新日本
-
その他 2019年09月30日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★台風で判明したテレビ報道の問題点
台風15号による被害の大きさが予想以上だったな。あと、俺が今回の台風災害で特に感じたのは、テレビの報道がまったく役に立たなかったってことだよ。 台風が通過した直後は、被災地の細かい情報がほとんど報道されなくって、ひと晩明けたぐらいから、千葉の広い地域で停電していて、復旧も進んでないってことがだんだん分かってくるような状況だった。情報がないから、救援も遅れるし、物資も届かない。 テレビ局は東京にあって、千葉なんて隣だよ。それなのに、海の向こうの話みたいな時間差があった。これはもうテレビの瞬発力というか、報道する力が衰えてるんだなって思ったよ。 経費削減の影響もあるのかもしれない。近場の新宿とか銀座にはすぐ中継を出すけど、千葉くらいだとなかなか行かない。自分たちで行かないから、情報の信憑性が取れなくて、結局、なにも報じない。今回は俺もトラブルに巻き込まれて、それを実感した。 台風15号が関東を通過して、明けた9月9日の月曜日。俺はTBSラジオの『伊集院光とらじおと』という番組に午前10時から生出演するというスケジュールだった。前夜には、首都圏のJRがほぼ全部止まるってことが発表されてたから、これはクルマで行くしかないと思って、俺は朝4時に起きてテレビで台風情報をチェックしてたんだよ。 だけど、欲しい情報が手に入らない。どこどこの電車が止まってますっていうのは分かるんだけど、それで駅前がどうなってるとか、どの道路が通行止めになったとか、そういう情報はぜんぜん教えてくれない。 それでチャンネルをいろいろ変えるんだけど、呑気に通販番組を流してる局もあったりして、いま買わねぇだろってイラッときたよ。 でも、俺も甘く見てた部分はあった。高速道路は通行止めになる。電車も全部止まってて午前8時すぎぐらいに再開予定。そんな状況なら、普通の会社は休みにするじゃない? だって物理的に行けないんだから。 そう考えて、この時間に動く人間はいつもの半分くらいかなって思ってたんだよ。でも、日本人っていうのはすごい。電車が止まっているのに、とりあえず駅まで行ってみようとか、クルマで会社に向かおうとする人がたくさんいるんだよ。 午前6時30分くらいの時点で交通情報をみたら、横浜から東京に入るルートはまだそんなに混んでなかった。でも、実際に向かってみると、高速が止まってるから、下の道に降りてきたクルマが溢れ出してて、完全に止まってビクともしない状況になってしまった。 結局、間に合わなくて、クルマの中から伊集院さんに電話して謝ったよ。 そのあと、午後1時から藤波辰爾さんのドラディションっていう団体で、俺がレフェリーで出ることが決まって、その記者会見があった。みんな遅れてるから開始を午後4時に変えたけど、千葉から都内に向かってた藤波さんは辿り着けなくて、会見は藤波さん欠席でやらせてもらったよ。 とにかく、災害時に必要なのは情報だ。それに対応した、大幅な道路規制も必要だと思う。上手に時間規制をやらないと、都内の道路は麻痺するだけだよ。 今回の教訓を活かして、どんどん対応してもらいたいね。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
-
スポーツ 2019年09月27日 22時30分
攻める新日本プロレス!1.4&1.5東京ドームに続いて1.6大田区が決定!
