スポーツ
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スポーツ 2019年06月11日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「リッキー・スティムボート」善玉に対する日米の“視点の違い”
リッキー・スティムボートと聞いたときに、みなさんはどのようなイメージを抱くだろうか。 NWA王座にまで上り詰めたトップレスラーであることに違いはない。まだNWAが権威を保っていた1989年に、あのリック・フレアーから王座を奪取したのだから、90年代以降のそれとは別格である。 全米各地で30年近くトップを張り続け、ベビーフェイス(善玉)のレジェンドとして今なお信奉者は多いという。しかし、スティムボートが「プロレス史に名を成す超一流か」となったときには、首をひねるマニアも多そうだ。 1976年にAWAでデビュー。すぐにNWAへ移籍すると、正統派のアイドルレスラーとして人気沸騰。とりわけジミー・スヌーカとの抗争は、ドル箱カードとして3年以上にわたって繰り広げられた。 初来日は1980年の全日本プロレス。デビュー4年目ながら『世界最強タッグ決定リーグ戦』にエントリーされたように、破格の扱いであった(パートナーはディック・スレーター)。 翌年にはライバルのスヌーカまでも呼び寄せて米国の人気カードを再現させており、このことからも全日のスティムボートに対する力の入れようが見て取れる。「試合前、わざわざアメリカでの同カードをテレビで録画中継したのもかなり異例のことで、全日としてはテリー・ファンクやミル・マスカラスに次ぐ、外国人アイドルレスラーの後継者にしようという腹積もりだったのでしょう」(プロレス記者) 母親が京都出身の日本人という出自に、期待を寄せたところもあっただろう。与えられたニックネームは“南海の黒豹”で、大相撲の若嶋津やK−1のレイ・セフォーも同じキャッチフレーズで呼ばれたが、その先駆はスティムボートである(もっともそれ以前、大相撲の琴ケ濱(元大関)が同じく“南海の黒豹”と呼ばれていたようだが…)。 なお、日本における表記では「スティンボート」や「スチムボート」なども見かけるが、アルファベットでは「steamboat」となり、これは“スチームボート=蒸気船”の意味である。 ハワイ出身の名レスラー、サム・スティムボートの甥という触れ込みでデビューしたため、その名を拝借した恰好で、サムの場合は本名が現地語で「汽船」を意味するものであったことから、英語風にスティムボートとされた経緯がある。 実際のスティムボートは、アメリカ出身のアメリカ人であったが、プロレス上の設定としてはハワイ出身とされ、名前の蒸気船というのは、その当時としてもすでにオールドタイプだった。 よって米国のファンがスティムボートに対して抱いたイメージは、“田舎出身の青年が一旗揚げようと懸命に闘っている”というようなものと思われる。「ところが、日本ではカンフーを使いこなすスタイリッシュな選手として売り出そうとしていた節があり、そのあたりに実際のファイトスタイルとの齟齬があったかもしれません」(同) そのせいか周囲の期待ほどには、日本においてスティムボートの人気が盛り上がることはなかった。★“優等生”すぎて人気はいま一つ ダブルメインイベントの1試合目として組まれたスヌーカ戦のテレビ実況で、「アメリカでは開始早々から観客全員がスタンディングで声援を送っていた」と伝えられたものの、日本では20分を越える熱戦であったにもかかわらず、スティムボートのレフェリー暴行による反則負けという不透明決着。そのため、ファンに強い印象を残すことはなかった。 究極のヒール(悪役)として善玉を輝かせてきたアブドーラ・ザ・ブッチャーの新日本プロレス移籍により、好敵手に恵まれなかったという不運もある。 スティムボート初来日の直前に、やはり日本初参戦となったヒールのオースチン・アイドルをライバルに据えようという案もあったようだが、こちらもすぐにアメリカでの主戦場を全日と提携していない団体へ移してしまった(アイドルの再来日は’87年)。 ただ、問題はそうした周囲の環境だけではない、との見方もある。「アメリカでのライバルの1人、リック・フレアーはスティムボートのことを『完璧で最高のベビーフェイス』と評しましたが、そこが逆に日本に合わなかった理由でもあります」(プロレスライター) 異形のジャイアント馬場や狂気をはらむアントニオ猪木など、伝統的にどこか毒気のあるレスラーが人気を博してきた日本マット界に、優等生タイプのスティムボートはそぐわなかったということか。 1989年にNWA王者として2代目タイガーマスク(三沢光晴)の挑戦を受けたタイトル戦、1990年には初参戦の新日マットで人気沸騰のグレート・ムタとビッグマッチを戦いながら、いずれも凡戦に終わっている。 そんなスティムボートの日米での人気の差を見るにつけ、いやはやプロレスとはなんとも難しいものだと、改めて思い知らされるのである。リッキー・スティムボート***************************************PROFILE●1953年2月28日、アメリカ合衆国フロリダ州出身。身長180㎝、体重107㎏。得意技/ダイビング・クロス・ボディ、サイクロン・ホイップ、バックハンド・チョップ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年06月11日 17時50分
本誌スクープ! 原巨人テコ入れ 江川卓GM浮上!
