山口敏太郎
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ミステリー 2021年08月29日 23時00分
米国ピラミッド研究団体、ギザで「有名な遺跡をつなぐ円」の中心となる謎のシャフトを発見
アメリカの研究機関がエジプトのギザで、謎のシャフトを発見したと発表した。そのシャフトを中心に円を描くと、円周上にギザの大ピラミッド、カフラー王のピラミッド、大スフィンクスとケントカウエス女王墓に当たったという。 今回の発見はアメリカのAmerican Institute for Pyramid Research(AIP)の調査で判明した。AIPはテネシー州で登録された非営利の研究シンクタンクであり、研究活動のほかに年に数回、エジプトのツアーを行っているという。 >>古代マヤ文明の人々はアクションフィギュアを作っていた!?墳墓より出土した精巧な土偶たち<< このたびAIPが「ホーリー・シャフト」と名づけたこのシャフトを中心に半径888フィート(約270メートル)の円を描くと、クフ王の大ピラミッドの南西側の角、メンカウレ王のピラミッドの中心など、ギザの台地上に存在する主要な遺跡の多くが重なったという。誤差は30メートル程度で、他にもメンカウレ王妃のピラミッド、クフ王の衛星ピラミッドの入り口、カフラー王の衛星ピラミッド、大スフィンクスとスフィンクス神殿などが円周上に含まれたという。 AIPはこれまでにも独創的な調査を行っており、ロバート・バウヴァルによる三大ピラミッドとオリオン座の相関理論を、オリオン座のすべての星にまで拡張、ギザ台地にあるその他の遺跡とオリオン座の星を照合することにも成功している。 AIP所長のラリー・パール氏は、世界最大級のエジプト学者の集まりであるAmerican Research Center in Egypt(ARCE)の年次大会で、この研究の一部を発表している。 パール氏は「AIPのような独立した研究グループは、私たちの研究がエジプト学の分野の通常の焦点から外れた性質のものであるため、ユニークな機会を得ています。私たちの研究結果は、エジプト学の分野では広く知られておらず、その主流で広く受け入れられることはないでしょうが、より伝統的な考え方を持つ他の研究者の研究に考慮されるべきデータポイントとして成り立つのです」と述べている。 パール氏は自身のサイトで、エジプト学の主流派と、独立した「オルタナティブ」研究の間でより大きな協力関係を築くべきだと主張している。(山口敏太郎)記事内の引用についてAmerican Institute for Pyramid Research: Homehttps://greatpyramid.org/YouTubeチャンネル:https://youtube.com/c/TheGreatPyramidAIP関連記事The American Institute for Pyramid Research Announces New Discovery at Giza, Egypt(digital journal)よりhttps://www.digitaljournal.com/pr/the-american-institute-for-pyramid-research-announces-new-discovery-at-giza-egypt?__cf_chl_jschl_tk__=pmd_3W3nQenZARLRZ_Wp9LghgMTyWFLaVEi1EjuhrwHut8A-1629958402-0-gqNtZGzNAvujcnBszQil
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ミステリー 2021年08月28日 23時00分
UFOか、それともUAPか?再燃する「空飛ぶ謎の物体」の呼称問題
