スポーツ
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スポーツ 2019年12月02日 19時58分
ソフトバンク、フロント陣にファン激怒 功労者・川島の背番号剥奪「受け入れられない」、バレンティンへの“忖度”に批判殺到
ソフトバンク・川島慶三への球団フロントの対応が、ネット上のソフトバンクファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、複数メディアが2日に報じたヤクルト・バレンティンの獲得に関する内容。今オフ獲得を狙うバレンティンに対し、ソフトバンクは今シーズンの年俸額である4億4000万円(推定)を上回る金額や複数年契約を用意。近日中にも担当者がバレンティン側と接触し、一気に話をまとめる算段であるという。 一方、ソフトバンクは並行して、ヤクルト時代から背負ってきた背番号「4」もバレンティンに提示。これに伴い、2017年から今シーズンまで同番号を着用していた川島に背番号変更を打診し、川島もこれを承諾したと伝えられている。 今回の一件を受けたソフトバンクファンの反応だが、「キューバ勢が残留するかは不明だし、獲れるなら獲った方がいい」、「どこまで働くかは分からないけど、実力を出してくれれば相当頼りになるはず」、「若手が出てくるまでの繋ぎっていう意味でも獲得には賛成」と、バレンティンの獲得自体には理解を示す声が多数。 一方、バレンティンのために川島の背番号を“剥奪”した点については、「功労者の川島から背番号剥ぎとるなんて球団は何考えてるんだ」、「せっかくFA行使せずに残ってくれたのにこの仕打ちはない」、「本人は受け入れてるかもしれないけど、ファンとしては到底受け入れられない」、「バレンティンはオランダ代表でも4番だし愛着あるんだろうけど、だからといって川島から取り上げるのはどうなの?」といった球団フロントへの批判が噴出している。 「2014年7月にヤクルトからトレードでソフトバンクに入団した川島は、パンチ力と勝負強さを兼ね備えた打撃に加え、ベンチを盛り上げるムードメーカーとしてもチームに貢献している選手。また、今オフは海外FA権を行使せず、『地元九州で現役を終えたい』と“生涯ソフトバンク”を宣言してもいます。長年チームを支えるバイプレーヤーとして人気も根強いだけに、今回の一件には納得していないファンも多いようです」(野球ライター) 2010年オフ、当時所属していた杉内俊哉に「携帯電話会社と同じ。新規に優しく既存に厳しい」と痛烈に皮肉られた上、翌年オフにはFA権を行使され巨人へ移籍されてしまったソフトバンク。あれから8、9年が経過した今でも、球団の体質はあまり変わっていないのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年12月02日 18時05分
DeNA、エース今永も興味! メジャーのトレンド「ドライブラインベースボール」が野球を変える?
今季開幕投手として一年間ベイスターズを引っ張り、自己最多の13勝を挙げたエース今永昇太が、今オフを利用してアメリカ・シアトルにある「ドライブラインベースボール」に視察に行くと、12月1日に横浜市内で行われたトークショーの中で明かした。 「ドライブラインベースボール」とは、野球における適切なフォームを身に付けることに重きを置くトレーニング施設。専属のトレーナーや医師、動作分析のプロフェッショナルが科学的側面からアプローチし、身体中にセンサーを付けてフォームを細部まで分析。適切で安全な指導を行うことが評判となり、メジャーリーガーや学生など年間約500人が利用。タブー視されていた重いボールを使ってのトレーニングなど、今までの常識を打ち破る方法を、専門家の指導の元で行うことで「怪我の確率は下がり、ボールの球速は上がる」と、年々注目度は上がっている。 このオフもベイスターズから、育成から今年支配下を勝ち取り、2年目でイースタンの最多勝と防御率トップの成績を残した中川虎大と、3年目の剛球サイドハンド右腕進藤拓也が派遣され、他にもマリーンズ、ライオンズの若手ピッチャー達が続々同施設に派遣。ホークスは秋季キャンプに測定機材などを逆輸入し、各選手のデータを測定したと報道された。 近年の野球界はトレーニング方法の効率化やなどにより、ピッチャーの球速は年々高速化。反面怪我に対するリスクも上がっていると言われている。ベイスターズに限っても、ルーキーイヤーで活躍したピッチャーが2年目に成績を落とすなど、2年連続で結果を残すことができないケースも見受けられる。 今シーズンキャリアハイの成績を残した今永は「開幕ピッチャーの座を他の選手に渡してはいけない」と、来季に向けての決意を語っていた。最先端のトレーニングを経験し、来年もこの先も怪我なく息の長いエースとしての活躍を期待したい。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年12月02日 18時00分
