DeNA
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スポーツ 2021年12月20日 17時30分
DeNA・三浦監督、今シーズンは「競争が少なかった」? オフの大型補強で戦力アップに期待
今年で24回目になる恒例の「京急百貨店×ウィング上大岡 PRESENTS がんばろう横浜!横浜DeNAベイスターズクリスマストークショー2021」で三浦大輔監督、京山将弥、牧秀悟の3人が150人のファンの前で軽快なトークを披露。その後、三浦監督が報道陣の取材に応じた。 三浦監督は就任1年目の今シーズン、大きな期待を受けながら最下位に終わってしまった。監督自身も「変わっていかないと。2022年は新しいものを作ってみせなければいけない」と強く決心。昨年度のオフはFAで井納翔一、梶谷隆幸を放出する一方、補強はスワローズを戦力外となった風張蓮を獲得する程度の控えめな動きしかなく、現有戦力の底上げに期待するしかない状況だった。 それが一転、このオフは98年優勝メンバーをコーチとして続々招聘し、イーグルスを自由契約となった藤田一也、ファイターズをノンテンダーとなった大田泰示らの経験豊富なプレーヤーを獲得。12球団を見渡しても積極的な動きを見せている。 ベイスターズで戦ったこともある藤田に関しては「現役からどんな形でも戻ってこいよと話はしていましたし、今回縁があって現役として戻ってきてくれる」と目を細め「昨年ファームで見ていても動きは良いですし、もう一花咲かしてもらいたいと思います。経験豊富な選手ですし、ゴールデングラブ賞も取って、楽天でたくさん経験して戻ってきてくれます。若い選手に与える影響は大きい」と類まれなるリーダーシップに期待。2年前に広い札幌ドームを本拠地とするファイターズで20ホームランをマークした大田には「東海大相模高出身なので横浜スタジアムは庭みたいなもの。暴れてもらいたい」と地元に戻った大砲の復活に期待を寄せた。 今シーズンは「競争が少なかったと思います。チーム内競争を激化させていかないといけない」と“競争”を逆襲のテーマにあげた指揮官。来シーズンへの戦いは、もう始まっている。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月16日 17時30分
DeNA・牧、目標の新人王ゲットならずも特別賞受賞!「来シーズンは優勝目指す」“レコードコレクター”は改めて決意
打率.314と22ホームラン、打点71にOPS.890で得点圏打率は.304。ルーキーながら内野の要のセカンドをほぼ守り続けチームに貢献した牧秀悟。球団記録は打率、安打数153本、塁打数260、猛打賞14回、1試合4安打4回、二塁打35本と数々の記録を塗り替え、8月25日には敵地・京セラドームで新人初のサイクルヒット。シーズン後半の10月23日から26日にかけて5打席連続ツーベースヒットを放ち、1994年のイチローらの4連続を更新する日本記録も達成するなど、記録ラッシュのルーキーイヤーだったが「1年目しか取れない新人王を1年間めざしてきた」と常々口にしていたターゲットには、カープの栗林良吏にあと一歩届かなかった。 「NPB AWARDS 2021」で表彰された後に取材に応じた際は「悔しい部分はある」とくちびるをかんだが「このような特別な賞を受賞することができ大変光栄です。自分だけの力ではなく、多くの方々の支えがあり受賞することができたと思っています」と周囲に感謝。「初めてとなるプロ野球選手としてのシーズンで苦しい時もありました。前半戦の後半、打率も下がり成績も良くなかった」と打率.194と不振にあえいだ7月を反省するなど、晴れやかな場でもルーキーらしからぬコメントを残した。 また「チームは最下位という結果になりましたが、来シーズンは優勝を目指すとともに、個人としてもチームの勝利に貢献できるよう頑張ります」と決意。具体的には「一番チームに貢献できる打点にこだわる」と、最下位に沈んだチームを立て直すことを誓った。 ベイスターズの打者では1959年の桑田武氏、2000年の金城龍彦氏以来の新人王の快挙は逃したが、2017年に二桁勝利をあげ、日本シリーズでも快投を見せた濱口遥大以来、2人目の新人特別賞を受賞した牧秀悟。怪物ルーキーと評されるタイガースの佐藤輝明が研究されて成績を下げるのを尻目に、8月以降打率.372と打ちまくったスラッガーは、プロの水に慣れる2年目の来シーズンこそ、チームの優勝に尽力する覚悟だ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月14日 19時30分
