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巨人から盟主強奪! 阪神が建設する新球場タイガースタウンの全貌(1)

 阪神が関西を『虎カラー』一色に染める−。アニキの超変革野球と同様、本社も攻撃的な経営戦略に打って出ることが分かった。
 「本当は球団創設80周年の昨年のうちに具体的なことが発表できればよかったんですが…。いや、金本監督が就任し、悲観的だったファンも、応援していこう、若手を育ててくれ、と前向きな気持ちになってきました。金本監督になって、機が熟したというか」(関係者)

 金本知憲監督(48)になって、本社が本格的に動き始めた一大プロジェクト。それは、新球場建設を含めた『タイガースタウン』の創設である。
 「将来的に(二軍本拠地の)鳴尾浜球場に代わり得る新球場になればと考えています。球場周辺にグッズ売店や飲食店、球団の歴史が分かる博物館のようなものも造り、タイガースのテーマパークになります」(球団関係者)

 開幕から間もない4月上旬だった。今季より、福岡ソフトバンクホークス二軍が新本拠地とした福岡県筑後市の新球場周辺で、高野栄一・阪神球団本部長が目撃されていた。他球団のスタッフは「ホークスとのトレードを仕掛けるのか?」とも思っていたが、目的は二軍新球場の視察だった。
 「ホークスが筑後にベースボールパークを新設すると発表したのは、2013年オフでした。二軍(三軍も)が試合、練習で使う本格的な球場はもちろん、サブグラウンド、室内練習場、選手寮を造りたいとし、候補地を探していました。自治体に立候補してもらい、ホークス側が選定した結果、筑後市に決まりました」(パ・リーグ球団職員)

 球団がHAWKSベースボールパーク筑後に投じた総工費は50億円以上とも言われている。筑後側も民有地の取得、土地の造成などに約15億円を掛けた。
 この経緯を知るスポーツライター・飯山満氏が語る。
 「雁の巣球場は総合運動公園の中にあり、決して悪い球場ではありませんでした。筑後移転が明らかにされた後に当地を取材したんですが、『筑後は福岡と鹿児島、長崎と大分など、縦横の交通の結節点に近い』と、地元から経済効果を期待される声も聞かれました。九州各地からアクセスしやすい場所にホークスタウンができることで、九州全体でホークスを応援するという空気も作られます。同地で観光ピーアールや物産展も行われるのです」

 阪神本社が狙うのも「関西全体で金本タイガースをさらに盛り上げよう」という機運作りだろう。
 「阪神本社要人は、ホークス同様に三軍制を始めた巨人の二軍施設も視察しています」(トラ番記者)

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