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DeNA・大貫、破竹の5連勝に名パートナーあり! 伊藤の頭脳が引き出す変幻自在のピッチング

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伊藤光

 ベイスターズ3年目右腕で、昨年はチーム唯一の2ケタ勝利をマークした大貫晋一。練習試合、オープン戦、教育リーグで計5試合に登板して順調に調整し、開幕から当然のようにローテーション入りした。カード頭の先発として起用されたが、4月27日のカープ戦、5月4日のドラゴンズ戦で連続して大炎上。その後も状態は上がらず、5月26日のバファローズ戦で1回1/3、5失点KO。1勝5敗の成績でファームでの調整となった。

 再登録された6月27日のタイガース戦からは本来のピッチングを取り戻し、9月8日のジャイアンツ戦まで7戦に先発し5勝無敗。防御率は1.52と抜群の安定感を誇っている。

 好成績の裏には女房役・伊藤光の存在がある。序盤戦は好調だった昨年、大貫の両サイドを丁寧に突くピッチングスタイルと球界屈指のフレーミング技術を持つ戸柱恭孝のコンビで結果を出していたが、今シーズンは戸柱の不振もあり、復帰してからの7戦中6戦で伊藤光とバッテリーを組んだ。大貫の登板後のコメントでは「ヒカルさんが力強く引っ張ってくれた」、「ヒカルさんのリードのおかげ」と感謝をほとんどのゲームで口にしている。

 三浦大輔監督は大貫復活の要因を「春先と違ってしっかりと強く腕を振れているし、両サイドやインコースに投げきれている。それまでは腕が縮こまって真ん中低めにワンバウンドしたりしていたが、今はしっかりライン出しができている」と分析した。それを引き出しているのはパ・リーグ出身で、強気なリードが信条の伊藤光の存在も大きい。

 8日の試合でも三浦監督は「ヒカルのリードを信じて、バッテリーで抑えた」とジャイアンツ打線を沈黙させた伊藤光のリードを称えていた。もちろんファームで腕の振りのチェックやメンタルの整え方、さらに三塁側のプレートを踏むなど大貫の細やかな努力もあるが、ベテラン伊藤光のアシストも間違いなく復活に一役買っている。

 写真・取材・文/  萩原孝弘

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