米海軍のUAPタスクフォースが今年初めに国家情報長官(DNI)に提出した予備評価には「未確認空中現象(UAP)は明らかに飛行安全上の問題を提起しており、米国の国家安全保障上の課題となる可能性がある。安全面での懸念は主に、ますます混雑する空域に対処する飛行士にある」と記され「UAPが外国の情報収集プラットフォームであったり、潜在的な敵国が画期的な技術や破壊的な技術を開発した証拠が得られた場合、国家安全保障上の課題となる」とも付け加えている。 未確認飛行物体とその異常な飛行能力は少なくとも第二次世界大戦中から記録されており、当時の米国の最高技術にさえ匹敵するものではなかったため、長年にわたって異常空中現象の研究を行ってきた人々からは、未確認飛行物体が単に外国や敵対的な国のものであるという考えは受け入れがたいものかもしれない。 >>「空飛ぶ船」に「UFOの空中戦」何世紀にもわたって目撃されている信じられないUFOの話<< さて、前述の報告書の内容を踏まえた上で出てきているのが、これまでUFOと呼んでいた物体を正式には何と呼ぶべきかという点だ。 2017年に米国防総省が行っていた極秘のUFO調査プログラムが明らかになったことなどを受けて、近年このテーマに再び関心が集まっているが、米軍はこれらの物体を「未確認空中現象(unidentified aerial phenomena)」、頭文字をとって「UAP」と呼ぶようになっている。この言葉を最近できたものだと誤解している人もいるかもしれないが、UAPという言葉事態は何十年も前から現象を表す言葉として使われているものだ。 辞書ドットコムの「UAP」の項目には「未確認空中現象という言葉は、少なくとも1960年代半ばからアメリカ政府の報告書で使われている」と書かれており、この言葉は主に「軍のパイロットが、既知の航空機や現在の技術では不可能と思われる速度で移動したり、操縦を行っているように見える物体を目撃したという報告」に登場するという。その上で「近年、政府やメディアの報道でUAPという略語の使用が増えている」と記されている。 しかし長らくこれらの物体の名称として使われ、一般的に受け入れられている単語は「未確認飛行物体(UFO)」である。この呼び名は1952年以前にアメリカのメディアで頻繁に使われていた「空飛ぶ円盤」という言葉に代わる、よりあいまいな言葉として、アメリカ空軍のプロジェクト・ブルーブックの初代ディレクターであるエドワード・ルッペルト氏が作った言葉だ。 ケネス・アーノルド氏による最初のUFO目撃事例が報告されてからしばらくの間、空を驚くべき速さで飛び回る円盤状の物体を総称して「空飛ぶ円盤」という言葉が使われていた、とルッペルト氏は1956年の著書『未確認飛行物体の報告』の中で書いている。 「その後、円盤以外の形状をした物体も報告されるようになったが、それらも空飛ぶ円盤と呼ばれるようになった。性能的には、ホバリングしたり、急加速や減速、急降下や急上昇を行ったり、90度の角度で曲がったり、ほとんど瞬間的に消えたりするというものだ。今日では、空で見られた一般的な日常の物体と識別できないものにはこの言葉が一般的に適用されている」とルッペルト氏は説明する。 また、アメリカ空軍が空飛ぶ円盤のデータ収集を始めたころは、実際に円盤や円盤に見えるものは少数だったという調査結果もある。そのため、「空飛ぶ円盤」という言葉が、あらゆる形状や性能の物体に適用されると誤解を招くことになる。「このような理由から、軍はより一般的な名称であるUnidentified flying objects(未確認飛行物体)略して"UFO"を好んで使用している」とルッペルト氏は語る。 しかし、UFOという表現になってもなお問題があるという。この言葉の最大の問題点は、"Flying"という言葉が含まれていることだ。UFOは翼や目に見える推進装置を持たないことが多く、本当に飛行能力を有しているのか判断が難しいからだ。何十年にもわたって記録されたUFO事例の報告によると、これらの物体は飛行だけでなく容易に水の中に入り、水中移動も問題なく行うことができるという。言い換えれば、これらの物体は我々が知っているような「飛行」するものではなく、空気や水の中を「移動」できる工芸品と表現するのが適切なのかもしれない。 未確認"飛行"物体が本当に飛んでいるのかどうかという疑問があるにもかかわらず、UFOという表現は現在でもより一般的に使われているが、最近では「UAP」に置き換える動きが顕著になってきている。もちろん、今のところは好みの問題程度でしかないが、いずれ定義と使用頻度次第では変わっていくのかもしれない。 しかし最も重要な点は、どのように問題の物体を呼ぼうとも、UAPの存在を無視することは難しくなっているということだ。UAP、UFOが最終的に何を表しているのかはともかく、UAP、UFOはすでに何十年も前から我々に対する脅威としてあり続けているのだから。(山口敏太郎)関連記事UFOs or UAP? Part of the Current Debate Involves What They Should be Called(mysterious universe)よりhttps://mysteriousuniverse.org/2021/08/ufos-or-uap-part-of-the-current-debate-involves-what-they-should-be-called/
