新日本
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スポーツ 2019年11月06日 22時30分
新日本プロレス、東京ドーム2連戦はIWGP最強王者決定戦に!
新日本プロレスは5日、東京・明治記念館で記者会見を開き、『レッスルキングダム14in東京ドーム』(来年1月4日、5日)の第2弾対戦カードを発表した。 3日の大阪・大阪府立体育会館大会では、IWGPインターコンチネンタル王座を防衛したジェイ・ホワイトが、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ、IWGPヘビー級王座挑戦権利証保持者の飯伏幸太を呼び込んだ。しかし、出てきたのは前王者の内藤哲也。2人がダブルタイトルマッチを巡り舌戦を繰り広げると、飯伏が現れ「僕も2冠には賛成です。でも1人だけ賛同していない人間がいる。オカダ・カズチカー!」と叫ぶと、オカダが渋々登場した。 オカダは「2冠やりたい?なんでやねん!俺はIWGPヘビー級の闘いにプライドを持ってんだこのヤロー!」と一喝。しかし、観客にダブルタイトルマッチを見たいか声援で確認すると、「意外と賛成派もいるのね。新日本プロレスといえば内藤さん!投票ってあったよね?投票で決めましょうよ!」と提案。これを受け、新日本はLINE公式アカウントで、4日の正午から24時間限定のアンケートを実施。結果はファンの民意に委ねられる形となった。 5日の会見では、菅林直樹会長が「昨日、ファン投票を行ったところ賛成が15,952票、反対が9,055票となりました」と発表。「1月5日東京ドームはIWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合として開催いたします」と宣言した。 1月4日のIWGPヘビー級選手権試合(オカダ・カズチカ対飯伏幸太)の勝者と、IWGPインターコンチネンタル選手権試合(ジェイ・ホワイト対内藤哲也)の勝者がIWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタルのダブル選手権試合で対戦することとなった。また、IWGPヘビー級選手権試合とIWGPインターコンチネンタル選手権試合の敗者がスペシャルシングルマッチで対戦することも決まった。 1.5のメインは、オカダ対ジェイ、オカダ対内藤、飯伏対内藤、飯伏対ジェイのいずれかのカードがIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座のダブルタイトルマッチとして組まれる。1.4で敗れた選手同士もスペシャルシングルマッチとして対戦するため、この4カードのうち2カードが1.5で実現することになる。史上初のIWGP2大王座によるダブルタイトルマッチは、IWGP最強王者決定戦と言ってもいいだろう。 史上初の東京ドーム2連戦は、史上初のIWGP2大タイトルマッチで締める。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月06日 06時30分
“負けたら引退”日菜太が再起戦を勝利!新日本プロレス参戦も「諦めない」
KNOCK OUT『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』▽1日 東京・後楽園ホール キックボクシングを広めるため、来年の新日本プロレス東京ドーム大会2連戦の参戦を狙っている、元K-1ファイターで“職業キックボクサー”の日菜太。KNOCK OUT初参戦となった8月の東京・大田区総合体育館大会では、ジョムトーン・チューワッタナ(タイ)と対戦し、判定で惜敗。東京ドームへの道は遠のいてしまったが、「これでやめるのはカッコ悪い。僕は諦めません」と語り、再起戦への準備を進めていた。 今回の対戦相手はラーシーシン・ウィラサクレック(タイ)。70.0kg契約のREBELSルール(肘なし)で行われた。ラーシーシンのセコンドには、かつてK-1で活躍したゲーオ・ウィラサクレックがセコンドにつく。試合は序盤から、日菜太がアグレッシブな攻めを見せていくが、ラーシーシンがとにかく粘る。3Rになると、日菜太のローキックがラーシーシンにダメージを与えていた“はず”だが、タイ人ならではの表情を変えず耐えまくる試合運びに、日菜太は攻め続けていくしかなかった。結局、最終ラウンドまで日菜太優勢は変わらず、判定2-0で日菜太が再起戦を勝利で飾っている。 試合後、マイクを持った日菜太は「きょう負けたら引退するつもりでした」と覚悟の一戦だったことを告白。