九州場所“日本人初”の優勝を決めた横綱・白鵬にまたまた賛否両論
今年最後の九州場所(福岡国際センター)は11月24日、横綱・白鵬の4場所ぶり43回目の優勝で幕を閉じた。「新旧交代」、「若手台頭」などの声がかまびすしい中での優勝だけに、白鵬はご機嫌そのもの。千秋楽を待たず14日目に、御嶽海を外掛けでねじ伏せて優勝を決めると、笑顔でこう語った。「令和元年に間に合ってよかった。3月の上腕二頭筋断裂、秋場所の小指の骨折を乗り越えてきた。勝って優勝を決めるのはいいもの。終わってみればね」 ところが、一部からは「汚い相撲のオンパレードだった」という声も聞こえる。何しろ、肘打ちのような張り手、かち上げが15日間のうち、半数以上もあったからだ。 とりわけひどかったのは、12日目の遠藤戦。立ち合いにいきなり右から顎を目がけて強烈な肘打ち。さらに左、右とボクシングのフックのような張り手を連発し、KO寸前に陥ったところを難なくはたき込んだ。ケンカまがいの攻撃で膝から土俵に落ちた遠藤は、鼻から激しく出血していた。 優勝を決めた直後、NHKのインタビューの中で、この品格のない相撲について問われた白鵬は、澄まし顔でこう答えてみせた。「今場所、テッポウがいつもより多かったので。そのへんが利いたのかな。私は、テッポウは手の四股だと思っていますから」 確かにルール違反ではないが、白鵬は2年前にも横綱審議会委員から「肘打ちは見たくない」と厳しく注意を受けている。この直後は自粛していたものの、最近、また肘打ちをやり始めた。まったく懲りていない白鵬に、ある親方は次のように警告を発する。「どんなに汚い手を使っても勝てばいい、というのが白鵬の信条ですからね。逆に、それだけ余裕がなくなってきているとも言えます。けど、ヤラれた力士はちゃんと覚えていますからね。いずれ、何かの折に、このお返しをするんじゃないですか。例えば、引退して親方となったときの理事選などで。白鵬の理事長誕生、厳しいんじゃないかな」 奢れる平家は久しからず。
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スポーツ 2019年12月02日 17時33分
オリックス、“ヨシノブ世代”山﨑颯一郎と育成契約
オリックスは今オフに戦力外通告した山﨑颯一郎投手と、改めて育成契約を締結したことを発表した。背番号は「135」。 颯一郎は2016年にドラフト6位で敦賀気比高校からドラフト6位で入団。同じ年に高卒で入団した山本由伸、榊原翼とは同級生となる。 190cmという恵まれた体格から投げる150キロ近くのストレートと、角度のあるカーブが特徴。キャンプでは、同じく長身のピッチャーだった高山郁夫コーチと、カーブを得意としていた小松聖コーチが付きっきりで、颯一郎の指導をしていた。昨年オフには、コロンビアで開催されたWBSC U-23ワールドカップでは日本代表として出場し好投した。 プロ入り後、一軍登録は一度もないものの、女性ファンを対象にした今年の“オリメン総選挙”では、7位にランクイン。キャンプでもサインや写真を求める長蛇の列ができるなど、一軍マウンドを踏んでいない選手としては、異例の人気を誇っている。 11月24日に京セラドーム大阪で行われた『Bsファンフェスタ2019』では、乃木坂46の白石麻衣をモチーフにした女装を披露し、ファンを喜ばせた。 「次は颯一郎ですね」 今年榊原の活躍を見た由伸は同期の名前を出して期待した。ここの代の絆は深い。颯一郎は今年8月に右肘内側側副靱帯再建術、いわゆるトミー・ジョン手術を行ったため、現在は復帰に向けてリハビリに励んでいる。支配下の座を再び勝ち取って、さらに強い颯一郎を見せてもらいたい。(どら増田 / 写真・垪和さえ)
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スポーツ 2019年12月02日 17時00分
西武、主力2選手の流出対策に「根本から考えて」ファンから厳しい声 過去25年で18名、FA流出が止まらないワケは