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ミステリー 2021年08月22日 23時00分
アメリカ宇宙軍、UFOの追跡調査の引き継ぎに慎重な姿勢
2019年12月20日、アメリカは陸軍、海軍、空軍に続く第6の軍隊として宇宙軍を創設した。主な任務は各種衛星の防衛など国益にとって重要な宇宙空間での諸活動とのことだが、やはり気になってしまうのが「UFOに関する任務は行われるのか」という点だろう。 2017年、アメリカの空母ニミッツがUFOらしき物体を捉えた映像が世界に流出、米海軍はこの物体を「UAP(未確認空中現象)」と公式に認定した。そして現在、海軍がタスクフォースに従ってUFOの研究を主導しているのだが、アメリカ国防総省は海軍よりも宇宙軍の方がUFOの情報収集を目的としたより強力な取り組みを監督するのに適しており、また若者の間で世間を魅了しているテーマと関連付けることで、採用を促進できると考えているようだ。 >>ハーバード大学主導で宇宙に存在するエイリアンの技術を探索するプロジェクトが始動<< この計画について、元情報機関職員は宇宙軍が他の軍に比べて地理面で広い範囲を担当していることや、米宇宙司令部を通じて全世界、さらには銀河系の監視技術を利用できることなどを理由に「完璧に理にかなっている」と述べている。 実際、国防総省と国家情報長官の両方に報告する、極秘の「宇宙安全保障・防衛プログラム」が既に検討されている。このプログラムは潜在的な宇宙の脅威を評価する幅広い権限を持ち、新しい収集能力を開発するための契約を結ぶ権限も持つ。他にも、外国の兵器システムを研究し、UFOの目撃情報を調査してきた国防情報局や、国の空域を守る責任を負うコロラド州の北米航空宇宙防衛司令部などがUFO問題の監督に大きな役割を果たす候補となっている。 一方で、元政府関係者や宇宙軍に在籍する人々からは「UFOに関する任務の引き継ぎ」について慎重な声が上がっているという。そもそも設立が発表されてから、宇宙軍は様々なSF作品などをもとにしたジョークの対象となってきた。さらにUFOに関する任務が加われば、そのジョークに正当さを足してしまうのではないかというのだ。 今年6月に国家情報長官が議会に提出した報告書では、144件のUFO目撃情報のうち1件を除いて全て説明がつかないものであると結論され、その中には高度な特性を持つと思われる18件も含まれていた。この件について、報告書では「我々は現在、事件を説明できるだけの十分な情報を持っていない」と記載されている。また、未確認飛行物体についても「明らかに飛行安全上の問題があり、米国の国家安全保障上の課題となる可能性がある」と結論づけられている。 UFOは立派な国家安全保障の問題なのだが、一般に広まってしまったイメージからの脱却は難しいようだ。ペンタゴンの元情報機関幹部で、議会スタッフとして軍に助言してきたクリス・メロン氏は、より恒久的な取り組みを主導することになった場合、政府内の数多くの軍、情報機関、法執行機関に加えて、学術界、科学界、一般市民と緊密に協力する姿勢が必要だと述べている。(山口敏太郎)参考記事'They want people to take them seriously': Space Force wary of taking over UFO mission(politico)よりhttps://www.politico.com/news/2021/08/09/space-force-ufo-military-mission-502843
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ミステリー 2021年08月21日 23時00分
本物の宇宙人尋問動画?謎の宇宙人「スキニー・ボブ」とは