インタビューブースでは「途中で倒せなかったのは課題ですね。ラーシーシンは第2のゲーオと呼ばれている選手なので、止めて置きたかった。他の日本人は勝てないと思う。来年の2月(11日、大田区総合体育館)では、もう一度ジョムトーンとやりたい。もうあと何試合出来るかわからないけど、引退するかしないかは自分で決めたい。やっぱ、シッティッチャイ(タイ)とかまだいる強い選手とやって引退したいですね」と自身の進退について語っていた。 本人が「諦めない」としている新日本ドーム大会への参戦の可能性は、ゼロに近いぐらい低いと言わざるを得ないが、「僕が出来なかったら若い世代に託す」とも語っており、来年に限らず、新日本マットでキックボクシングの試合を行う気持ちは抱き続けていくという。 この「諦めの悪さ」は、上を目指すKNOCK OUTにとって、最も求められていることかもしれない。日菜太の言動を、安本晴翔、鈴木千裕、壱・センチャイジムらKNOCK OUTに参戦している若い選手が無駄にしてはならない。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月05日 22時30分
「目標は武道館」ノア清宮海斗、執念の猛虎原爆でGHC王座V6
プロレスリング・ノア『NOAH the BEST 2019〜美学のある闘い〜』▽2日 東京・両国国技館 観衆5,523人(満員) プロレスリング・ノア今年最大のビッグマッチ『NOAH the BEST 2019〜美学のある闘い〜』が2日、東京・両国国技館で開催された。ノアは今年2月から親会社が変わり新体制に。旗揚げから続いた緑のキャンパスを白に変更、選手のコスチュームも一新するなど、少しずつ変化した。駅のコンコースなどに巨大なポスターを掲示するなど「まずは知ってもらう」という方針を明確に打ち出している。今大会もSNSなどを使った発信に積極的で「ノアが気になってきた」と会場に足を運んだファンも多いという。 そんな新生ノアの象徴としてトップを張っているのがGHCヘビー級王者の清宮海斗だ。まだ23歳にして、来年20周年を迎えるノアの象徴として、日を増すごとに輝きを増している。対角線にはライバルの拳王が挑戦者として立った。34歳と年齢はひと回り上の拳王だが、みちのくプロレスから移籍し、ここまで上り詰めてきた自負はある。前哨戦となった10.22アクトシティ浜松大会のメインイベントで、拳王はダイビングフットスタンプを放ち、動けなくなった清宮からレフェリーストップ勝ちを収め、清宮を欠場に追い込んでいる。清宮は「あいつの覚悟が伝わった」と振り返っていたが、まさに覚悟の一撃だったと言えるだろう。 試合は、拳王が負傷箇所である首を中心に攻め続けた。ノアの源流である全日本プロレスで、故・三沢光晴さん、川田利明さん、田上明さん、小橋建太さんの四天王プロレスを彷彿とさせるようなエプロンや、場外、トップロープも使った危険な技を繰り出したが、清宮はこれらをしのぎ、ドロップキックで形勢を逆転させていく。最後は尊敬する三沢さんの代名詞、タイガー・スープレックス・ホールド(猛虎原爆固め)2連発でカウント3。清宮が6度目の防衛に成功した。特別立会人を務めた小橋さんからは、新調された新GHCヘビー級王座のベルトが贈呈された。かつて絶対王者と言われた小橋さんから渡されたのは感慨深かっただろう。 「オレは本気で、業界2位といわずに、業界1位にいきたい。みんなで一緒に一番まで駆け上がっていきましょう!」試合後、マイクをつかんだ清宮は「勝ったら何を話そうか決めてたんですけど、忘れてしまった」そうだが、ノアを新日本プロレスを超える業界1位に押し上げると宣言した。 インタビューブースでは「1位になるにはライバル団体もたくさんある」と他団体も意識。「僕らが目指してるのは日本武道館ですから」と、ノアが定期開催していた日本武道館への帰還を目指す考えを明らかにした。フィニッシュの猛虎原爆固めは狙っていたようで「オレにとってはとても大事な技。これからも大事にしていきたい」と口にした。今後も大一番で出していくことだろう。 ノアは来年1月4日、5日に東京・後楽園ホールで2連戦を行う。4日は新日本プロレスの東京ドーム大会と時間も丸かぶり(5日はノアが昼興行のためハシゴは可能)で、業界1位の団体と興行戦争となった。2020年も清宮にかかる期待は大きい。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月05日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「中西学」新日エース候補から愛されキャラへ!
