本日のレースでは、午前中から風が強めとなっていたが、昼から2.5メートル以上の高波も発生する状況となり、競技に使用するパイロンが強風によって安定性を保てなくなった。その結果安全に運行ができないとレース委員会が判断し、チャレンジクラスとマスタークラスの予選レース運営を停止することとなった。
レース・ディレクターのジム・ディマッテオ氏は「これは真剣に考えた結果です」「現在の海面の状況を見て、レーストラック運営、会場チーム全員の安全を確保することが最優先です」と述べた。
会見に出席した、マスタークラスで唯一のアジア人選手である室屋義秀氏は「飛べなかったのは残念ではありますが、勇気ある判断をしてくれて、パイロットたちも非常に感謝をしています」と心境を語った。
なお、5日は現在のところレースを通常通り開催する予定だ。予選のタイムアタックは中止とし、これまでのポイントランキングによるマッチアップで、ノックダウン式の決勝トーナメントが組まれる。(斎藤雅道)