来年1月4、5日の『レッスルキングダム14』(WK14)を東京ドーム2連戦で開催する新日本プロレスが、さらに翌6日、東京・大田区総合体育館で『NEW YEAR DASH!!』を開催すると9月26日、発表した。 WK14を東京ドームで2日連続で開催する“ダブルドーム”は、90年代のプロレス黄金時代でもなかったこと。新日本は年間3回、東京ドーム大会を開くことはあったが、同所での2日間連続開催は他団体も含めて、プロレス格闘技界では史上初の快挙だ。新日本は2日間トータルで実数8万人以上の動員を目指している。今年は土日開催とあって、チケット販売の初動も好調だという。 10.14東京・両国国技館大会終了後からドーム大会のカードが出始めると予想されるが、新日本のハロルド・メイ社長は2連戦の開催について「東京ドーム2連戦はファンのみなさんに還元するため」と理由を話している。プロレスが“見に来やすい”環境を提供するのが狙いなのは間違いない。 そんな中、2015年から毎年、東京・後楽園ホールで1月5日に開催されてきた『NEW YEAR DASH!!』が、来年は1月6日に大田区総合体育館で開催されることになったのだから、さらに驚かされる。大田区総合体育館のキャパシティは4,000人強と後楽園の2倍以上はある。『NEW YEAR DASH!!』は、東京ドーム大会で終結した2019年の新日本の闘いから、2020年の新日本の闘いの始まりを目にできる大会。毎年カードは当日発表であるにもかかわらず、チケットは発売とほぼ同時に完売している人気大会だ。 オリンピックイヤーである2020年は会場の確保も難しそうだが、年明けから東京の大会場で3連戦を開催する力が現在の新日本プロレスにある。2020年も我々をさらに驚かせるようなスケジュールを発表してくる可能性は高い。業界のトップとして、この勢いを持続していってもらいたい。(どら増田)
-
スポーツ 2019年09月26日 06時30分
ザ・デストロイヤーメモリアルに、鈴木軍が参戦!太陽ケアとGURENTAI復活!
『ザ・デストロイヤー メモリアル・ナイト〜白覆面の魔王よ永遠に〜』(11月15日、東京・大田区総合体育館)の追加カードが発表された。・諏訪魔(全日本プロレス)&近藤修司(W-1)対鈴木みのる(鈴木軍)&太陽ケア(フリー) 現在は新日本プロレスを主戦場にしている鈴木みのるだが、2006年ごろは全日本で活動。2008年には太陽ケア、NOSAWA論外、MAZADA、TAKEMURAとともにGURENTAIを結成。2009年にはここに高山善廣も合流し、武藤敬司社長時代の全日本を苦しめた。今回は、かつて中邑真輔&オカダ・カズチカを相手に一歩も引かなかった諏訪魔&近藤が相手を務める。 ケアは「スズキミノルとのGURENTAIは久しぶりでワクワクする。もう待ちきれないね。スズキとオレはベストチームだけど、スワマとコンドウも素晴らしいチームだね。スズキとのGURENTAI復活で、盟友タカヤマに勝利を捧げたい!」とコメントした。 和田京平大会プロデューサーは「諏訪魔が鈴木みのるを指名して決まったんだけど、オレも久しぶりに『風になれ』を聴くのが楽しみだよ。諏訪魔、近藤組対GURENTAIの鈴木、ケア組は絶対面白くなるよ。これは絶対いい試合になるよ!!オレは裁いてみたいな。本当に楽しみだ。ちょっと前の全日本プロレスだよな、これは!!」と、みのると全日本系の選手の再会を楽しみにしている様子だ。・青柳優馬(全日本プロレス)&青柳亮生(同) 対 タイチ(鈴木軍)&金丸義信(同) 青柳優馬とタイチは『ジャイアント馬場没20年追善興行』(2月19日、両国国技館)以来の対戦となる。タイチも金丸も鈴木軍として新日本で暴れているが、もともとは全日本出身のレスラー。後輩相手に格の違いを見せつけるか? 和田プロデューサーはこう語った。 「青柳からするとタイチという存在は、団体が違えど超えなきゃいけない相手だよね。なんかあの2人には因縁があるんだよ。2月の馬場さんの大会の時もそうだけど、いろんな団体が集まる大会では必ず当たってるんだよね。2月の時は僕が裁いたんだけど、タイチって憎たらしいよね。鈴木軍ということで、金丸も出てもらうことになったんだけど、そこで青柳弟(亮生)が器用でね、金丸と当たったら勉強になるんじゃないかと直感的に思ったんだよ」 「そういうことより、因縁の対決だから青柳家とタイチの仁義なき抗争だね。とにかく憎たらしいタイチをやっつけてほしい。関係ない話なんだけど、タイチは女マネージャー連れてくるんだろうな。タイチには会いたくないけど、女マネージャーには会いたいな!!とにかく期待してください!!(京平さんはこの試合を裁きたい気持ちは?)いやー、俺はもういいよ(笑)」 和田プロデューサーは現在、全日本マットで頑張っている後輩チームの奮起を期待した。 令和初のプロレスオールスター戦は4試合が決定。ほかに誰が出場するのか。発表が待たれる。(どら増田)
-
-
スポーツ 2019年09月25日 22時30分
新日本、ボストン大会でオカダ&飯伏&棚橋の豪華トリオが実現!
