山口敏太郎
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ミステリー 2022年02月12日 23時00分
イングランドで発掘調査中のローマ人の墓 遺体の10%が首を落とされていた
現在イギリスではイングランドを南北に結ぶ高速鉄道「HS2(High Speed Two)」の建設工事が行われている。2020年9月に工事を開始し、開業は2026年を予定。車両は日本の日立製作所とフランスの重電大手アルストム社が共同で受注しており、全長200メートルの1編成8両の新型車両54編成、欧州最速の最高時速360キロを誇る。 そんなHS2が通過するイングランド中部のバッキンガムシャー州エールズベリー近郊フリート・マーストンで、工事の最中に古代ローマの町の遺跡が出土。現在発掘調査が行われている。 >>米国ピラミッド研究団体、ギザで「有名な遺跡をつなぐ円」の中心となる謎のシャフトを発見<< 調査に当たったCOPAコンソーシアム(Cotswold Archaeology, Oxford Archaeology and Pre-Construct Archaeology)の考古学者らによれば、この町からは1200枚以上の硬貨や市場で使われた鉛の分銅、その他多くの家庭で使われていた雑貨や設備などが出土しており、かつてこの地域が居住、ビジネス、宗教等でにぎわった交易拠点の町であったことがうかがえるという。 この町の人々は亡くなると、バッキンガムシャー州に存在する最大のローマ式墓地に埋葬されていた。墓に納められていたのは約425人で、大半が土葬で火葬はわずか、そして10%が「首を落とされた状態」で埋葬されていたことが分かったのだ。これらの遺体は首が切り離されている以外にも、頭部が脚の間や横にわざと置かれているものも多数あったという。 何故遺体の首が落とされていたのか。調査の結果、殺害、処刑された遺体というわけではなく、死後に頭部が切り離されていたことが判明した。ローマ人は犯罪者や変質者が亡くなると、このように頭部を切り落として埋葬していたそうで、キリスト教以前の文化に由来する埋葬の習慣だったとされている。頭部を外すことで来世で悪事を働かないようにするためだろう、と研究チームは推測している。 また、この地域が交易の中心地であったため、この埋葬の習慣は外部の文化からもたらされた可能性もあるという。遺体の頭部を切り離す習慣は欧州に古くから伝わる吸血鬼の退治方法の一つでもあることから、ローマ人たちの習慣が変化していって伝説と結びついたのではないかと考えられている。 考古学者たちは今後はこれらの出土した遺骨を丁重に扱いつつ、遺跡と墓地をさらに調査する予定とのことだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Vampire Graveyard with 40 Headless Roman Skeletons Discovered in England(mysterious universe)よりhttps://mysteriousuniverse.org/2022/02/vampire-graveyard-with-40-headless-roman-skeletons-discovered-in-england/
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ミステリー 2022年02月06日 23時00分
2040年までに人類の社会は崩壊する?1970年代に予測された「成長の限界」
みなさんは「世界終末時計」というものをご存じだろうか。戦争や環境破壊など、様々な要因で人類が滅亡するタイミングを「0時」として、「0時になるまであと何分何秒」という形で示すものだ。 第二次世界大戦中に用いられた大量殺戮兵器である原爆の開発計画やその後の冷戦期を踏まえ、核戦争という危機を視覚的に見せる、象徴的なものとして作られたものだ。終末時計は冷戦中の1947年に「残り7分」の状態からスタートし、冷戦終結後は残り17分の状態まで戻った。その後、環境破壊も考慮に入れられ、進んだり戻ったりを繰り返していた。 >>さらに気候変動が激しくなり、宇宙軍が実働!?ババ・ヴァンガによる2022年の予言<< 2022年の今年は20日に更新され、0時になるまで「残り1分40秒」となった。3年間変動しておらず、最も短い時間を維持し続けている。 終末時計はあくまで人々に現状の改善を訴えるものだが、実際に社会が崩壊するとしたら、それはいつになるのだろうか。実際にこのような予測は過去にもなされており、1970年代にはマサチューセッツ工科大学の科学者たちが人口、資源利用、経済的要因に関する複数のデータを組み合わせ、現代文明が社会的に完全に崩壊する可能性が最も高い時期を算出。その結果、2040年という近い将来に崩壊するという結果が導き出された。 この推計は果たして正確なのか。2009年に別の研究者チームが調査を行ったところ「約35年後」に軌道修正されるという結論が出た。研究チームは前述の推測について「1970年代に行われたこの予測は無効になっておらず、むしろかなり的を射ているように思われることを認識することが重要です。経済学者が作ったモデルで、これほど長い期間にわたって正確なものは他にありません」と述べている。 そして2020年、オランダの持続可能性研究者であるガヤ・ヘリントン氏が人口、出生率、死亡率、1人当たり工業生産高、1人当たり食糧、1人当たり教育・医療サービス、枯渇性資源量、環境汚染、人間福祉、エコロジカル・フットプリント(EF)という10の変数をもとに世界の経済成長の推移に関する予測を検証したところ、「今後10年以内に経済成長が止まる」可能性があることが導き出されたのだ。 しかし、研究結果を踏まえてヘリントン氏は「ビジネスにおける革新、政府や市民社会による新たな展開とともに社会モデルを更新し続けることで、より持続可能な世界を作るための課題と機会について、別の視点が提供されます。私たちにはまだ崩壊が終わらないシナリオに沿う選択肢があるということです」とも語っている。 私たちの社会は成長の限界を迎え、崩壊してしまうのか。回避できる方法はあるのか。未来を予測するのは容易なことではないが、過去に起こったことを注意深く分析することで、少なくとも今後数年間に起こることを推測し、改善につなげていくことは可能かもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Computer models predict the collapse of society by 204(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/354948/computer-models-predict-the-collapse-of-society-by-2040
