DeNA
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スポーツ 2021年08月23日 18時30分
DeNA・今永、悔しい被弾もエースのピッチングは披露! 後半戦初勝利逃すも完全復活に射した光
ベイスターズのエース・今永昇太が22日、後半戦2戦目の先発マウンドに立ち序盤からジャイアンツ打線を圧倒したが、ファイターズからジャイアンツに謹慎中ながら加入した賛否両論の中田翔に痛恨被弾。残念ながら勝ち星はつかず、チームも悔しい引き分けに終わった。 後半戦スタートの初戦、15日のスワローズ戦に先発登板した際も1点リードの6回、侍ジャパンのゴールドメダリストコンビ・山田哲人と村上宗隆を警戒するあまり、フォアボールでピンチを拡大しオスナに逆転タイムリーを許す。7回にはベイスターズキラーの塩見泰隆にもダメ押し3ベースを浴び敗戦投手に。「序盤はストレートで押していけたのですが、得点を許してしまった場面ではボールが浮いてしまいました。また、6回のツーアウトから山田選手、村上選手を警戒し過ぎてしまい、きわどいボールを見極められ、四球で歩かせてしまったことはもったいなかったです」と本人もくちびるをかんでいた。 22日も3点リードの7回に中田、ウィーラーに連続ホームランを浴び同点に追いつかれるなど結果がついてこないのが現状。「前回登板よりストレートの走りは良かったです。丸(佳浩)選手に本塁打を打たれた後は、うまく切り替えて大胆に投球することができました」と前半のピッチングについては納得の自己評価をしたが、「中田選手には序盤からストレートで攻めていたのでアジャストしてくるかもしれないと頭の中にはあった」としながらも「失投ではなかったのですがあの一球はもったいなかったです」と悔やんだ。 しかし両ゲームともマウンドを支配するピッチングを披露。ストレートは力強く、チェンジアップ、スライダーも切れ味十分。三振はともに9個を奪うなど内容はエースそのもの。フォアボールから失点した15日の登板後に「次回登板では無駄なフォアボールを出さないようしっかり調整したいと思います」とコメントした通り、22日は無四球としっかりと課題もつぶしている。また打席でも気合十分で22日には第一打席から野手さながらの粘りを見せ、4、6回にはそれぞれセンター、ライト前に弾き返しマルチヒットをマークし打率は.333。6回には4点目のホームを踏むなど、投打でチームに貢献していた。 残念ながらまだ3勝にとどまっているが、ボールの質は手術前と遜色なく見える。一つ歯車がかみ合えば、無双の連勝街道が待っていると信じたい。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月19日 17時50分
DeNA、後半戦スタートダッシュ失敗も…“闘将”オースティンのエナジーに期待!
前半戦は最下位に終わったベイスターズ。しかし開幕に助っ人外国人が間に合わず、怪我人も続出した最悪の状況は交流戦を機に好転し、6月下旬には5位に浮上。オールスター&オリンピックブレイクに再充電し後半戦での巻き返しを狙っていたが、いきなりの3連敗にファンからため息が漏れた。 敗れ方も初戦のスワローズ戦はエース今永昇太が、山田哲人&村上宗隆のメダリストコンビに慎重になりすぎ、プロ2年目の奥川恭伸に投げ負け。17日からのタイガース戦では初戦でセットアッパーの山崎康晃が、18日もエドウィン・エスコバーが乱調。両ゲームとも8回に決定的な3点を献上し連敗と嫌なムードが漂っている。 そんな中、オリンピックアメリカ代表としてホームラン2本、打率.417の活躍を見せ、銀メダルに貢献したタイラー・オースティンが孤軍奮闘し、戦う姿を体現している。 スワローズ戦では力でライトに運ぶヒットを皮切りに、17日は2年間の通算で1本しかヒットを放っていない苦手の青柳晃洋から1ヒット1フォアボール、9回にもタイガースの絶対的守護神のロベルト・スアレスからもレフトにヒットとマルチ安打をマーク。 18日は1-1と同点の7回に「『ヤッター!(日本語)』捉えた感触は良かったのですが、打球が高く上がったのでスタンドまで届くか分からず走っていました。本塁打になりよかったです」と振り返る、センターバックスクリーンに突き刺す一時勝ち越し弾を放った。 後半戦に入り10打数4安打、ホームラン1本と、オリンピックでの好調をペナントレースでも維持。