DeNA
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スポーツ 2021年09月16日 17時45分
DeNA・牧、逆転新人王のチャンスは十分? 球団史上9人目・打者3人目の栄誉に向けラストスパート
ベイスターズドラフト2位ルーキー・牧秀悟の調子が急上昇。15日に行われたジャイアンツ戦でも、ホームランを含む4打数3安打3打点の活躍。最終打席で三塁打とはならず、自身8月25日以来のサイクルヒット達成は未遂に終わったが、猛打賞の固め打ちで新人王獲得へ向けて加速した。 チームでは過去8名が受賞している新人王。いずれも好プレーヤーぞろいとなっている。最初に輝いたのは1953年の権藤正利氏が15勝で獲得し、56年には“伝説のアンダースロー”秋山登氏が受賞。秋山氏は60年の大洋ホエールズ初優勝時にMVP、日本シリーズでも4戦全てに登板し最優秀投手と活躍し、野球殿堂入りも果たしたレジェンドである。59年には31ホームランを放ち、打点も84と驚異的な数字を残し、あの村山実氏に圧倒的大差をつけ受賞した桑田武氏。64年にはプロ入り3年目ながら17勝を挙げ、引退後はタイガースで長くコーチを務めた高橋重行氏が、77年には横浜大洋ホエールズの象徴的ピッチャーで、その後もコーチとしてベイスターズを支えた、ヒゲがトレードマークの齊藤明雄氏が8勝で受賞した。 横浜ベイスターズ時代の00年には、野性味あふれるスイッチヒッター・金城龍彦現ジャイアンツコーチが受賞し、打率.346で首位打者も獲得し史上初のダブルでの栄冠に輝いた。15年には37セーブの新人記録を樹立した小さな大魔神・山崎康晃が、最後は18年にジャイアンツキラーとして名をはせた東克樹が11勝5敗の成績で文句なしの栄冠に輝いた。 今年の本命だったタイガースの佐藤輝明が二軍調整中だが、カープの抑えの切り札でゴールドメダリストの栗林良吏、盗塁王を争うタイガース・中野拓夢などルーキーの当たり年の今年はハイレベルな闘いが続く。 新人王は記者投票で決まるシステムで、18年には濱口遥大が10勝を挙げながら、京田陽太、大山悠輔に続く3位だった前例があるだけに、アドバンテージがあるとは思えないが、今の勢いなら牧にも逆転のチャンスは十分とみる。偉大な先輩たちに並び、一生に一度しか取れない栄冠を手にする牧の姿を、ベイスターズファンは心待ちにしている。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年09月15日 18時35分
巨人・桑田コーチのグータッチに批判「無神経すぎて呆れる」 危険球退場の山口を称賛? メンタルケアの一環と反論も
14日に行われた巨人対DeNAの一戦。「2-3」で巨人が敗れたこの試合で、巨人・桑田真澄投手チーフコーチ補佐が見せた行動がネット上で物議を醸している。 >>巨人・桑田コーチ補佐、若手選手の印象は「Mattを見ているようなもの」? 独特の指導法を明かし反響「時代には合ってる」<< 問題となっているのは、「1-1」と両チーム同点で迎えた7回表の桑田コーチの行動。この回巨人は先発・山口俊が先頭の宮崎敏郎を空振り三振に打ち取るも、続くソトに投じた初球のストレートがソトの頭部をかすめる。これを見た審判はヘルメットに接触したとしてこの球を死球とした後、山口に危険球退場を宣告した。 山口が退場宣告を受けた後、同戦の中継カメラは神妙な表情でうつむきながら自軍ベンチに下がる山口の様子を映し出す。この時、中継画面には山口を出迎えた桑田コーチが右手をグーの形にして差し出し、山口も右手でグータッチに応じる様子も映り込んでいた。 桑田コーチの行動を受け、ネット上には「危険投球で退場した山口相手にグータッチは無い、逆に『何やってんだ!』って強く注意するべきところだろ」、「一歩間違えれば大惨事だったのに、いけしゃあしゃあとグーを差し出すのは無神経すぎて呆れる」、「大怪我負いかけた相手に対する思いやりがなさ過ぎだろ」、「相手を壊しかけたのに、そのことを何とも思って無さそうでドン引き」といった苦言や批判が寄せられている。 