2011年、ある奇妙な動画がインターネット上で注目を集めた。「ivan0135」というユーザーがYouTubeに公開した動画には頭部が異様に大きく、貧弱な体をした人物が映っている。いわゆる典型的な「グレイ」タイプの存在によく似た「エイリアン」が、どうも政府関係者らしき人物にインタビュー、検査を受けている様子が映し出されているような内容だった。 この動画はロシアのKGBが宇宙人に尋問を行った様子を記録したもので、このグレイ型エイリアンに似た人物はゼータ・レティクル星系から来た特使で「エイリアンと人類の双方に関心のある事柄」を話し合うために送り込まれてきたものだそうだ。さらにこの宇宙人は特別な役員にエスコートされており、政府や軍の高官としか面会しないという。 >>25年以上の時を超え、「宇宙人解剖フィルム」の1コマが100万ドルでオークションに登場!?<< この動画は1942年から1969年の間に行われた尋問の様子を捉えたもので、ネット上には幾つか動画が上がっている。最もよく知られている動画は、エイリアンがテーブルに座った状態で、テレパシーでインタビューを受けているように見えるもの。その後、場面が変わってエイリアンの頭からつま先までの映像が映し出され、不釣り合いに長い腕と異常な体格が示される。そしてある種の液体のプールの中で眠っているとみられる映像が映し出される、という内容だ。これまでにない内容から多くの人の注目の的となり、動画に出てきたエイリアンはそのやせ形の体形から「スキニー・ボブ」と呼ばれるようになった。 この動画を公開した「ivan0135」は他にもエイリアンの宇宙船や、基地で死んだ標本を解剖する様子などの動画を公開していたそうだが、現在ではそれらの動画は削除されている。これらの映像が公開された当初は内容の信憑性や、そもそも動画を公開したユーザー「ivan0135」は何者なのか、という議論が巻き起こった。 この映像が本物の宇宙人を尋問した記録だと主張する人もいれば、明らかにいたずらだと指摘する人もいて、さまざまな分析が行われている。CGIやアニマトロニクスを用いて作成されたものなのか、それとも本物なのか。この疑問に点いて、ベン・フィリップスという特殊効果の専門家が次のように答えている。 「もしスキニー・ボブの映像が偽物だとしたら、彼はアニマトロニクス人形かCGI…あるいはその両方がまざったものだ。映像を見ると、ボブは身長を測ってもらっているときに姿勢を変えたり、下を向いたりしている。そこから考えると、デジタルであればボブはキーフレームアニメーションではなく、モーションキャプチャーで動きを付けたものと考えられる。その場合は動きを取り込むための撮影スタジオが必要になり、皆さんが思う以上にお金もかかるし、撮影に関わる人も増えることになる」 「私はこの動画がフェイクとは断定しませんが、もしフェイクだとしたら複数の分野にまたがる特殊効果の専門家チームによって行われたものだと考えます。彼らは『スキニー・ボブ』の極めて短いクリップのために、多くの時間と費用をかけて物理的なモデルを作ったことになります。2011年当時でも相当な仕事だったはずですが、動画の関係者の誰もが動画について沈黙を守っている。これには違和感があります」 そう、「スキニー・ボブ」の映像については「そもそもなぜここまで手をかけてフェイク映像を作ったのか」が最大の謎となって立ちふさがるのだ。この映像にはかなりのコストがかかっているはずなのに、誰もこの映像を利用して宣伝しようとしない。もしかするとSF映画のマーケティングではないかと噂されたこともあったが、動画が公開された2011年以降、このシーンを用いた映像作品は世に出ていない。 謎めいた宇宙人動画「スキニー・ボブ」の真相はまだ明らかになっていない。(山口敏太郎)関連動画alien grey extraterrestrial zeta reticuli tape 06 - family vacationhttps://www.youtube.com/watch?v=a6TLGkrfNKIroswell alien footage "skinny bob"https://www.youtube.com/watch?v=GPyQwwhfrLU
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ミステリー 2021年08月08日 23時00分
長寿アニメ「シンプソンズ」が未来を予知できる背景には、制作スタッフの存在があった!
