スポーツ
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スポーツ 2020年06月06日 17時00分
打球が東京ドームのスピーカーに直撃! 上回ったのは球史で1人だけ? “近鉄史上最強助っ人”が放った170メートル弾
6月19日の開幕へ向け、同月2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で行われている試合では、複数の選手が本塁打を放つなど順調な調整ぶりをアピールしている。 現地の歓声やネット上などに寄せられるファンの反応が、最も多いプレーの1つである本塁打。今から30年前のこの時期には、球場のファンが歓声を上げるどころか、呆然としてしまった一発が生まれた試合がある。 1990年6月6日、東京ドームで行われた近鉄対日本ハムの一戦。4回表、同戦に「3番・指名打者」で先発出場していた近鉄・ブライアントが、日本ハム・角盈男が投じた4球目を強振。打球はセンター方向に向かって一直線に飛んで行った。 すると、この打球が東京ドームの天井に吊り下げられていたスピーカーに直撃。その後打球は右翼付近へ落下したが、“外野のフェア地域に設けられた懸垂物に当たった場合はホームラン”という球場特別ルールにより本塁打と認定された。 プロ野球の試合で本塁打が出た際は推定飛距離もあわせて伝えられるのが一般的だが、ブライアントが放ったこの打球の推定飛距離はなんと170メートル。ブライアントは在籍8年間で本塁打王を3度獲得し、今でも“球団史上最強助っ人”の1人に数えられるほどの強打者だったが、その本人も試合後には「まさか当たるとは思わなかった」と驚いていたという。 プロ野球における本塁打の平均推定飛距離は110メートル中盤前後といわれており、推定130メートル付近からは“特大アーチ”と表現されることが多い。これらを踏まえるとブライアントの170メートル弾は他の追随を許さない“超特大アーチ”にもみえるが、実はプロ野球の歴史の中ではブライアントと同等以上の推定飛距離をマークした選手が2名のみだが存在する。 ブライアントと同じ推定170メートル弾を放ったのが、戦後の球界で強打者として名をはせた東急(現日本ハム)・大下弘。大下はまだプロ野球が1リーグ時代だった1949年8月18日、円山球場で行われた東急対大映戦で場外への推定170メートル弾を記録。日本人打者が放った推定飛距離としては歴代1位といわれている。 ブライアント、大下すら超える180メートル弾を記録したのが、2000年代初頭の西武で絶対的4番として君臨したカブレラ。カブレラは2005年6月3日、インボイスSEIBUドーム(現メットライフドーム)で行われた西武対横浜(現DeNA)戦で放った打球が左翼上方の屋根の鉄骨部分に直撃。当時の伊東勤監督(現中日一軍ヘッドコーチ)も「もう野球じゃないね」とあ然とした一発で、現在でも打球が直撃した部分には記念の幕が掲げられている。 開幕が当初予定された3月20日から約3カ月延期された影響で、今シーズンのプロ野球は通常の143試合ではなく120試合で行われる予定。試合が減った分本塁打の数も減少することが予想されるが、果たして今回取り上げた3名と肩を並べるようなアーチは生まれるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月06日 07時00分
既に2度当てられた選手も! 恐れられていた事態が現実に? プロ野球練習試合で死球禍が勃発したワケ
6月19日の開幕に向け、同月2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。試合の多くはテレビやネットで生中継されており、開幕を待ちわびる多くのファンが熱心に観戦している。 練習試合で飛び出た選手のプレーを受け、ネット上には連日多くの反応が寄せられている。その多くは本塁打やタイムリー、奪三振といったプレーに対する反応だが、中には「練習試合での死球がちょっと多すぎないか?」、「こんな状態で開幕して大丈夫なんだろうか」といった死球への反応も少なくない。 2日から5日まで22試合が行われている練習試合の内訳を見ると、ここまでの試合で計17個の死球が記録されている。