一方、「ただ単に『当ててしまったものは仕方が無い』って労おうとしただけで深い意図は無いだろ」、「降板の形が形だから、精神的に引きずらないようにケアしようとしたのでは」、「やった場所は多少良くなかったかもしれんが、やったこと自体は特に珍しいことではないぞ?」と批判に対する反論も複数挙がった。 「一般的にグータッチはいいプレーを行った選手をほめる意味合いで他選手・コーチが使うことが多いものですが、思うような活躍ができなかった選手を労う意味で使われることもあります。特に今回のような危険球での降板は次戦以降にもメンタル面などで尾を引きかねないため、桑田コーチはあくまで『ドンマイ、切り替えていこう』という思いでグータッチを交わしたものと思われます。ただ、頭部死球は直撃なら骨折や脳震とうといった故障のリスクが大きい上、場合によっては聴覚障害や目まいといった後遺症が発生することもある危険な投球。今回の山口は幸いにも直撃は免れましたが、その山口とグータッチを交わした桑田コーチに『危険球で退場したのにほめてるのか?』と違和感を抱いたファンも少なくないようです。また、労うにしても外部からは見えないベンチ裏でやるべきだったのではという意見もありますね」(野球ライター) それまで「6.1回1失点・被安打3」と試合を作りながら、予期せぬ失投で降板を強いられた山口。チームは山口に代わり登板した2番手・田中豊樹がDeNA・牧秀悟に決勝の17号2ランを浴び敗戦し、首位阪神とのゲーム差が3.5ゲームに広がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年09月13日 17時30分
DeNA、“最後のTBS戦士”田中がついに一軍復活登板! 苦しむチームを引き上げる魂のピッチングに期待
12日横浜スタジアムで行われたタイガース戦、7点リードの9回表2アウトの場面で“International Love”が球場を包んだ。16年には61試合登板を果たした左腕・田中健二朗が乗り慣れているはずのリリーフカーに乗り込むと、ブルペン陣は長めの拍手でマウンドに向かう田中を後押し。この日に出場登録されたこと知ったファンは、昔からのユニフォームや名前入りタオルを目いっぱい掲げてエールを送った。 左肘の故障で2019年8月15日にトミー・ジョン手術を敢行。オフには育成契約に切り替えられ、リハビリでも「感覚を変えないと投げられない。苦労しています」と試行錯誤を続けた。今年3月16日に行われたファームでのイースタン・リーグ春季教育リーグで実戦復帰を果たし、地道な調整を続けると、6月15日には念願の支配下登録をゲット。そして遂にこの日、2018年9月16日以来の横浜スタジアムのマウンドにたどり着いた。 バッターは原口文仁。がんから復活した不屈の男との対戦となった。初球から144キロのクロスファイアでストライクで攻めると、2球目はフォークで空振りを奪い追い込むことに成功。3球目はアウトコースに際どいストレート、4球目は代名詞でもある117キロのカーブでファール、5球目はインコースにフォークがワンバウンドし、続く6球目のストレートはファールで逃げられる。7球目のアウトコースのストレートは、ギリギリベースをかすめたかに見えたがボール判定でフルカウントに。ラストボールはこの日最速の146キロをマークし、原口もハーフスイングしたが手首は返らずフォアボールを許した。次打者の小野寺暖には、アウトコース低めのストレートでファール、カーブで目線を上げさせ見逃しのストライクを奪うと、最後はフォークで当たり損ねのピッチャーゴロ。俊敏にマウンドを降り軽快に打球をさばくと、ゲームセットの瞬間を迎えた。 約3年ぶりの復帰登板に「(マウンドに)立たせてもらったことが大きい。本当に周りの方に感謝の気持ちを持って立たせてもらいました」と感慨深げに第一声。ファンには「一球一球、すごく大きな拍手を頂いてすごく背中を押してもらったので、とにかく2アウトからだったんですけど0で抑えられて良かったです」とホッとしていた。復活の第一歩を踏み出したが「これで終わらずに、最後までいいピッチングを続けられるように、頑張っていきたいと思います」と力強く先を見据えていた。 