新日本プロレスは、アメリカ東海岸での3連戦『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』(現地時間27日ボストン大会、28日ニューヨーク大会、29日フィラデルフィア大会)の全対戦カードを発表した。 27日(マサチューセッツ州ボストン、Lowell Memorial Auditorium大会)のメインイベントでは、オカダ・カズチカ&飯伏幸太&棚橋弘至という、日本でも実現していないドリームトリオが初結成される。SANADA&EVIL&内藤哲也のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと6人タッグで対戦する。 まさにニュージャパン・ザ・ベストと言っても過言ではないこのカード。10.14東京・両国国技館でIWGPヘビー級王座を懸けて対戦するオカダとSANADA、同大会でIWGPヘビー級王座挑戦権利証を懸けて対戦する飯伏とEVILの2組にとっては、ダブル前哨戦。来年1月のドーム大会に向けて巻き返しを図る棚橋と内藤にとっては、何とか割り込みたいところだ。 セミファイナルでは、“G.o.D”タマ・トンガ&タンガ・ロアの持つIWGPタッグ王座に“ロッポンギ3K”SHO&YOHが初挑戦する。16日の鹿児島アリーナ大会では、YOHがタッグマッチながらタマを丸め込み3カウントを奪取。さらに、22日の神戸ワールド記念ホール大会では同じくYOHがタンガから丸め込みで連続勝利を収め、IWGPタッグ挑戦を表明していた。 過去にジュニアのタッグチームがIWGPタッグ王座に挑戦した例はない。3Kが王座を奪取するようなことになれば歴史的な快挙となる。 28日(ニューヨーク、Manhattan Center Hammerstein Ballroom大会)は、タイガー服部レフェリーのアメリカで最後のレフェリング大会となる。 メインイベントでは、オカダ&飯伏が、SANADA&EVILと10.14両国大会の前哨戦に臨む。オカダと飯伏は来年1月のドーム大会で対戦する可能性もあり、チームワークには疑問符が付く。逆にSANADA&EVILは長らくタッグチームとして、IWGPタッグ戦線で共闘しているだけに優位と言えるだろう。セミファイナルではKENTAのNEVER無差別級王座にYOSHI-HASHIが挑戦。激化するバレットクラブとCHAOSの総力戦になるかもしれない。 29日(ペンシルバニア州フィラデルフィアの2300 Arena=元ECWアリーナ)のメインでは棚橋、後藤洋央紀、石井智宏、YOSHI-HASHIにロックンロール・エクスプレスのリック・モートン&ロバート・ギブソンが加わり、ジェイ・ホワイト、KENTA、タマ・トンガ、タンガ・ロア、チェーズ・オーエンズのバレットクラブとスペシャルイリミネーションマッチで激突する。 オカダはフィラデルフィア大会は欠場。ロックンロール・エクスプレスは連日バレットクラブと対戦することが決定しており、悪の軍団を成敗してくれるはずだ。 10.14両国大会に向けて見逃せない闘いが海の向こうで繰り広げられる。(どら増田)
-
スポーツ 2019年09月25日 06時30分
新日本、内藤がジェイに敗れIC王座陥落で、どうなる?来年のドーム2連戦
新日本プロレス『DESTRUCTION in KOBE』▽22日 兵庫・神戸ワールド記念ホール 観衆 6,148人(満員) 新日本プロレスは22日、兵庫・神戸ワールド記念ホールで今シリーズ最終戦となるビッグマッチ『DESTRUCTION in KOBE』を開催した。 まずセミファイナルでは、後藤洋央紀が『G1クライマックス29』公式戦で敗れた鷹木信悟と再戦。自ら気合いを入れるかのように後藤を挑発し、後藤のパワー殺法を受けながらも気迫では鷹木が後藤を圧倒していたが、終盤になって後藤の底力が爆発。牛殺し式のGTRから、正調のGTRをズバリと決めてカウント3。後藤が完勝でリベンジを果たした。ただ、鷹木もコメントブースで胸を張り、この試合への手応えを口にし、今後の巻き返しを誓っている。 メインイベントでは、内藤哲也がG1で敗れたジェイ・ホワイトを相手にIWGPインターコンチネンタル王座を懸けて再戦した。両者とも史上初となるIWGPヘビー級王座とのIWGP2大王座同時戴冠を狙っている。