今年の1月、リアルライブで長寿アニメ「シンプソンズの予言」を紹介させていただいた。日本でもおなじみの海外アニメ「シンプソンズ」は、過去に放映された内容が、後に現実でも起きるという事態がたびたび発生していることで知られている。 例えばトランプ氏の大統領当選や、2014年W杯でのドイツの優勝(ブラジルに勝利するところも一致していた)、放送から17年後のエボラ出血熱の流行などを的中させている。今年はバイデン大統領当選にあたり、カマラ・ハリス副大統領の就任を予言した回が過去に放送されていたとして注目を集めていた。 >>あの『大予言』を残した予言者、ノストラダムスの医療活動<< しかし、なぜシンプソンズの内容はこれほどまでに当たるのだろうか。社会風刺的な内容のエピソードを作成したところ、偶然同じことが現実でも起きてしまったと考えるべきなのかもしれないが、それにしても「シンプソンズの予言」の精度の高さは驚異的である。この点について、デイリー・ミラー紙が興味深い指摘をした。それによると、シンプソンズの制作に関わった多くの人々が「大の数学好きである」ことに起因するのではないかというのだ。 実際、1989年に放送された初代エピソードでは、微積分に関するジョークなど、数学に関する言及がふんだんに盛り込まれていたという。ガーディアン紙もシンプソンズの脚本家の多くに数学のスペシャリストが含まれていると過去に報じている。第1シリーズの制作に携わり、現在はエグゼクティブ・プロデューサーを務めるアル・ジーン氏は、わずか16歳でハーバード大学で数学を学んだ人物である。 また、過去に脚本とプロデューサーを務めていたジェフ・ウェストブルック氏はイェール大学の元学者でアルゴリズム研究者だった。彼らはアニメの放送回の中にたくさんの数学的なパズルや、あえて間違えた式を盛り込んでおり、見つけ出すことのできた視聴者に100万ドルの報酬を用意したこともある。 そんなプロフェッショナルたちによって綿密にストーリーが練られた結果、非常に正確な未来予知とも言えるアニメが出来上がったのかもしれない。(山口敏太郎)前回の記事2021年の大統領就任式も予言していた!?長寿アニメ「シンプソンズの予言」参考記事The Simpsons' incredible predictions could be because creators are maths nerds(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/simpsons-incredible-predictions-could-because-24652635
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ミステリー 2021年08月07日 23時00分
干ばつのカリフォルニア州でダウジングの需要が急騰中!?
みなさんはダウジングという言葉を聞いたことがあるだろうか。何世紀も前から伝えられてきたダウジングは、棒や振り子などを使って地下の水源や埋まっているものの位置を占う技術だ。人の無意識や本能が地磁気の違いを算出して水源などを見つけ出す、と言われている。 科学技術の発展した現代、さすがに井戸掘りなどの現場で使われる機会は減っているが、最近になってアメリカのカリフォルニア州でダウジングの需要が急激に高まっているという。今カリフォルニア州は今、大干ばつに襲われており、多くの牧場や農場、ブドウ園のオーナーたちがわらにもすがる思いでダウザーに依頼し、水源や井戸を探しているというのだ。現役ダウザーの一人であるロブ・トンプソン氏は「今までで一番忙しい」と突然の需要の増加に驚いている。 >>ハーバード大学主導で宇宙に存在するエイリアンの技術を探索するプロジェクトが始動<< 一連のダウジング熱の盛り上がりについて専門家は苦言を呈しており、科学的な根拠のないダウジングにどれだけ効果があるかは意見が分かれるところだ。しかしダウザーに依頼して成功を収めた土地所有者たちは、ダウジングの効果を確信している。ブドウ園を経営するダグ・ヒル氏は「百聞は一見にしかず」と語っており、70ものブドウ畑を管理し多くのダウザーを雇っている会社のオペレーション・マネージャーであるジョニー・ホワイト氏も「水を探すのに地質学者を使ったことはない」と主張しているそうだ。 そもそもダウジングは本当に正当な技術なのだろうか。ダウジングの起源は15世紀のドイツで、最初は貴金属を探すために使われていたと考えられているが、やがて隠れた水源を探すなど様々な用途に用いられるようになった。水道の発達した現代と違い、昔は水源が貴重な存在で、ダウジングの技術はかなり期待されていたと考えられる。一方で、当時から怪しいものと見られていたのも事実のようだ。 ダウジングの効果が科学的に証明できるのか確かめる研究も行われている。オレゴン州立大学のトッド・ジャービス氏は「ダウザーの技術を検証する研究は今でも行われている。その効果の有無にかかわらず、検証する必要がある」と述べている。また米国地質調査所(USGS)はこう述べている。 「ダウジングが成功するという話もありますが、対象となった多くの地域では水源を見逃すことが難しい点に気をつける必要があります。ダウザーは一般的に、ロッドが示す場所こそが水のある唯一の場所であると暗示しますが、必ずしもそうではありません。