首位から陥落した巨人が江川卓氏をGMに担ぎ出して巻き返し――。巨人は都内で決算取締役会を開き、日本テレビの番組制作のエースだった今村司氏が球団社長に就任、編成本部長も兼務すると発表。江川氏に『家政婦のミタ』方式で原巨人を見張らせ、広島に明け渡した首位の座へ挑む! セ・パ交流戦直前、巨人は6月11日付で日本テレビ放送網執行役員事業局長の今村司氏(59)を代表取締役社長兼編成本部長に就任させた。 今村氏は日本テレビの人気番組『ザ! 鉄腕! DASH!!』で「DASH村」を、制作局ドラマセンター長時代には『家政婦のミタ』などの番組を手掛けたヒットメーカー。スポーツ局でもチーフプロデューサーを務めており、若い世代のプロ野球離れが進む中、奇抜なアイデアで蘇生させる手腕が期待されている。「特筆すべきは、経営トップである社長ばかりでなく、現場を統括する編成本部長の肩書が付いたことです。編成部門はGMを兼任する原辰徳監督(60)が担ってきましたが、球団トップが掌握したことで、今後の決定権は今村氏が持つことになります」(巨人担当記者) この人事の与える影響はことのほか大きい。球団の牽引役が、渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆が主導する読売新聞社から日本テレビへ移行したことを暗示するからだ。 それを物語るように、今季から巨人は主催試合の中継権をDAZNへ販売した。グループ企業の最強コンテンツをグループ外企業でネット配信するという荒業は、当の日本テレビだからこそできた決断なのだ。 スポーツ紙デスクは、この狙いを「“アンチ巨人”を増やすことで人気復活と、V9時代のように憎たらしいほど勝ち続けるチームにするためにある」と語る。「今村氏が球団社長就任発表の席で話したのが、巨人戦の秘めたポテンシャル。日本テレビでゴールデンタイムに放送した4月24日の巨人―広島戦の視聴率は、東京・関東エリアこそ5.5%だったが、広島では40・5%だったと。それくらい広島のお客さんはプロ野球に熱い。広島で巨人戦をテレビ観戦するのはカープファンばかりでなく、アンチ巨人も多いということ。きちっと足固めすれば巨人の全国的な人気を取り戻せるという主張で、気鋭のテレビマンらしく、逆転の発想で人気回復を狙っている。それにはテレビ離れが著しい若い世代に巨人戦を見てもらうのが手っ取り早く、DAZNでのネット中継を選んだ」(前出・デスク) 見逃せないのは、年間20億円の中継権料だ。この額は、金満巨人の52億円はともかく、最下位中日の選手総年俸23億円に匹敵する。この資金を戦力補強に回せば、巨人のポテンシャルはさらに拡大し、他球団が「憎たらしいほど強い」と舌を巻くチームが出来上がる。 そこから透けて見えるのが、日本テレビの野球解説で今なお人気が高い江川卓氏(64)のGM就任案だ。アンチ巨人の象徴的な存在こそ、’78年の「空白の1日」で巨人にゴリ押し入団した“元祖怪物君”なのである。 今村社長の意向に沿い、江川氏に『家政婦のミタ』ばりに原巨人をチェックしてもらい、戦力補強、チーム編成の再構築を図ろうという作戦で、アンチ巨人の心情を逆撫でする狙いもある。「江川氏が動けば当然、ネットで叩かれる。だが、正統派の原辰徳監督ではアンチ巨人は増えない。この『ネット炎上大歓迎』の姿勢で巨人ファンを掘り起こすのが狙い。江川氏の現場復帰の障害になっていた株投資の失敗で生じた多額の負債も返済を終えたと伝わっており、オーナーも同世代の山口壽一読売新聞グループ本社代表取締役社長(62)に代わり、現場復帰の環境が整ったことが背景にある」(前出・デスク) 巨人がこの4月に編成本部次長兼務で国際部長に就任させたのが、読売テレビ報道局解説委員長の春川正明氏だ。この人事も今村氏のアイデアで、次期監督を期待する松井秀喜氏(ヤンキースGMアドバイザー)と連携して、外国人選手をセレクトするのが狙いだ。DAZNの20億円がこれを後押しする。 巨人の新外国人への期待は大きい。MLBでは「フライボール革命」が起き、バッティングスタイルが大きく変化している。 