昨年二軍監督として田中を見ていた三浦大輔監督も「手術してからしんどいリハビリを経てここまできた。本当に今日のシチュエーションはピッチャー、野手全員が作ってくれて、その中で復帰できたことはチームにとっても良かったですし、本人のためにも良かったと思います」と目を細め「これからまた、チームのためにどんどん投げてもらいます!」と期待を込めた。 苦しい時を乗り越え、ストレートは以前より球速は上がり、力強さも感じ取れた復帰登板。16、17年と60試合以上に登板し、身を粉にして弱かったベイスターズを引き上げる原動力となった田中健二朗が、再び下位に沈んでいるチームを引き上げる。 取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年09月09日 18時05分
DeNA・大貫、破竹の5連勝に名パートナーあり! 伊藤の頭脳が引き出す変幻自在のピッチング
ベイスターズ3年目右腕で、昨年はチーム唯一の2ケタ勝利をマークした大貫晋一。練習試合、オープン戦、教育リーグで計5試合に登板して順調に調整し、開幕から当然のようにローテーション入りした。カード頭の先発として起用されたが、4月27日のカープ戦、5月4日のドラゴンズ戦で連続して大炎上。その後も状態は上がらず、5月26日のバファローズ戦で1回1/3、5失点KO。1勝5敗の成績でファームでの調整となった。 再登録された6月27日のタイガース戦からは本来のピッチングを取り戻し、9月8日のジャイアンツ戦まで7戦に先発し5勝無敗。防御率は1.52と抜群の安定感を誇っている。 好成績の裏には女房役・伊藤光の存在がある。序盤戦は好調だった昨年、大貫の両サイドを丁寧に突くピッチングスタイルと球界屈指のフレーミング技術を持つ戸柱恭孝のコンビで結果を出していたが、今シーズンは戸柱の不振もあり、復帰してからの7戦中6戦で伊藤光とバッテリーを組んだ。大貫の登板後のコメントでは「ヒカルさんが力強く引っ張ってくれた」、「ヒカルさんのリードのおかげ」と感謝をほとんどのゲームで口にしている。 三浦大輔監督は大貫復活の要因を「春先と違ってしっかりと強く腕を振れているし、両サイドやインコースに投げきれている。それまでは腕が縮こまって真ん中低めにワンバウンドしたりしていたが、今はしっかりライン出しができている」と分析した。それを引き出しているのはパ・リーグ出身で、強気なリードが信条の伊藤光の存在も大きい。 8日の試合でも三浦監督は「ヒカルのリードを信じて、バッテリーで抑えた」とジャイアンツ打線を沈黙させた伊藤光のリードを称えていた。もちろんファームで腕の振りのチェックやメンタルの整え方、さらに三塁側のプレートを踏むなど大貫の細やかな努力もあるが、ベテラン伊藤光のアシストも間違いなく復活に一役買っている。 写真・取材・文/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年09月06日 18時30分
DeNA、10年目の「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2021」が開催! 6連敗中のジャイアンツ撃破で悪夢払拭へ
ベイスターズが主催する夏の恒例イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2021 Supported by 横浜銀行」が9月7日から9日のジャイアンツ戦で開催。選手、コーチ陣が着用し、ファンにも配布されるユニフォームは、ボディに全体に10年目を意味する「X」に横浜DeNAベイスターズのそれぞれの頭文字「YDB」を合わせた「XYDB」を斜めに配置し、昨年同様左胸にビジターキャップでも使用されている“Y”のロゴを単体で配するデザイン。袖にはこれから未来に歩んでいく意思を込めたメッセージ「STAR NIGHT X FUTURE」を刻み、輝かしい未来を象徴した今年限定のメモリアルカラーとしてゴールド調でロゴを表現した。 