日本ハム・大田のDeNA入りは西川の去就にも影響? 難航予想の新天地探しに光明か、年俸60%ダウンの移籍が成立したワケは
11月16日に日本ハムから来季の契約提示・保留手続きを行わない、いわゆる“ノンテンダー”とされたことが発表され、12月2日にNPBから自由契約選手として公示されたプロ13年目・31歳の大田泰示。14日、DeNAが獲得したことを球団公式サイトで発表した。 >>DeNA、日本ハム・大田獲得意向に疑問の声「獲る必要あるのか?」 ライバルを巡る深刻な事情から反論も<< 球団公式サイトはこの日、「大田泰示選手(元北海道日本ハムファイターズ)と、2022年シーズンの選手契約を結ぶことで合意いたしましたのでお知らせいたします」と大田の獲得を発表。契約の内容については掲載されていないが、獲得発表を伝える報道では現年俸1億3000万円(推定)から8000万円ダウンの年俸5000万円(同)での獲得と報じられている。 大田はこれまで巨人(2009-2016)、日本ハム(2017-)でプレーし、今季までに「770試合・.261・75本・310打点」といった通算成績を残している右の外野手。昨年は自身初のゴールデングラブ賞を獲得するなど守備でも結果を残したが、今季は「.204・3本・20打点」と打撃不振に苦しんだ。 大田の獲得発表を受け、ネット上には「先週調査報道出てたDeNAが獲ったのか、にしても年俸安いな」、「そんな安価で獲れるとは思わなかった、元年俸から比べたら約62%も年俸下がってるのに」、「基礎年俸は抑えて、その分出来高を手厚くしてるんだろうか?」と驚きの声が寄せられている。 一方、「大田の減俸移籍は西川の移籍先探しにも追い風になりそうな気がする」、「あくまで本人の意向次第だけど、大田級の減額が可能ならオファー増えそうじゃない?」、「今んとこ巨人しか動いてないみたいだけど、大田みたいに手ごろなカネで獲れるなら新たに手を挙げる球団も出てくるのでは」と、日本ハム時代の同僚であるプロ11年目・29歳の西川遥輝への影響を推測するコメントも多数挙がった。 西川はプロ入りした2011年から今季まで日本ハムでプレーし、「1227試合・.281・54本・381打点」といった通算成績をマークしている左の外野手。今オフは大田やプロ8年目・32歳の秋吉亮と共に日本ハムをノンテンダーとなっており今後の去就が注目されている。 「西川は過去に盗塁王(2014,2017-2018,2021)、ゴールデングラブ賞(2017-2020)を4回、ベストナインを2回(2016-2017)獲得するなど、ノンテンダー3名の中では最も実績のある選手。ただその分、現年俸も3名の中で最も高い(2億4000万円/大田は1億3000万円、秋吉は5000万円)上、今季は『130試合・.233・3本・35打点』とコストに見合っていない数字に終わったため、移籍先探しは難航するのではという見方も少なからずされています。実際、今オフはここまで資金力のある球団の一つである巨人以外から獲得調査報道は出ていませんが、大田のDeNA入りを受け『大田がこれほど安価で獲れるなら西川も交渉の余地がある』として西川獲得に動き出す球団が出てきたとしてもおかしくはないでしょう」(野球ライター) 大田と同等の年俸ダウン率(マイナス62%)が可能と仮定すると、年俸は約9100万円となる西川。タイトル獲得歴豊富な選手の値段としてはかなりの安価といえるが、果たして“お手頃価格”での獲得を狙う球団は今後現れるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について横浜DeNAベイスターズの公式サイトよりhttps://www.baystars.co.jp/
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スポーツ 2021年12月13日 18時30分
プレーだけじゃない! 古巣復帰の“TBS戦士"藤田がDeNAにもたらすもの「苦しい時期にアドバイスできたら」