MLBでは近年、それまでマイナー暮らしを続けていた若手が突如、メジャーで30、40本を打ち覚醒する選手が頻発している。彼らは全球ホームラン狙い。スイングスピードを上げ、すくい上げるようにスタンドへ運ぶ。巨人が伝統的に継承してきた「ダウンスイング」とは対極の打法だ。 巨人OBの王貞治氏(ソフトバンク球団会長)の持論は「ヒットの延長がホームラン」だったが、昨年47発を放ってパ・リーグの本塁打王に輝き今季も本塁打王争いを独走する西武の山川穂高は「全打席ホームランを狙う」と公言している。「ダウンスイング」を伝統的に継承してきた巨人が、まずは松井氏を介してMLBから助っ人を緊急輸入し、打撃スタイルをチェンジしようという発想だ。 巨人同様、フライボール革命の潮流に乗り遅れたヤクルトが、セのワースト記録「16連敗」を喫したのがそれを証明している。 巨人も2017年に広島戦3連敗のあと交流戦に入り、球団ワーストの13連敗を喫した苦い過去がある。同じ轍は踏まないという強い思いが、球団フロントの大刷新につながったのだ。
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スポーツ 2019年06月11日 17時30分
DeNA・ラミレス監督が試される、“5人目の外国人選手”の扱い方
選手の起用法を誤れば、チームが崩壊するだけだ。 横浜DeNAベイスターズが新左腕投手、サミー・ソリス(30)の獲得を発表したのは、5月31日だった。メジャー経験も持つ左投手の補強は大きなプラスとなりそうだが、いくつか問題がある。外国人選手の試合出場枠をどう使い分けていくのだろうか。 「投手ではエスコバー、パットン、野手ではロペスとソト。DeNAはリリーフの三上を故障で欠いたので、ソリスをシーズン途中で獲得したのはその穴を埋める目的もあったと思います。とはいえ、外国人選手は4人までしか出場させられないので、フル回転でソリスを使うことはできないでしょう」(ベテラン記者) ロペス、ソトの野手2人は主軸バッターなので、絶対に外せない。 大方の予想では、左腕リリーバーのエスコバーを先発に回し、その翌日に登録を抹消して、ソリスを昇格させると見られている。エスコバーを抹消すれば、10日間は再登録できない。その間、パットン、ソリスをフル回転させ、どちらかを落とし、再びエスコバーを登録するのだろう。 いずれにせよ、外国人選手の起用は窮屈なものとなる。しかし、窮屈な思いをしているのは、彼らだけではないようだ。 「ベイスターズの正捕手は伊藤光(30)ということで、いいんですかね?」 そんな声もネット裏の取材陣の間で囁かれるようになった。 確かに、開幕戦でスタメン・マスクを被ったのは、伊藤光だ。しかし、翌日の第2戦以降は4年目の戸柱恭孝(29)が起用され、しばらくは伊藤光と戸柱がレギュラーを争っていると、ファンは認識していた。途中、戸柱は二軍調整もしていたが、「ある日」を境に状況が一変してしまった。「5月12日の広島戦でした。ラミレス監督は試合序盤、2回途中でスタメン出場した戸柱を交代させたんです。普通、失点したら、交代させるのは投手の方なんですが」(スポーツ紙記者) 戸柱のスタメンは開幕2戦目以来、久々の登場で張り切っていたと思うが、2回一死三塁という場面で、なんと、広島先発・アドゥワのバットから、タイムリーヒットが生まれた。広島打線は初回に3点を取っていた。DeNAは0点。こういう時、勝っている側のピッチャーが打席に立つと、「次イニイグの投球に専念させるため、打たなくてもいい」という空気になり、実際にそうなることの方が多い。その後、広島は2アウトながら、一、三塁とチャンスを広げると、ラミレス監督がベンチから立ち上がり、交代を告げたのだ。ピッチャーの京山ではなく、捕手・戸柱の交代を…。伊藤光が慌ててグラウンドに出て行く。スタンドはこの交代にざわついていた。試合後、ラミレス監督は、やはり、アドゥワにヒットを許した場面に触れ、「2ストライクまで追い込んでおきながら、次はストレートが高めに行って打たれた。(試合の流れを)止めるために」と各メディアに説明していたが、チームには結びつかなかった。この頃、DeNAは負けがちであった。 