発表会で、スーパールーキーの牧秀悟は「初めて『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』への参加となり、また普段と違うユニフォームを着用して試合に参加できることに対して今からワクワクしています」とし、「過去のデザインが集結しているので先輩方の思いも背負っている感じがして気が引き締まります」と意気込み、今シーズン完全復活を果たした切り込み隊長・桑原将志は「今年も『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』の青い特別なユニフォームを着用することができ、うれしさを感じております」と感謝し、「『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』が始まって10年、僕も入団から10年が経ち、これからもっともっと活躍していきますので、ファンの皆さんからの声援に応えていきたいと思います」と、チームと共に、自らのメモリアルイヤーでのスターナイトでの活躍を誓った。 過去9年のSTAR NIGHTでの通算成績は10勝14敗2引き分けで4つの負け越しとなっているが、初年度と2年目は全敗し、3年目の初戦まで7連敗スタートしたことを鑑みれば、そこそこの戦いをしている。しかし今年は、初年度の2012年、2018年と共に屈辱の3連敗を喫し、18年は結果的にCS進出を逃す元凶と言っても過言ではない内容に「スターナイトメア」と揶揄されたジャイアンツが相手。現役時代から「やられたらやり返す」をスローガンにする三浦大輔監督が初めて振るうスターナイトでのタクトで、『一人ひとりが星のように輝いてチームも、街も、元気になるそんな場所をみんなでつくりたい』というYOKOHAMAの想いを、是非とも叶えてもらいたい。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年09月06日 11時15分
巨人、首位浮上失敗の戦犯は原監督? 大量リードを潰した采配ミスは仇敵相手の次カードにも悪影響か
阪神との首位攻防戦で“勝ち星ナシ”だった原巨人に新たな刺客だ。 9月7日から始まる次節・DeNA3連戦に、宮國椋丞投手が先発する。宮國と言えば、昨年オフ、巨人から戦力外を通告され、育成契約でDeNAに拾われた。それも、「打倒ジャイアンツでやっていきたい」と入団会見で語っていただけに、DeNA戦も連敗なんてことになるかもしれない。「宮國は巨人を解雇された20年も一軍で20試合以上投げています。10年も在籍したチームでもあるので、巨人打線のクセ、攻撃面での作戦の傾向も熟知しています」(ベテラン記者) 巨人からすれば、チームの状態が悪い時に手の内を知り尽くした元同僚とは対戦したくないはず。こんな指摘も聞かれた。 「5日の阪神戦は、勝てる試合を落としたとも解釈できます。途中交代で入った選手がミスをし、それが失点につながりました」 複数のプロ野球解説者が指摘していた。 >>巨人・中田が先輩相手に激怒「殺してみいオラァ!」 新たないざこざも時間の問題? 物議を醸した日本ハム時代の大騒動<< 実際、原辰徳監督も采配ミスを認めていたが、「6対0」と大量リードしていた6回裏、坂本勇人を交代させた。代わりにショートの守備に就いた若林、廣岡が失策を重ね、それが失点につながり、同点に追いつかれてしまった。 「あのまま試合が進んでいけば、坂本に打席が回ってくるのは、あと1回。2回目があるかどうかでした。その1打席のために『坂本を疲れさせたくない』と思ったのでしょう。五輪から試合に出続けていたので」(前出・同) 原監督は積極的に仕掛けていくタイプだ。 それが功を奏し、矢野阪神の猛追にも成功したのだが、宮國は原監督のそういった采配のこと、考え方も熟知している。その「宮國の読み」をDeNA側が共有すれば、たとえ、先に失点するようなことがあっても、コワイとは思わないだろう。 そもそも、戦力外を通告され、トライアウトでもオファーのなかった宮國に救いの手を差し伸べたのは、元巨人コーチの小谷正勝氏だった。76歳を迎えた小谷氏は現役時代を過ごした大洋ホエールズで指導者人生をスタートさせ、その後、ヤクルト、巨人、ロッテなどでも多くのピッチャーを育ててきた。 