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存在感が薄れゆく星野元監督 今度はコミッショナーに猛アピール開始

 今年度のプロ野球新人研修会は1月13日に行われることになった。これまで同研修会は3月上旬に開催されていたので、大幅な日程変更になる。この予定変更に関する理由は説明されていないが、星野仙一楽天SD(67)の“私案”が影響したのは間違いないらしい。
 昨季開幕前の3月、楽天監督だった星野SDはこう噛みついている。
 「キャンプが終わったばかりの重要な時期に3日間も練習ができなくなる。1月にやるか、キャンプ中の2月に沖縄か宮崎でやればいいことだろう」

 ドライチルーキーの松井裕樹(19)の調整が遅れたことに憤ったのだが、本当の目的は違った。楽天関係者によれば、当時の星野監督と佐藤義則投手コーチは松井が『プロの壁』にぶち当たるのを予見していたという。実際に3日間の投球練習ができなかったが、「1年目は仕方ない、将来のための経験を」という教育方針だった。
 「星野SDの『キャンプ、オープン戦に影響しない時期に変更する』という持論は間違っていません。ただ、松井をダシにして影響力を誇示したとも言えなくはありません」(ベテラン記者)

 星野SDは阪神OB会に出席し、楽天本拠地のコボスタ宮城内に『説教部屋』を新設するなど精力的な動きも見せている。
 「佐藤、鈴木康友両コーチをソフトバンクに売り込んだのも星野SD。阪神、巨人も両コーチの売り込みを受けていました」(前出記者)

 この行動力は健康問題を理由に退いた60代とは思えない。
 「星野SDは球界問題の一言居士になりそう。かつて、『長嶋(茂雄)さんがコミッショナーになって、オレがセ・リーグ会長になれば球界改革が』と発した人です。上を目指す野心は今も強い」(同)

 星野SDがいま吠えなければならない理由もある。熊崎勝彦コミッショナーの評判がすこぶるいいのだ。前任者とは対照的に、事務局にも毎日顔を出し、スタッフの資料にも目を通し、会議には必ず出席する。これまでは事務局全体で仕事をしていたが、管理、事業、野球運営の3部門に分け、縦割りだった組織の弊害も解消してみせた。「ワタシは現場の人間だから」が口グセで、「事務局が明るくなった」と話す球団職員も少なくない。就任の際には反対していたパ・リーグ関係者も、いまでは一転して『熊崎体制』を応援している。
 「熊崎コミッショナーが人望を集めていることは星野SDも聞かされていました。熊崎体制の長期化はもちろんですが、『プロ野球の現場出身者をコミッショナーに』の声が消滅しつつある」(在京球団職員)

 奇しくも、熊崎コミッショナーは星野SDの明治大学の先輩になる。星野SDは熊崎コミッショナーのキャンプ視察日程を調べており、それに合わせて自身も久米島入りするつもりだ。おそらくはそこで、球界改革論をブチまけ、熊崎コミッショナーを一室に閉じ込める可能性もある。
 星野SDが球界の未来像や改革を口にしたのは、中日時代からだ。その熱意はホンモノだと思うが、熊崎体制ではお呼びではないようだ。

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