「なぜ、この日、戸柱をスタメンで使ったかというと、マツダスタジアムでの打率成績が良かったからなんです。負けが込んでいたのでチームの雰囲気を変える意味もあって、伊藤光ではなく、戸柱を使ったんですが」(前出・同) その後のDeNAベンチだが、決して雰囲気が良いとはいえない。戸柱も元気がない。ソリスのチーム合流はまもなくだという。外国人選手のプライドを傷つけるようなことになれば、DeNAは本当に中盤戦以降も苦しい戦況が続くだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年06月11日 11時35分
オリックス、交流戦は勝ち越しスタート! 交流戦打点トップのロメロ復調が大きく影響
オリックスは10日現在、58試合22勝32敗4分け、パ・リーグ首位のソフトバンク&楽天(同率)と8ゲーム差の最下位だが、4日から開幕したセ・パ交流戦ではDeNAに2勝1敗、ヤクルトに1勝1敗で、勝ち越している。7日のヤクルト戦(神宮)は雨天中止になっており、公式戦が再開される28日までに振替試合が組み込まれるため、オリックスの交流戦は少しだけ長引くことになりそうだ。「クリーンナップが打てば流れが変わる」 西村徳文監督は試合後の囲み会見で、度々こんな話をしていたが、一番の悩みの種であった吉田正尚とともに中軸を担うロメロが、7試合連続安打、交流戦では打率.444、3本塁打、9打点と大暴れ。打点は1位、打率と本塁打も2位と、「これが公式戦なら」と思わず考えてしまうが、通算打率も3割を超え、交流戦をキッカケに復調したと言っても良さそうだ。打撃練習終了後も表情が明るくなったことからも好調さが窺える。 日曜日にまだ1勝も出来ないなど、交流戦が始まっても課題は山積しているが、ロメロの復調が与える影響は大きい。まずは交流戦で借金を減らし、公式戦が再開したときに、巻き返しを図りたいところ。11日からは中日、阪神との3連戦が2カード連続で組まれている。パ・リーグのチームにとってはこの6連戦が今季交流戦最後の本拠地試合となるため、ここはどのチームも全力で「勝ち」を掴みに行くのは言うまでもない。オリックスにとっては、週末開催で満員必至な阪神との「関西ダービー」で、日曜日初勝利を挙げたいところ。 11日からの中日3連戦では、“神童”山本由伸の初戦登板が発表されており、2戦目以降は松葉貴大、成瀬善久の先発が予定されている。田嶋大樹、榊原翼が「1回休み」というチーム事情から、先発陣が苦しい中、ロメロの復調が他の野手にも影響を与え、打ち勝つ試合が出来れば公式戦にも繋がっていくだけに、ここは打線の奮起と、ロメロの好調継続を願いたい。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2019年06月11日 06時00分
新日本札止めの大阪城ホールで『G1クライマックス』参戦希望選手が続出!KENTA参戦へ
新日本プロレスは9日、初夏のビッグマッチ『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』を大阪・大阪城ホールで11,901人(札止め)の大観衆を集めて開催した。この動員数は、初夏のビッグマッチ『DOMINION』シリーズ最多を更新。実数発表以降に関西で開催した新日本プロレスの大会の中でも最多となっており、2連戦や、京セラドーム大阪での開催を望む声も多い。 試合はメインイベントで、オカダ・カズチカがクリス・ジェリコを破り、IWGPヘビー級王座の防衛に成功するも、試合後、ジェリコがオカダを急襲しKO。テレビのゲスト解説を務めていた棚橋弘至が救出に入り、ジェリコと睨み合いを繰り広げたが、ジェリコは花道でオカダのレインメイカードルを拾うと額につけて退場。オカダは棚橋の肩を借りながら退場するという、王者として屈辱を味わう結果となった。エンディングなき『DOMINION』は珍しい。セミファイナルでは、内藤哲也が飯伏幸太にリベンジを果たし、IWGPインターコンチネンタル王座を奪回。NEVER無差別級選手権試合は石井智宏がタイチを破り、5度目の戴冠を成し遂げた。 