恵まれた肉体に五輪出場の実績。トップスターの資質を十分に兼ね備えながらも、中西学のプロレス人生は決して平坦な道のりではなかった。G1制覇からIWGP戴冠まで10年を要し、その中でエリート選手は、いつしか愛されキャラへと変貌していった。※ ※ ※ 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」第9回大会。1999年8月15日、両国国技館6連戦でその最後に勝ち名乗りを上げたのは中西学だった。 武藤敬司のテクニックに苦しみながらも、力任せに十八番のアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、14分43秒、武藤の口から「ギブアップ」の声が発せられた。 バルセロナ五輪レスリング・フリースタイル100キロ級日本代表の肩書きを引っさげ、新日入りして7年目。それまでシングル戦での実績が皆無に等しかった中西は、G1でもまったくのダークホースであったが、はち切れんばかりの筋肉をまとった体は説得力十分で、この勝利は新時代の到来を強くファンに印象づけた。 翌年の第10回大会においても、決勝こそ佐々木健介に敗れはしたが、ここでも準優勝と結果を残した中西。永田裕志、天山広吉、小島聡といったいわゆる“第三世代”の中から一歩抜け出して、天下を取るのも間近かと思われた。「この時期の中西が新日にプッシュされた理由は、総合格闘技進出に向けて名前を売るためでした」(プロレスライター) 実際に水面下では、あのヒクソン・グレイシーに対戦オファーを出していたという。「結局、ヒクソン側が断ってこの対戦は頓挫したようです。新日側が主催興行での対戦を主張したものの、ヒクソンとしてはプロレスのリングではやりたくないということだったのですが、それに加えて中西の肉体とパワー、そしてレスリング実績を考慮したときに“負ける危険性もある”との判断があったとも言われています」(同) だが、それはヒクソン側の杞憂にすぎなかった。確かに中西の肉体や潜在能力はヒクソンを凌駕していたかもしれないが、不器用さという致命的な弱点があり、とりわけ打撃への対応力はほぼゼロだった。「筋肉が付きすぎて腕をスムーズに動かせず、顔面をガードしようにも、どうしても隙間ができてしまう…なんていう嘘のような話もありました」(同) ともかく、防御センス皆無というのは結果が示していて、2003年6月のK−1大会ではアマチュア相撲出身のTOAと対戦(K−1ルール)し、顔面へのパンチでKO負けを喫している。 実のところ、中西の踏み台として用意されたような相手だっただけに、この結果には関係者たちもさぞかし落胆したことだろう。★バラエティーで天然キャラ炸裂 格闘技への進出失敗と機を同じくして、その後の中西はプロレスラーとしても長く低迷することになる。「不器用なのは格闘技に限ったことではなく、プロレスにおいても同様でした。得意技のアルゼンチンにしても、いつも技の入り方がバラバラだから受ける相手はタイミングが取れない。それでいてパワーは人並み外れているので、『ケガしそうで危ないから中西とはやりたくない』という選手が何人もいました。そんな仲間内の評判もあって、次第にトップクラスで試合が組まれる機会が減っていったのです」(同) 不器用ということでは若手時代のアメリカ遠征においても同様。映画監督の黒澤明にちなんで「クロサワ」と名乗ったものの、試合中のアクシデントでホーク・ウォリアーの腕を折ってしまい、そのため長く試合を干されたという武勇伝(?)もある。 そうした経緯もあって、2003年以降はケンドー・カシンにいじられたり、エンタメプロレスの「レッスルランド」で海賊男ガスパーに扮するなど、中西は“おもしろレスラー”の道を進むことになる。 同時期に出演していたバラエティー番組『さんまのSUPERからくりTV』では、天然キャラが好評を博したため、これをプロレス側で利用したという面もあった。この時期、集客に苦しんでいた新日としては、どんな形であれチケット販売に直結する材料を必要としていたのだ。 その結果、中西に久々のチャンスが巡ってくる。 2009年5月6日、後楽園ホール。当時、IWGP王者の棚橋弘至が直前の3日に防衛を果たし、急きょ中西を挑戦者に指名したのだ。ゴールデンウイーク最終日でチケットの売れ行きが今ひとつだったため、タイトル戦で盛り上げたいという意図からのものだった。 ともかく、またとないチャンスに奮起した中西は、これまでのプロレス人生を温かく見守ってきてくれたファンの声援に押され、特大☆中西ジャーマンで見事にピンフォール勝ちを果たす。G1制覇から10年を経て、42歳にして初、ようやくのIWGP戴冠であった。中西学**************************************PROFILE●1967年1月22日生まれ。京都府京都市出身。身長186㎝、体重120㎏。得意技/アルゼンチン・バックブリーカー、逆水平チョップ。
