スポーツ
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スポーツ 2020年06月09日 19時50分
阪神元コーチ、首脳陣に「中継ぎのローテーション」を提言 セオリーとは異なる戦略に「斬新だな」反響相次ぐ
元阪神で野球解説者の中西清起氏が、8日放送の『ガチ虎!』(ABCラジオ)に生出演。今シーズンの阪神について言及した。 2004~2015年にかけ、阪神で一軍、二軍投手コーチを歴任した中西氏。今回生出演した番組では、今シーズンの阪神投手陣について分析した。 新型コロナウイルスの影響で約3カ月遅れで開幕する予定の今シーズンは、日程消化のため毎週6連戦、場合によっては9連戦が続く過密日程が組まれるとみられている。当然、阪神もその影響を受けることになるが、中西氏は「先発は6人いれば、6連戦だろうが9連戦だろうが中6日で登板していくと思うので(影響は)そうでもないと思う」と先発陣は対応できるのではと推測した。 一方、中継ぎについては継投パターンを固定すると、能見篤史(41歳)、藤川球児(39歳)といったベテランが疲弊してしまうと危惧。この不安を解消するため、「エドワーズ、守屋(功輝)、小川(一平)あたりを交えて対戦相手・点差によって継投策を変える、(いわゆる)ローテーションのような形」を取り入れることが必要と分析した。 番組内で中西氏は阪神投手陣のキーマンとして、先発・高橋遥人がコンディション不良で開幕一軍が絶望となったことを受け、急きょ中継ぎから先発に配置転換された岩貞祐太の名を挙げている。岩貞を挙げた理由について、中西氏は「高橋がコンディション不良なので、左の先発は(外国人枠の兼ね合いがある)ガルシアを除くと岩貞だけになる。左の先発はローテに2人は欲しいところなので、そういう意味で岩貞はポイントになると思う」と説明した。 ただ、中西氏はその岩貞を含めても、安定して7回まで投げられる先発は西勇輝、青柳晃洋の2名のみではないかと指摘。これを踏まえ、「中継ぎのローテーションをうまく使っていかないといけないと思う。休ませる時は先発のように、試合前に(ベンチ入りメンバーから)外して帰らせるとかそういう形で(選手を)使っていくようにしないと(いけない)」と再度中継ぎ運用の重要性を説いていた。 今回の放送を受け、ネット上には「勝ちパターンは2~3人で固定するのが一般的な運用だから、固定せずに流動的に使うって考えは斬新だな」、「能見、藤川はベテランだけど実績は十分だから、登板数がかさまないようにケアしてあげれば一年間離脱せずに投げてくれるはず」、「中継ぎが大事って言ってる割にキーマンは先発の岩貞なのか、まあ岩貞が安定して投げれば回り回って中継ぎの負担も減るだろうけど」、「ガルシアが外国人枠の兼ね合いで二軍に落ちる時もあるだろうから、岩貞がローテを務められるかどうかはかなり重要になるのでは」、「シーズン序盤は先発が短いイニングで降りたら中継ぎが助けて、終盤は先発が長いイニング投げて中継ぎを休ませるのが理想形だな」といった反応が多数寄せられている。 今シーズンは交流戦、オールスターゲームが中止となった影響で、その前後に数日間設けられていた休みも削られることが濃厚とみられている。そのため、中継ぎを酷使し過ぎると後々取り返しがつかなくなることも予想されるが、阪神首脳陣はうまく中継ぎを運用することはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月09日 18時30分
ロッテ大敗も鳥谷敬のヒットに光!「徐々に形ができている」