今シーズンパ・リーグ2連覇を達成し、来シーズンは3連覇を狙う西武。その西武が投手・増田達至、野手・金子侑司の両名に対し、複数年契約の提示を検討していることを複数メディアが報じた。 報道によると、順調なら来シーズン中に国内フリーエージェント(FA)権を取得する見込みの増田、金子侑に対し、球団側は3年契約、あるいは4年契約の提示を検討しているとのこと。今シーズンの年俸は増田が1億円、金子侑が5700万円(ともに推定)と伝えられているが、こちらについても大幅に増額される見込みであるという。 チームの守護神を務める増田は、今シーズン「65登板・4勝1敗7ホールド30セーブ・防御率1.81」といった成績を残しブルペン陣をけん引。一方、外野手の金子侑も「133試合・.251・3本・33打点・41盗塁」をマークし、3年ぶり2度目の盗塁王を獲得するなど結果を残している。両名とも投打の主力選手なだけに、球団側がFA流出を阻止しようと複数年契約を提示することはおかしな話ではない。 ただ、ネット上の西武ファンからは期待の声以上に、「複数年で引き留めに動いてくれてありがたいけど、肝心の2人が受けてくれるか心配」、「浅村とか炭谷みたいに『1年1年が勝負』、『甘えを持ってやりたくない』とかいった理由で断られそう」、「もし断られたら来オフの残留は絶望的かも」などと、過去の所属選手の経緯を踏まえて不安視する声が多数挙がっている。 「過去に西武からFA宣言した選手を見ると、今オフの秋山翔吾、昨オフの浅村栄斗(現楽天)、炭谷銀仁朗(現巨人)など、宣言する前年に球団から提示された複数年契約を拒否しているケースは少なくありません。増田、金子が複数年を受けるかどうかはまだ分かりませんが、もし来オフのFA宣言を考えているならば、複数年を固辞して単年契約となることは大いに想定されます」(野球ライター) FA制度が導入された1993年オフから昨オフまでに12球団最多の18名が流出し、今オフの秋山次第ではその数が19名とさらに増加する西武。交通の便が悪く通勤に時間をとられる本拠地の立地や、12球団中8位(平均3237万円/2019年シーズン)と決して手厚いとはいえない年俸などが負の連鎖をもたらす原因とみる向きも強いことから、一部ファンの間では「複数年提示に文句はないけど、『なぜ複数年を断る選手が多いのか』っていう根本的な問題も考えろよ」、「選手が『残りたい』と思ってくれるような環境作りの方が大事」といった声も見受けられるが…。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年12月02日 11時50分
ロッテD1位・佐々木朗希と仮契約!「好きなお菓子はパイの実」
千葉ロッテは11月30日、大船渡市内のホテルでドラフト1巡目に指名した大船渡高校の佐々木朗希投手と仮契約を締結した。契約金は1億円プラス出来高、年俸1600万円(金額は推定)、背番号は「17」。 ドラフト会議では、北海道日本ハム、東北楽天、埼玉西武との4球団競合の末、井口資仁監督が引き当て、井口監督のグッズが発売されたり、ドラフト会議の裏側を密着したYouTube公式チャンネルの動画の再生回数は37万回を突破。仮契約の瞬間も動画として公開されており、僅か5時間で1万回を超えている。 担当スカウトの「将来170キロを投げられるピッチャーになって欲しい」という願いから背番号「17」を言い渡された佐々木は、「ヤバかったですね」と仮契約を終えた時、緊張していたことを明らかにしていたが、会見に臨んだ際には安堵の表情を浮かべており、「まだ実感は湧かないんですけど、これからプロという厳しい世界に入りますが、上を目指して日々頑張っていきたいです。チームとしては日本一を目指したいですし、個人としては沢村賞を目指していきたい」と語ると、背番号「17」については「偉大な先輩方が付けられた番号ですし、期待を込めていただいた番号なので、その番号に見合った選手になれるように頑張りたいです」と話した。 色紙には「経験」の2文字を書いた佐々木。「いろいろな経験を積んでいきたい」という気持ちから書いたという。 好きなロッテのお菓子は?との問いに「パイの実です」と応えた佐々木だが、球団は特製の「ササキの実」を用意され、本人からは思わず笑みがこぼれていた。期待の163キロ右腕がいよいよプロ生活を歩み始めた。(どら増田)
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スポーツ 2019年12月02日 11時44分
巨人、前中日・デニー友利氏の招聘に動くワケ 落合氏や松坂とも関わる獲得のメリットとは