IWGPヘビー級王座挑戦権利証を持つ飯伏幸太も含めて、来年1月4日、5日に開催される東京ドーム大会2連戦でのダブルタイトルマッチ開催への機運が高まっている状況だ。 試合は、内藤が焦らしながらジェイをイライラさせる作戦を採用したが、ジェイもマネージャーの外道を巧みに使って、内藤の攻撃をうまくかわしていく。ジェイの執拗な首攻撃に苦しんだ内藤だったが、致命傷となる技を寸前でかわし、ジェイも内藤に得意技をなかなか許さなかった。スリリングかつスピーディーな攻防に会場の熱は上がっていく。 終盤に外道が介入したが、内藤は計算済みで、これを難なく排除。しかし、ジェイはG1のときよりも“モンスター化”していた。内藤はバレンティアを放ったものの、ジェイは着地すると息つく間もなくブレードランナーを決めてカウント3。なんと、ジェイが王座奪還に成功。これには場内のファンも唖然としていた。ジェイは昨年も神戸大会のメイン終了後に外道とともにオカダ・カズチカを裏切り、滅多打ちにしてバッドエンドにしている。2年連続でバッドエンドを見せられ、マイクアピールをするジェイを見ることなく、席を立つファンが多く見られた。 ジェイはこれを逆手にとり、神戸のファンを挑発しながら内藤の締めをバレットクラブ仕様にアレンジするなど、やりたい放題。これに怒って出てきたのが、セミファイナルで快勝した後藤だ。後藤はジェイを蹴散らすと、挑発表明するだけにとどまらず、4人目の「2冠」宣言。ジェイへの次期挑戦者は後藤に決まりそうだ。 ここで気になるのは、新日本の人気選手である棚橋弘至、内藤の2人がタイトル戦線から離脱したこと。内藤はジェイに2連敗を喫しているだけになかなか厳しい状況となった。しかし、ドーム2連戦には欠かせない選手であることは間違いない。 棚橋、内藤がドーム2連戦に向けてどのような巻き返しを見せてくれるのか注目である。(どら増田)
-
-
スポーツ 2019年09月24日 22時30分
ライガー対鈴木みのる電撃決定!新日本10.14両国全カード発表
新日本プロレスは年内最後の首都圏ビッグマッチ『キング・オブ・プロレスリング』10.14東京・両国国技館大会の全対戦カードを発表した。 既にメインイベントでIWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカにSANADAが挑戦することが決まっている。ほか、セミファイナルでは東京ドームでのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を持つ飯伏幸太にEVILが挑戦、IWGP USヘビー級王者、ジョン・モクスリーにジュース・ロビンソンが挑戦する。さらにIWGPジュニアヘビー級王者、ウィル・オスプレイに『スーパーJカップ2019』優勝者、エル・ファンタズモも挑戦するなど豪華カードが並ぶ。東京ドーム大会につながる大会として、毎年期待される大会とあって、今年もチケットは残りわずかだという。 今回発表された追加カードの中で目を引いたのは、来年1月の東京ドーム大会をもって引退する獣神サンダー・ライガーと、パンクラス時代にライガーとパンクラスルールで対戦し、プロレスへの復帰を決めた鈴木みのるの一戦だ。みのるはライガーが引退を表明してから、あの手この手を使ってライガーを散々挑発。先シリーズではテレビ解説席のライガーをリングに上げて、ゴッチ式パイルドライバーでKO。マスクにも手をかけ続けてきた。 怒りの沸点に達したライガーは、22日の兵庫・神戸ワールド記念ホール大会で、自らマスクとコスチュームを剥ぎ取り、全身にペイントを施し、かつて神戸でグレート・ムタと伝説の闘いを繰り広げた鬼神ライガーに進化。みのるとレフェリーに毒霧を噴射し、反則負けになると、テーブルを投げ、若手を椅子で殴打。インタビューブースではみのるを襲撃するなど大暴れした。みのるはそんなライガーを見て、高笑いをしながら引き揚げている。 最初はパンクラスルールでもう一度やりたいというライガーからの約束を果たすべく、みのるが挑発していたのだが、当日はどんなコスチューム、どんなスタイルで現れるのか大いに注目したい。(どら増田)
-
スポーツ 2019年09月23日 22時30分
今度こそ那須川天心と武尊の止まっていた針が動き出すか?RISE伊藤代表「賞味期限は半年」