プロ野球練習試合▼9日 ZOZOマリンスタジアム(無観客試合)千葉ロッテ 5-11 中日 ロッテがZOZOマリンスタジアムに中日を迎え、練習試合3連戦の初戦を行った。 ロッテ先発の二木康太は2回、京田陽太に2ランを浴び先制を許してしまう。ロッテは3回裏、中日の先発、柳裕也を捕まえて逆転に成功するが、4回、ビシエドに一発を浴びてしまい二木はこの回でマウンドを降りる。 4回を59球、被安打2、失点3、無四球、8奪三振と、ホームラン以外はヒットを打たれなかった二木は「ボールは前回より良かったんですが、ホームラン2本で3点取られているので、やっぱりホームランを打たれるような甘い球をなくしていかないといけないと思います。状態は上がってきているので開幕までさらに上げていければと思います」とコメントした。 4回には井上晴哉が勝ち越しソロホームラン。「打ったのはストレートです。しっかりとらえることができました。開幕まで残り試合も少なくなってきましたし、一打席一打席を大事にしてベストな状態で開幕できるようにしたいですね」と、開幕まで好調をキープすることを誓っている。 試合は終盤にリリーフ陣が踏ん張れず11失点を喫し、逆転負け。ただ最終回には鳥谷敬がレフト前に運ぶヒットを記録した。 鳥谷は「打ったのはツーシーム系ですかね。打席に立たせていただいている中で徐々に修正をしながら、いろいろと感じながら徐々に形ができているかなと思います。とりあえず自分に求められている役割を自分に与えられた場面で、しっかりとできるように準備をしていくだけです」とコメントした。 大敗を喫してしまったが、チームにとって鳥谷のヒットは光明と言ってもいいだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月09日 18時00分
平成最後の怪物 清宮幸太郎、吉田輝星に「大ブレーク」の予兆
「令和」の怪物こと千葉ロッテの佐々木朗希(18)がシート打撃に登場し、160キロをマークしたのは、5月26日だった。同日、各球団とも、全体練習を再開させている。「この日、昨夏の甲子園で話題になったヤクルトの奥川恭伸もブルペン入りしました。変化球を交えた実戦さながらの投球練習を見ていると、投げたくて投げたくて、ウズウズしていたのが分かりました」(スポーツ紙記者) こうした情報を聞いていると、佐々木、奥川の実戦デビューもそう遠くないようだ。しかし、大ブレークの予感を漂わせていたのは、彼ら“令和組”ではなく、“平成最後の怪物たち”だ。「北海道日本ハムもチーム練習を再開させました。初日から清宮幸太郎(21)が一軍に合流しています」(球界関係者) 清宮といえば、昨年10月に右肘にメスを入れ、今春キャンプでは大きく出遅れていた。3月上旬、そのリハビリ明けと同時にいったん一軍に合流したが、「開幕戦が近づいてきたからレギュラー優先」とのことで二軍落ちしていた。「投内連携、シートノック、フリー打撃など“休憩ナシ”の練習が約4時間も続きましたが、心配された体力不足はまったく見られず、むしろ、楽しそうに見えました」(同) 3月の一軍合流時はそうでもなかったが、同日の清宮は「胸部が厚くなった。臀部も」と、体が大きくなった印象を受けた。リハビリ期間中も相当、バットを振り込んでいたのだろう。もともと、打球の滞空時間か長いほうだったが、さらに延びた。また、バットの芯で捉えた鋭い打球が逆方向にも弾き返されていたことも印象に残った。 プロ野球界には、「体が大きくなったとき、その選手は成長し活躍する」という定説が存在する。その定説からすれば、今季は清宮にとって飛躍の年になるのではないか。「同じことが言えるのが、吉田輝星(19)です。もともと下半身がドッシリしたタイプでしたが、さらにお尻が大きくなりました。プロ1年目のオフ、かなりの走り込みをしたんだと思います」(同) 吉田は昨季、二軍戦での白星より先に一軍でプロ初勝利を挙げたが、1勝3敗、防御率12・27に終わった。その悔しさが危機感につながった。「清宮はけがが多く、ハードな練習をすると必ずどこかを痛めていました。練習に耐えられる身体が、やっとできてきたんでしょう」(ベテラン記者) プロの洗礼、厳しさを知った平成男たちが、日本中を覆う閉塞感を吹き飛ばしてくれそうだ。