2012年シーズン途中、ベイスターズから楽天ゴールデンイーグルスに突然トレード移籍することになった藤田一也。2004年、暗黒時代真っただ中のベイスターズに、自ら入団したいと公言し「ベイスターズ以外なら社会人」と誰よりも“横浜愛”を持つ男のトレードに、チームメイトはもちろん、ファンも涙した。 その後はイーグルスでレギュラーを奪取し、2013年に球団初のリーグ優勝、日本一に貢献。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞3回とチームの中心選手として輝き続けたことで、ベイスターズファンは複雑な思いを抱き続けていた。実際、交流戦で横浜スタジアムでプレーした際は、23のユニフォームやタオルを掲げるベイスターズファンが多く見られ、当時のキャプテン・筒香嘉智をはじめ、田代富雄コーチら多くの元戦友と笑顔で交流する姿も、藤田の不変の人望の厚さを証明していた。 そんな特別な存在が10年ぶりにベイスターズに復帰することが決定。会見の席で三原一晃球団代表は「OBでもあり、球団には彼の人柄を含めて藤田一也ファンが多くいる」と明かし、チーム内で待望論が湧いていたことをうかがわせた。楽天でも「ライバルの若い選手からでも、質問されたら答えますよ。野球には“絶対こうじゃなきゃダメ”というものはないので“僕の場合はこうだよ”と、伝えるようにしています。それぞれ自分に合ったものを早く知ってもらい、少しでもその選手のためになってくれたらいいなと思ってやっています」と惜しみなく自らの経験を伝授していた。 会見でも「聞かれれば答えます」とキッパリとコメント。「優勝、日本一を経験すると、人としてもプレーヤーとしても、一回りも二回りも大きくなれるし、実際に優勝してみないと分からないことがある。優勝争いの苦しい時期にアドバイスできたら」と技術面の他に、精神面でもチームを支えていくと明言した。 「ベイスターズで優勝したい」暗黒期のTBS時代に入団した際に掲げた大きな目標を、10年の時を経て横浜で成し遂げるチャンスを得た藤田一也。ずっと持ち続けてくれた「ベイスターズ愛」を成就させるため、来年序盤からメチャメチャに飛ばしていく。 取材・文・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月09日 17時55分
元DeNA・大河、トライアウトでレベルアップを猛アピール! 2年間自分を磨いた琉球から初のNPBへ
NPBをめざす男たちのチャンスの場、12球団合同トライアウトが8日、メットライフドームで行われた。その中には元横浜DeNAベイスターズのプロスペクトと言われた男・大河の名前があった。熊本・秀岳館高校では1年からショートのレギュラー、3年生には春夏と甲子園で連続ベスト4の立役者となり、さらには侍ジャパンU-18にも選出され大会首位打者。2016年ドラフトで3位指名を受けベイスターズに入団し、わずか3年で戦力外通告を受けたが、琉球ブルーオーシャンズで2年間自分を磨き、満を持してトライアウトに挑戦した。 初打席ではレフト前にクリーンヒットを放ち、盗塁も2つ成功させ、守備でも本業のショートの他にセカンドのポジションでも無難に打球を処理。フットワークと肩でもアピールした。テレビ解説では真中満氏が「シートノックから、はつらつとプレーしている」とコメントするなど、一定の評価を得たようだ。本人もプレー後「野球を楽しめてホッとしている」と安堵の表情を見せ、「自分のスイング、積極性が出せたかなと思います」と満足げにコメントした。 しかしNPBから独立リーグでプレーし、再びNPBに復帰することは至難の業。設立して16年の独立リーグの歴史の中で、再び輝く場所に戻った代表的なケースは、第一人者の山田秋親氏に始まり直近の小窪哲也氏の他、歳内宏明氏、岩本輝氏、日本ハム時代の02年に新人王に輝いた正田樹氏、ロッテの優勝に貢献しFAで阪神移籍した小林宏之氏、地元の高知に戻り恩返しの意味も含め1年間、ファイティングドッグスでプレーした藤川球児氏ら大物の名前もあり、ベイスターズに異例の出戻りとなり話題となった古村徹氏らを含め、わずか14人。しかも現役選手は皆無となっている。琉球ブルーオーシャンズは厳密に言えば独立リーグ球団ではないが、アピールに成功した大河が15人目の復帰者となるか、琉球から初めてのNPBプレーヤーになれるのか。吉報が届くことを祈りたい。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月09日 15時30分