「最後にひとつだけ言いたいことがあります。武尊選手!それからK-1の陣営に言いたいことがあります。僕は格闘技界を盛り上げるため、人生をかけて戦ってきたつもりです。時間は止まっていないですし、やりたい未来がまだまだたくさんあります。みなさんの声に応えるのが選手たちだと思いませんか?ワールドシリーズのように強い選手を集めて戦うのが本当の興行なんじゃないですか?僕は逃げも隠れもしないです。SNSで書き込んだりするんだったら、さっさと正式な話をください。俺は待ってます!」 『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』(16日、千葉・幕張メッセイベントホール)のメインイベント、RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント決勝戦で志朗に3−0で判定勝ちし優勝を決めた“神童”那須川天心は、締めのマイクでまるで訴えるかのように、ファンの前で思いの丈を口にした。 これを受けて武尊は同日23時頃に自身のツイッターを更新。「オファー出せるならとっくにお互い出してるでしょ。色々言いたいことあるけど、今はその為に自分が信じることを全力でやるだけ。絶対実現させるから待ってて。まずは11月24日絶対勝つ」と反応した。自身の復帰戦となる『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN 〜よこはまつり〜』11.24神奈川・横浜アリーナ大会を無事にクリアすれば武尊がリアクションを起こす可能性は高い。 「世界ではビッグマッチがどんどん実現してるのに、日本ではファンが見たいと盛り上がっているカードが組まれないのは不思議でしょうがない。あれだけ騒がれて、お互いやる気があるのにやれないのはおかしい。そんな時代じゃない。だからダメなんですよ。ドリームマッチがどんどん実現すれば、もっと格闘技界が盛り上がる可能性がある!」 天心は試合後のインタビューでも、武尊戦がなかなか実現しないことにいらだちを見せていた。この日はRISEの伊藤隆代表も囲み取材に応じ、「こちらはやると言ってるわけだから、全ては向こう(K-1)次第」と強調。「ニュートラルなところでやらせてあげたい。僕はカードには賞味期限があると思っていて、このカードの賞味期限は半年ですよ。年内だと大晦日(RIZIN)ですかね。選手たちもやりたい。ファンも見たい。そう思っている間にやらなきゃ意味がない。全面戦争でもいいです。誰が強いんだ?というのを僕は見たい」とかなり踏み込んだ発言をしている。那須川陣営も「ウチはやるだけですから」というスタンスを今でも崩していない。K-1首脳陣の対応が実現への鍵を握っている。 ジャンルこそ違うが、天心対武尊のカードは1995年に爆発的な盛り上がりを見せた『新日本プロレス対UWFインターナショナル 全面戦争』の武藤敬司対高田延彦のように世間にも大いにアピールできるカード。ここは両陣営ともに“大人の事情”で流すことなく、オリンピックイヤーが終わるまでには実現させてもらいたい。 「別に1回じゃなくてもいいじゃないですか」 一夜明け会見では「早くやらないと武尊選手の全盛期が終わってしまう」とも語り、早期の実現を呼びかけた。天心が漏らしたこのひと言に「今度こそやろう!」という決意がうかがえる。(どら増田 / 写真・藤井ギダイ)
-
その他 2019年09月23日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★プロレスリング・マスターズの裏話
先日、後楽園ホールで「プロレスリング・マスターズ」が開催された。 レスラーはみんなジジイだから危ないし、何が楽しいのかと思うけど、後楽園ホールに集まった超満員のお客さんはみんな笑顔で、心からプロレスを楽しんでるようだったね。 俺はセミファイナルに出場して、天山広吉、小島聡、ヒロ斎藤、スコット・ノートン組のマネジャーを務めさせてもらった。テーマ曲『CRASH』で入場したんだけど、すごい歓声だった。トークイベントや、年末の『ガキの使い』でも俺の登場時に同じ曲がかかるけど、やっぱり後楽園ホールで聞く『CRASH』は違って聞こえるし、心に火が点く感覚になったよ。 俺は試合前にマイクを取って「このリングに上がってる選手は、みんな体調が悪い」とアピールした。お客さんは笑って聞いてくれたけど、全部ホントのことなんだよ。