「組織革命」と言えそうだ。フリーエージョント市場で敗北した巨人が前中日・国際渉外担当のデニー友利氏(友利結)を招聘しようとしているという。一部報道によれば、「交渉中」とのことだが、友利氏獲得の狙いは「近年、中日入りしてきた優良外国人選手の獲得ルート」の奪取だけではない。変化球の多い日本人投手に適応できるスラッガー、制球力の高いピッチャーなど見極める友利氏の眼力に期待しているのはもちろんだが、彼を含めた“有力グループ”を味方に付けたいようだ。 「2011年オフもオファーを出しましたと聞いています。友利氏を含めたそのグループは、今も球界全体に強い影響力を持っています」(ベテラン記者) 当時の巨人が声を掛けたのは、森繁和氏だという。落合博満氏が中日指揮官を退くことが決まり、投手コーチ、ヘッドコーチなどその右腕だった森氏も一緒に中日を退いた。森氏が巨人スタッフになることを辞退した理由は分からない。しかし、友利氏は森氏が切り開いたとされるドミニカ共和国など、中南米エリアのパイプを継承し、さらに自身がマイナーリーグに挑戦した経緯もあって、米スポーツエージェント会社にも詳しいという。 「優良外国人選手の獲得ルートを構築したい巨人にとって、うってつけの人物です。友利氏が巨人スタッフとなれば、森氏も後方支援してくれるはず」(前出・同) “落合氏との距離感”も変わってくるだろう。落合氏は中日のゼネラルマネージャー職を退いた今日も、白井文吾オーナーなどから個別の相談を受けることもある。その信頼関係からして巨人に味方することはないだろうが、敵対することもしないはずだ。 「松坂大輔も友利氏のことを兄のように慕っています」(スポーツ紙記者) 友利氏を得ることによって、巨人はグラウンド外の大物とも良好な関係を築くことができるわけだ。 「メルセデスのように、これからは『外国人選手も育てていく』と聞いていましたが。育てるだけでは戦えないと判断し、今オフはヘラルド・パーラのような実績十分なメジャーリーガーも獲得したのでしょう。将来性のある若い外国人選手は現スタッフが見つけているので、友利氏には一軍戦力として活躍できる外国人選手の発掘を要請することになると思います。友利氏はベイスターズの投手コーチも経験しているので、中日、DeNAの内部にも詳しいはず」(プロ野球解説者) 石井琢郎新コーチには、広島、ヤクルトのことを…。対戦チームの情報を収集できる体制は整いつつある。友利氏が先発不足の弱点を埋めてくれたら、FA補強の失敗も帳消しということか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年12月01日 11時00分
元日本ハム・新庄氏、現役復帰は実現する? 2度戻ってきた選手も、プロ野球引退後の復帰劇
11月12日に現役復帰を表明し、プロ野球ファンを中心に大きな話題を集めた元プロ野球選手の新庄剛志氏(元日本ハム他)。来年のトライアウトに照準を合わせ、現在は自身のインスタやユーチューブチャンネルで頻繁にトレーニング姿を公開している。 しかし47歳という年齢や、引退から13年が経過していることもあり、ネット上では「ここから現役に復帰するのはいくらなんでも無理だろ」、「人気は今でもある選手だけど、実力となるとなあ」、「そもそも本気で現役復帰する気があるのか?」といったネガティブな声も根強い。 ただ、過去の球史を振り返ってみると、引退を撤回して現役復帰を果たした選手は少なからず存在する。例えば、1996年から2005年にかけて近鉄・巨人で活躍したローズは、巨人退団後の2006年に37歳で現役を引退するも、翌2007年にオリックスで現役復帰。2度目の引退となった2009年までの3年間で104本塁打をマークし、2008年には118打点でパ・リーグ打点王にも輝くなど活躍した。 ちなみに、ローズは二度目の引退から約6年後の2015年5月に、BCリーグ・富山で2度目の現役復帰。41試合に出場し「.315・5本・37打点」をマークするなど46歳とは思えないような往年の打撃を披露したが、翌年以降は来日せず現在は事実上の引退状態となっている。 阪神の前身・大阪タイガースの黎明期を支え、“初代ミスタータイガース”とも称される藤村富美男は、選手兼任監督だった1956年に40歳で引退。翌1957年は専任監督となるも、そのまた翌年の1958年に現役復帰した。 しかし、首位打者を1回、本塁打王を3回、打点王を5回獲得した藤村はこの時既に42歳。同年は24試合で「.115・0本・1打点」と寄る年波には勝てず、結局この年限りで再び引退を決断している。 通算533犠打の世界記録を保持し“バントの神様”と呼ばれた巨人・川相昌弘は、当時の世界記録(512犠打)を塗り替えた2003年に39歳で現役引退を表明。