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金子のFA補強を回避した巨人が狙う韓国球界投手

 またもや、巨人のショボイ補強があらわになった。FA市場で“ロートル”の部類に入る金城龍彦外野手(DeNA)と相川亮二捕手(ヤクルト)に手を出したのに続き、獲得候補の外国人選手リストが判明した。こちらも思わず「大丈夫か!?」と言いたくなるような“小粒”である。
 「相思相愛だったオリックス・金子千尋のメジャー行きが確実となり、堅実路線に方向転換せざるを得なかったのでしょう」(スポーツ紙記者)

 金子はルールの盲点を突いた米球界挑戦となる。行使したのは『国内FA』だが、ポスティングシステムにもかけられる。FA宣言しても、旧在籍チームのオリックスが認めれば可能とのことだが、前例はない。
 「数年前、この盲点は指摘されました。『旧在籍チームが認めるなら仕方ない』とのことで改定は見送られましたが、金子がここまで調べていたとは驚きです」(日本野球機構職員)

 金子の背後にいたのは、野茂英雄氏の代理人で名を馳せた団野村氏。団氏の存在を知り、巨人は金子争奪戦から撤退したという。
 オリックスが金子の挑戦を後押しした理由は、「国内移籍なら人的補償と補填金。入札制度なら上限金の2000万ドルを得られる」と割り切ったからである。

 巨人は金子喪失に伴う補強のため、テキサス・レンジャーズのマイルス・ミコラス(26=右投手)、アーロン・ポレダ(28=左投手)の獲得交渉に乗り出し、韓国リーグの最多勝投手もリストアップしたという。
 メジャーリーグ名鑑を編著するスポーツジャーナリスト友成那智氏の話。
 「ミコラスは活躍するかも。レンジャーズ本拠地は本塁打が量産される打者有利な球場で、ミコラスの防御率は6点台ですが、アウェーに限っては2点台後半。巨人はそこを評価したんだと思う。ポレダは2年前にトミー・ジョン手術を受けましたが、最速160キロ強。球種は少なくても、日本には左の剛速球がいないので通用すると判断したのでは。米球界出身の韓国リーグ投手? 日本球界の調査にも引っ掛からず、韓国に流れた投手ですから、所詮…」

 巨人のリストアップした韓国球界投手とは、リック・バンデンハーク(29)。'09年WBCのオランダ代表で、今季、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得している。
 「ソフトバンクも興味を示していますが、前年の韓国最多勝セドンが通用しませんでしたからね」(関係者)

 バンデンハークのチームメートに元巨人・李スンヨプがいる。今年で38歳になったが、今季の成績は打率3割、本塁打30、打点100。国際試合での韓国は手ごわいが、やはりその程度のレベルなのだ。
 「来季開幕は膝を手術する長野久義がいません。新たなキューバ選手を獲得しても期待薄なので、原監督は大田泰示の4番育成も考えています」(担当記者)

 生え抜きの起用はファンにとっても歓迎だろうが、韓流回帰はCS4連敗敗退のダメージが相当深いことを物語っている。

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