1試合平均で見ると「0.77個」となるが、これは昨シーズンのリーグ全体の1試合平均である「0.37個」に比べ2倍以上も多い数字となっている。 球団別に見ると、ここまで死球を与えていないチームは巨人だけで、その他のチームは相手チームに1~3個死球を与えている。また、選手別に見るとDeNA・平田真吾が全投手で唯一2個の死球(3日楽天戦、5日日本ハム戦)を出している一方、楽天・藤田一也が全打者の中でただ1人2回(3日DeNA戦、5日ロッテ戦)死球を受けている。 死球が続出する中で、当てられた打者が負傷交代や欠場を強いられたケースも複数起こっている。さらに、2日のソフトバンク対オリックスの試合では、ソフトバンク・松田宣浩の頭部に死球を当てたオリックス・鈴木優が危険球で退場処分を受けるというまさかの出来事もあった。 以上のように死球禍が続いている練習試合だが、その背景には投手の調整不足が関係しているとみられている。新型コロナウイルスの影響で2カ月ほど外出自粛期間が続いたことにより、各球団の選手は長らく自宅での調整を強いられた。ただ、自宅に広めの部屋があれば1人でも素振りなどのトレーニングができる打者に比べ、自宅に特別な設備やスタッフなどがいない限りキャッチボールやブルペンでの投げ込みなどができない投手は状態の落ち込みが激しいのではとの見方は強い。 実際、これまでの各種報道を見ると、「キャンプで一番最初に対外試合で投げる感覚と似ている」と語ったDeNA・今永昇太など複数の投手が状態を不安視している。また、開幕ローテ確実と言われた阪神・高橋遥人が、自粛期間による調整の遅れにより一転して開幕絶望となったこともファンに衝撃を与えた。投手が置かれた厳しい状況が、死球続出の要因となっている可能性は決して低くはないだろう。 6月19日の開幕が発表された5月25日時点で「調整期間をもう少し設けないと試合で死球や怪我が続出する」と危惧する声は一部あったが、その危惧が現実のものとなっている現状。練習試合は今後6月16日まで全49試合が予定されているが、この間に1人でも多くの投手が調子を戻してくれることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月05日 18時45分
元中日・岩瀬氏「誰も助けてくれない」 抑え転向で感じた重圧を告白 落合監督の異例の方針にも苦労していた?
元中日で野球解説者の岩瀬仁紀氏が、4日放送の『ドラゴンズステーション』(東海ラジオ)に生出演。2004年から2011年にかけて共に戦った元中日監督・落合博満氏や、自身が長年務めた抑えについて言及した。 番組内で岩瀬氏は、5年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした2004年の中日をテーマにトークを展開。その中で同年が就任初年度だった落合氏や、当時プロ6年目の29歳だった自身が同年から転向した抑えについて語った。 落合氏は当時、就任会見で「現有戦力を10%底上げすれば優勝できる」と宣言し、春季キャンプ初日からいきなり紅白戦を組むなど話題を呼んだ。キャンプ初日の紅白戦には自身も驚いたという岩瀬氏は、「(紅白戦は)だいたい(キャンプ初日から)2週間ぐらい後なんですけど、それが2週間前倒しになったのでまあ大変でしたよ」と調整面の苦労を明かした。 落合氏の異例の方針のかいもあり、同年の中日は「79勝56敗3分・勝率.585」といった成績を残し落合氏の言葉通りにセ・リーグを制覇。岩瀬氏は「その(結果の)インパクトが強すぎて、それ以降落合監督が何を言っても信頼できた」と、有言実行の優勝を実現させたことで落合氏への尊敬の念が高まったという。 落合氏の就任1年目となった2004年の春季キャンプ開始前日、岩瀬氏は落合氏の指示によりそれまで務めていたセットアッパーから抑えに転向している。岩瀬氏は「自分の部屋に来た落合監督から直接『お前は抑えだ』と言われた」という。 監督直々の言葉を受けやる気満々で転向を受け入れたという岩瀬氏だが、実際に抑えをやってみるとセットアッパーの時とは感じる重圧が全く違ったと明かす。岩瀬氏は「『誰も助けてくれない』という感覚が強かった。セットアッパーの時はピンチになったら英二さん(落合英二/現韓国・サムスン二軍監督)が助けてくれたりとかはありましたけど、9回の抑えっていうのはその人間で(試合が)終わらないといけないので」と当時の重圧を明かした。 