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スポーツ 2020年06月09日 17時45分
ソフトB・和田、工藤監督からの“金言”を明かすも思わぬ注目? 「ストレス溜めこんでるのか」監督の変貌ぶりに驚きの声
元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが8日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、ソフトバンク・和田毅がゲスト出演。現在チームの指揮を執る工藤公康監督について言及した。 本動画で和田は、田中アナが自身の公式インスタグラム・インスタストーリーで募集したファンからの質問に回答。その中で「過去の監督たちの印象に残っている言葉や体験したことなどはありますか?」という質問を受け、2018年にあった工藤監督とのやりとりや印象について語った。 2018年の春季キャンプ中に左肩痛を発症し、結果的に同年は一軍未登板に終わった和田。この時期には投手出身の工藤監督にいろいろと相談に乗ってもらっていたといい、定期的に経過報告をする際にも「肩をしっかり治してまた戻ってきてほしいから、絶対に焦るなよ」と声をかけてもらっていたという。 同年が3年契約の最終年だった和田は、工藤監督の気遣いを受けてより申し訳なさが増したといい、工藤監督にもしばしば「力になれずに本当に申し訳ないです」と謝罪したとのこと。ただ、工藤監督は「そんなことはいいから。まずはしっかり治して、治ったら力を貸してくれ」と和田を責めることはなく、その後2019年6月に和田が一軍マウンドに戻ってきた時は自分のことのように喜んでくれたという。 工藤監督は自身に限らず全選手に寄り添ってくれる監督だが、「(特定の)選手に色目を使うことなく、チームが勝つために(最良の)決断をしている」と、全てはソフトバンクを勝利に導くための行動だという和田。ただ、勝利への重圧からか、「自分が入団した2016年は工藤監督はそこまで(白髪は)多くなかった印象だけど、2019年ごろから『(工藤監督の)白髪増えたな…』と感じている」とも語っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「工藤監督も現役時代に左肩の故障に苦しんでるから、和田の心境をある程度理解してたのかな」、「復帰を焦ってたら別の箇所を痛める危険もあったし、気長に待ってあげた工藤監督の考えは正解だと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「確かにテレビ越しに見ても白髪や顔のしわが増えてる印象だったけど、選手が分かるほど老け込んでるのか」、「リーグ優勝も日本一ももたらしてるのに、一部からずっと叩かれてるからストレス溜めこんでるのかな」などと工藤監督の変貌ぶりに驚く声も複数見受けられた。 これまでダイエー・ソフトバンク(2003-2011,2016-)、オリオールズ(2012-2013/メジャー登板なし)、カブス(2014-2015)でプレーしている39歳の和田と、監督としてソフトバンク(2015-)で指揮を執っている57歳の工藤監督。両者は2016年から共にソフトバンクに所属し、この間にリーグ優勝1回、日本一3回を経験している。 「残した実績を見れば十分に名監督といえる工藤監督ですが、毎シーズン投打に怪我人が続出することや打線の組み方などを理由に『選手層が厚いから勝てているだけ』、『別の監督ならもっと優勝できているだろう』といった批判も少なからず受けています。結果を残しているのにファンから正当な評価を受けられないという点も、ストレスの一因となっている可能性はあるのではないでしょうか」(野球ライター) 3年ぶりのリーグ優勝、そして4年連続日本一と、今シーズンも高い目標を設定しているソフトバンク。開幕ローテ入りが濃厚とみられている和田は、重圧の中指揮を執る工藤監督を自身の投球で手助けすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年06月09日 17時30分