十分な降雨量があり、地質が良好な地域では、掘削して水が見つからない方が珍しいのです」 水源を見事に探し当てるダウザーがいることは間違いないが、それが偶然の産物ではないと科学的に納得がいくよう綿密な検証をし、しっかりした証拠を出す必要がありそうだ。(山口敏太郎)関連記事California Drought Sparks Dowsing Boom(Coast to Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/california-drought-sparks-dowsing-boom/'Water witches' pit science against folklore(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/349260/water-witches-pit-science-against-folklore
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ミステリー 2021年08月01日 23時00分
ハーバード大学主導で宇宙に存在するエイリアンの技術を探索するプロジェクトが始動
広い宇宙に我々以外の知的生命体が存在するか、という問いを否定する科学者はそういない。無限に広がる宇宙のどこかに、我々の住む地球のような星があって当然だろうという意見が大半だ。だが、実際に宇宙のどこに知的生命体やその文化があるかは突き止められていない。 そこで、ハーバード大学主導で科学者らの研究チームが、エイリアンの文明や技術の証拠を探し出すことを目的とした新しいプロジェクトを立ち上げた。 >>25年以上の時を超え、「宇宙人解剖フィルム」の1コマが100万ドルでオークションに登場!?<< 「ガリレオ・プロジェクト」と呼ばれるこの新しい研究活動は、ハーバード大学のAvi Loeb氏が代表を務め、世界中の複数の研究機関の科学者が参加するもの。Avi Loeb氏は以前、太陽系に向かってやってきた小惑星「オウムアムア」が地球外生命体による人工物である可能性を強く主張して注目された人物でもある。 今回のプロジェクトの主な目的は、望遠鏡で記録された天体観測や調査データに現れる可能性のある、宇宙における地球外の技術の証拠であることを示す「テクノシグネチャー」を探すことにあるという。 テクノシグネチャーは、知的生命体の探査機や宇宙船だけでなく、彼らが生息している惑星周辺の軌道プラットフォームや、さらには星やブラックホールの力を利用することを前提に設計されたプラットフォームなどの大型の「メガストラクチャー」が含まれているとのこと。 「現存または消滅した地球外技術文明(ETC)が作ったと思われる、天体考古学的な人工物や実用的な技術装置の証拠を探すために、系統的な実験的探索を進める」ことを意図し、地球外生命体の探索を「偶発的、逸話的な観察や伝説から、透明性があり、検証された、体系的な科学的研究の主流へ」と進化させることを目的としているという。 ガリレオ・プロジェクトは、宇宙から発せられる電波ではなく物理的な対象を探すという点で、「従来のSETI(地球外知的生命体探査)を補完するもの」になるそうだ。 プロジェクトは、その高い目標を達成するための「3つの主要な研究手段」を挙げている。 まず、「適切なカメラとコンピュータ・システムを備えた、中規模で高解像度の望遠鏡と検出器アレイのネットワーク」によって、地球を訪れたUFOの証拠写真を作成し、人工知能を使って証拠を分析する。 また「オウムアムア」に似た物体を探索し、それが宇宙人の手によるものであるかを検討する。さらに、地球の軌道上にある隠蔽された地球外生命体の衛星で、すでにひそかに地球を監視している可能性があるものを探すという。 今回のプロジェクトはガリレオ・ガリレイが「光学望遠鏡の改良設計」によって重要な発見をしたように、全く新しい研究形態であることから彼にあやかって「ガリレオ・プロジェクト」と名付けられたという。 宇宙に異星人が存在する、特に地球に来ているという可能性をめぐる既存の科学的ドグマを排除し、「あえて新しい望遠鏡をのぞいてみる」と大胆に宣言したこのアプローチが成功を収めるのか。それとも、過去に行われ失敗に終わった科学的な宇宙人探査活動の仲間入りをするのか。いずれにせよ、今後彼らのプロジェクトがどのような成果を出すのか注目したい。(山口敏太郎)関連記事Harvard-led team to search for alien space tech(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/349165/harvard-led-team-to-search-for-alien-space-techHarvard Astronomer Launches Alien-Hunting 'Galileo Project'(Coast to Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/harvard-astronomer-launches-alien-hunting-galileo-project/
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ミステリー 2021年07月24日 23時00分
米海軍が撮影したUFO、実際の速度を科学者が計算!