一般的には中堅と言われる29歳で過酷な抑えに転向しながらも、その後44歳で引退するまでにプロ野球記録となる407セーブを挙げた岩瀬氏。「もっと前から抑えをやっていたら何セーブ挙げていたのか」と言われることも多いというが、「実際に(2004年以前から抑えを)やっていたらできていなかったかもしれない」とも語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「キャンプの紅白戦懐かしいなあ、当時は調整失敗する選手が続出すると思ってた」、「就任時に優勝宣言して本当に優勝したら、そりゃ選手も『この人は凄い監督だ』ってなるだろうな」、「岩瀬は毎試合そこまで強い悲壮感を胸にマウンドに上がってたのか」、「岩瀬は抑え転向前からセットアッパーとして活躍してたけど、確かにこの経験が無ければ潰れてたかも」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に中日(1999-2018,2019)一筋で活躍した45歳の岩瀬氏と、監督時代に中日(2004-2011)を率いた66歳の落合氏。両者は2004~2011年にかけて共に中日に所属し、同期間内にリーグ優勝を4回、日本一を1回経験している。 「落合氏が岩瀬氏を抑えに転向させた背景には、当時のチーム事情が関係しています。2003年までチームの抑えはギャラードや大塚晶則といった面々が務めていましたが、同年途中にギャラードが横浜へ移籍し、大塚もシーズンオフにボスティングでメジャーに移籍。また、両名の退団を受けた補強もなかったため、落合氏はセットアッパーとして場数を踏んでいた岩瀬に白羽の矢を立てています」(野球ライター) セーブ記録保持者ということもあり抑えとしてのイメージが強い岩瀬氏だが、抑え転向以前からセットアッパーとして計294試合に登板するなどフル回転している。こうした経験があったからこそ落合氏は岩瀬氏に抑えを託し、託された岩瀬氏も期待に応えることができたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月05日 18時00分
角界の名門『井筒部屋』後継者候補が“3人”もいたのに消滅の悲劇…
先ごろ、井筒3兄弟の長男で元十両・鶴嶺山の福薗好政さんが、去る3月28日に急性心不全で亡くなっていたことが明らかになった。60歳だった。葬儀、告別式はすでに近親者で行っている。 鶴嶺山は“もろ差しの名人”といわれ、技能賞を史上最多の10回、金星も10個獲得している先々代井筒親方(元関脇・鶴ケ嶺)の長男だった。「先々代は、鶴嶺山を『オレの後継者』と公言し、中学卒業と同時に自分の部屋に入門させた。でも、後を追って入門した次男の逆鉾、三男の寺尾が関脇まで駆け上り、人気力士になったのと対照的に、十両に上がるのがやっとでした。末弟の寺尾が新十両のとき、付け人としてマワシを締める手伝いをしていました。その心中たるや、察するに余りありますね。引退後は両国でちゃんこ店を開き、亡くなる前日も店に立っていたそうです」(担当記者) この鶴嶺山の挫折が、井筒部屋の“悲劇”の始まりだった。結局、名門・井筒部屋は次男の逆鉾が継承。横綱・鶴竜を育てたものの、生来のわがままな性格が災いし、部屋はすっかり衰微。去年9月、逆鉾がすい臓がんにより58歳で亡くなったときには、力士3人、床山1人という、見る影もない小部屋になり果てていた。 筋論から言えば、残された力士たちを引き取り、本家に当たる「井筒」を継承するのは、すでに分家し、錣山部屋を興している三男・寺尾(錣山親方)の役目だった。しかし、錣山親方は3年前に一門に反旗を翻して元貴乃花親方のもとに走り、元貴乃花親方が相撲協会を退職後は二所ノ関一門に合流している。つまり、“派閥”が違うため、次兄の遺志を継ぐことができなかったのだ。鶴竜らは先々代井筒の弟子で、3兄弟とは兄弟弟子にあたる元大関・霧島の陸奥親方が引き取ったが、ついに名門井筒部屋は、息子3人もいながら消滅してしまった。「現在、井筒の名跡は、4月17日に引退した元関脇・豊ノ島が襲名しています」(協会関係者) 相撲部屋も、有為転変である。
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スポーツ 2020年06月05日 16時00分