DDTの“ジョーカー”勝俣瞬馬、タイトル奪取ならずも評価高まる
DDTプロレスリングの『WRESTLE PETER PAN 2020【DAY1】』が6日、動画配信サービスWRESTLE UNIVERSで配信され、DDT UNIVERSAL選手権試合が、王者の佐々木大輔、挑戦者の木高イサミ(BASARA)、勝俣瞬馬によるトリプルスレットマッチで行われた。 試合は、リング内外にラダー、テーブル、イス、一斗缶、大型バケツ、竹刀、レゴなどが設置され、場外カウント、ロープエスケープ、反則カウントは無しのルールで行われ、佐々木とイサミのバチバチの竹刀合戦で開戦。佐々木からさんざんこき下ろされていた勝俣も大奮闘して、三者が入り乱れて、一進一退の攻防が続いた。20分過ぎ、勝俣は佐々木をイス盛りの上へのペディグリー、さらに佐々木の体の上にイスを置いて、ムーンサルト・フットスタンプを炸裂させて追い込んだが、イサミがカット。その後、急所攻撃で勝俣の動きを止めた佐々木が佐々木式ウラカンラナで丸め込んで、3カウントを奪取し、24分を超える大乱戦を制した。 試合後、イサミが「今日の負けは認めます。佐々木さん、次はシングルじゃねぇか?」とアピールするも、佐々木は「疲れたから、10年後」と回答。イサミは「せめて五輪イヤー、来年会いましょう!」と期日を指定して、リングを降りると、佐々木は「次の挑戦者はオレが決めさせてもらう。高梨将弘だ!」と骨折により欠場中の高梨を逆指名して退場。 バックステージで佐々木は「もうイヤだ。ハードコアなんか2度とやりたくない。プロレスもしばらくやりたくない。家に帰りたい」と疲労困ぱいの様子。イサミのアピールに関しては、「満足した。オレのプロレス人生に悔いない。10年後にしろ。来年まで家から出ない」と話した。高梨に関しては、「休んでるのか?じゃあアイツの家でやる。アジア代表として指名してやった。このベルト、本来の形、ユニバーサルに戻す。アイツが戻るんなら、オレも復帰する。オレの緊急事態宣言は終わっちゃいねぇ。外に出たくない。(高梨は)足の1本、2本折れててもできんだろ?プロだろ?」と話し、あくまでも高梨とのタイトル戦にこだわっていた。だが、高梨は3月に左足の腓骨と脛骨(けいこつ)を骨折し、復帰のメドがまだ立ってないだけに、佐々木の希望が通るかどうかは流動的だ。 イサミは「ベルトには興味ある。佐々木、勝俣という人間に興味出てきた。ハードコアでもいいし、レスリングを堪能したい。DDTだけじゃなく、プロレスに飢えてる。本当の意味でプロレスがしたい。お客さんの前に出た時に、すごい自分になってやりたい。(佐々木と)前回やったのは4、5年前。五輪イヤーの来年には(シングルで)実現したい。それまで何回か当たるかもしれないし、DDTなりBASARAなり見てほしい」とコメント。 この試合でさらに評価を高めた勝俣は「佐々木に指名もらった時から、自分の1パーセントを信じて、この闘いに挑んだ。イサミさんが入ってきたら、0.5パーセントになったのかもしれない。血だらけだけど、こんなボコボコにされても生きてる。まだ終わらない、覚えとけ!」と雪辱を誓った。勝俣は映画『ジョーカー』を彷彿とさせるペイントをしてから、吹っ切れたのかレスラーとして急成長中。セミファイナルのタイトルマッチを張っても異論がない選手になった。これはDDTにとっても大きなことである。 今回は敗れてしまったが、次にチャンスが訪れた時、DDTの“ジョーカー”が天下を獲る可能性は高いだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月09日 12時10分