守備でもフェンスに激突しながらのキャッチや、タッチアップの場面でホームに突っ込む気満々のアクションを見せるなど、常にファイティングポーズを取る姿勢はまさに闘将。ホームラン後は仲の良い宮本秀明と独特のアクションで喜びを分かち合い、自分の応援ボードを見つけると、気さくにサムズアップするなど、プレー以外でもナイスガイエピソードにあふれている。 再開前に「今は少し苦しい位置にいるので、まだまだやらなければいけないことがたくさんある。一打席一打席、全力で立ち向かっていきながらも、その中で楽しむことも忘れない。それを続けていければ、他のことはそれからついてくる」との言葉を実践しているオースティン。常日頃口にする「全力でプレーし、チームの勝利に貢献する」との“TAイズム”が、苦しむチームを救ってくれると信じている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月16日 18時30分
DeNA、後半戦のキーマンはやはり佐野? リーディングヒッターのバットで最下位からの反攻へ
昨年4番キャプテンの重責の中、見事に首位打者を獲得した佐野恵太。もちろん相手のマークは厳しくなり、特にスワローズは内野手を極端に右に寄せる“佐野シフト”を敷くなど対策を講じた。「シフトはなかなか今まで経験することがなく、すごく意識してしまっていた自分がいました」と苦しみ3月は5試合ながら打率.211とまさかの数字。「相手がいるスポーツなので抑えるように投げてきますし、データもこの時代すごく活用されている。僕が一枚も二枚も常に相手より上に行けるように意識しながら、頭の中で整理しながら打席に入る」ことでシフトを克服。4月.323、5月.344、6月.306と打率は上げてきたが、自身の武器でもある得点圏打率が伸び悩み、5月18日には4番から3番へ打順を変更された。それでも5月の得点圏打率は2割ジャスト、6月も.240と低かった。 しかし7月は打率.405、OPS1.111、得点圏打率も.375と本来の姿を取り戻し、通算打率も.328と急上昇。ついに首位打者に躍り出る活躍を見せた。「まだまだ60試合くらいあるので、タイトルは意識することなくプレーしている」としながらも「もちろん意識しながらプレーしなきゃいけない時が、後半戦終盤の最後の最後には来ると思う」と、2年連続の首位打者も視野に入っていないわけではなさそうだ。 オールスター戦にも初出場を果たし「坂本(勇人)さん、鈴木誠也とは話をさせていただきました。全ての言葉がすごく僕のためになりましたし、バッティングはすごく参考になりました」と侍ジャパン戦士のノウハウもゲット。エキシビションマッチでは「さらに打撃を良くしたい。バットを振る量が落ちないように、自分で練習量を確保しながら、後半戦に向かってやっていきたい。昨年からずっと言っていることですけど、現状維持のまま次の日を迎えないように今でも言い聞かせているので、しっかりとレベルアップして、次の日、次の週、次の月を迎えたい」とし「まずはチームのためにヒットを打ち続けるというところだけを考えていきたい」と続けた。 後半戦の初戦の第一打席でも初球のストレートを佐野らしく迷いなく振り抜き、広い新潟でなければあわやホームランかという打球を放つと、守備でもファールフライを懸命に追ってキャッチするなど、コンディションも上々に見えた。 日々の努力とチームへの献身。2つのテーマで戦い抜いた後は、1998年のV戦士で同じ背番号7を背負った鈴木尚典氏以来の2年連続首位打者も見えてくるだろう。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月05日 18時45分
DeNA主砲・オースティン、“地元”横浜のオリンピックで大暴れ! 待望のチームメイト・山崎との対戦も間近に
ベイスターズの4番で、オリンピックアメリカ代表にも選出されているタイラー・オースティンの打棒が止まらない。 アメリカ代表に選ばれ「ベリーベリーエキサイティング!!光栄で、とてもとても興奮してワクワクしている。高校の頃から(アメリカ代表に)夢を描いていた。家族も喜んでくれた」と満面の笑みでコメントを残していたが、意気込み通りの活躍でアメリカ打線を引っ張っている。 初戦のイスラエル戦では、2ランホームランをバックスクリーン右にたたき込むなど3安打&3打点の活躍。次戦では手強い韓国相手に貴重なダメ押しタイムリーを放ち、勝利に貢献した。