DeNA・三浦大輔監督も教え子の一人であり、巨人コーチ時代に目を掛けていた宮國を結びつけたという。 「宮國はプロ2年目に一軍登板しています。キャンプ、オープン戦で一軍帯同だった宮國をペナントレースでも使いたいと主張したのが原監督で、前年まで巨人コーチだった小谷氏は、『もう1年、下(二軍)で鍛えるべき』と心配していました」 当時を知る関係者の証言だ。 同年の宮國は先発投手として、6勝を挙げたが、その後は伸び悩んだ。しかし、二軍再調整、中継ぎ、代理先発と色々な経験もしてきた。そのせいだろう。まだ20代だが、試合展開を読むことに長けたピッチャーでもある。 巨人ファンも宮國の復活を見たいと思っているはず。しかし、今季のペナントレースを振り返る時、元同僚投手との対戦が重要なポイントともなっているのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月02日 18時45分
DeNA・宮國、育成から一軍ローテへ殴り込み! 元巨人開幕投手もライバルは実力者揃い
昨年11月にジャイアンツから戦力外通告を受け、今年3月にベイスターズが育成で契約した宮國椋丞投手が、期限ギリギリの8月30日に支配下登録された。3月の会見で三原一晃球団代表が「先発として調整をし始めてもらって、一軍をめざしてもらいたい」と口にした通り、今後も先発ローテーション定着を期待されている。 ファームでは20試合に登板し、4勝3敗1セーブ、防御率4.85と図抜けた成績とは言えない。しかしこの数字は開幕当初に調子が上がらず、6試合で無失点は1試合のみで、防御率が10点を超える状況から持ち直した成績で、8月22日のスワローズ戦では先発して5回を3失点の内容。川村丈夫ピッチングコーチも「先発ピッチャーとして結果を出している。期限がそろそろ迫ってきているので、次の登板がラストチャンスで本人も気合が入っている」と明かしていた8月28日のジャイアンツ戦では、先発で6回を無失点と結果を出した。支配下登録への最終テストでの好投は、プレッシャーに強いハートの持ち主であることの証拠だ。 現在のベイスターズの先発陣は、肩の手術から復活した今永昇太を軸に、前半の不調を脱した3年目右腕・大貫晋一、逆境に強い2年目左腕・坂本裕哉と、後半戦からは新外国人のフェルナンド・ロメロと高卒5年目の京山将弥が加わった陣容。 ファームでは後半戦から中継ぎから先発に配置転換され、1日のゲームではあわやノーヒットノーランの快投を見せた石田健大、今シーズン途中に国吉佑樹を放出してまで獲得した有吉優樹、不調からの脱却を目指す上茶谷大河に、トミー・ジョン手術から徐々に復活している東克樹、腰痛の癒えたマイケル・ピープルズ、そして今季開幕投手の濱口遥大も調整に回るなど、実績十分なピッチャーたちが爪を研いでいる。 支配下での会見では「プロ11年で一番良い」とコンディションの良さを強調し「ここからが勝負という気持ちを持って、ベイスターズさんのチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」と語っていた宮國椋丞。ライバルは決して少なくないが、戦力外から育成を経てはい上がってきたハングリー精神を武器に、6枚目のローテーション切符を狙っていく。取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月30日 17時30分
DeNA、初のドーム12連戦は勝率5割でフィニッシュ! 京山らの台頭で持ち直した先発陣、待ち焦がれた本拠地での巻き返しに期待
ベイスターズの本拠地・横浜スタジアムが、オリンピック野球&ソフトボールのメインスタジアムとして使用されていたことに伴い、ジプシー生活を強いられていたベイスターズ。後半戦のスタートは新潟で、17日からは東京ドームをホームゲームとしてタイガース戦、20日からはビジターとしてジャイアンツ戦。24日には大阪で甲子園が使えないタイガース戦を京セラドームで、この週末は同じく神宮球場が使えないスワローズがホームとして東京ドームでと、普段のシーズンでは考えられない変則的なスケジュールとなった。 