DeNA、日本ハム・大田獲得意向に疑問の声「獲る必要あるのか?」 ライバルを巡る深刻な事情から反論も
11月16日に日本ハムから来季の契約提示・保留手続きを行わない、いわゆる“ノンテンダー”とされたことが発表され、12月2日にNPBから自由契約選手として公示されたプロ13年目・31歳の大田泰示。9日、DeNAが獲得調査を進めていると複数メディアが報じた。 >>日本ハム・大田の意味深発言が憶測を呼ぶ 他球団からのオファーを匂わせ? 直近成績から冷ややかな見方も<< 今オフは6日に広島が獲得に動いていることが伝えられている大田。9日の報道によると、DeNAも長打力・守備力を兼ね備えた外野手として大田を評価し、ノンテンダー発表直後から水面下で獲得調査を開始していたという。 大田はこれまで巨人(2009-2016)、日本ハム(2017-)でプレーし、今季までに「770試合・.261・75本・310打点」といった通算成績を残している右の外野手。昨年は自身初のゴールデングラブ賞を獲得するなど守備でも結果を残したが、今季は「.204・3本・20打点」と打撃不振に苦しんでいる。 大田の獲得調査報道を受け、ネット上には「DeNAが動くのは意外、大田獲っても使いどころ無いだろ」、「大田は現状だとバックアップ要員にしかならなそうだし、年俸も安くは無い(現年俸1億3000万円/推定)けど獲る必要あるのか?」、「大田も右翼が既に埋まってるチームからのオファーは受け入れないのでは」と疑問の声が寄せられている。 大田は外野の中でも右翼を主戦場とする選手だが、現在のDeNAは今季「.303・28本・74打点」と好成績を残したオースティンが右翼のレギュラーを務めている。単純に打撃成績だけを比較すると大田がポジションを奪う隙はあまりないようにも見えるため、獲得に動く価値はあまりないとみているファンは少なくないようだ。 「ただ、大田獲得については否定的な見方が圧倒的多数というわけではなく、『オースティンがフル稼働するか信用ならないし大田は絶対いる』と実現を望む声も散見されます。オースティンは初来日・DeNA入りした昨季も『.286・20本・56打点』と20本塁打をクリアするなど数字を残している一方、右ひじ違和感(2020年6月)、右手人差し指痛(同年7月)、脳震とう・むちうち(同年8月)、左ふくらはぎ肉離れ(2021年10月)など故障の多さも目立っている選手。また、今オフは球団の契約保留者名簿には入っているものの、現時点で来季残留は決定していません。そのため、去就が未確定で残留でもどこまで稼働するかは不透明という状況などから、同ポジションを守れる大田は必要と考えているファンも少なからずいるようです。なお、DeNAは仮に大田獲得成功、オースティン退団の場合は空いた右翼にそのまま大田を起用でき、残留でも『右翼・大田、一塁・オースティン』といった柔軟性のあるオーダーを組むことが可能となります」(野球ライター) 今オフは宮崎敏郎、大和、山崎康晃のFA3選手の慰留を成功させ、中日・又吉克樹のFA獲得にも乗り出すなど戦力維持・補強に積極的な姿勢を見せているDeNA。今後予想される広島らとの争奪戦を制し、大田獲得を実現させることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年12月06日 17時30分
DeNAファンフェス、スーパールーキー・牧が気合のコスプレで主役に! 出身地・長野への愛も炸裂
<12月4日 横浜スタジアム> 2021年ベイスターズのラストビッグイベント「ファンフェスティバル2021」が、晴天の横浜スタジアムで行われ、一年間応援してくれたファンに笑顔を届けた。 三輪車レースやピクトグラムでのジェスチャークイズ、卓球大会など様々なプログラムでファンを楽しませたが、中でもスタジアムを大きな笑いと驚きに包んだのは新人王候補の牧秀悟だった。 毎年恒例となっている「ハマコレ☆2021俺しか勝たん!冬のオシャレコーデ対決」のコーナーでは、田中健二朗、平田真吾のベテランコンビに山本祐大、森敬斗の若手、そしてディフェンディングチャンピオンの坂本裕哉にルーキー牧がエントリー。 おのおのがカジュアルな私服をお披露目したが、トリを務めた牧は人気漫画“スラムダンク”のキャラクター・海南大附属高校主将、牧紳一のコスプレを堂々と披露した。