コロナで苦境のバドミントン界、チーム経営破綻でフクヒロペアが移籍発表
バドミントン女子日本代表の福島由紀・廣田彩花ペアが4日、オンライン記者会見を開き、これまで所属していたアメリカンベイプ岐阜から、岐阜市を拠点とする丸杉Bluvicに移籍したことを発表した。 「フクヒロ」の愛称で親しまれる福島・廣田ペアは、現在、女子ダブルス世界ランキング2位の実力を持つ。前所属先が経営破綻し、給与も支払われない状態が続いている中、30年に渡って男女のバドミントンチームを運営する丸杉が岐阜県、岐阜県バドミントン協会などの要請を受ける形で、ペアの引き取りを決めた。会見にはその株式会社丸杉の杉山忠国社長と、ラグビーの山田章仁選手も出席した。 >>全ての画像を見る<< 福島選手は「東京オリンピックが延期になり、モチベーションを維持することに悩んだりしたりもしたのですが、丸杉への入社をいいチャンスと捉えて、これからも頑張っていきたい。ここから東京オリンピックのメダルを獲得できるよう再スタートしたい」と冒頭に意気込みを述べ、廣田選手も「福島先輩とわたしは岐阜に来て2年。岐阜に来た当初から、岐阜県バドミントン協会にお世話になって来ました。東京オリンピックまで約1年。来年開催されるか不安もあるのですが、丸杉という新しい環境の中で、メダル獲得を目標にこれから頑張っていきたいと思います」と心境を語った。 東京オリンピック延期については、「延期が発表された時は予想していたところもあったんですが、一年後というのがモチベーションの維持が難しいなと思いました。開催がわからないけど、開催されたら楽しんで二人でコートに立ちたい」と福島。廣田も「今年の夏に向けてやって来ていたので残念に思いました。でも、プラスに受け止めようって、準備期間があるって思って今取り組んでいます。二人の目標は金メダル。二人で楽しんでいるみなさんにプレーを見てもらいたい」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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スポーツ 2020年06月05日 13時15分
マエケン、本田圭佑に“偽アカウント”と疑われる? 「本物です!」スター選手同士のSNSのやり取りに反響
5日にツイッター上で展開されたツインズ・前田健太とサッカー・本田圭佑のやりとりが、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 同日、本田は自身のツイッターアカウントで、CEOを務める会社が手掛ける定額制の音声サービス『NowVoice』に、前田が新たに参加したと報告。同時に、「まだお話したことはないんですけど前田さんが子供の頃にサッカーしてたと聞いて勝手に親近感が湧きました」と投稿した。 本田の投稿を受けた前田は、自身の公式ツイッターアカウントで「初めまして。よろしくお願い致します。野球の前はサッカーをしていました!」と挨拶のリプライを送った。すると、本田は「初めまして!最初オフィシャルのマークついてないんで、偽物かと思いました。なんでついてないんですか?」とリプライを返した。 ツイッターでは運営公式が本物と認め、世間から関心を集める企業・著名人アカウントには『認証バッジ』と呼ばれる青色のマークが表示されるが、前田のアカウントには現在(5日正午)まで表示されていない。これを理由に本田から“偽アカウント”と疑われた前田は、「本物です!Twitterは今年の2月から始めたのでついてないのかもしれません」、「早くついてほしいのですが。。」と嘆いていた。 一連のやりとりを受け、ネット上には「前田が本田に偽アカウントって思われてて草」、「自分も最初本物かどうか疑ってたから本田の気持ちは分かる(笑)」、「認証バッジって表示されるスピードに結構個人差あるイメージ」、「前田みたいに名が通ってる選手は偽アカウント作られがちだから大変だよね」といった反応が多数寄せられている。 「SNS上で芸能人の名をかたる偽アカウントは後を絶ちませんが、プロ野球の有名選手も例外ではありません。例えば、2015年1月にはソフトバンク・柳田悠岐を装った偽アカウントがツイッター上に存在することを受け、球団公式ツイッターが『偽物は無視ということで』とファンに注意喚起。