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DeNA、後半戦のキーマンはやはり佐野? リーディングヒッターのバットで最下位からの反攻へ

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佐野恵太

 昨年4番キャプテンの重責の中、見事に首位打者を獲得した佐野恵太。もちろん相手のマークは厳しくなり、特にスワローズは内野手を極端に右に寄せる“佐野シフト”を敷くなど対策を講じた。「シフトはなかなか今まで経験することがなく、すごく意識してしまっていた自分がいました」と苦しみ3月は5試合ながら打率.211とまさかの数字。「相手がいるスポーツなので抑えるように投げてきますし、データもこの時代すごく活用されている。僕が一枚も二枚も常に相手より上に行けるように意識しながら、頭の中で整理しながら打席に入る」ことでシフトを克服。4月.323、5月.344、6月.306と打率は上げてきたが、自身の武器でもある得点圏打率が伸び悩み、5月18日には4番から3番へ打順を変更された。それでも5月の得点圏打率は2割ジャスト、6月も.240と低かった。

 しかし7月は打率.405、OPS1.111、得点圏打率も.375と本来の姿を取り戻し、通算打率も.328と急上昇。ついに首位打者に躍り出る活躍を見せた。「まだまだ60試合くらいあるので、タイトルは意識することなくプレーしている」としながらも「もちろん意識しながらプレーしなきゃいけない時が、後半戦終盤の最後の最後には来ると思う」と、2年連続の首位打者も視野に入っていないわけではなさそうだ。

 オールスター戦にも初出場を果たし「坂本(勇人)さん、鈴木誠也とは話をさせていただきました。全ての言葉がすごく僕のためになりましたし、バッティングはすごく参考になりました」と侍ジャパン戦士のノウハウもゲット。エキシビションマッチでは「さらに打撃を良くしたい。バットを振る量が落ちないように、自分で練習量を確保しながら、後半戦に向かってやっていきたい。昨年からずっと言っていることですけど、現状維持のまま次の日を迎えないように今でも言い聞かせているので、しっかりとレベルアップして、次の日、次の週、次の月を迎えたい」とし「まずはチームのためにヒットを打ち続けるというところだけを考えていきたい」と続けた。

 後半戦の初戦の第一打席でも初球のストレートを佐野らしく迷いなく振り抜き、広い新潟でなければあわやホームランかという打球を放つと、守備でもファールフライを懸命に追ってキャッチするなど、コンディションも上々に見えた。

 日々の努力とチームへの献身。2つのテーマで戦い抜いた後は、1998年のV戦士で同じ背番号7を背負った鈴木尚典氏以来の2年連続首位打者も見えてくるだろう。
 
 写真・取材・文 /  萩原孝弘

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