シーズン中の登場曲も「神奈川の牧」にちなみ、アニメで使われた「君が好きだと叫びたい」「世界が終るまでは…」をチョイスしていたが、ラストイベントでキメてみせた。 寒空の下、ヘアバンドにノースリーブ、ショートパンツのバスケットボールプレーヤースタイルでドヤ顔の牧は「海南の牧しか勝たんということです!」と一言。これにはベイスターズファンでもあるゲスト審査員の相川七瀬さんからも「寒いのに」と同情されていた。オシャレコーデの趣旨からは完全に外れたが、スタンドのファンの圧倒的な支持を集め見事に優勝を果たすと、出身地長野の県歌「信濃の国」の一小節をなぜか上半身を左右に振りながらかわいく歌い上げた。4月4日に初のお立ち台に上がった際も「長野から来ました牧秀悟です!」と自己紹介し、シーズン中には牧の縁で、出身の中野市が横浜スタジアムで特産品の直売コーナーを設けるなど、地元愛あふれる男の熱唱はスタンドを大爆笑に包んだ。 イベント冒頭でも初受賞となった10、11月「大樹生命月間MVP」の表彰式が行われ、ファンから祝福の拍手を浴びていた牧。過去にはひょっこりはんの齋藤俊介、エイリアンの井納翔一、プーさんの宮崎敏郎など、様々な選手がスポットでのコスプレで会場を沸かせたが、初冬の一日、スーパールーキーは最初から最後まで注目を浴び続けていた。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月02日 17時30分
DeNA、宮崎に続き大和も残留決定!「どんどん教えていきたい」 若いチームに必要なベテランの経験値
師走に入った12月1日、ベイスターズからうれしい知らせが届いた。今シーズン中の9月中旬に海外FA権を獲得し、去就が注目されていた大和が会見を開き「FA権を行使し、残留することを決めました」と発表した。 FAでタイガースからベイスターズへ出場機会を求めて移籍を決断。当時の高田繁GMからは「守備だけで打率3割の価値がある」、アレックス・ラミレス前監督からは「優勝するための最後のピース」と高評価を与えられ、2018年シーズンから卓越した守備力を武器に、主にショートのレギュラーとして活躍。今シーズンの打率は.252と、昨年の.281から数字を下げたが、得点圏打率は.359と昨年の.293よりもアップと勝負強さを発揮した。特にベイスターズ史上最高といえる戦いを見せた今年の交流戦では「恐怖の9番バッター」として、6月6日のマリーンズ戦ではサヨナラヒットを放ち、得点圏打率は驚異の.600と打ちまくるなどチームに勢いをつける立役者となった。 また経験豊富なベテランとして、同じショートでありベイスターズのホープ・森敬斗にも「能力の高い選手ですし、ベイスターズを背負っていかないといけない選手」と認め「自分にできるアドバイスはどんどん教えていきたい。成長してほしいの思いが一番」とシーズン中も明かしていたように、ライバルにも献身的なサポートを送る懐の深さも見せた。 今年日本一に輝いたスワローズも、他球団から移籍してきた嶋基宏、メジャー帰りの青木宣親、代打の切り札・川端慎吾らの力が最下位からチームを引き上げる原動力となったことからも、ベンチ内でのベテランの経験は大きいことは明らか。ベイスターズでも、すでに発表されているように、今シーズンFA権を取得した宮崎敏郎は、三浦大輔監督が選手時代に結んだのと同じ6年の大型契約を締結し、事実上“生涯ハマのプーさん”となることが確定。大和も34歳から2年契約を結んだことで、横浜で骨を埋める可能性が高くなってきた。昨年石川雄洋氏やホセ・ロペス氏などと契約しなかったスタンスから一転、ベテランへの高待遇が目立つこのオフシーズン。来シーズンからは、若さと経験をミックスした結束力の強いチームへと変貌していきそうだ。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年11月29日 17時30分
DeNA・今永「来季は勝ち越せるように」 左腕エースが下剋上日本一のスワローズにリベンジを誓う