また、19年4月にはロッテ・藤原恭太が自身の偽アカウントがインスタグラム上にあふれかえっていたことを受け、球団と話し合いの上自身の公式インスタグラムを開設したということもありました」(野球ライター) 本田とのやりとりの中で、前田は「公式マークつけてほしい。とツイートしてみます」と表明している。果たして前田の願いはツイッター運営に届くのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について本田圭佑の公式ツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/kskgroup2017前田健太の公式ツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/maeken1988ソフトバンクホークスの公式ツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/HAWKS_official
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スポーツ 2020年06月05日 11時55分
広島・佐々岡監督、打つ手の全てが裏目に? 「勝負事なので勝ったほうがいい」投打の不振に思わず本音を吐露
阪神に完封負け(6月4日)。新型コロナウイルス禍による“中断”であまり目立っていないが、V奪回を狙う広島東洋カープは、これで“対外試合12連敗”となった(2引分け挟む)。改めて調べてみたら、3月7日の埼玉西武戦からは勝っていない。「ペナントレース本番前の勝敗は関係ない」という声も出ていたが、佐々岡真司監督は“正直”である。 「勝負事なので勝った方がいいが、その中で試すこともある」 試合後に出た言葉だ。広島ナインも勝っていないことを意識しているのが分かった。試合前、円陣を組み、喝を入れていたのだ。 「試合内容も良くない。連打が出ないのは仕方ないとしても、機動力を絡ませるなど広島らしい攻撃が見られませんでした。エラーが多いのも気になる」(プロ野球解説者) そのエラーが、佐々岡監督の失意とも言えそうだ。 佐々岡監督は2日続けて、先発三塁でアレハンドロ・メヒアを起用している。そのメヒアのミスが失点に直結した(記録上は安打)。守備難のメヒアを三塁で使い続ける理由を問われ、佐々岡監督は「オプションを増やすため」と答えていたが、こんな調子ではペナントレース本番では使えないだろう。 「前日の3日、そのメヒアが2ランアーチを放ちました。当初、今季の正三塁手と予想されていたのが、新外国人選手のホセ・ピレラでした。ピレラと打撃面で期待できるメヒアの両方をスタメンで起用するため、『三塁メヒア、左翼ピレラ』がテストされたんです。メヒア個人は三塁でレギュラーを狙っていますが、守備に関しては首脳陣の評価は決して高くありません」(前出・同) ピレラは「二塁、三塁も守れる」という触れ込みだったが、外野手で登録されている。長野、野間、高橋大、新人・宇草らの外野手たちの打撃が好調ならば、「三塁・ピレラ」で何も問題はないのだが、長野たちの調子が上がってこないため、佐々岡監督は「三塁メヒア、左翼ピレラ」をテストし始めたのだ。 「外野は堂林も試合で使い始めました。12連敗を喫した4日、堂林は外野フェンスに当たったクッションボールの処理を誤り、内野への返球でも暴投を出したり…」(スポーツ紙記者) 結果論だが、佐々岡監督の打つ手の全てが裏目に出てしまったようだ。 投手陣も打ち込まれる場面が見られた。昨季、広島は開幕序盤に大きく負け越し、その後、いったんはチームを建て直したが、交流戦で再び負け越した。そのまま、浮上のきっかけを掴めず、シーズンを終えてしまった。新型ウイルス禍がなければ、今ごろは交流戦を戦っていた。ということは、ちょうどこの時期にチームが低迷し始めたわけだ。 「連敗した時にチームに喝を入れたり、あえてイジラレ役に徹して雰囲気を変えてくれるリーダーが今の広島にはいないんです」(前出・プロ野球解説者) 佐々岡監督が開幕直前になって守備位置を変え、控え選手たちも使い始めたのは「新リーダー」を探すためだったかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月05日 11時00分
ロッテ田村龍弘が腰痛で離脱!福田秀平に一発、チームは快勝!