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スポーツ 2019年11月05日 17時30分
ケニー・オメガDDT凱旋!継続参戦に含みも「竹下、遠藤は…」
DDTプロレス『Ultimate Party 2019〜DDTグループ大集合!〜』▽3日 東京・両国国技館 観衆5,869人(超満員札止め) ケニー・オメガがDDTマットに帰ってきた。3日、5年ぶりにDDT時代のテーマ曲に乗って姿を現すと、両国国技館はこの日一番の大歓声に包まれた。日本のマットも、新日本プロレス1.4東京ドーム大会以来、10か月ぶりの登場となる。昨年の今頃はIWGPヘビー級王者として、G1覇者である棚橋弘至との一戦に備えていたと考えると、この1年間でプロレス界の流れも早くなっていることが分かる。 AEW女子王者の里歩とのタッグで、ケニーも先月獲得したばかりのメキシコAAA世界ヘビー級のベルトを持って来た。相手はアントーニオ本多&東京女子プロレスの山下実優が務める男女ミックスドマッチ。「試合前のプレッシャーが凄過ぎて」と試合後に思わず泣いてしまった山下だが、ケニー相手に物怖じすることなくキックを放っていく姿は、見ている者の胸に響くものがあった。試合はDDT時代の懐かしいムーブメントを披露しつつ、Vトリガーなど当たりの強い技も効果的に決めていき、里歩のサポートもあって、最後は片翼の天使でアントンからカウント3。ケニーがDDTマット凱旋マッチを完璧な勝利で収めた。 コメントブースで、ケニーは「やっぱり、これはDDTスタイル。他の団体にはできないスタイルですよね。すごく楽しくて、もしDDTという団体がなかったら、里歩さんという友達、味方がいなかった。今日の試合はすごい感謝したい、嬉しい、幸せですよね。あんまり言葉出ない。本多さんと一番最初のロックアップしてて、なんか、懐かしいなって気がしました。で、どんどん試合をしたら、全部懐かしい感じがした。お客さんの反応は、それはDDTファンですよね。と感じました。うん。だから、色々変わった部分とかあります。ファンでも変わったかもしれないですけど、ファンはDDTっぽくて、優しかった。そして、ビックリしたけど、ファンのほとんど?半分かな?私のこと、覚えてた!(笑) 実は里歩さんの次のライバルを探してるんですけど、ワガママなこと言ってもいいですか?もっとミックスドマッチしたい。本当に。里歩さんもミックスドマッチしたいなら、先にそれを探したいです。その探しながら、ミックスドマッチやりながらいろんな選手を試して、そのままAEWに増やすことができます」と試合の振り返りからAEWでの展望まで語り尽くしていた。継続参戦に関しては「メインを見てから」と含みを残していたが… 翌4日、東京・神田明神で行われた一夜明け会見では、かつて飯伏幸太とのゴールデン☆ラヴァーズでも対戦していたDDT時代の後輩で、近未来エースである竹下幸之介と、竹下のライバルである遠藤哲哉について、「僕がDDTの未来を託して新日本に移った。託された若者たちがどういう風に変わっていったのかを見るのに関心があった。もちろん、それは竹下と遠藤のことを指している。正直『興味深いね』ということぐらいしか言うことがない」と名指して斬ると、「身体的な変化はもちろんあった。じゃあハートが変わっていたかというと、まったく変わっていなかった。彼らは入場してファンの前に現れた時に、DDTのファンの心ですら掴めてなかった」「竹下はすごく大きくなっているし、遠藤もボディービルダーに見紛えるような体型になっているけど、リングの中でやっていることは全く何も変わってない」「彼らは世界に向けているのか。あるいはIWGP、G1を獲れるのか。東京の外に出てどのくらい認知度があるのか?」