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スカウト続かない井筒親方の消極姿勢

 横綱鶴竜の師匠、井筒親方(元関脇逆鉾)に精彩がないと相撲界でもっぱらだ。せっかく愛弟子が横綱に昇進したというのにスカウト活動に消極的で、今や弟子は鶴竜を除くと、三段目に2人、序二段に1人というありさまだからだ。
 相撲関係者が言う。
 「普通、弟子が横綱に昇進したら、それを材料に親方や後援者が積極的に動き部屋は栄えるものです。しかし井筒部屋の場合、逆に1人減ってしまった。横綱の付き人は7人。足りない分は弟の錣山親方(元関脇寺尾)から借りているからいいとして、なぜ部屋を大きくしようとしないのか周囲は不思議がっていますよ」

 今年3月、鶴竜が明治神宮土俵入りで雄姿を初披露した際も、一門外の北の湖理事長の三つぞろいの化粧まわしを着けた。本来は時津風一門内で貸与するのが通例なだけに、「一門内で評判が悪いのではないか」と取り沙汰されたものだ。
 井筒親方の現在のポジションは、副理事で審判部副部長。
 「審判部長は伊勢ヶ濱親方(元旭富士)。こちらは積極的にスカウト活動をし、日馬富士以下5人の関取がいる。一時は部屋経営にあまり積極的ではなかったが、協会幹部に上り詰めると俄然やる気を出してきた。井筒親方も、いつ理事になり審判部長の職責が舞い込むかわからない立場なのですが…」(同)

 鶴竜も、横綱に昇進して九州場所が4場所目だが、まだ優勝はない。
 「白鵬には大きく負け越しているうえ、日馬富士、稀勢の里に分が悪い。はっきり言って、苦手力士がこれだけ多いと優勝のチャンスはなかなか巡ってこない。存在感は薄れるばかりです」(スポーツ紙記者)

 現在、相撲界は混沌としており、消滅する部屋も後を絶たない。
 「このままでは、鶴竜が引退する2、3年先には部屋に力士が誰もいなくなる事態も考えられる。井筒親方には現役時代の相撲巧者ぶりを発揮して部屋経営も上手くやって欲しいものです」(関係者)

 親方の奮起に期待したい。

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