この日最大のサプライズは、今年2月にWWEを退団したヒデオ・イタミこと、日本ではプロレスリング・ノアで活躍したKENTAの登場だろう。KENTAは“ソウルメイト”である柴田勝頼が誘導する形で、第6試合終了後に登場。札止めのファンがどよめく中、柴田に続いてマイクを握ると「オレは自分の本能に従ってここに来ました。KENTAのプロレス、お見せします。『G1』でお会いしましょう」と、真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』(7月6日アメリカ・アメリカン・エアラインズ・センター〜8月12日東京・日本武道館)に参戦することを高らかに宣言。柴田とともにポーズを決めて、リングを後にした。 『G1』参戦をアピールしたのはKENTAだけではない。リング上では、第1試合に出場した元WWEのディーン・アンブローズ改めジョン・モクスリー、第2試合で“ヘビー級”の小島聡を破った鷹木信悟が、バックステージでは、ドラゴン・リーからIWGPジュニアヘビー級王座を奪回したウィル・オスプレイと、ジェリコが『G1』参戦を口にしている。ちなみに、昨年出場して現在新日本プロレスと契約を結んでいないのは、ケニー・オメガ、マイケル・エルガン、ハングマン・ペイジの3選手。アピールした5選手が全員参戦となると、日程上、今年も20選手が2ブロックに分かれて総当たりリーグ戦を行う可能性が高く、契約選手から2選手が入れ替えとなる。 正式な参加選手やブロック分け、各会場の対戦カードなど、『G1』の詳細は近日中に発表される予定だが、5選手が入れ替わり、フル参戦はしないと思われていたジェリコやモクスリー、そして、新日本のヘビー級の主力とはほとんど絡みがないKENTA、鷹木の絡みは非常に興味深い。全大会でドリームマッチが組まれるのは間違いないだろう。 来年1.4、1.5の東京・東京ドーム2連戦に向けて、新日本は新たな陣容を固めつつある。文 / どら増田写真 / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2019年06月10日 22時30分
星野源とCM・『行列』出演、何かと話題の中邑真輔がWWE史上最大50人バトルに出場!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間8日、PPV『スーパー・ショーダウン』(キング・アブドゥッラ・スポーツシティ・スタジアム=サウジアラビア・ジェッダ)を開催した。WWEは近年イスラム圏内のファン拡大に力を入れており、昨年のサウジアラビア興行ではクリス・ジェリコらが出場している。 今年はWWE史上最大の男子50人出場のバトルロイヤルに日本人スーパースター、中邑真輔と戸澤陽が出場した。50人入り乱れたバトルロイヤルがスタートすると、体格に劣るシン・ブラザースや戸澤が投げ飛ばされて脱落。中邑はパートナーのルセフと協力しながらチャド・ゲイブルやアポロ・クルーズを脱落させたものの、キンシャサを狙ったシン・カラから延髄斬りを食らって脱落。日本人スーパースターは全滅した。 その後、アライアス、セザーロ、マンスールの3人が残ると、地元サウジアラビア出身のマンスールが躍動。隙を突いてセザーロをリング外に落とすと、襲いかかるアライアスにエプロンまで追い詰められたが、間一髪のところでアライアスを抱え飛ばしてマンスールが逆転優勝。マンスールが50人バトルロイヤルを制し、地元のファンから大きな声援が送られた。 バトルロイヤルでは結果を出せなかった中邑だが、16日放送の日本テレビ系『行列のできる法律相談所』に初出演することが明らかになった。今年2月、『日経ビジネス』の“世界を動かす日本人50”に大谷翔平、大坂なおみらとともに選ばれ、普段はアメリカを拠点に生活する中邑だが、今回、番組出演のために一時帰国。WWE所属後、日本のバラエティ番組出演はこれが初めてだという。 スタジオではMCの東野幸治らレギュラー陣やゲストらとの絶妙な掛け合いトークを披露。生“イヤァオ!”も飛び出し、試合では決して見られない中邑の貴重な一面を見せているようだ。 