デモ呼び掛けの大坂なおみ、ネットの批判に反論で称賛も疑問の声? タイミングに指摘も
プロテニスプレイヤーの大坂なおみが、自身の政治的発言に対する批判に反論し、称賛を集めている。 きっかけとなったのは、アメリカで黒人男性が白人警察官に暴行され死亡した事件への抗議として、7日に行われた大阪市でのデモ。このデモは約1000人が参加したといい、アメリカ総領事館前などで「差別を許さない」と人種差別の根絶を訴えていた。 大坂がこのデモについて、ツイッターで参加を呼び掛けたことが話題に。しかし、一部から挙がった「アスリートは政治に関与すべきではない」という批判に対し、ツイッター上で「this is a human rights issue.(これは人権問題です)」「what gives you more right to speak than me?(なぜ私よりもあなたの方がこの問題について『話す権利』があるんですか?)」などと反論。大坂の支持者からはこの対応に、称賛の声が上がっていた。 しかし、一方では疑問の声も挙がっているという。 「デモの呼び掛けについては、『アスリートは政治に関与すべきではない』という批判よりも、新型コロナウイルスの第二波が心配される現状でデモを呼び掛けたことについての疑問の声の方がより多く上がっています。関西地方では、夏の甲子園大会まで中止になるほどの対策が取られているにも関わらず、多くの人の参加が予想されるデモに、さらに大坂が参加を呼び掛けたことについて、『このタイミングが適切だったのか?』という指摘が上がっているようです。 また、この危険性を指摘する声について、大坂は8日にツイッターユーザーに反論する形で、『I’m not holding people hostage and forcing them to go.(私は人々を人質にしたわけじゃないし、行くことを強制してない)』と反論し、その後このツイートを削除。さらに、夫が黒人という女性から寄せられた『日本は黒人差別がないのに差別されているとして黒人を利用することは迷惑』という声に対しても、『I’m so glad my mom isn’t like you.(私の母があなたと違ってよかった)』と指摘し、これも削除しています。ネットからはこの削除について、『間違ってること指摘されると怒るのか?』『コロナ禍でやることを問題視する声は徹底してスルーしてる』という声も集まっています」(芸能ライター) とは言え、日本ではなかなか問題意識の広がらない人権問題について投げ掛けた大坂。多くの日本人にとって、人権問題を考えるきっかけとなったようだ。記事内の引用について大坂なおみの公式ツイッターより https://twitter.com/naomiosaka
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スポーツ 2020年06月09日 11時35分
日本ハム・栗山監督、清宮に「ワクワクしなくなっちゃった」? 辛らつに突き放すも、他球団が警戒する“予兆”に密かに期待か
「懐かしい!」。高校野球ファンにとって、思い出深い対決が横浜スタジアムで再現された。横浜DeNAベイスターズと北海道日本ハムファイターズの練習試合が行われ(6月7日)、清宮幸太郎(早実卒)が“因縁のライバル”櫻井周斗(日大三卒)と対峙した。 両者は2016年の秋季東京都大会決勝戦で対戦している。清宮はすでに全国区のスターとなっていたが、櫻井の曲がり幅の大きいスライダーに翻弄され、5打席連続三振を喫した。清宮にすれば、リベンジの思いもあったはずだが、結果はセンターフライ。同試合を終えた時点での清宮の打撃成績だが、6戦12打数1安打。栗山英樹監督は、 「何なんだろうね、幸太郎のワクワクしなくなっちゃった感じは…。なんか、打球がさみしい」 と、容赦なく言い放った。 