現地時間6月25日、アメリカ国防総省は未確認空中現象(UAP、軍事用語でUFOのこと)の調査報告書を公表した。報告書には100件を超すUFO目撃情報が記録されており、多くは米軍関係者によるもの。UAPは航空交通にとって危険なものであり、米国に敵対的な国が開発した新兵器の可能性もあると警告する内容になっていた。 これらの目撃証言は長年にわたってインターネット上に流出していたが、2016年にメディアに出たことから注目を集め、昨年になってようやく国防総省も存在を認め、今回の報告書の公開に至ったという経緯がある。 >>「空飛ぶ船」に「UFOの空中戦」何世紀にもわたって目撃されている信じられないUFOの話<< 中でも注目を集めたのは2017年に公開された空母ニミッツのパイロットが撮影したUFOだろう。「Tic TacUFO」と呼ばれているこの動画はニュースでも度々取り上げられているため、見たことのある人も多いのではないだろうか。他にもアメリカ海軍は様々なUAPを捉えたとされる動画を公開している。 さて、「Tic TacUFO」を海軍のF-18戦闘機で目撃したパイロットのチャド・アンダーウッド氏は、物体について「これまでの人生で見たことのないものだった」と述べている。2019年、アンダーウッド氏はニューヨーク・マガジンの取材に次のように語った。 「物理的に普通ではない行動をしていた。それが私の目を引いたのです。航空機は、有人であれ無人であれ、物理法則に従わなければならないからです」 「Tic TacUFO」は、彼が見た限りでは揚力と推進力の源になるものは一切なかったにもかかわらず、何千フィートもの高度からわずか数百フィートまで「数秒で」移動してのけたという。 これらの物体が移動するメカニズムがどれだけ現実では有り得ないものなのか、検証するために速度を計算するツールを開発した科学者チームが現れた。 このツールは「UFOトラベルカリキュレーター」といい、工学や航空学の原理を応用してUFOの速度を計算するもの。オムニカリキュレータープロジェクトで公開されているこのツールを同僚と共に開発した機械エンジニアのRahul Singh Dhari氏は、イギリスのDaily Expressに対し「これらのUFOの特徴の多くは、現代の技術では再現できない」と語っているとのこと。 Dhari氏は科学と工学のレンズを通してUFOを見れば、UFOをもっと真剣に受け止めることができると考えている。「この計算機では、UFOを設計工学の観点から何らかの高度な技術を持つ飛行物体と見なし、現代の航空機のように翼面荷重や推力重量比のような本質的な変数から設計してみるものです。これらのパラメータとある種の仮定に基づいて、UFOの速度を推定することができます」と述べている。 このツールを使えば数多くの既知のUFOタイプと、RD-0146ロケットエンジンのような従来の推進システムを比較することができるとのこと。例えば、空飛ぶ円盤型の「Tic TacUFO」は重量が2万1320キロ以上、幅が13.6メートルと推定されている。起源不明のシングルエンジンを搭載したこの宇宙船は、時速1万8990キロ以上のスピードを出すことができるという。この速度であれば、通常の旅客機で11時間弱かかるロンドンーサンフランシスコ間を27分で移動することができるそうだ。 このツールから得られた重要な点として、やはり現在の技術でこれらの謎の飛行物体の構造や推進システムを再現することは不可能に近いという点が挙げられるという。 UAPの正体は一体何なのか。Dhari氏らは国防総省の報告書を今後の研究のための良い情報源、データであると考えている。さらなるデータ解析で真実が明らかになっていくのかもしれない。(山口敏太郎)関連記事UFO sightings: Scientists calculate breakneck speeds of UFOs with 'advanced technology'(Daily Express)よりhttps://www.express.co.uk/news/weird/1464294/ufo-sightings-us-navy-scientist-calculates-speed-ufos-pentagon-report-aliens-evg
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芸能ネタ 2021年07月04日 21時00分
【放送事故伝説】小林幸子が収録中のスタジオから姿を消した!?