プロ野球練習試合▼4日 ZOZOマリンスタジアム(無観客試合)千葉ロッテ 9-3 北海道日本ハム 千葉ロッテの田村龍弘捕手は4日、浦安市内の病院での診断の結果、急性腰痛症と診断されたと球団が発表した。田村は3日、アップ中に腰に違和感を覚えていたという。5日からファームの本拠地ロッテ浦和球場にてリハビリを行うとのこと。 2試合連続で引き分けに終わったこのカード。この日はロッテが後攻となり、練習試合が行われた。ロッテの先発は西野勇士。西野は初回、野村佑希に2ランを浴びるが、3回を43球、被安打3、失点2の内容でマウンドを降りた。西野は「思っていたよりは、バランス良く投げることができたかなと思います。前回登板した紅白戦より全然良くなっているので、僕自身は正直ホッとしています。まだまだ状態は上げて行かないといけないと思っていますが、順調に上がってきている感じです。開幕までの時間は短いですけど、この感じでいけば良い形でシーズンに入っていけるんじゃないかなと思っています」とコメント。 2番手の岩下大輝、3番手の中村稔弥はそれぞれ2回無失点の好投。岩下が「ストライク先行のピッチングが出来て良かったです。スピードがまだ出ていないかなと思うので、上げれるところはしっかり上げてシーズンに入りたいと思います」と語れば、中村も「ストレートは紅白戦で投げた時よりいい感じで投げる事が出来ました。状態としては良い感じで来ていると思いますが、変化球の精度がまだまだだと思うのでそこをしっかり、一つ一つ課題を埋めていきたいと思います」と前向きなコメントを残している。 打線は13安打9得点の大爆発。6回には福岡ソフトバンクからFAで移籍した福田秀平に同点ソロホームランが飛び出し、福田は「打ったのはフォークですね。この打席は逆方向に良いバッティングが出来たんじゃないかと思います」と手応えを感じたようだ。 このカードを1勝2分けで終えたロッテは、明日から東北楽天をZOZOマリンに迎えて3連戦を行う。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月04日 18時30分
DeNA・倉本のファールボールが同僚に直撃! 「申し訳ないけど笑った」無観客試合ならではの珍事に反響
横浜スタジアムで3日に行われたDeNA対楽天の一戦。この試合中にあったあるシーンが、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 話題となったのは、同戦3回裏無死の場面。打席に入っていたDeNA・倉本寿彦が、楽天・涌井秀章が投じた4球目を強振。一塁方向へのファールとなった打球は、本来は客席として使用されている一塁グラウンド上の座席に設置されたDeNA控え選手のベンチへ飛んでいった。 すると、この打球はベンチ前に設置された防球ネットに当たって軌道を変え、ベンチ内に座っていた同僚・桑原将志に直撃。桑原は臀部をさすりながら悶絶して苦笑いを浮かべ、周囲の他選手からの笑いに包まれていた。 同戦はCS放送『TBSチャンネル2』で生中継されていたが、今回のシーンを受けた実況は「ネットがありますけど、ネットの隙間からボールが入ってきたんですかね?」と込み上げる笑いを抑えながら理由を推測。中継で解説を務めたチームOBの佐伯貴弘氏も、「桑原選手はこういうところで、何かちょっと話題を提供してくれますよね」と笑い交じりに語っていた。 今回のシーンを受け、ネット上には「桑原には申し訳ないけど笑った」、「ちょっとヒヤリとしたけど、みんな笑ってるから大丈夫なのかな?」、「倉本も打った瞬間『ヤバい!』