これによりベイスターズはチーム史上初の屋根付き球場での12連戦となり、結果は5勝5敗2引き分けの勝率5割でフィニッシュ。現在最下位に沈んでいるベイスターズにとって、タイガースには6戦して2勝4敗と2つ負け越したが、ジャイアンツには2勝1引き分け、スワローズには1勝1敗1引き分けと健闘。後半戦ロケットスタートとは言えないものの、Aクラスの3チーム相手に互角の戦いを見せた。 健闘の要因のひとつは、前半戦低迷の原因となっていた先発陣の立て直しに成功したことだろう。特に前半戦チャンスをもらいながらも結果を出せなかった京山将弥は、20日のジャイアンツ戦で5回を1失点も自責点は0。27日のスワローズ戦では7回被安打2、奪三振7無四球と“京山史上最高”と思える内容の無失点ピッチングを披露。150キロを超えるフォーシームと、140キロ中盤のカットボールが低めにビシビシ決まる本格派の投球は、右のエースを狙える逸材ということを再確認させられた。 新外国人フェルナンド・ロメロもツーシーム頼りのピッチングから脱却し、打たせて取るピッチングで2試合続けてゲームメイクすることに成功。大貫晋一は2ケタ勝利をあげた昨年のピッチングを取り戻し、2年目左腕の坂本裕哉も、自分のピッチングができれば十分通用するポテンシャルがあることを証明してみせた。 濱口遥大はやや精彩を欠き、今永昇太はちょっとしたボタンの掛け違いで勝ち星には結びついていないが、さすがの内容で投打に存在感を見せつけている。川村丈夫ピッチングコーチも「かなりプラスかなと思いますね。ローテも崩れないですし、気温はすごく大きなポイントです。先発投手が好投してるのもその要因はかなりあると思います」と“ドーム効果”を口にしていたが、真夏の一番きつい時期を空調の効いた球場で過ごせたことは、今後横浜に戻った際もプラスに働いてくれそうだ。 31日からは待ちに待った本拠地・横浜スタジアムでの戦いが始まる。立ち直った先発陣を武器に、破壊力抜群の打線がしっかりと機能すれば、まだまだセ・リーグに波乱を起こす存在になれるはずだ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月26日 17時45分
DeNA・牧、ルーキー初のサイクルヒッターに! 大洋時代からの達成者は大物ぞろい
25日に京セラドームで行われたタイガース戦で、ドラフト2位ルーキー・牧秀悟が新人として公式戦史上初のサイクルヒットを達成した。 6番セカンドでスタメン出場した牧は2回、ベイスターズが苦手とするタイガース先発・伊藤将司からライトフェンス直撃のツーベースを放つと、3回には右中間に豪快な3ランホームラン。4回には2アウト満塁、フルカウントからセンター前に弾き返し5打点目をマークした。残るはスリーベースのみとなった6回は初球を打ち上げキャッチャーファールフライとしたが、最終回のラストチャンスにライト深めのライン際、同じルーキーの佐藤輝明の前にしぶとく落とし、悠々と三塁に到着。祝福の花束が送られ、球場中から温かい拍手が巻き起こった。 ヒーローインタビューでは「チームが勝ってすごいうれしい」と第一声。「個人としてもこういう名誉のあることができたので、すごいいい試合だったと思います。チームメイトの方々に『こういうことはそんなにないから狙っていけ!』と言われた。結果が三塁打になってすごい良かったなと思います。ヒットを打つことをまず狙っていて、結果スリーベースになったらいいな、くらいの気持ちでいきました。記録として残ったので良かったです!」と声を弾ませた。 歴史をひも解くとチームでは大洋(洋松)時代を含め、8人目の偉業達成者となった牧。ブレイクダウンすると1950年にセ・リーグでは2人目の記録で、39歳まで現役、広島の監督も務めた門前真佐人氏を皮切りに、53年には“じゃじゃ馬”の愛称で親しまれ、野球殿堂入りしている青田昇氏が、61年には“天秤打法”で大洋のコーチも長く務めた近藤和彦氏、78年には82年の首位打者・長崎慶一氏が達成。横浜時代に入ると98年の優勝に貢献した“史上最強外国人”ロバート・リチャード・ローズ氏が95、97、99年と3回も記録。2002年にはボイ・ロドリゲス氏、DeNA時代では18年、今シーズン首位打者争いをしているリードオフマン・桑原将志が直近の達成者だ。 そうそうたる実績を残した先輩たちが達成し、NPBでも70人しか成し遂げていない大記録をマークした牧秀悟。軸のブレない打撃を武器に、この先もとてつもない記録を成し遂げてくれそうだ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月26日 15時45分