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ミステリー 2022年02月05日 23時00分
タコは「宇宙から来たエイリアン」!?驚きの科学論文が掲載される
宇宙人といえば、最近ではグレイ型エイリアンが主流になっているが、一昔前はタコ型宇宙人の姿が代表格だった。これはイギリスのSF作家H・G・ウェルズが書いた小説「宇宙戦争」に登場する火星人の姿に由来しているところが大きい。作中では、火星の重力が地球より小さいため、体を支える構造が軟弱であると描写されており、挿し絵でも発達した頭に貧弱な手足を持つタコに似た姿で描かれるようになった。なお、ウェルズ自身は風船のように大きな頭に、手以外の器官が退化した姿のスケッチを残しており、腕や足に該当する部分は非常に短くなっている。 >>2022年はUFOのターニングポイントとなるか? 海外の専門家が言及<< ともあれ、宇宙人の姿=タコやイカのような姿、というのはかなり昔から多くの人が抱いてきたイメージだ。だが、実際に「タコは他の惑星で進化した宇宙生物の可能性がある」という論文が雑誌に掲載されて注目を集めている。 この奇妙な説は、科学雑誌『Progress in Biophysics and Molecular Biology』に掲載された論文『Cambrian Explosion Cause of Terrestrial or Cosmic?』で発表されたものだ。 オーストラリアの分子免疫学者エドワード・J・スティール氏率いる研究チームは、タコやイカといった頭足類が、火山の噴火や隕石の衝突によって宇宙空間に吹き飛ばされ、一種の仮死状態に陥って何十億キロも移動した可能性があるとしている。これは「生命のもととなる物質や、単細胞生物が地球に接近した彗星によってもたらされた」というパンスペルミア説よりさらに飛躍したものだ。 実際、論文の大部分はパンスペルミア説に割かれており、地球に生息する「最強の耐性を持つ微生物」のクマムシを引き合いに出して「微生物ないしは該当する生命体が、太陽系の外から地球まで彗星などの天体によって運ばれる」ことについて述べている。クマムシは「乾眠」という特殊な状況になることで、他の生命体なら死んでしまうような環境でも生き延びることが判明している。 例えば致死量の放射線に耐えたり、数十年間も食べ物や水なしで過ごすことができると考えられる。クマムシは地球外の宇宙環境に耐えうる可能性が示されており、また「進化的な自然選択事象」と完全に一致するとスティール氏らは書いている。 それを踏まえて、タコやその近縁種について生物の進化の過程から考えてみると、なんと「ある種の前世」を示唆するような生物学的特徴を持っているという。タコの遺伝情報をさかのぼってみると、進化の歴史が「非常に一貫性がなく、混乱している」ため、地球外に起源がある可能性が存在するというのだ。そこから「冷凍保存されたイカやタコの卵が、数億年前に氷の塊で運ばれてきた可能性は否定できません」とのこと。 また、何らかの大規模な惑星災害が火星を襲い、現在のような平均気温の低い荒涼とした大地に変わる前に、生命が火星で進化していた可能性についても触れている。 だとすると、タコはやはり火星人、もとい、実は他の惑星で進化した宇宙生物である可能性が出てくるのだろうか? なお、この研究は東フィンランド大学の医学研究者であるキース・ババーストック氏によって査読されており、この説を裏付ける証拠がもっとたくさん出てくる予定だとか。宇宙のどこかにタコ型生命体は存在したのか、今後の研究が気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Octopuses could be 'aliens from outer space,' barmy scientific paper claimshttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/octopuses-could-aliens-outer-space-26070053
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ミステリー 2022年01月30日 23時00分
2022年はUFOのターニングポイントとなるか? 海外の専門家が言及