と辛辣な言葉に終始した。竹下はメインでHARASHIMAに敗れており、遠藤はビッグマッチにもかかわらず第5試合に甘んじている。ケニーはそれが歯痒かったのだろう。 HARASHIMAとは、メイン終了後に言葉を交わしているが、今後のDDT参戦については、「もちろんあるだろう」とした上で、「僕は世界中にミックスドマッチを広めたい夢がある。ミックスドマッチで、DDTが相応しい相手を用意してくれればもちろんやる」とミックスドマッチを極めたい気持ちが強いようだ。 高木三四郎社長は「ケニーも忙しいのでスケジュールが合えば」と、今後もケニーにオファーを出していく方針を明らかにしている。(どら増田)
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その他 2019年11月04日 18時10分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★台風19号で学ぶべき災害時の“心構え”
台風19号が甚大な被害をもたらした。今回の台風については、事前の報道もあったし、かなり警戒して対策した人も多かっただけに、あんなに被害が大きくなるとは思わなかった。 俺が住んでる地域にも、一斉に避難勧告が出て、ウチの家族は慌てて避難の準備を始めた。もう一方で「ハザードマップ」というものが発表され、洪水や土砂災害が起こる地域がポイントで出てるんだけど、ウチのところは入ってなかった。 ハザードマップに従えば、ウチは避難する必要はないが、警報は出ている……どうしたらいいのか戸惑ったという部分はあった。 今回は、9月に千葉に大きな被害をもたらした台風15号の教訓もあって、JRが早めに計画運休を発表するなど、街全体が台風に備えていたことは進化だったと思う。でも、それがすべて正しかったかどうかも検証しないといけない。 例えば、俺は台風が来る前夜にクルマの給油に行ったんだけど、いつもは24時間営業のガソリンスタンドが閉まってたんだよ。あれはちょっとどうなのかなって思うよね。危険だとか、従業員を家に帰さなきゃいけないとか、いろいろ事情はあると思うけど、ガソリンっていうのは、ライフラインの一つ。俺たち民間の車両はまだしも、緊急で動かさなきゃいけないクルマとか、物流関係のトラックとかも、ガソリンがなかったら身動き取れなくなってしまう。最低でも、どのエリアのスタンドが開いているとか、そういう情報は欲しいと思ったよね。 話は少し変わるが、多摩川の近くにある新日本プロレスの道場も浸水してしまったらしいな。俺が入門してからは、あそこまでの被害はなかったけど、それ以前は、台風が来たら必ずっていうぐらい被害が出ていたと聞いていた。 あの道場のあたりは、元々は河川敷だったんだよ。だから水害が起こるような場所ではあった。ただ、今回は街のほうから流れてくる水が、多摩川に注ぐ前にせき止められて氾濫するという「バックウオーター現象」が起こったみたい。だから、今回は多摩川が決壊したというよりは、下水があふれた状態になってしまったということらしい。 地球温暖化の影響で、台風の勢力や移動パターンが変化してきているから、いままでの災害対策が通用しなくなってきているという部分もあると思うよ。 俺は、台風が来る2日前にテレビの取材で岩手に行ってたんだけど、現地のみなさんは「台風はここまで来ないから」と、ちょっとのんびり構えてるようなところがあった。台風が強い勢力を維持したまま東北まで上がってくるなんてことはいままでなかったんだろうけど、今回の災害を踏まえて、そういう常識を変えていかないといけないな。 防災・救命活動には「自助」「共助」「公助」という考え方があるんだけど、基本となるのはやっぱり「自助」。俺が企画・発案して出させてもらった『防災減災119』という本では、災害時に自分たちの命を守る方法を学べるようになっているから、機会があったら目を通してもらいたい。 消防の人たちがよく話しているのは「完全な防災は無理」ということ。だからこそ「自助」の意識を高くして、予想外の災害に対する心構えを持ってほしいね。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2019年11月04日 17時30分
シュートボクシングが年末に大勝負!海人対ベイノア、重森、町田参戦!