阪神・佐藤に「わざと援護したのか?」の声 ライバルをアシストした怠慢プレーが物議、球団OBも激怒「スタメン外して」
25日に行われた阪神対DeNAの一戦。「10-2」でDeNAが勝利したこの試合で、阪神ドラ1・22歳の佐藤輝明が見せたプレーがネット上で物議を醸している。 >>阪神・佐藤の新打撃フォームは失敗?「差し込まれまくりや」 金村氏が見抜いた問題点を指摘、今後のスランプも予想<< 問題となっているのは、「2-9」と阪神7点ビハインドの9回表に飛び出たプレー。この回先頭のDeNA・牧秀悟が、阪神4番手・岩貞祐太が投じた2球目を捉え右翼線への打球を放つ。右翼を守っていた佐藤はこの打球を走って追ったが、ファールになると思ったのか途中で追う速度を緩めた。 ところが、打球はファール線の内側にポトリと落ちた後、佐藤の横で大きく跳ねて右翼フェンス際へ。これを見た佐藤はすぐに打球を追いかけたが、捕球し内野へ返球する間に牧は三塁へ到達。それまでの打席で二塁打、本塁打、単打をそれぞれ記録していた牧に、公式戦では新人史上初となるサイクルヒットを許す結果となった。 新人王争いのライバルの快挙を招いた佐藤の守備を受け、ネット上には「今の佐藤の守備酷すぎない? 最後まで全力で追ってたら普通に捕れてたでしょ」、「まともに走らずスライディングもしないのは怠慢プレーでしかないし、仲のいい牧に忖度したと言われても仕方ないぞ」、「捕球から送球への流れがチンタラしてたのもいただけない、もしかして牧のサイクルをわざと援護したのか?」と、牧への“忖度”を疑うような反応が寄せられている。 一方、「なんか忖度とか言ってる人いるけど、そんなことができるほど佐藤は守備上手くないだろ」、「見てる感じではただ下手くそなだけで、何が意図があったプレーには見えなかったけどなあ」、「状況が状況だから物議醸してるけど、ただ単に判断を誤っただけでは?」と忖度疑惑への反論も複数見受けられた。 「今回の佐藤の守備に対しては、ファンだけでなく複数の球団OBも苦言を呈しています。元阪神監督・安藤統男氏は26日の『スポーツ報知』(報知新聞社/電子版)の記事内で、『ファウルと勘違いしたのか、牧の打球を全力で追わずに三塁打にした。期待以上の働きを見せている新人も、平凡なミスや怠慢プレーだけは許されない』と集中力を欠いたプレーだと批判。元阪神・下柳剛氏は26日に自身の公式インスタグラムに投稿し、『今日のプレイ、あの三塁打、どう思います スタメン外して欲しいな 打つだけがレギュラーじゃない』と首脳陣に佐藤のスタメン剥奪を求めるほど怒りをあらわにしています。なお、佐藤と牧は大卒ルーキーの同期で頻繁に連絡を取り合う仲であることから、一部では佐藤は牧のサイクルを演出しようと緩慢守備を装ったのではとの見方が浮上していますが、佐藤の今季の守備率がリーグ外野手上位10名にも入らないほど低い数字(.980)であることを引き合いに、単に守備面の実力が不足しているだけという意見も見られます」(野球ライター) 牧がサイクル安打を達成した一方、自身は「4打数無安打・3三振」とこの日は全くいいところがなかった佐藤。26日以降の試合で汚名返上の活躍を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について下柳剛氏の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/shimoyanagi_tsuyoshi
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特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分