュンヘンオリンピックの重量級&無差別級金メダリスト。これまで五輪柔道において、同一大会で2階級を制覇したのはルスカただ一人であり、その意味において、史上最強の柔道家と称しても決して過言ではないだろう。 柔道との出会いは10代も後半と遅かったが、生まれ持った強靭な肉体と人並み外れたパワーをもって一足飛びに頂点にまで上り詰めた。 「俺を差し置いて格闘技世界一などとは、しゃらくさい」と猪木アリ戦に割り込んだルスカ。そんな勇ましい宣言にふさわしいだけの実力と実績があったことに疑いの余地はない。 だが、その試合の契約書には「猪木に勝ってはならない」との条項があった。決して「格闘技最強」を目指したわけではなく、ファイトマネー目当ての参戦だったのだ。 ルスカと同じオランダ出身の柔道金メダリストに、東京五輪無差別級のアントン・ヘーシンクがいる。そのヘーシンクが国民的英雄として讃えられた一方で、ルスカが生活に困窮するまでに至った理由の一つには所属団体の違いがあった。主流派のへーシンクに対し非主流派のルスカは競技引退後、酒場の用心棒に身をやつしたりもしたという。 では、そうした経緯で行われた猪木とルスカの“プロレス”が“真剣勝負”ではないから価値がないのかといえば、決してそうではない。むしろ猪木の数多くの試合の中でも上位に挙げられる名勝負といえよう。 1976年2月6日、日本武道館。後に続く異種格闘技戦の第1戦−−。試合開始早々からルスカは払い腰で何度も猪木をリングに叩きつけ、裸締めや袈裟固め、腕十字で攻め立てる。対する猪木も柔道にはないエルボーやナックルパートの打撃技で逆襲すると、リング中央、コブラツイストで締め上げてみせる。 一進一退の攻防の続く中、倒れたルスカの頭部に容赦なく蹴りを放った猪木。これに対して怒ったルスカが柔道着を脱ぎ捨てると、その北欧人独特の白肌は真紅に染まっていた。 この試合前、ルスカは同門のサンボ王者クリス・ドールマンを伴って新日本プロレスの道場に出向き、猪木と手合わせをしたという。 「猪木の真剣勝負はアリ戦とパキスタンでのアクラム・ペールワン戦、韓国でのパク・ソンナン戦の計3戦だけ」などとまことしやかにいわれるが、その一方で「結果は決まっていても試合自体はナチュラルだった」との関係者の証言も多い。試合展開の筋書きを完全に作り上げることは猪木自身が好まなかったし、弟子たちにもやらせなかったというのだ。 そんな猪木が予行演習までしたというのだから、それほどにこのルスカ戦は、アリ戦に向けて決して失敗することのできない試合であり、猪木からしてみればこれこそが“真剣勝負”だったともいえるだろう。 そして、そんな猪木の意気込みは見事に成就する。バックドロップ3連発でルスカをTKOに下すまでは見せ場の連続。20分35秒というプロレスとしてはいささか長めの試合中、観客はひとときも飽きることなく歓声を送り続けることになった。 “結果が決められていない”という意味での真剣勝負、アリ戦と比べてみたときに、どちらの価値が高いかとなると意見も分かれようが、試合中の観客の熱狂度合でいえば明らかにルスカ戦が上回っていた。 大目標であるアリ戦の前に突如現れた大物刺客・ルスカ。これを見事討ち果たし大舞台へのステップを一段上がった猪木。 そんなストーリーラインから試合内容まで、全てが完璧にそろったという点で、やはり猪木vsルスカは日本格闘興行史でも屈指の名勝負といえよう。 激闘の末にバックドロップに沈んだルスカを見て、リングにタオルを投入したのはセコンドに就いたドールマンであった。そのドールマンは後に「オランダ格闘技界のドン」と称され、前田日明のRINGSを盛り立てるなど格闘史にページを刻むことになる。 アントニオ猪木とウィレム・ルスカ。それぞれの格闘遺伝子は、今なお脈々と受け継がれている。
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スポーツ 2015年02月10日 15時00分
逸ノ城・遠藤の不甲斐なさ
最強の横綱・白鵬に、思わぬ批判が集中している。 大相撲初場所は前人未到、史上最多単独33回目となる白鵬の優勝で幕を閉じた。それも13日目に優勝を決めるというぶっちぎり、10場所ぶり11回目の全勝優勝というおまけ付きだった。 北の湖理事長も絶賛を惜しまず、「これで終わるような横綱じゃない。次は40回の優勝という目標に向かってがんばってほしい」と激励したが、千秋楽から一夜明けて会見した白鵬は、祝宴のアルコールが残っていた影響か、その優勝を決めた一番、13日目に同体取り直しとなった大関・稀勢の里戦について「子供が見てもわかる相撲。もう少し、緊張感を持ってやってもらいたい」などと協会の審判部を痛烈に批判した。 この発言に対し、ファンから苦情の電話が殺到。北の湖理事長から師匠の宮城野親方を通じて厳重注意を受けるはめになったのだ。 この騒動に隠れてしまった格好だが、初場所でファンの期待を大きく裏切ったのは、逸ノ城と遠藤も同じだ。逸ノ城は積極さ不足と周りから攻略法や弱点を研究され、序盤から苦戦の連続。とうとう一度も白星が先行することなく、入門して初の負け越しを喫した。 遠藤もこれまでと同じように圧力負けが目立ち、唯一、存在感を発揮したのは14日目の琴奨菊戦だけ。 「最近の遠藤は支度部屋でも、負けるとほとんどノーコメント。勝った日も小さな声でしか話さない。相撲っぷりもそうだけど、幕内に上がってきたころの伸びやかさが消えてきたのが気になる」(担当記者) 相撲人気がV字復活し、連日、国技館は超満員だったが、この2人のどちらかでも勝ち越していればもっと盛り上がったはず。強過ぎる白鵬は、そのあたりを慮って“悪役”に徹しようとしているのかもしれない。
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分