6月29日、歌手の小林幸子が、4人組歌謡グループ『純烈』が主演する特撮映画『スーパー戦隊 純烈ジャー』(2021年9月10日公開)に「ラスボス」として出演することが発表された。 報道によると、小林は巨大化して目からビームを放つ「悪の女王」を演じるという。小林は33年連続でNHK紅白歌合戦に出場。「親孝行、紅白歌合戦出場、全国47都道府県で唄うこと」を目標にささげてきた純烈にとって、小林はまさに「偉大な先輩」の一人である。 そんな小林は、その親しみやすいキャラクターから、若い頃からテレビ出演を多くこなしている歌手の1人で(意外なところでは『8時だョ!全員集合』のゲスト出演や『浅草橋ヤング洋品店』のメイン司会を行うなど)、多くの世代から愛されている。 >>【放送事故伝説】「え!これ本番!?」天気予報コーナーで思わぬハプニング!<< そんなバラエティ慣れしている小林が「途中退席」のハプニングに見舞われたのは、2019年12月21日に放送されたNHK『明石家紅白!』の収録中においてだ。 『明石家紅白!』は明石家さんま司会で年末に不定期放送されている音楽番組で、さんまの「いま会いたいアーティストを呼んで、自分なりの『紅白』を届ける」というコンセプトで行われている。 ハプニングがあったのは、ガールズボーカル音楽グループ「Little Glee Monster」のトーク中に発生した。以前から「リトグリの大ファン」を自称するさんまとリトグリが楽しくトークする中、後ろの席に座っていた小林幸子がスッと立ち上がりスタジオから消えたのだ。 「ハプニングが大好き」なさんまがこの瞬間を見逃すはずもなく、「どうした?どうした?」「ステージ出てる人がこんな自由でいいの?」と笑いながら小林をやじる姿が放送された。 数分後、小林は「お待たせしました」と着席した。退席した理由は、いわゆる「生理現象」で、小林は「スッと立てばバレないかと思って…」と語ったが、さんまから「バレバレや!」とキツいツッコミが入った。 なお、『明石家紅白!』は生放送ではなく収録番組だったが、何故かこのハプニングはカットされずにOAされていた。バラエティ慣れしている小林だけに「美味しい」と思ったのかもしれない。(文:穂積昭雪 山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2021年07月03日 23時00分
2万年前にもコロナウイルスのパンデミックが東アジアを襲っていた
2019年末から世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。このコロナウイルスのパンデミックが、人類を襲った最初のパンデミックではないとの研究が発表された。 オーストラリア国立大学のYassine Souilmi氏とRay Tobler氏は、2万年以上前にコロナウイルスが東アジアを席巻し、現代の中国、日本、ベトナムの人々のDNAにその痕跡を残した可能性があると発表。これらの地域の現代人の42の遺伝子に「コロナウイルスファミリー」のウイルスに対する遺伝的適応の証拠が見つかったという。 コロナウイルスSARS-CoV-2を原因とするCOVID-19パンデミックは、これまでに全世界で380万人以上の死者と膨大な経済的損失を出している。「コロナウイルスファミリー」には、関連するMERSウイルスやSARSウイルスも含まれており、いずれも過去20年間に大きな死者を出している。 >>都市伝説が原因で電波塔が倒された?新型コロナウイルス関連の都市伝説<< ウイルスは、「自分のコピーを増やす」という目的を持った単純な生物であるが故に、独立して繁殖することができない。そのため、他の生物の細胞に侵入し、その分子機構を乗っ取る必要がある。ウイルスの侵入には、宿主細胞が生成する特定のタンパク質(ウイルス相互作用タンパク質、VIP)と結合し相互作用する必要がある。 今回研究チームは世界の26の集団から集めた2500人以上のゲノムに最先端の計算機解析を適用した結果、42種類のヒトの遺伝子に適応のサインが見つかったという。これらのVIPシグナルは、わずか5つの集団にしか存在せず、そのすべてが東アジアの集団だった。このことから、現代の東アジア人の祖先は、約2万5000年前にコロナウイルスの脅威に初めてさらされたと考えられるという。さらに、この42個のVIPはCOVID-19の症状が最も現れる肺で主に発現していることが判明。また、これらのVIPが現在のパンデミックの原因となっているSARS-CoV-2ウイルスと直接相互作用することも確認された。 他の研究でも、VIP遺伝子の変異がSARS-CoV-2の感受性やCOVID-19症状の重症化に関与している可能性が示されている。 今回の研究では、過去に発生したウイルスの遺伝子の痕跡を探すことが、未来に発生するウイルスの治療にいかに役立つかを示すものであり、将来発生するであろうウイルスの大流行に対抗するための新たなツールとして、進化遺伝学的解析の可能性が示されていると研究チームは語っている。(山口敏太郎)関連記事Coronavirus hit East Asia 20,000 years ago(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/348242/coronavirus-hit-east-asia-20000-years-ago
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