2日には日本との戦いで、初回いきなりメジャーリーグ・ヤンキースでチームメイトだった田中将大から左中間へ抜ける2ベース、5回には今シーズンはノーヒット、2年間の通算でも1本しかヒットを放っていない青柳晃洋から、コンパクトなスイングでセンター前に運ぶヒットをマークした。 続くドミニカ共和国戦では2番に入り、初回から冷静にフォアボールを選び出塁すると、次の打者のホームランで先制のホームを踏み、5回にはソロホームランで貴重な加点。準決勝へコマを進める働きを見せた。 ここまですべての試合でスタメン出場し、17打数7安打、打率.412はチームトップ、打点5はチーム2位と堂々の成績を残している。日頃から「チームのために全力でプレーして勝利に貢献する」との姿勢はアメリカ代表でも不変のようで、全力疾走は欠かさず、ベース上で大きなアクションで手をたたきチームを鼓舞する姿も印象的だ。 4日に日本が韓国に勝利し、次戦の相手は韓国に決まった。ここに勝てば「勝ち続けて金メダルを取るのが目標」と戦前に語っていたオースティンのもくろみに近付き、さらに決勝で「チャンスが来たら、楽しい戦いになる」と舌なめずりしていたチームメイトの山崎康晃との対戦も夢ではなくなる。 アメリカが勝ち上がれば、ベイスターズファンには頼もしい味方のオースティンが一転、手強い敵になってしまう。しかしそれも国際試合の醍醐味。日本にもオースティンにも“地元”の横浜スタジアムでのオリンピックは、とても興味深い戦いになる。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月02日 17時00分
オリンピックブレイクにチャンスを掴め! DeNA、3年目の大砲・伊藤が必死のアピール
オリンピックで中断中のプロ野球。ベイスターズはパ・リーグ相手にエキシビションマッチを戦っている。九州でのホークス戦の前には三浦大輔監督が「後半一軍の確定はまだ決めていない。結果を出して応えてくれないと。みんな競争です」と強調したように、前半戦の最下位から巻き返しを図るため、新戦力の台頭に期待していた。 そんな中アピールに成功しているのが3年目の伊藤裕季也だ。エキシビションの初戦のホークス戦でスタメン出場し、レフトにタイムリー2ベースを放つと、2戦目は4番に入り1安打1打点。仙台に戦いの地を移した30日も1安打をマークすると、31日には2回にタイムリー、5回には「追い込まれていたので食らいついていった結果、本塁打になりうれしいです!」と崩されながらもレフトスタンドに運ぶソロホームランに満面の笑みを見せた。もちろん打撃がストロングポイントだが、サード、セカンド、ファーストと内野の守備もそつなくこなしており、ピンチのときにはいち早くピッチャーに声をかけに行くなど、立正大学時代に主将を務めたキャプテンシーでもアピールしている。 ルーキーイヤーの2019年は14試合に出場し、打率.288、ホームラン4本、OPS.929と上々の数字を残し、2年目の飛躍が期待された昨年だったが、出場はわずか5試合とほぼファームで過ごすシーズンに。さらにチームは去年のドラフトで牧秀悟を獲得。右のスラッガーでセカンドを守る存在に伊藤は「同じようなタイプを指名するということが、僕に対しての評価。このままではどんどん抜かれていくし、チャンスも減っていく」と危機感を募らせ「刺激になりますし、負けられない強い気持ちが自分の中で出てきた」と、ライバル心を燃やしていた。しかしオープン戦から結果を出せずに競争に敗れ、今シーズンはファームで8ホームランを放ちながらも打率は.212と低く、一度も一軍昇格はなかったが、異例のシーズン中のエキシビションマッチという千載一遇の好機に結果を出している。 4日からの函館遠征にも帯同することが発表された伊藤。残り5試合でさらに爪痕を残し、後半戦は一軍の戦力としての期待がかかる。 取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年07月29日 17時30分
DeNA・石田、ファームでパーフェクトピッチング! 後半戦先発の「目玉」が一発快投