ノートンは2年ぶりの試合で、肩や腰のケガが治りきっていない。天山だって、腕が肩から上に上がらないんだよ。それでも試合が始まればモンゴリアンチョップができるんだから、リングっていうのは不思議な場所だよな。 俺たちの対戦相手は、ザ・グレート・カブキさんが率いる「平成維震軍」だったんだけど、まぁ、厄介なやつらだね。俺も最後は越中詩郎選手のヒップアタックを喰らってしまったよ。 メインは永田裕志、中西学、西村修VS武藤敬司、ライガー、馳浩の6人タッグマッチ。入場からフィニッシュまで、場内は凄い盛り上がりだった。 特に注目を集めたのは馳先生だったな。知っての通り、馳先生はいまや自民党の大物議員。だけど、しっかり体を作り上げて、対戦相手をジャイアントスイングでブン回して、一番元気だった。「このリングが生きがい」 って言ってたけど、たいしたもんだよ。 馳先生は、デビューした頃はスーパールーキーの超エリートだった。それが、試合中に心肺停止する事故にあって、それから変わったというか、吹っ切れた。黄色いタイツになって、試合内容もガラッと明るくなったんだよ。 だけど、その頃から馳先生は、試合前は緊張してえづく(戻す)ようになった。事故の記憶が蘇るのか、覚悟を決めているのか、いつもゲーゲー言ってたね。今回も、あの頃とおなじようにえづいてたらしい。 俺もリングに上がる前は、独特の気持ちになる。ノートンだって、試合前は殺気立って、あたり散らしてたよ。あの試合前の緊張感というのは、マスターズと呼ばれる興行に出場するほどキャリアを積んでも、変わらないものだね。 武藤選手もナーバスになっていたと思う。ヒザの手術をして、人工関節を入れたといっても、それで全盛期の動きに戻るわけではないからね。ヒザ以外もガタがきてるから、よくて現状維持。でも、試合が始まると、ブランクを感じさせない動きをするんだから、さすがだと思ったよ。 試合後にライガー選手が「引退する前にまたマスターズをやってくれ」って言ってたけど、みんなガタがきてるから、いつまで続くかは分からない(笑)。だけど、俺も越中さんに借りを返さないといけないから、それまでは終わらせないぞ。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
-
スポーツ 2019年09月19日 22時30分
元・新日本KUSHIDA、WWE移籍後タイトル初挑戦のチャンスが到来!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間19日、ファームブランドNXTを世界配信した。 先日、突如として軽量級ブランド205Liveに登場し、元クルーザー級王者の戸澤陽とタッグ対決を繰り広げて日本のファンを驚かせたKUSHIDAが、この日はNXTに再登場した。 KUSHIDAはデンゼル・デジャーネットとのカードが組まれていた。デジャーネットがリングに上がると突如、WWE UK王者のウォルター率いるインペリアムがデジャーネットを襲撃してリングを占拠。ウォルターが「俺たちのスポーツの名誉と伝統を取り戻すためにここに来た」と話していると、試合をつぶされたKUSHIDAが姿を現して「これは俺の時間だ」と言い放ち、ファビアン・アイクナー、マーセル・バーセル、アレクサンダー・ウルフの3人を蹴散らしたが、ウォルターには捕まって投げ飛ばされてしまう。 さらに追い打ちを狙うウォルターがKUSHIDAの胸ぐらをつかんだが、KUSHIDAは自ら服を脱いでかわして飛び蹴りを放ち、たじろいだウォルターに「タイトルに挑戦させろ」というジェスチャーをしてアピール。会場のファンもKUSHIDAを支持していた。UK王座は2016年にNXTのCOOであるトリプルHが「グローバルなタイトルを作りたい」と発言したことをきっかけに、2017年に設立されたタイトル。管轄はNXTだがWWEの冠がついており、NXT王座と並ぶ価f値を持つタイトルである。ちなみにウォルターは第3代王者だ。 今後KUSHIDAは、205Liveにも上がりながら、NXTではこのUK王座を狙っていくことになりそうだ。新日本プロレスで獲得したIWGPジュニアヘビー級王座以来のシングルタイトル奪還となるか、注目していきたい。(どら増田 / 写真・©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.)