野村、万波など他の若手選手たちは結果を出しつつある。開幕一軍も厳しそうだが、他球団はそうは見ていなかった。“爆発”寸前、今季の要注意選手の一人だという。 「清宮の調子が良い時は、内野手が一歩も動けないほど速い、ライナー性の打球が放たれます。それから、もう一つ。外野フライですよ。彼の飛球は滞空時間が長い。これはホームランアーティスト独特のもの」(ライバル球団スコアラー) その飛球の滞空時間が「さらに長くなった」というのだ。 「ヒットが出ない理由? ちょっとしたタイミングのズレ。実戦の中で修正できるでしょう。ただ、彼は不器用な選手だから、時間が掛かるかもしれないが」(前出・同) そう言われてみると、思い当たる点もある。高校時代の難敵・櫻井を仕留め切れなかったセンターフライだ。櫻井は打球が上がった瞬間、センター後方を振り返り、その行方を見入っていた。そのセンターを守っていた梶谷はバックスクリーンの3メートル手前で足を止めていたが、捕球と同時に安堵するように息を吐いていた。 「2、3週間前まで右肘の故障でリハビリをやってたんですよ。このまま実戦を積んでいけば、本塁打も増えていく」(前出・同) 栗山監督はあえて厳しい言い方をしているようだ。チーム関係者によれば、試合前に清宮を呼び出し、喝を入れるようなお説教を毎日のように繰り返しているという。 「栗山監督は周囲が反対しても、二軍ではなく、一軍帯同で清宮を育てたいと思っています。でも、ヒット、ホームランという結果を出せない以上、一軍帯同はエコ贔屓となり、チームを乱すだけ。そういうジレンマもあって、清宮には厳しく接しているようです」(関係者) もっとも、一塁に主砲・中田翔がいる。その中田が余裕をカマしているところを見ると、「清宮はまだライバルではない」と見下しているのだろう。清宮が覚醒するかどうか、その時期が近づいてきたかどうかは中田を見ていれば分かりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月09日 11時00分
オリックス、おうち観戦企画『自宅応援団』プロジェクトを発表
オリックス・バファローズは19日のパ・リーグ公式戦開幕戦に先駆け、自宅から熱い声援を送るバファローズ自宅応援団を募集すると発表した。 本企画は、新型コロナウイルス感染症の影響により球場で直接声援を送ることのできないバファローズファンからの声援を、メッセージペーパーや横断幕としてスタンドに掲出し、チームへ届けるための特別企画。球団ではかねてから、おうち観戦プロジェクトを遂行しており、ファン参加型の企画を発表していたが、今回は京セラドーム大阪をファンの「声援」で埋め尽くす。 球団は「選手の好きな色を用いた選手横断幕やファンの皆様からのメッセージでデザインされたチームを鼓舞する横断幕、そしてファンの皆様からお寄せいただいたメッセージペーパーでスタンドを埋め尽くし、2020年シーズンの開幕ダッシュを後押ししましょう」とファンに呼び掛けた。 この企画の参加者には「バファローズ自宅応援団グッズ」を自宅に届けることにより、「グッズを飾って、着用して、あなたの応援スタイルでバファローズに熱いご声援をよろしくお願いいたします!」と楽しいおうち観戦スタイルを提案している。山岡泰輔が横断幕の横に立ったが、この横断幕が巨大で、普段ならアツイ応援が繰り広げられるライト外野下段席などに掲示されることで、無観客のスタンドを彩る狙いもある。 現在、練習試合が行われている京セラドームでは、レフト上段席に「STRONG-OSAKA」の文字が手作業で貼られており、開幕時にはさらにスタンドが華やかになりそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月09日 07時00分
チーム主砲がまさかの離脱、その後永久追放に! 球界を揺るがしたシーズン中の逮捕劇、近鉄はその後“怪我の功名”も?