前半戦は最下位ターンとなってしまったベイスターズ。後半戦の反撃に向け、クオリティスタート率31.4%と12球団ワーストの数字を改善しなければならないことは周知の事実。 必須の先発陣のテコ入れに関し、川村丈夫投手コーチはエキシビションマッチ開催前に、ローテーションの再編成を示唆。その中で「目玉なのは石田(健大)。期待していきたいピッチャーです」と中継ぎだった石田の先発転向を明言した。「石田にはリリーフではなく、長いイニングを投げてもらいたい。先発調整ということを彼には伝えてあります。後半戦はローテーションを外すことなく、安定したピッチングを」とコメント。三浦大輔監督も「前半戦終わった後に話した。今年はオリンピックもあって期間も空くので、しっかりその間に先発調整をしてもらいたいと思います」と今シーズン32試合登板で、防御率5.61と中継ぎで結果を出せなかった左腕に期待した。 早速28日のライオンズとのファームゲームで先発のマウンドに上がった石田は、初回2アウト後にライトに痛烈な打球を放たれるも3人で片付ける。2回には初回に見せなかった得意のチェンジアップを解禁し、2アウト後はスライダーで空振り三振もマークした。3回にも切れの良いスライダーでファールフライ2つと、インフィールドに飛ばさせないピッチングで三者凡退で切って取ると、この回でお役御免。3回を44球で無四球のパーフェクトピッチングを披露し、最初の登板でしっかりと結果を残した。19年は9.84、20年9.70、不調の今年でも9.09と高い奪三振を誇っていたが、打たせて取ることで球数を抑える、先発としてのモデルチェンジも示したことは大きい収穫と言えよう。 2017、18年とラミレス元監督から開幕投手を任され、19年初の本拠地CSの第1戦にも先発した石田。中継ぎ左腕が少ないチーム事情と、どこでもこなせる利便性から近年はブルペンに回っていたが、もともとは先発への気持ちが強い投手。チームと本人の意見が一致したいま、水を得た魚のようにキレイなマウンドで躍動する14番に期待したい。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年07月26日 17時30分
DeNA、今永・エスコバーらが二軍戦に集結! オリンピックブレイク中の横須賀スタジアムにファン熱狂
オリンピック期間におけるプロ野球中断に伴い、ベイスターズのファームでのゲームに一軍のスタープレーヤーが集結。併せて怪我のため調整中のピッチャーも次々と登板し、真夏の横須賀スタジアムはさらに熱気が高まった。 先週金曜日は先発・今永昇太に始まり、大貫晋一、エドウィン・エスコバー、ケビン・シャッケルフォード、三上朋也、平田真吾、砂田毅樹と一軍でバリバリのピッチャーたちの超豪華リレーで快勝。この日まで7連敗中だったチームの勝利に貢献し、満員札止めとなったスカスタを大いに沸かせた。 2戦目は左肘内側靭帯損傷のため2020年2月20日にトミー・ジョン手術を受け、昨シーズンはリハビリに費やした東克樹が、11日に続き2戦目の先発登板。復帰後の取材でも「登板後も痛みが出ることもなく、無事に今日まで来ています。次の日も症状が出ることもなく、次に向かって進めているので、僕としてはすごい心の嫌な部分がなかった。練習にもポジティブに考えながらできているので、すごいすがすがしい気持ちです」と明るい表情で語っていた東。この日は3回を35球、被安打2、奪三振3で無失点と堂々のピッチング。復帰登板で「ストレートでファールしか取れなかった。やはり空振りを取れるような真っすぐを取り戻す必要があるなと思いました」と口にしていたが、この日は初回の1球目から実績十分の大田泰示からストレートで空振りを奪い、2回も強打のキャッチャー・宇佐見真吾をストレートで空振り三振に切って取るなど、課題をつぶしてみせた。今後は「1イニングずつ増やしていく形で、最終的には100球を目安に投げて、1カ月ローテーションを守れたら、もういつ上に呼ばれてもいい状態という流れ」に沿って、順調に階段を上っていってくれそうだ。 3戦目は6月25日の登板で左脇腹に違和感を訴え登録を抹消されていた、今シーズンの開幕投手・濱口遥大が復帰登板。この日川村丈夫ピッチングコーチが「本人は何も問題はない」と明かしていた通り、4回をわずか1安打、無四球、56球の濱口らしからぬ省エネピッチングを披露し、後半戦へ向けスタンバイOKを印象付けた。 一軍で活躍してきた選手に調整中の選手。オールスター休みから異例のオリンピックブレイク中をうまく活用し、後半戦の反撃に向けて牙を研ぐ。 取材・文 ・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年07月19日 17時30分
DeNA・山崎の“ヤスアキマイク“がオールスターで復活! 夢舞台の裏側を披露、掟破りの"カズキマイク”も?
