▼トーナメント1回戦
◎3.11愛知県体育館大会
A. 棚橋弘至 対 EVIL
B. 本間朋晃 対 タンガ・ロア
C. マイケル・エルガン 対 バッドラック・ファレ
D. 矢野通 対 タマ・トンガ
◎3.12尼崎市記念公園総合体育館大会
E. 柴田勝頼 対 鈴木みのる
F. ジュース・ロビンソン 対 高橋裕二郎
G. 石井智宏 対 ケニー・オメガ
H. YOSHI-HASHI 対 SANADA
▼トーナメント2回戦
◎3.13福井県産業会館・1号館展示場大会
I. Aの勝者 対 Bの勝者
◎3.14滋賀県立文化産業交流会館大会
J. Cの勝者 対 Dの勝者
◎3.15松本平広域公園体育館大会
K. Eの勝者 対 Fの勝者
◎3.17所沢市民体育館サブアリーナ大会
L. Gの勝者 対 Hの勝者
▼トーナメント準決勝
◎3.19アクトシティ浜松大会
M. Iの勝者 対 Jの勝者
N. Kの勝者 対 Lの勝者
▼トーナメント決勝戦
◎3.20アオーレ長岡大会
Mの勝者 対 Nの勝者
※試合はすべて時間無制限一本勝負
※優勝者は4.9両国国技館大会で、IWGPヘビー級王座(王者/オカダ・カズチカ)、IWGPインターコンチネンタル王座(王者/内藤哲也)、NEVER無差別級王座(王者/後藤洋央紀)のいずれかに挑戦ができる。
発表前にチャンピオンでありながら出場表明していた、内藤哲也や後藤洋央紀の出場は認められず、毎年出場していた永田裕志ら第3世代の出場も見送られた。真壁刀義は「インパクトのある仕事」を理由に出場を辞退している。
まず、今年出場する選手が優勝した場合、どの王座に挑戦するのか予想してみた。
■IWGPヘビー級王座
ファレ、柴田、みのる、ケニー、SANADA
■IWGPインターコンチネンタル王座
棚橋、エルガン、矢野、裕二郎、石井、YOSHI-HASHI
■NEVER無差別級王座
EVIL、本間、ロア、タマ、ジュース
この中で明確にアクションを起こしているのは、ケニー、エルガン、ジュースの外国人三選手のみ。その他の選手に関してはチャンピオンとの因縁や、軍団の同門対決を避けるだろうという観点から予想した。NJCで優勝すると、挑戦できるベルトが選択できるようになってからは、“ベルトへの執着心”が優勝の行方を左右していたのだが、今年は1回戦で二つの因縁カードが組まれたことで、トーナメントとは別の意味で注目を集めている。
ひとつは柴田勝頼対鈴木みのるだ。両者は2.21後楽園ホール大会で、みのるの新日本マット復帰以来“初遭遇”を果たすと、いきなりハードヒットな攻防を見せた。NJCでの対戦が決定した直後の、3.1後楽園大会ではタッグで激突。試合後はみのるが鈴木軍の加担を制して、柴田と1vs1の大乱闘を演じるなど、遺恨はさらに増している。試合後、みのるが「オレとオマエ、パートナーとかいらないだろ。オレはテメーと決着つけてやる。力の限りぶちのめしてやる」と叫べば、柴田も「望むところだ! もう、舞台は整ってるよ。あとはやるだけ! 以上!」とコメント。3.12尼崎大会では想像を絶する死闘が見られそうだ。
もうひとつは棚橋弘至対EVILである。EVILは1.5後楽園大会でタグチジャパン(棚橋&中西学&田口隆祐)にNEVER無差別級6人タッグ王座を奪われてから「(1.4東京ドーム大会での内藤戦で)終わった棚橋の魂を捻り潰し地獄に葬って、ダークネスに染め上げる」と連日挑発。試合でもEVILから棚橋に積極的に絡んでいたが、棚橋は「やり合っているうちには入らない」とEVILの挑発を無視していた。しかし、3.1後楽園大会の試合後、棚橋から向かっていく形で大乱闘に発展。ひさびさに激しく感情を露わにした棚橋の表情はぶ然としていた。コメントブースでも「ナメられたモンだね、棚橋も。あったま来るわ。ひょっとしたら、勝てるんじゃねえか? ナメんじゃねーぞクソヤロー」と珍しく声を荒げた。棚橋の気持ちに火をつけることに成功したEVILも「棚橋のボケが! スカしてんじゃねえぞ。オメエはもう終わってんだよコノヤロー。時代は、オレの時代なんだよ、バカヤロー!」と帰国後には見せたことがないような感情を爆発させている。売られた喧嘩を買う形となった棚橋だが、内藤戦よりもリスクが高い試合になるのは間違いない。この試合も両選手が2回戦以降を考えない闘いになるだろう。
1回戦では他にもエルガン対ファレの怪物対決や、好勝負の期待が高まる石井対ケニーなど注目カードがズラリと並んでいる。トーナメントは大物同士が星を潰し合う可能性も高いだけに、意外な選手が優勝するかもしれない。4.9両国大会のメインで誰がどの王座に挑戦するのか? 昨年は内藤が大ブレイクするキッカケになったシリーズなだけに、今年も新日本マットの上半期を大きく占うNJCに注目だ。
(どら増田)
(C)新日本プロレス
【新日Times vol.58】