番組では、実は“スイーツ大好き”な中邑へ、8席しかないカウンターを設ける超人気モンブラン専門店『Mont Blanc STYLE(モンブラン スタイル)』でおもてなしロケを実施。和栗のモンブランで人生初の“食レポ”にも挑戦した。新日本時代の先輩・真壁刀義と比較されるのは間違いない。 さらに、スタジオでは意外にもお笑いが大好きなことを告白!「友達になりたい人」として挙げたのは関西が誇る人気芸人池乃めだか。幼い頃から憧れていた池乃との感動の初対面や、お決まりの“あのギャグ”の共演が実現するのか注目だ。 中邑は現在、歌手の星野源と『日清どん兵衛』のテレビCMにも出演中。28、29日には、WWE日本・東京公演が東京・両国国技館で開催される。WWEの現役スーパースターが日本のバラエティ番組やCMに出演するのは、極めて異例なだけに注目だ。文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年06月10日 18時00分
REBELS日菜太、辛勝も東京ドーム参戦を改めて直訴!江幡塁の相手は大野貴志!
『REBELS.61』▽9日 東京・後楽園ホール キックボクシング団体REBELSが、ブシロード傘下・キックスロード運営のキックボクシングイベントKNOCK OUTと提携以来初の大会を開催。満員の観衆を集め熱気あふれる大会となった。 休憩前には新日本プロレスでおなじみのバロン山崎がナレーションを務めたKNOCK OUT8.18大田区総合体育館大会『K.O CLIMAX 2019〜summer kick fever〜』のCMが初公開。このCMはテレビ朝日系列『ワールドプロレスリング』の枠内でも流される。▼第10試合 『K.O CLIMAX 2019』KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級王座決定トーナメント出場者決定戦 55.5kg契約 3分3R(延長1R)●KING強介(判定 0-3)大野貴志○ 休憩明けに組まれたこのカードは、トーナメント1回戦・江幡塁の対戦相手を決める試合。抽選の結果、“オランダの超獣”レダ・ナラインと1回戦で対戦することになった小笠原瑛作はテレビのゲスト解説として、江幡はリングサイドからこの試合を見守った。 KNOCK OUT参戦というチャンスを逃すまいと、両者は1Rから飛ばしていくが、大野がフットワークでKINGを翻弄。強介の左フックに大野がショートの左フックを合わせダウンを奪った。2Rになるとアグレッシブにプレッシャーをかける作戦に変更した強介だが、今度は大野の右ストレートを食らい足もとが不安定に。最終ラウンドも激戦になったが、大野優勢は変わらず。判定3-0で完勝し、トーナメントの残り1枠に入った。 試合後、リングに上がった江幡は「きょう、新日本キックとREBELSの対抗戦で新日本が負けました(2敗1分)が、8月18日のKNOCK OUTで大野選手に勝って、決勝に勝ち上がってくるREBELSの小笠原瑛作選手に勝って、借りを返させてもらいます。たくさんの団体で交わって、キックボクシング新時代を盛り上げていきます」とアピールした。 大野は「みなさんの応援のおかげでつかみ取ったKNOCK OUTの出場権です。江幡選手は小笠原選手と決勝と言いましたが、僕が勝ちます」と応戦。ここでキックスロードの原田克彦社長がリングに上がり、改めてREBELSとKNOCK OUTの提携を発表、両者によるトーナメント1回戦を正式に決定した。▼第11試合 REBELS対シュートボクシング REBELSルール 71kg契約 3分3R〔延長1R)○日菜太(延長判定 2-0)坂本優起● KNOCK OUT8.18大田区総合体育館大会『K.O CLIMAX 2019〜summer kick fever〜』で、ジョムトーン・チューワッタナとのビッグマッチを控える日菜太が思わぬ苦戦を強いられた。 1Rから前へ積極的に出る“人力車シュートボクサー”坂本に、パンチを叩き込む日菜太だが、打たれ強い坂本はひるむことなく前に。日菜太がロープを背にする場面が目立った。