2021年度のオールスター戦、ベイスターズからはキャプテン・佐野恵太、クローザー・三嶋一輝、セットアッパー・山崎康晃の3選手が選出。三嶋は2013年のルーキーイヤー以来2回目、佐野は初選出の中、2015年から19年まで5年連続選出と常連の山崎は自らがマイクを持って選手にインタビューする企画「突撃!ヤスアキマイク」を敢行。これは『マイナビオールスターゲーム2019』や『横浜DeNAベイスターズ ファンフェスティバル2019』、さらには昨年の緊急事態宣言時にリモートで選手やオーナーを直撃する「みんなお家でなにしてんの?」を実施し、ファンも楽しみにしている人気コンテンツだ。 今回、チームメイトの2人にはなかなか辛らつな内容だった。まず1回を無失点ながら被安打2の三嶋を直撃し「今日もよく打たれました」と自虐的コメントを引き出すと、「9回ワンアウト満塁で凡退に終わった佐野選手」の言葉とともに笑顔で直撃。楽しそうにいじっていたところ、タイミングよくMVPとの殊勲選手のアナウンスが入るなど、笑いの神が降りる展開に本人たちも苦笑い。さらに翌日も「悪夢から一夜明けてスタメンで出場」との意気込みを聞くと「昨日は眠れなかった。今日は活躍してグッスリ眠れるように」とのコメントを引き出した。 その後は亜細亜大学の先輩・ホークス松田宣浩に突撃。突然腕立て伏せすると「今日お前からヒットを打つためや!」と気合いを入れるなど、終始ハイテンションの「熱男」にタジタジに。次は同じルーキーから守護神を任されているカープの栗林良吏や、同級生のマリーンズ・中村奨吾にもマイクを向け、ベイスターズファン以外にも夢舞台をアピールしていた。 極めつけは登板後の山崎に、三嶋が掟破りの“カズキマイク”を敢行。オールスター限定のナックルボールにツッコミを入れ、ピンチを迎えながらも無失点に抑えたことに「普段さながらのプレーができた」と自虐ネタを引き出すことにも成功。最後は本人にヤスアキマイクステッカーを贈り、満面の笑みでインタビューを締めた。ラストはベイスターズの3人に、マスコットのスターマンを加えて配信し、みんなが口をそろえて「楽しかった」とコメントする姿は、夢の球宴を体現していた。 オールスター前に「全国の皆様に夢を与えられるようなプレーをしたいなと思ってます」とコメントしていた山崎。プレーだけでなく、マイクでもファンを喜ばせていた。オリンピックから後半戦へ。ヤスアキの暑い夏はこれからが本番だ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年07月15日 17時45分
DeNA、坂本&今永が三嶋のリベンジをアシスト! “福岡っ子”の絆で前半戦を連勝でフィニッシュ
“マルテの3球目”。12日ベイスターズVSタイガース戦後のTwitterで、一時トレンド入りするほどの話題となったワードだ。あと一人、あと一球の場面でベイスターズの守護神・三嶋一輝が、タイガースのマルテに投じた外角いっぱいの最高のストレートが決まったが球審・芦原英智の手は上がらなかった。この一球から後のサヨナラ負けにつながっていっただけに、インパクトの大きな一球となった。 劇的勝利で波に乗り、99%が本拠地のタイガースファンが占める甲子園...不安要素たっぷりの2戦目で「逆にモチベーションになった」と先発左腕・坂本裕哉が燃えた。鋭く落ちるチェンジアップと、右バッターのインコースを強気に攻めるクロスファイヤーで、自己最長となる7回を1失点。4月23日に泥沼の10連敗でもがき苦しんでいたチームを救う快投を見せた甲子園で、再び流れを変える大きな勝利を手に入れる立役者となった。 3戦目は復活の絶対エース・今永昇太がマウンドへ。