6月19日の開幕に向け、同月2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。その最中の同月3日に判明した巨人の坂本勇人、大城卓三の新型コロナウイルス感染は、多くのプロ野球ファンに衝撃をもたらした。 坂本、大城共に「感染・回復からかなりの時間が経過しているとみられ、周囲に感染させるリスクは低いと思われる」と専門家から判断を受け、その後のPCR検査では陰性だったため開幕再延期などの大事には至らなかったこの一件。今から約30年前のこの時期には、この件の衝撃を上回るほどの出来事が起こっている。 1988年6月7日、日本球界に激震が走った。1984年から近鉄でプレーしていた当時34歳の助っ人打者・デービスが、厚生省近畿地区麻薬取締官事務所神戸分室に大麻取締法違反で逮捕されたからだ。 当時の報道によると、同日午前8時半ごろ10人の取締官がデービスの自宅に踏み込むと、末端価格で約70万円分の大麻樹脂と大麻吸引のためのパイプ3本が見つかったため大麻所持の疑いでの逮捕に至ったとのこと。一方、デービスは取り調べに対し「友人から傷に効く薬と言われた。大麻とは知らなかった」と否認はしたが、詳細は語らず球団の通訳や弁護士を呼ぶよう要求し続けていたという。 デービスは1984年から1987年の4シーズンで計110本塁打をマークした強打者で、1988年シーズンもそれまでに「42試合・.303・7本・22打点・46安打」といった成績を残していたバリバリの主力打者。当時はまだネットがそこまで発達していない時代だったが、デービス逮捕の一報は新聞やテレビなどを通じてプロ野球ファンの間に瞬時に駆け巡ったといわれている。 もちろん、当時近鉄の指揮を執っていた仰木彬監督のショック・怒りも大きかったようで、同日に行われた対ロッテ戦の後にはデービス関連の質問をぶつける報道陣に終始声を荒げていたという。 プロ野球史上初となる現役選手の現行犯逮捕を重く見た近鉄側は、逮捕から一夜明けた同月8日にデービスの解雇を決定した。さらに、同月27日にデービスが「解雇により社会的制裁を受けている」として神戸地検から起訴猶予処分を受け釈放されると、球団は翌28日にデービスを日本球界でのプレーが不可能となる「不適格選手」に指定。実質的な永久追放処分を受けたデービスは母国アメリカに帰国し、そのまま現役を引退した。 デービスの失態で近鉄が大ダメージを受けたというこの一件だが、実は近鉄側にも落ち度があったのではといわれている。1972年から1982年にかけてMLBやマイナーでプレーしたデービスは、1985年にMLBの複数選手が絡んだ麻薬売買事件が取りざたされた際に疑惑のある選手の1人として名が挙げられていたが、近鉄は既に主力として活躍していたこともあり詳細を調べていなかった。そのため、当時しっかりと調査を行っていれば、この一件を未然に防ぐことができたのではとの見方はある。 なお、予期せぬ事態で主砲を失った近鉄はデービスを不適格選手としたのと同日に、中日の二軍でくすぶっていたブライアントを金銭トレードで獲得。すると、このブライアントが1995年まで8年間在籍して「773試合・.261・259本・641打点・778安打」といった数字を残し、本塁打王3回(1989,1993-1994)、打点王1回(1993)、リーグMVP1回(1989)とタイルも複数獲得。苦肉の策で獲得した代役助っ人が、前任助っ人を大きく上回る活躍を見せるという“怪我の功名”につながっている。 球界では1993年の江夏豊(元広島他)、2016年の清原和博(元巨人他)といったOBが薬物絡みで逮捕された事例はあるが、現役選手が薬物で逮捕された事例は現在までデービスのみ。当時大きな衝撃を与えた前代未聞の逮捕劇は、その後のブライアントの活躍も含め今もファンの間で語り継がれている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月09日 06時30分
DDT遠藤哲哉「田中将斗を倒したオレは強いぞ!」KO-D王座奪還!