ベイスターズが28日に開催した、神奈川県内の少年野球チームに所属する小学6年生を対象とした「キッズベースボールフェスティバル 2021」でピッチング指導後、今永昇太が日本一となったスワローズに言及。今シーズンを振り返り、来シーズンへのリベンジを誓った。 今シーズンはスワローズに対し6勝17敗2引き分けと11も負け越し。3月30日の横浜スタジアムでの本拠地開幕戦で7回まで4-1とリードしながら、石田健大、山崎康晃がリードを守れず5-4と惜敗スタートし、翌日も3-5と連敗。3戦目は2回に7点のビッグイニングを作り、一時5点差をつける楽勝ムードの中、7回に4点を返され11-11と負けに等しい引き分けに終わった。このスタートが最後まで響いた上に、防御率4.73、ピッチャーのクオリティスタート率は36%と、先発投手陣の踏ん張りがきかなかったことも惨敗の元凶であろう。今永自身も左肩からの手術明けの復帰戦となった5月23日の敵地神宮で、4回1/3、6失点KOと苦戦。今季通算防御率は3.08だったのに対し、スワローズ戦となると6.30と急激に悪化。シーズン通しても0勝4敗と苦汁をなめた。 今永はスワローズに対し「しぶといチームで、攻守ともにバランスの取れたやりづらい相手」と認め、打撃陣に関して「ただでは転ばない。アウトになるにしても爪痕を残す」とねちっこい攻撃だとする。「精神的にも、技術的にもイニングを追うごとに何かを削られながら試合が進んでいく…」と打率10傑には皆無で、打率.279の中村悠平が最高ながら、総得点は625とリーグトップの攻撃力を誇った打線に手を焼いた原因を分析した。 対策としては「なんとか早い段階で打たせたりとか、作戦をさせなかったりという投球術が大事」と打線を機能させず、点として分断させることが必要と説き、エースとして「自分自身も来季はヤクルトに勝ち越せるように、チームとしても今年の勝ち負けを逆転できればと思います」と力を込めた今永昇太。怪我から復帰後の2年目シーズンへ、頭脳明晰な左腕は巻き返しへ向けすでに解析を進めている。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年11月25日 17時30分
DeNA・石井コーチの帰還にオールドファン歓喜! 他球団を渡り歩いた“リビングレジェンド”の手腕に期待
横須賀の追浜で22日まで行われていたベイスターズの秋季トレーニング。13日に正式にコーチ就任が発表された石井琢朗コーチは15日には早速合流し、勢力的に動き回った。 オールドファン中心に、石井復帰に歓喜するのには理由がある。石井は1988年にドラフト外で足利工業高校から横浜大洋ホエールズにピッチャーとして入団し、ルーキーイヤーに初勝利を挙げ幸先の良いプロ生活をスタート。しかし3年目には野手転向を決意し、名前も忠徳から琢朗へ変更するとその年にサードのポジションをゲットした。 93年に横浜ベイスターズに球団名が変更されてからは俊足巧打・攻守のプレーヤーとしてサード、ショートのポジションをこなし、打順も1、2番として存在感を発揮した。98年には選手会長に就任し、不動のリードオフマンとして優勝に貢献。2006年には2000本安打を達成するなど“ミスター・ベイスターズ”と呼ぶのにふさわしい活躍を見せた。しかし2008年にベイスターズは無情にも戦力外を通告し、カープに移籍。2012年に引退するまで赤いユニフォームを着て戦った。 若い時期から中心選手として活躍し、決して強くないチームを牽引し、優勝時の日本シリーズではもはや伝説となっている初打席でのセーフティバントヒットを鮮やかに決め、チームに勢いをつけることに成功。その後佐々木主浩氏、谷繁元信氏ら優勝メンバーが次々とチームを離れ、TBS時代の暗黒期にもチームを鼓舞した石井にもあっさりと戦力外を通告する球団にファンはじくじたる思いを抱いていた。 それでもカープに移籍する際、ベイスターズファンに対し感謝イベントを自腹で開催。カープも同じ応援歌を継承し、横浜スタジアムでの引退試合での360度の大合唱は、いまでも語り草となっている。 そんな特別なスターが14シーズンぶりに帰ってきた。トレーニング合流初日には「ここにいた時は、成績やファンの声援など、与えられたものを与えられたまま出ていってしまった。逆に今度は自分がチームに対して与えられればなと、すごく思います」と、当時の不遇を知るファンにとって、さらに泣かせるセリフを発した石井琢朗新コーチ。他球団を渡り歩いたエキスを元に、ようやくたどり着いた横浜の地でその手腕を存分に発揮してくれるだろう。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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