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新日本、内藤がジェイに敗れIC王座陥落で、どうなる?来年のドーム2連戦

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ジェイ・ホワイト

新日本プロレス
『DESTRUCTION in KOBE』
▽22日 兵庫・神戸ワールド記念ホール 観衆 6,148人(満員)

 新日本プロレスは22日、兵庫・神戸ワールド記念ホールで今シリーズ最終戦となるビッグマッチ『DESTRUCTION in KOBE』を開催した。

 まずセミファイナルでは、後藤洋央紀が『G1クライマックス29』公式戦で敗れた鷹木信悟と再戦。自ら気合いを入れるかのように後藤を挑発し、後藤のパワー殺法を受けながらも気迫では鷹木が後藤を圧倒していたが、終盤になって後藤の底力が爆発。牛殺し式のGTRから、正調のGTRをズバリと決めてカウント3。後藤が完勝でリベンジを果たした。ただ、鷹木もコメントブースで胸を張り、この試合への手応えを口にし、今後の巻き返しを誓っている。

 メインイベントでは、内藤哲也がG1で敗れたジェイ・ホワイトを相手にIWGPインターコンチネンタル王座を懸けて再戦した。両者とも史上初となるIWGPヘビー級王座とのIWGP2大王座同時戴冠を狙っている。IWGPヘビー級王座挑戦権利証を持つ飯伏幸太も含めて、来年1月4日、5日に開催される東京ドーム大会2連戦でのダブルタイトルマッチ開催への機運が高まっている状況だ。

 試合は、内藤が焦らしながらジェイをイライラさせる作戦を採用したが、ジェイもマネージャーの外道を巧みに使って、内藤の攻撃をうまくかわしていく。ジェイの執拗な首攻撃に苦しんだ内藤だったが、致命傷となる技を寸前でかわし、ジェイも内藤に得意技をなかなか許さなかった。スリリングかつスピーディーな攻防に会場の熱は上がっていく。

 終盤に外道が介入したが、内藤は計算済みで、これを難なく排除。しかし、ジェイはG1のときよりも“モンスター化”していた。内藤はバレンティアを放ったものの、ジェイは着地すると息つく間もなくブレードランナーを決めてカウント3。なんと、ジェイが王座奪還に成功。これには場内のファンも唖然としていた。ジェイは昨年も神戸大会のメイン終了後に外道とともにオカダ・カズチカを裏切り、滅多打ちにしてバッドエンドにしている。2年連続でバッドエンドを見せられ、マイクアピールをするジェイを見ることなく、席を立つファンが多く見られた。

 ジェイはこれを逆手にとり、神戸のファンを挑発しながら内藤の締めをバレットクラブ仕様にアレンジするなど、やりたい放題。これに怒って出てきたのが、セミファイナルで快勝した後藤だ。後藤はジェイを蹴散らすと、挑発表明するだけにとどまらず、4人目の「2冠」宣言。ジェイへの次期挑戦者は後藤に決まりそうだ。

 ここで気になるのは、新日本の人気選手である棚橋弘至、内藤の2人がタイトル戦線から離脱したこと。内藤はジェイに2連敗を喫しているだけになかなか厳しい状況となった。しかし、ドーム2連戦には欠かせない選手であることは間違いない。

 棚橋、内藤がドーム2連戦に向けてどのような巻き返しを見せてくれるのか注目である。

(どら増田)

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