-
-
スポーツ 2019年09月17日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「山本小鉄」“人間爆弾”の知られざる名勝負
新日本プロレス道場のコーチ役として若手を徹底的にしごき抜き、あの前田日明が恐れ、藤原喜明は「殺そう」とまで憎んだとの逸話で知られる山本小鉄。 審判部長、テレビ解説としてのイメージが強いものの、レスラーとしても味のある好勝負を残している。※ ※ ※「新日本プロレスのストロングスタイルとは山本小鉄のことである」との言説がある。 なるほど、新日の大看板がアントニオ猪木であることに違いはないが、同団体におけるストロングスタイルの原点は、小鉄が監督、指導した上野毛道場にあり、その概念をテレビ解説席からアピールし続けたのも、やはり小鉄であった。 1980年4月、40歳手前での早い引退とテレビ解説への就任は、猪木の「レスラー視点での解説をしてほしい」との願いによるものだった。また、新日のシンボルであるライオンマークや、猪木の掲げた“キング・オブ・スポーツ”のキャッチフレーズも小鉄が考案しており、初期新日の参謀的存在だったと言えるだろう。 審判部長兼テレビ解説としてテレビ露出が増えたことで、当時の小鉄が最もなじみ深いというファンは多いだろう。実際に、道場での鬼軍曹としての姿や生真面目な性格など、選手としてよりリング外でのエピソードが豊富である。 では、プロレスラーとしての山本小鉄は、どんな選手であったのか? 以下に“小鉄ベストバウト”を挙げてみよう。●1969年4月/vsゴリラ・モンスーン 日本プロレスの第11回ワールドリーグ戦における看板外国人の1人で、WWWF(現WWE)ではブルーノ・サンマルチノとも好勝負を繰り広げていた巨漢レスラーを相手に、小鉄が大金星。モンスーンのボディプレスをかわしたところに、逆襲のボディプレスでフォール勝ちを収めた。なお、同大会では猪木が悲願の初優勝を飾っている。●1973年5月/vsスティーヴ・リッカード この試合を観戦していた謎の外国人が、突如、私服姿のままリングに乱入して小鉄をKO。これこそ“狂虎”タイガー・ジェット・シンの日本初登場の瞬間であった。★暴走する猪木に怒りの鉄拳制裁●1978年8月/vs前田日明 前田のデビュー戦。先輩連中が「何をしでかすか分からない」と対戦を嫌がる中、「だったら俺がやってやる」と小鉄が相手を買って出た。5分42秒、腕固めで小鉄の勝利。前田によると、試合前の小鉄は愛弟子との試合にベストコンディションで臨むため、2時間にわたり入念なスクワットをしていたという。●1979年2月/vsマイティ井上&アニマル浜口 星野勘太郎とのヤマハ・ブラザーズで国際プロレスに参戦した小鉄は、グレート草津&アニマル浜口組からIWA世界タッグ王座を奪取。新たに井上&浜口を挑戦者に迎えた防衛戦は、1本目に小鉄が足4の字固めで井上を下すと、2本目は井上がサマーソルト・ドロップで小鉄を押さえる。 小鉄のグラウンドでのねちっこい攻めと星野のスピーディーな動きに翻弄された国際軍は、3本目はヤマハの合体クローズラインで浜口が3カウントを奪われたかに見えたが、国際側の執拗な抗議によってフォールは無効となった。 すると、この裁定に激高した小鉄が、レフェリーに暴行を加えて反則負け。ルールによりタイトルは移動せず、後日、同チームに敗れて王座を手放している。●1979年8月/夢のオールスター戦バトルロイヤル 当時は全日本プロレス所属だった大仁田厚を、カナディアン・バックブリーカーに捉えて優勝。ハル園田、渕正信を含めた全日の若手三羽烏をいずれも下して、新日の威信を見せつけた。●1987年3月/vsアントニオ猪木(番外編) INOKI闘魂LIVEのメインイベントは猪木vsマサ斎藤だったが、海賊男の乱入&斎藤に手錠をかけるという意味不明の結末に。その後、怒りの収まらない猪木が審判部長の小鉄を呼びつけると、小鉄も憤怒の形相でリングに上がって猪木にパンチを見舞った。 観客の怒号が飛び交い大荒れとなった会場を鎮めるため、猪木のアドリブに応じた番外編であったが、猪木vs小鉄もやはり意味不明で結局は暴動騒ぎとなった。●2008年12月/vsザ・グレート・カブキ&グレート小鹿 昭和プロレス第2弾興行。小鉄の引退後もヤマハ・ブラザーズは1992年、1994年と特別試合を行っており、14年ぶり3度目のタッグを結成。個人では2003年、東京ドーム大会のOBバトルロイヤル(星野と優勝を分け合った)以来5年ぶりの試合で、これがラストマッチとなった。 