DDTプロレスリングの『WRESTLE PETER PAN 2020【DAY2】』が7日、ABEMA、WRESTLE UNIVESSEで中継された。 メインイベントでは、DDTの象徴であるKO-D無差別級チャンピオン田中将斗(ZERO1)が、次期挑戦「剣」保持者である遠藤哲哉の挑戦を受けた。本来ならこの日は、埼玉・さいたまスーパーアリーナメインアリーナでこの防衛戦が行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されたため、無観客による対戦となった。 遠藤は昨年12月28日、東京・後楽園ホール大会での『D王 GRAND PRIX 2020』決勝戦で田中に敗れて以来、6か月ぶりの再戦にこぎ着けた。“2度目の正直”を公言していた遠藤は、序盤からエルボー、ラリアットを繰り出し、果敢に攻め立てたが、グラウンドでは田中が圧倒する。しかし、遠藤は場外で立て掛けたテーブルに田中を乗せて攻撃を仕掛けようとするも、これは田中が阻止して、逆にデッドリードライブでテーブルの上に投げられ、テーブルは真っ二つに。遠藤は足を傷めた。ここから田中は足攻めを徹底し、ジャーマン、エルボーと畳み掛けるが、これを凌いだ遠藤はパッケージ式のカナディアン・デストロイヤーからシューティングスター・プレス2連発を繰り出して、3カウントを奪取。自身、11か月ぶり2度目の無差別級王座戴冠に成功するとともに、DDTでは負けなしだった田中に土を付けている。 潔く負けを認めた田中は、自らベルトを遠藤に手渡し、両者はガッチリ握手。退場する田中に対して、遠藤は「田中さん!アンタは自分の団体でもないのに、ベルトの価値を高めるって言ってくれた。アンタが言ってくれたように、さいたまスーパーアリーナが開催できるまで、オレは防衛し続ける。その時、立場が違うけど、オレがあなたの対角に立てるよう楽しみにしてる」と投げ掛け、立場を変えての再会マッチ実現を口にした。そして、遠藤は「誰でもいい。今このベルトに挑戦しようというヤツいたら出てこい。次の挑戦者だけじゃなく、全員に言っとく。田中将斗を倒したオレは強いぞ。このベルトに挑戦するヤツら、それを頭に入れて来い!」とアピール。 バックステージで、遠藤は「燃え尽きた。今日のタイトル戦終わったら、すべてから解放されると思ったけど、そんなことなかった。2冠だぞ。田中さんを倒した。やっぱ田中さんは負けてなお強し。今のオレは強いぞ。覚悟もって挑戦してこい。中村(圭吾)でも、岡谷(英樹)でもいい。練習生のデビュー戦で受けてもいい。今のオレに挑戦したいヤツがいたら、どんな手段使ってでも挑戦してこい。(フィニッシュは)意地。前回の『D王』で田中さんにキックアウトされたから、2発いかなきゃ、終わらせられないって。プロレスラーとしての本能。2発に賭けた。それで負けたなら本望。今日の2発はそういうこと」とかなりシンドイ試合を振り返った。王座から陥落した田中は「半年くらい持ってたベルトがなくなるのはちょっとさびしい。でも、次のさいたまスーパーアリーナまで、ベルト持ってて、ボクを迎えるって言ってたから、その時まで待とう。半年以上、田中が来ることで、リーグ戦、DDTが変わったと思えるように闘ったつもり。団体は違うけど、また挑戦できる日を楽しみにしてる。(敗因は?)今日は彼の方が強かった。100パーセントの田中将斗で行ったので。(ベルトの価値を上げた?)ボクはそういうつもりで上がってるんであって、決めるのはお客さん。上げたという自信はあるけど、見てくれた人が判断してくれれば」と遠藤との再会を楽しみにしているようだった。 DDTは興行再開に向けて動き出しており、次のタイトルマッチは、ファンの前で行われることになりそうだ。(どら増田)
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新監督はつらいよ アニキ阪神、ヨシノブ巨人に「短期政権」噴出ベンチ裏(2)
2016年07月07日 16時00分
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新監督はつらいよ アニキ阪神、ヨシノブ巨人に「短期政権」噴出ベンチ裏(1)
2016年07月06日 16時00分
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友成那智 メジャーリーグ侍「007」 今季不調の原因を徹底検証「青木宣親」
2016年07月05日 16時00分
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プロレス解体新書 ROUND8 〈北尾光司“笑撃”デビュー〉 話題性のみを求めたが故の結末
2016年07月04日 16時00分
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福原愛「W苦悩」 リオ五輪“暗雲”と結婚目前台湾選手との収入格差
2016年07月03日 16時00分
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新日本G1に3度優勝の天山が選出されず怒り心頭!
2016年07月03日 12時00分
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友成那智 メジャーリーグ侍「007」 42歳で進化した絶好調「イチロー」
2016年07月02日 16時00分
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最多安打記録を塗り替えられたメジャーリーグが東京五輪参戦へ
2016年07月01日 16時00分
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イチロー代表監督で臨む2020年東京五輪「侍ジャパン」
2016年06月30日 16時00分