シュートボクシング(SB)は12月3日に東京ドームシティホール(TDCホール)で今年最後、最大のビッグマッチ『SHOOT BOXING GROUND ZERO TOKYO 2019』を開催する。 目を疑うようなドリームマッチが発表された。SBのエースで、S-cup2018世界王者、SB日本スーパーライト級王者の海人が、RISEウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノアと対戦することが決定したのだ。 お笑い芸人としての顔も持つベイノアは、お約束の長く滑るマイクで親しまれている存在だが、試合は極真会館の実力者。今回はRISEの看板を背負って、SBの若きエースの首を狙いに乗り込んでくる。 迎え撃つ海人は今年の目標を「全勝」としていたが、4月にチャド・コリンズに判定負けを喫しており、今年の戦績は3勝1敗。だが階級を上げ元Krush-70kg級王者の中島弘貴、RISEミドル級王者イ・ソンヒョンを下し2連勝。本来、65.0kg級で試合をしてきた海人だが、世界強豪との対戦を視野に入れており、強さを追求するためには「階級は問題ない」という。最後はSBのエースらしく強い選手を相手にしっかりと勝って終わりたいところ。 また、これまで一度も交流がなかった新日本キックボクシング協会とSBの交流戦がスタートする。第1弾として新日本キックのエース、WKBA世界ライト級王者の重森陽太と、SB日本スーパーフェザー級王者の笠原弘希の対戦が電撃決定した。このカードも驚きである。 重森は身長181センチから繰り出される強烈なミドルキックとパンチを武器に、新日本キック2階級制覇を達成。今年7月にはタイ強豪選手を倒してWKBA世界タイトルを獲得。1日にはKNOCK OUTにも参戦した。 一方、SB次期エース候補として期待されている笠原は昨年9月、SB日本フェザー級王座決定戦で元貴を下してSB日本フェザー級王座を獲得。6月大会では前SB日本スーパーバンタム級王者の内藤大樹との接戦を制し、9月のSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは王者、深田一樹を2RKOで下して二階級制覇を達成した。交流戦でいきなりトップ同士が当てた両団体に拍手を送りたい。 さらに、SB日本ライト級王者・西岡蓮太が参戦し、WPMF世界スーパーフェザー級王者・町田光と対戦することが決定した。 西岡はもともとアマチュア時代から剛腕を武器にKOを量産した倒し屋。プロになってからもKOを狙うスタイルで将来を有望視されるSB関西期待の新星として注目を集めてきた。現在は、SBレジェンド吉鷹弘の下でメキメキ実力をつけ、4月大会でKNOCK OUT王者・不可思に圧勝、6月大会ではMA日本ライト級4位・増井侑輝からダウンを奪って判定勝ち、前戦となった9月大会では五冠王・マサ佐藤を破り、現在6連勝中だ。 対する町田は50戦以上のキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスの実力者。居合い抜きの動作を応用した必殺技“居合いパンチ”などを武器に、超個性的な戦い方で人気を呼ぶ。SB初参戦となった6月大会では、村田聖明にバックドロップを華麗に決めてシュートポイントを奪うなどSBルールにも適応し完勝している。今年はRIZINに出場するなど、闘いの場を広げているだけに、こちらも注目のカードだ。 今年最後のキックの祭典はシュートボクシングが華やかに締めてくれるだろう。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月04日 06時30分
新日本、本間朋晃の迷い…「パートナーは真壁さんか?棚橋か?」
「ヒロ(棚橋弘至)で行くか?真壁さんで行くか?」 本間朋晃がタッグパートナー選びに迷っている。新日本プロレスは今年もタッグの祭典『ワールド・タッグリーグ2019』(11月16日〜12月8日)を開催する。IWGPタッグ王者チームのタマ・トンガ&タンガ・ロアを筆頭に強豪タッグチームがエントリーする予定だ。 昨年夏に長期欠場から復帰をした本間は、会社が過酷なリーグ戦を闘うにはまだ早いと判断したのだろう。本間はエントリーされず、G.B.Hの相方である真壁はトーア・ヘナーレとのタッグでエントリーしている。あれから1年が経ち、本間はシリーズにフル出場するまでに回復し、軽快な動きを取り戻している。最近は真壁が矢野通とのタッグを復活させたこともあって、棚橋との“同級生”タッグを結成する機会が増えてきた。10.14東京・両国国技館大会では真壁&矢野と対戦し、勝利を収めている。 「ヒロはIWGP(ヘビー級王座返り咲き)という夢があるけど、俺だってあるんだよ。ワールド・タッグリーグ、真壁さんと行くか?同級生のヒロと行くか?どうなるか?」 最後に「お楽しみはこれからだ」と付け加えていたが、明らかに迷っているようだった。無理もない。真壁は本間の復帰を誰よりも待っていて「こけし(本間)が帰ってきたらIWGPタッグをまた狙いにいく」と話していた。しかし、現在はかつてG.B.Hとして、IWGPタッグのベルトを幾度も巻いた矢野と元サヤに収まり、タッグを結成している。棚橋は本間に「尊敬してるから」と声をかけて「こっから!こっから!」と近くで力を与えてくれる盟友だ。本間が誰と組むのかによって、リーグ戦の優勝予想にも影響を与えることになる。 IWGPタッグ王座戦線で来年1月の東京ドーム2連戦に出場を目指す本間にとって、ベストなパートナーは誰になるのか?その答えはもうじき出るはずだ。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月01日 22時30分