日頃からアドバイスを送る後輩の坂本に続くべく、持ち味の強いストレートと、スライダー&チェンジアップのコンビネーションでタイガース打線を翻弄。牽制でランナーを刺すなど冷静な面も持ち合わせた貫禄のピッチングで、7回1失点10奪三振と圧倒した。 8回にセットアッパー・山崎康晃が2失点し、4-3と追い上げられた場面で13日に今シーズン初めてベンチを外れた三嶋が満を持して登場。独特の雰囲気の中、いつもに増して気合十分のストッパーは、フォアボールで一人ランナーを許したものの、この日ホームランを放ち、12日にもタイムリーを浴びているイヤな近本光司に対し、一昨日打たれた同じフォークボールで勝負。打球は力ないショートフライとなり、見事にリベンジを果たすことに成功した。 嫌なムードを払拭した坂本に、さすがのピッチングで圧倒した今永。両左腕のバトンをフィニッシュへとつなげた三嶋。3人の福岡っ子の絆で前半戦を連勝で終えることができたベイスターズは、スッキリとオリンピックの中断期間に入り後半戦スタートの8月14日を見据える。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年07月12日 17時30分
DeNA・東が実戦復帰で2回4Kピッチング!「ついにこの日を迎えることが出来ました」2018年新人王が復活への第一歩
左肘内側靭帯損傷のため2020年2月20日にトミー・ジョン手術を受け、昨シーズンはリハビリに費やした東克樹が11日、平塚球場で行われたファーム・マリーンズ戦で待望の復帰マウンドを踏んだ。 鮮やかなエメラルドグリーンのグラブを手にし、あごひげをたくわえたニュースタイルで、先発として2019年8月23日のジャイアンツ戦以来のマウンドに立った東。初回は2番に入っていた鳥谷敬からスライダーで見逃し三振を奪うなど1安打ピッチングで上々の立ち上がり。2回には右左関係なく伝家の宝刀・チェンジアップを低めに落とし、圧巻の三者連続の空振り三振に切って取った。ストレートはMAX146キロをマークし、平塚に集まった熱心なベイスターズファンから声援代わりの大きな拍手でたたえられた。 リハビリに明け暮れた昨年1年間。年末の契約更改では「野球を見るのがツラい」との感情も芽生えたと明かしていた。さらに「術後4カ月後の6月20日に、初めて5メートル先の壁にビビりながらボールを当てる」ことから始めた際は「投げられるようになるのか」と半信半疑にもなった。 しかし「10月後半にはブルペンで立ち投げ、12月中旬にはキャッチャーを座らせて投げる」とのプランに沿って調整を続けると、4月下旬にキャッチャーを座らせてブルペン入りし、数日後には変化球も交えてピッチング。5月上旬にはバッター相手に投げることができるようになったとTwitterで報告。当初のプランからは多少遅れたが「開幕一軍に合わせて無理するのではなく、確実に戦力になれるように焦らずしっかりとやっていきたい」との目標に沿って調整し、この日の好投につなげた。 復帰に関して「688日ぶりに実戦復帰しました!トミージョン手術から、約1年5ヶ月!長く先の見えないリハビリで、一喜一憂、一進一退を繰り返しながら、ついにこの日を迎えることが出来ました。野球ができる喜びを忘れずに頑張っていきたいと思います!」とファンにも報告し、ネット上には喜びのリアクションがあふれていた。 同じくトミー・ジョン手術を受けた田中健二朗も支配下契約を勝ち取った。苦難を乗り越えさらに強さを増した彼らが、一軍の舞台で躍動する日が待ち遠しい。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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