しっかりシェイプされた体で10分を戦い抜いた小鉄は、「ようやく試合勘が戻ってきたところだったのに、何もできなかった」と残念そうに振り返っている。また、その後は同興行で、西口プロレスの芸人たちを含めたバトルロイヤルが組まれていたことに、苦言を呈するのも忘れなかった。山本小鉄***************************************PROFILE●1941年10月30日〜2010年8月28日、神奈川県横浜市出身。身長170㎝、体重100㎏。得意技/ダイビング・ボディプレス。_文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
スポーツ
IWGP王者オカダ・カズチカ「ワクワクする」カードで『旗揚げ記念日』を札止めに!
2017年03月12日 12時00分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND41 〈“新日vsUWF”全面戦争〉 上田馬之助が執念の場外心中
2017年03月06日 16時00分
-
スポーツ
棚橋vsEVIL! 柴田vsみのる! 今年のNJCは1回戦から死闘必至
2017年03月05日 12時00分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND40 〈小橋vs健介“魂の名勝負”〉 壮絶極まる剛腕チョップ合戦
2017年02月27日 16時00分
-
スポーツ
「インパクトのある仕事をしてくる」新日本プロレス、真壁刀義がデビュー20周年!
2017年02月26日 12時00分
-
スポーツ
「選手が試合で演出を盛り上げてくれた」ももクロ演出家も絶賛、無限大の可能性を秘めた若者たちのプロレス団体、新体制DNA発進!
2017年02月24日 13時50分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND39 〈日本人トップ同士の対決〉 小林の執念を打ち砕いた猪木
2017年02月20日 16時00分
-
スポーツ
新日本プロレス『旗揚げ記念日』3.6大田区大会で、オカダ・カズチカ対タイガーマスクWのドリームマッチが実現! “夢の続き”が見られるか?
2017年02月19日 12時00分
-
スポーツ
新日本プロレス雪の札幌でシーン現象発生! オカダに敗れるも存在感を増した鈴木みのる
2017年02月12日 12時00分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND38 〈ジュニア版名勝負数え歌〉 生き残りを懸けた越中の執念
2017年02月10日 16時00分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND37 〈究極の外国人頂上対決〉 東京ドームが揺れた喧嘩マッチ
2017年02月05日 16時00分
-
スポーツ
IWGPジュニア王者高橋ヒロム、最初の旅のお相手は“ライバル”ドラゴン・リー
2017年02月05日 12時00分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND36 〈猪木vsモンスターマン〉 異種格闘技戦での屈指の名勝負
2017年01月30日 16時00分
-
スポーツ
“超竜”スコット・ノートン11年振りの新日本プロレス参戦で怪力系外国人選手に期待すること
2017年01月29日 12時00分
-
スポーツ
「新日本の主役は俺だ」から3年…内藤哲也プロレス界の主役に!
2017年01月22日 12時00分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND34 〈東京ドームが揺れた!〉 伝説の10・9メインを締めた激闘
2017年01月16日 18時00分
-
スポーツ
「中身は俺が詰め込んで行く」棚橋弘至が復権へ新テーマ曲とともにGO! ACE!
2017年01月15日 12時00分
-
スポーツ
2万6千人が感動! オカダとケニーが46分45秒で築いた新日本1・4闘強導夢
2017年01月08日 12時00分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND32 〈“両者KO”極限の死闘〉 名勝負を生んだ藤波の頑張り
2016年12月26日 16時00分