スターダム勢も参戦!新日本、米アナハイム大会にジュニア勢が出場
新日本プロレスは現地時間12月7、8日にアメリカで開かれる「CharaExpo USA 2019」(アナハイムコンベンションセンター=カリフォルニア州)内で大会『Lion’s Break Project 2』を行う。 新日本は先日、米に現地法人を設立すると発表したばかり。今大会には既に、アレックス・コグリン、クラーク・コナーズ、カール・フレドリックスの参戦が決定。LA道場のコーチ、柴田勝頼が育成中のヤングライオンたちが名乗りを上げたが、今回は日本から参戦する選手が追加発表された。 現在開催中のスーパーJr.タッグリーグにエントリーしている田口隆祐&ロッキー・ロメロの監督タッグ、エル・デスペラード&金丸義信の鈴木軍、そしてバレットクラブの石森太二の参戦が決定した。新日本の2大監督として知られる田口とロッキーは、監督タッグを結成すると、リーグ戦でも快進撃を見せて優勝争いを演じている。監督としての手腕がアメリカマットでも光るのか期待したい。 10.14東京・両国国技館大会で復帰を果たしたデスペラードは、金丸とのタッグで、リーグ戦でもラフファイトとインサイドワークを駆使しながら強さを誇っている。アメリカのファンもくぎ付けになるだろう。IWGPタッグ王者・石森のパートナー、エル・ファンタズモは帯同せず、石森は単身で乗り込む予定。今年は4月のニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会でIWGPジュニアヘビー級王座から陥落しており、アメリカのファンに健在ぶりをアピールしたいところだ。 なお今大会では先日、新日本と同じブシロードグループ傘下に入ったスターダムから岩谷麻優&中野たむが参戦し、坂井澄江&ニコル・サボイと対戦する。岩谷は4月のMSG大会にも出場しているが、ブシロードグループになってからスターダムの選手が新日本主催の大会に出場するのは初めて。木谷高明オーナーは「国内はまだ考えてないが、海外の試合なら新日本の大会に出ていただく可能性はある」と話している。今大会は注目すべき点が多い。(どら増田)
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その他 2019年11月01日 14時19分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★ラグビーW杯代表選手のプロレス転向
ラグビーワールドカップ日本代表の戦いぶりは凄かったな。強豪スコットランドまで破って、8強入りするなんて予想外だったよ。 今回のワールドカップが始まるまでは、世間の人はあんまりラグビーに関心持ってなかったと思うけど、日本代表の活躍でどんどんファンが増えていったな。 俺も最初は、「ラグビーのワールドカップって15人制? 7人制のオリンピック予選とは違うの?」みたいな感覚だった。書店にも「すぐ分かるラグビーのルール」みたいな本がいっぱい並んでいたし、多くの日本人は、そのくらいの知識だったと思うんだよ。 でも、ルールが分からなくても、試合を見たらあの体格の選手たちがガツガツぶつかり合ってて迫力があるし、問答無用で興奮するものがあった。 日本人プロレスラーでラグビー出身といえば、グレート草津さんや、阿修羅・原さんが有名だね。原さんは日本人として初めて世界選抜メンバーにも選ばれたくらいの名プロップ。あとは…KENSO選手か(笑)。最近ではDDTという団体にいる飯野雄貴選手がラグビー出身で脚光を浴び始めてるみたいだな。 ラグビー選手は肉体を鍛え上げてるけど、あれだけ激しくぶつかり合って、スクラム組んでたら、ケガは日常茶飯事だと思う。ワールドカップ開催中は、気合も入ってるだろうし、ちょっとした突き指とか脱臼ぐらいだったらケガじゃないような雰囲気かもしれないけど、そのダメージというのは蓄積していくからな。 ラグビーに限らず、スポーツ選手は、現役中にケガを繰り返して、体を壊して引退することが多い。でも、ケガを怖がった時点で、競技ができなくなってしまう。 だから、ケガや事故を回避することだけじゃなく、そのケアも大事だし、故障とどう付き合っていくのか、というのがポイントだよね。 プロレスでも、ケガをしてしまって、その部分をかばいながら試合をするということがあるけど、それで別の箇所にダメージが蓄積してしまうことがある。 アメフトはヘルメットを着けてるからラグビーより安全に見えるけど、あれでガンガンぶつかり合うことで脳震とうになることが多くて、引退後までダメージが残ることもあるって言うよ。 だからスポーツ選手は、どうしたって現役を引退するときが来るんだから、その後の人生やセカンドキャリアという事も考えなければいけないんだよ。 監督やコーチのような指導者や解説者みたいに、引退後も同じ世界に残れる選手はひと握り。特に野球とかサッカー、プロレスもそうだけど、現役時代は華やかなライトを浴びるから、引退して一般人として第二の人生を歩むというのは精神的にもハードルが高い。 でも、俺の印象だと、ラグビーは昔からOBとか縦の繋がりがしっかりしてて、その紹介で一般職に就職するとか、そういう道ができてる気がするね。ラガーマンの絆や誇りを感じるよ。 まぁ、あれだけの体格と根性があるんだから、セカンドキャリアとしてプロレスに転向というのも、もっとあっていいんじゃねえか。仮に日本代表選手レベルなら、すぐに人気が出るぞ。 プロレスに興味があるラガーマンがいたら、とりあえず俺に相談してくれよ(ニヤリ)。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ
モテモテのオカダカズチカ以上にモテたレスラーたちの“武勇伝”
2018年01月14日 18時00分
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スポーツ
【新日本】イッテンヨンをHey!Say!JUMP伊野尾慧も観戦!来年はジャニーズ並みの札止めを!
2018年01月12日 12時05分
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スポーツ
【新日本】棚橋対みのる、ケニー対ジェイは雪の札幌、オカダ対SANADAは大阪で実現!
2018年01月10日 21時53分
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芸能ニュース
プロレスにハマってオードリー・若林と交際した南沢奈央
2018年01月08日 12時17分
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スポーツ
【新日本】松井珠理奈アンバサダーの職責を果たす!今年のG1決勝は武道館3連戦
2018年01月07日 12時55分
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スポーツ
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「アブドーラ・ザ・ブッチャー」人気と凶暴さを兼ね備えた“黒い呪術師”
2018年01月07日 12時00分
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スポーツ
【新日本】今年のサプライズはカッキー!Uインターの後輩、高山善廣に熱烈エール!
2018年01月06日 22時50分
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スポーツ
【新日本】ジェリコ、ケニーに敗れるも、故・冬木弘道さんの理不尽魂が爆発!
2018年01月06日 12時45分
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スポーツ
【新日本】「スタンドの空席を埋める」“絶対王者”オカダ、内藤に傾いた流れを渡さず!
2018年01月05日 22時14分
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スポーツ
【新日本・見どころ】前売り3万枚突破で、札止めが見えてきた1.4東京ドーム大会!
2017年12月27日 22時50分
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スポーツ
【DDT】10万視聴!“ゲイレスラー”男色ディーノの生き様!サイバー本社で路上プロレス
2017年12月25日 22時00分
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スポーツ
プロレス解体新書 ROUND77 〈プロレスにおける忖度〉 ホーガンvsムタ“いくつかの配慮”
2017年12月25日 16時00分
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スポーツ
【新日本】東京ドーム大会史上初の敗者髪切りマッチが実現!
2017年12月20日 22時04分
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スポーツ
【WWE】ヒデオがRAWにサプライズ登場!連勝アスカは女子版ロイヤルランブル出場?
2017年12月20日 22時03分
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スポーツ
【新日本】内藤哲也が史上5人目のプロレス大賞V2達成!松井珠理奈も特別賞受賞
2017年12月14日 22時02分
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スポーツ
【新日本】1.4大乱戦必至!ケニー・オメガがサプライズ来日のジェリコと連日大乱闘!
2017年12月13日 22時02分
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スポーツ
【KNOCK OUT】不可思が“山本KIDを破った男”に激勝!折れた前歯を那須川天心が届ける
2017年12月11日 22時06分
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スポーツ
プロレス解体新書 ROUND75 〈交錯するプロレス人生〉 鈴木vs健介“人間ドラマの集大成”
2017年12月08日 14時00分
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スポーツ
プロレス解体新書 ROUND74 〈最後の新日“頂上対決”〉 坂口が10戦目で猪木から初勝利
2017年12月03日 14時00分