翌年からは巨人でコーチに転身する予定だった。 しかし、同年オフに巨人の監督が原辰徳から堀内恒夫へと交代したことにより、川相の人事も不透明な状況に。このことが影響したのか、川相は引退を撤回して巨人を退団し、入団テストを経た上で中日に入団。正式に引退する2006年までの3シーズンで計200試合に出場し、2004、06年にはセ・リーグ優勝を経験してもいる。 こうした先人たちと、同じ道をたどろうとしている新庄氏。ただ、以上の3名を含め復帰事例の多くは1年前後のブランクにとどまっており、NPBではないBCリーグに復帰したローズでもブランクは約6年。現時点で13年、トライアウトを受ける来年には14年ぶりのプレーとなる新庄氏が、それを乗り越えてNPBに復帰できるかどうかは全くの未知数だ。 ただ、新庄氏は2006年に34歳の若さで引退したため、ブランクを入れてもトライアウトの時点で48歳。もちろん現役復帰は疑問視される年齢ではあるが、まだ50歳には到達していない。投手と野手という違いはあるが、球界では元中日・山本昌氏が50歳まで現役を務めたケースもあるため、「もしかしたらやってくれるのではないか?」という期待も少なくない。 2006年に引退した際の所属球団である日本ハムからの申請により、11月27日にどの球団とも契約できる自由契約選手としてNPBに公示された新庄氏。果たして、今後獲得に名乗りを挙げる球団は現れるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年12月01日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「栗栖正伸」復帰後に覚醒した恐怖の“イス大王”
デビュー以来ずっと前座でくすぶったまま引退した栗栖正伸だが、FMWで復帰すると希代の悪役として覚醒。大仁田厚の敵役として猛威を振るい、さらに古巣の新日本プロレスでは、正規軍相手に名勝負を繰り広げるのだから人生は何が起こるか分からない。※ ※ ※ FMWというと電流爆破などド派手な過激デスマッチばかりで語られがちだが、大仁田厚が「おもちゃ箱をひっくり返したような」と称した草創期も、なかなか味わい深かった。 素人丸出しの女子選手や肩書だけの格闘家、謎の怪奇派レスラーなど、うさん臭い連中も多く、当時のプロレスファンやメディアからの評価は、一度引退している大仁田当人も含めてガラクタ同然であった。 しかし、マニアックなプロレスファンたちは、正統派一色のメジャー団体やスポーツライクなUWFでは飽き足らず、冷やかし半分、まるで見世物小屋へ行くような心持ちで、妖しさに満ちた初期FMWの会場へと足を運んだ。 そんなファンたちのどこか下世話な好奇心に応えるように、FMW側も男女合同興行や異種格闘技でのデスマッチ、格闘家によるバトルロイヤルやタッグリーグ戦など、次々と業界初の試みを展開していった。 また、大仁田自身が堂々と「自分は落ちこぼれで弱い」と言い放ったのも、強さの追求が当然とされてきたプロレス界においては画期的なことであった。 1989年10月、愛知県露橋スポーツセンターでの旗揚げ戦では、大仁田はメインで青柳政司に蹴りまくられてのTKO負け。その試合後には「ファンのみなさん、プロレスを汚してごめんなさい」と涙のマイクパフォーマンスを行っていて、これが後年の大仁田劇場へとつながっていく。 ところが、こうした大仁田の“弱さ”はファンの同情心をくすぐり、それと同時に敵対する相手を実績以上に強大な存在へと格上げすることにもなった。 青柳に続いてライバルとなった栗栖正伸も、そんな一人と言えようか。 相手を半殺しにするまでイスでぶん殴る試合ぶりから、付いたあだ名は“イス大王”。’90年1月7日に開催された「第1回総合格闘技オープントーナメント」(後楽園ホール)なる大会でも、柔道家や空手家、テコンドー、キックの選手らが参加する中、やはり栗栖は相手をイスでバンバン殴りまくって優勝している。「栗栖に言わせると、まともにプロレスができない相手ばかりだったから、イスで殴るしか試合のつくりようがなかったということですが、ともかく、それが栗栖の代名詞となっていきました」(プロレスライター) ’72年に新日本プロレスでデビューした栗栖は、ジャパンプロレスとともに全日本プロレスへ移籍した後、’88年に引退。これは実際のところ、全日からの厄介払いであった。それが復帰したFMWで覚醒したのは、やはり弱い大仁田のおかげとも言えそうだが、一方で栗栖が本来の持ち味をようやく発揮できたとする見方もある。