最終ラウンドでは坂本の右ストレートで、日菜太があわやダウンとも見えるふらつきを見せた。これに場内からは日菜太コールが怒った。判定は日菜太が1-0で延長戦へ。延長戦ではここまで控えめだったキックを日菜太が多用。坂本も打たれ強さを最後まで発揮していたが、手数の差で日菜太が制した。 何とか勝てた日菜太は苦しげな表情を浮かべながらマイクを握ると、「すいません。坂本選手、すごい体力があって本当疲れました。見ての通りほとんど蹴れなかったんですけど、怪我が多くなって、パンチばっかりの勝負になりました。残された時間は少ないですが、次の東京ドーム、応援してください」と頭を下げた。日菜太は先日の会見でも表明した新日本プロレス東京ドーム2連戦(1月4、5日)への出場を改めて明言、続けて「木谷さん!きょうはすみませんでした。8月いい試合をするので、よろしくお願いします!」と、リングサイドで観戦していた新日本プロレスとKNOCK OUTの木谷高明オーナーに直訴。これには木谷オーナーも苦笑いしていた。 REBELSとKNOCK OUTによるキックボクシング新時代の幕開けは、熱のある大会となった。この熱を8.18大田区総合体育館大会、そしてそれ以降の大会につなげていくために、どのような展開を見せていくのだろうか。新生KNOCK OUTのテーマに、木谷オーナーは「ストーリーとキャラクター」を、山口元気プロデューサーは「選手の発掘と育成」をそれぞれ掲げている。 原田社長によると、現在募集中の『K.O TRYOUT』には多数の応募が集まっているそう。こちらの展開も期待したい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年06月10日 17時40分
「最悪だ」花田虎上氏、“若貴優勝決定戦”を回顧 今後の和解は「徐々に…」
9日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に、元横綱・若乃花の花田虎上氏が出演。長らく確執が伝えられている、弟で元横綱・貴乃花の花田光司氏との“若貴兄弟優勝決定戦”について語った。 舞台となったのは、1995年九州場所(福岡・福岡国際センター)。両者は「12勝2敗」と共に優勝争いの先頭で千秋楽を迎えたが、虎上氏は武双山(元大関/当時関脇)に、光司氏は武蔵丸(元横綱/当時大関)にそれぞれ敗戦。この結果、どちらも「12勝3敗」と本割では決着がつかず、現在に至るまで史上唯一の例となる兄弟同士の優勝決定戦が実現することとなった(同時に決定戦へ進出した1993年名古屋場所は巴戦で曙の連勝により対戦なし)。 当時の心境について、虎上氏は「うわぁ〜最悪だ」と回顧。また、「あの時は一番大好きな弟が(相手になって)もう嫌ですよ。いつもだったら憎しみ込めて行くのに、この時はもう無理ですよね。プロとして情けないなって」と兄弟同士の対戦に複雑な思いを抱いていたことを明かした。 また、この一番に下手投げで勝利した虎上氏は、優勝パレードのオープンカーに乗り込む前に「優勝賞金1000万円あるから半分こしよう」と光司氏に提案し、「いいよ、いらないよ」と断られていたことも告白。その理由については、「決定戦ってことは優勝だから、お互いが」と説明した。 世紀の一戦の内幕が明かされた今回の放送を受け、ネット上には「やっぱり身内を相手にするのは辛かったのか」、「あの一番は本当にどっちを応援したらいいか分からなかった」、「兄も弟もめちゃくちゃやりにくそうだったよな」といったコメントが寄せられている。虎上氏の言葉に、当時の状況を思い返した人も多かったようだ。 なお、番組内では最近になって光司氏が和解の意向を示唆したことについても質問がされたが、これに対し、虎上氏は「そうですね、徐々に…こう…なんというか…」と苦笑い。また、現在までに光司氏からの連絡は入っていないことも明かしていた。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月10日 17時30分
巨人・丸と日ハム・大田、今季2名が達成の「全球団本塁打」 次に打つのはどの選手?