って思ってたりして」、「桑原もまさかチームメイトから狙撃されるとは思わなかっただろ」、「普通なら座らない位置でネットもあったのに当たるって、桑原は持ってるのか持っていないのか(笑)」といった反応が多数寄せられている。 「同戦でDeNA控え選手のベンチが設置された場所は、『セブンイレブン エキサイティングシート』という名称で販売されている観客席。本来なら試合中に選手が座ることはない座席ですが、2日から始まった練習試合では通常のベンチ内で人が密集することを防ぐため、特例的に控え選手のみが座るベンチとして使用されています。この点を考えると、今回の一件は無観客試合ならではのハプニングといえるでしょうね」(野球ライター) なお、打球が直撃した桑原は7回の守備から途中出場し、9回にはタイムリーツーベースを放ちチーム唯一の打点を挙げるなど活躍している。試合後に怪我の発表などもされていないことから大事には至らなかったと思われるが、同戦はいろいろな意味で“大当たり”の一日になったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月04日 18時00分
2020年ポストシーズンの主役となる田中将大と大谷翔平
“マー君”と“二刀流”に、追い風が吹き始めた――。 メジャーリーグもペナントレース開催に向け、動き始めた。レイズ、マリナーズなどはキャンプ地の練習施設を解放。7月5日開幕説にも信憑性が増してきたが、日本とは大きく異なる点がある。MLB機構と同選手会が、「ポストシーズン」を確実に行うとしていることだ。「最も盛り上がるのがポストシーズン・マッチだからです。通常シーズンの成績が不振でも、ポストシーズンで活躍すれば年俸アップが必至です」(特派記者) となれば、ヤンキースの田中将大投手(31)は大型契約を勝ち取れることになりそうだ。 そもそも、田中はポストシーズンに強い。昨季。あの“サイン盗み”で敵ナシだったアストロズ相手にも勝利している。それも、サイン盗みが行われていた敵地球場での先発であり、6回無失点の快投で勝利投手になった。 ポストシーズンの通算成績は5勝3敗、防御率1・76。その時の現地報道によれば、〈7試合以上に登板した投手では元ドジャースのS・コーファックス、元ニューヨークジャイアンツのC・マシューソンに次ぐ歴代3位の防御率。田中は7試合のポストシーズン戦に登板しているが、全試合2失点以下〉(米ニューディズなど)と絶賛していた。「元ニューヨークジャイアンツ」で分かったと思うが、コーファックスとマシューソンはとっくに引退した伝説の投手。つまり、田中は現役投手の中で、ポストシーズン最強なのだ。「田中は今オフ、7年の大型契約が満了します。ヤンキースがポストシーズンに進出すれば、昇給の大型契約に結びつくプラス材料とはなるはずです」(同) また、大型契約で、「全米ファンの最大の関心事になる」と言われているのが、エンゼルスの大谷翔平(25)だ。 新労使協定により、大谷は定額年俸での渡米となった。平たく言えば、「25歳以下の海外選手」と契約する場合、定額の規定金額以上はNGで、現年俸は約56万ドル(約6000万円)。しかし、26歳で迎える今オフ、改めて契約を交わすことになる。「二刀流なので、投打2人分の年俸が発生するでしょう」(特派記者) 一昨年の秋に右ひじの手術を受けた大谷だが、コロナ禍の中、投手としての調整を着々と進めている。2ケタ勝利、本塁打20本以上となれば、2人分の年俸論も現実となる。 二刀流をどう解釈すればいいのか、前例や基準はない。大騒ぎとなるのは必至。田中と大谷がMLBマネー報道の主役となるだろう。
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