「初の海外遠征となったメキシコではルード(悪役)として大活躍し、関係者からも『客を怒らせるツボを知っている』『狂気じみた本物のルード』などの高評価を得ています」(同)★死力を尽くした橋本戦で男泣き だが、当時の日本においては“悪役の所属選手”という概念自体がなく、また外国人の大型ヒールがたくさんいた時代に、小柄な栗栖では見栄えがしないとの判断もあっただろう。その才能を披露する舞台には恵まれなかった。 そうして新日、全日においては不遇なレスラー生活をすごした栗栖だが、FMWでの活躍によって古巣の新日から改めて声を掛けられる。 そして栗栖は、後藤達俊やヒロ斎藤、スーパー・ストロング・マシンらのユニットであるブロンド・アウトローズの客分として、アニマル浜口らとともに参戦することとなる。しかし、’90年6月の復帰初戦、両国国技館で待っていたのは満場の観客からの「帰れ!」コールだった。「当時の新日ファンにはインディーなど認めないという意識があり、大仁田相手にキャラ変更しただけの前座レスラーが、主役級の扱いを受けることへの反発は相当に強かった」(同) しかし、栗栖はそんな一種の偏見にもめげず、正規軍相手にイスを振るい続け、ヒール道を貫く姿勢は徐々に新日ファンの心境を変化させていく。 同年8月、後楽園ホールでの橋本真也とのシングル戦。敗れた栗栖は右脚ふくらはぎの筋肉断絶、勝った橋本も左手甲を骨折と、互いに重傷を負う壮絶な喧嘩マッチとなったが、その試合中から栗栖への声援が飛び交い始める。 当時25歳の有望株である橋本を相手に、真っ向勝負を挑む栗栖への最大級の賛辞。試合後、敗者へ向けて万雷の拍手が送られると、さすがの栗栖もこれには男泣きするばかりだった。栗栖正伸***************************************PROFILE●1946年11月15日生まれ。鹿児島県肝属郡出身。身長175㎝、体重100㎏。得意技/イス攻撃、栗栖スペシャル。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年11月30日 17時30分
「悔しさを忘れずに」DeNA・石田、フル回転した選手会長の来季への誓い
「今シーズンも大きな声援を頂き、ありがとうございました。今シーズンは2位という結果に終わってしまいましたが、選手一同悔しさを忘れず、来シーズンはリーグ優勝、そして日本一になるために、日々精進して参りたいと思います」。ファンフェスティバルで、選手会長として今シーズン奮闘した石田健大がファンに贈った言葉。ファンからは「頼んだよ!」などの激励と共に、「石田!一年間お疲れさま。ありがとう」と、労いの言葉も飛んでいた。それほど今シーズンの石田は獅子奮迅の活躍を見せた。 怪我のため5月1日に一軍に合流してきた石田は、23試合登板で防御率1.82と手薄だった中継ぎとしての役割を立派に務め上げると、オールスター後にはスターターに転向。7月20日から8月24日の暑い最中、綺麗なマウンドで3勝、防御率2.76と見事なピッチングを披露した。更にその5日後には、チーム事情から再び中継ぎに配置転換。9月にはオープナーも経験すると、チーム史上初となったホーム横浜スタジアムでのクライマックスシリーズの初戦では、先発投手に指名され、味方のリードを守ってバトンを渡す好投。一人で何役もこなしチームを牽引した。 ファンフェスティバルでのトークショーで、石田は自ら「大車輪でしたね」と振り返り、「中継ぎとして1か月半経って先発になった。ちょうど中継ぎの身体の作り方が分かった頃だったので、ちょっとしんどかった」と、正直に告白し、様々な起用には「監督には何も言えないので“ハイッ”と言った。来年はちょくちょく文句も言いながらやりたい」と、ユーモアを交えながら来季を見据えた。法政大学の先輩でもあるリリーバーの三島一輝も「石田じゃなかったらこのポジションはできない。野球選手として能力が高いから結果が出せる。スゴい」と絶賛していたが、それはファンもチームメイトも同じ思いだろう。 今シーズンは投手陣の故障者、不調が目立ってしまった。その穴をチームとして埋めて行った結果、念願の2位でフィニッシュできた。その中でも貢献度が高かった石田は、来年もチーム状況によってフレキシブルな起用も考えられる。高いポテンシャルと悔しさを武器に、来年も左腕は与えられたポジションで輝き続ける。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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