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17年WBCへの第一歩 小久保監督が語った日米野球の収穫

 日米野球の開催は8年ぶり。小久保裕紀監督(43)率いる『侍ジャパン』がメジャーオールスター軍団と戦い、3勝2敗と勝ち越したが、指揮官の口から語られた『WBCへの課題』には“ガッカリ”だった。
 「左投手の先発が球界に出て来て欲しいし、右の外野手…、右の強打者が必要と感じた」
 これは、第1回WBC当時から伝えられていた野球・日本代表チームの“弱点”だ。

 今回招集されたメンバーを見てみると、小久保監督の言う『左の先発タイプ』は、岩田稔(31=阪神)、松葉貴大(24=オリックス)。岩田は埼玉西武・岸孝之の代役で緊急招集された。代表メンバーの投手13人中、『左投手』はこの2人だけだ。正規に招集されたのは松葉のみで、『左の先発タイプ』が少ないことは、最初から分かっていたはずである。実際に試合をしてみて、左腕投手の必要性を改めて痛感したということだろうか。
 実績のある左の先発タイプと言えば、杉内、内海、能見、篠田、成瀬などが思い浮かぶ。彼らは年齢的に見て、17年WBC参加は厳しいかもしれない。ならば、菊池雄星、岡田俊哉、浜田達郎などの若手左腕をテストする選択肢もあったわけだが、こんな声も聞かれた。
 「中日の選手は1人も選ばれていません。17年WBCにピークを迎えそうな20代を選ぶのであれば、岡田、浜田を招集しても良かったはず。中日は国際試合での選手派遣に難色を示した時期があり、今回は意図的に外したと見る関係者もいます」(ベテラン記者)
 その真相はともかく、過去3回のWBCを戦い、日本は外国人投手特有の「動くボール」に苦しみ、右打者の長距離砲が少ないことも指摘されてきた。

 代表チーム指揮官を代えても、こうした課題が解消されず、前大会と同じ反省の弁しか聞かれなかった。『侍ジャパン』から、各球団に得計選手の強化指定をお願いするのは難しい。だが、代表チームの壮行試合で対戦チームのメンバー指定をしても構わないはずだ。
 「国際球に違和感を訴える投手も少なくありませんでした。統一球を導入した目的は、国際試合で使用されるボールと国内球の違いをなくすためでしたが」(関係者)
 興行的には成功だったかもしれないが、いまだ解消されない課題は少なくないようだ。

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