現在ある12球団すべてから本塁打を打つ記録である「全球団本塁打」。巨人・丸佳浩が古巣広島戦(4月17日)で達成した際には、各メディアによって大きく報じられた。 また、今月9日の日本ハム対阪神戦では、日本ハム・大田泰示もこの好記録を達成。これによって、今シーズンの達成者は1名(阪神・福留孝介)のみの達成となった昨年を早くも超えることとなった。 上記の2名を含め、過去35名が達成している「全球団本塁打」。交流戦導入(2005年)以降32名が達成し、2007年から今シーズンまで実に13年連続で誕生しているこの記録を次に達成するのはいったい誰なのか。今回は記録達成まであと1球団と“リーチ”をかけている5選手を以下に見ていこう。■同一リーグの球団が対象 長野久義(広島):巨人 同一リーグの球団が対象となる選手は、前述した丸の人的補償として巨人から広島へ移籍した長野のみ。ここまで「打率.203・2本塁打・6打点」と苦しむかつての首位打者は、古巣相手に恩返しの一発を放つことはできるだろうか。今シーズンの対巨人戦は残り14試合だ。■他リーグの球団が対象 陽岱鋼 (巨人):日本ハム 今江年晶(楽天):中日 浅村栄斗(楽天):広島 ブランドン・レアード(ロッテ):ヤクルト その他の4名は、いずれも他リーグの球団から交流戦で本塁打を放てば晴れて記録達成となる。ここまでに2ケタ本塁打をクリアしている浅村(14本)、レアード(17本)の両名はチャンス大。また、古巣が対象である陽も、前述の長野と同じく恩返しに期待が持てるところだろう。 なお、対象球団が中日である今江は、9日の試合を以って今シーズンの中日との対戦がすべて終了。リーグ間での移籍が無い限り、記録達成の機会は来シーズンの交流戦に持ち越されることとなっている。 以上が、現在記録達成を射程に捉えている5名の選手たち。果たして、次に“球界制覇”となる一発を放つのはどの選手なのか。今後の打席にも要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月10日 17時00分
【DeNA】“海賊”が“山賊”に勝ち越し!感じられた戦力の底上げ
ベイスターズが地元横浜スタジアムで、ライオンズとの三連戦を、2勝1敗と勝ち越しに成功。交流戦成績を3勝3敗の5割に戻した。金曜日の初戦を“絶対エース”今永昇太で落とし、交流戦3連敗としてしまうと、ファンの間では「今年もダメか…」とのムードが漂っていた。しかし、土曜日に約1か月振りに戦列に復帰してきたベテラン右腕、井納翔一が潮目を変えた。初回に2点を奪われたものの、2回には自らのタイムリーで勢いに乗ると、6回を2失点のクオリティースタートを達成。オリックス戦から元気の無かった打線も、14安打7得点と奮起。結果7-3と快勝した。 日曜日は上茶谷大河が先発。直近の2戦とも好投を見せ、6月1日にはプロ初完投初完封をマークしているドラ1ルーキー。この日はフォアボールが多く、やや安定感に欠けていたが、5回を2失点でまとめて見せた。打線は初回に宮崎敏郎のタイムリーで先制したが、その後チャンスは作るものの、あと一本が出ずイニングは進んで行く展開。2点ビハインドの8回、2アウト満塁の場面で代打楠本泰史がプロ初ホームランとなる、起死回生のグランドスラムが飛び出し6-4で勝利を飾った。 勝利した2試合とも、チームの脇を固めるプレーヤーの活躍が光った。土曜日は久々のスタメンの桑原将志が3打数2安打2打点、セカンドに入った中井大介も4打数3安打の猛打賞を記録するなどとチームに貢献。日曜日もヒーロー楠本はもちろん、途中出場の乙坂智が3打数3安打、セカンドのスタメン出場の石川雄洋も、送りバントに2死四球1安打と活躍し、勝利に献上した。 連勝した試合は6月に入って、打率.074、2安打、1打点と不振を極めるネフタリ・ソトがスタメンから外れた。昨年のホームラン王の不調は誤算だが、その穴を埋める活躍を、リザーバー達が見せてくれた。昨年の交流戦はレギュラーの怪我を埋められず厳しい戦いを強いられたが、今年は戦力の底上げが感じられる。これからの戦いが、俄然楽しみになるような連勝だった。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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