世界初のUFO目撃事件とされるケネス・アーノルド事件や、ニューメキシコ州の砂漠にUFOが墜落したとされるロズウェル事件から74年が経過する。 >>サンマリノ共和国が世界的なUFO国家になることを推進中?驚きの「ティターノ・プロジェクト」とは<< UFOに関する事件が発生すると最初は政府や軍による調査が行われるものの、最終的には調査結果が公表されないまま全てが闇に葬られる。その結果、政府や軍の関与が疑われ、背後で暗躍しているように解釈されることもある。 だが、近年になってこの動きは大きく変わろうとしている。まず、アメリカ国防総省は最近になって「Airborne Object Identification and Management Synchronization Group(空中物体識別・管理同期化グループ、AOIMSG)」と呼ばれる新しいUFO対策部署の設立を発表している。これは2000年代初頭から設置されていたAATIP(Advanced Aerospace Threat Identification Program、先端航空宇宙脅威特定計画)の後継となる部署だ。 また、UFO調査の透明性を高め、誰もが関連データにアクセスできるようにするための新しい法律も施行。さらにUFOを発見し追跡するための効果的な方法として、新たな技術開発も進む。このように、ここ1年の間でアメリカ政府や軍の中でUFO、もといUAP(未確認空中現象)に対する態度が大きく変わり、特に米海軍の未確認物体に関する報告やその調査に関して、米政府がよりオープンになってきているのだ。 UFO研究者のマーク・ロデギエ氏は、この動きを好意的に受け止め、次のように語っている。 「UFO現象を現場でリアルタイムに検出・追跡・測定する努力は、最近になってまた新しい段階に入りました。技術が向上し、ソフトウェアツールが改善され、UFOに対して新たな専門家を引き付けるようにもなりました。今後どれくらいの期間でUAP、UFOに関する新しい基礎的な情報が得られるかは予測できませんが、私はこれらの取り組みが成功し、UFO研究の信頼できる新たな物理的データが得られる可能性が非常に高いと信じています。そして、UFO現象の実在が確認され、科学的に研究できることにもつながるでしょう」 確かにUFOの調査と開示を中心としたアメリカ政府などの動きを踏まえると、近いうちに何らかの重要な情報が出てくるかもしれない。すべてを考慮すると、2022年はUFO史にとって実に興味深い1年になるのではないだろうか。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考記事Could 2022 be a turning point for UFOs ?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/354726/could-2022-be-a-turning-point-for-ufos
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ミステリー 2022年01月29日 23時00分
巨大なエイリアンのトラクター・ビーム!?トルコの山頂に3時間にわたって出現した光の柱
上空に円盤が飛来し、下にいる人に向けてまばゆいビームを照射する、というのはUFOが出てくる作品でよく見る光景だ。その光によって人や牛がUFOに吸い込まれるとか、逆に光の中から宇宙人が降りてくるという展開もある。光に引かれているように見えるためトラクタービームと呼ばれることもある。 >>パイロットによるUFOの目撃報告を「政府が無視」?カナダの元パイロットが証言<< そんなUFOからのビームを思わせる光の柱がトルコで確認されたとして、話題になっている。 先週、トルコ北東部のトラブゾン県とグムシャネ県にまたがるポントス山脈のジガナ峠で、雲の切れ間から垂直に光の柱が降りてくる様子が目撃された。光の柱は3時間にわたって出現し、同地の人気スキーリゾートであるジガナ・グムシュカヤク・スキーセンターの施設にいた多くの人が目撃、撮影に成功している。 この地域のスキーセンターの広報担当者、アブドゥラ・エログル氏は「これまでにもサイト全体で様々な素晴らしい景色を見てきたが、このような光景は初めて」と語る。 「今日、彼らは幸運にも最も素晴らしいシーンを見ることができました。あの光線は本当に長い間、ジガナの斜面に当たっていたのです。私たちのセンターにいらっしゃったお客さまは、この光景を見てとても驚き、すぐに携帯電話に手を伸ばしてその瞬間を記録していました。私たちもそのシーンを携帯電話で撮影していました。まるでSF映画に出てくるような光景でした。お客様の中には縦長の虹に例える人もいました」 普通、こういった雲の切れ間からの光は、ものの数秒か数分もあれば消えてしまうものなのだが、今回は実に3時間も目撃されたため不思議がられている。果たして、この現象は何だったのだろうか。 専門家によれば、これは一般的に目撃される薄明光線という現象とのこと。通常は地上から見た太陽の角度が低くなる日の出や日没時、明暗のコントラストが最もはっきりする時間帯に短い時間で確認されることが多い。今回のように3時間にわたって確認された事例は極めてまれなことだそうだ。 なお、あまりにも神秘的な光景だったこともあり、前述のスキー場を訪れていた観光客らが「エイリアンのUFOがこのスキー場を訪れている」と冗談を交えながらSNSに投稿。するとトルコ国内を中心に大きく拡散され、全国ニュースになったそうだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画Zigana Gümüşkayak Yaylakent Hotel & Bungalow(Facebook)よりhttps://www.facebook.com/watch/gumuskayak/関連記事Huge 'alien tractor beam' shines over mountains for three hours baffing locals(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/huge-alien-tractor-beam-shines-26024350
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ミステリー 2022年01月23日 23時00分
サンマリノ共和国が世界的なUFO国家になることを推進中?驚きの「ティターノ・プロジェクト」とは
イタリア北東部に位置するサンマリノ共和国が、世界的にも珍しいUFO国家になろうとしているのでは、と話題になっている。 >>パイロットによるUFOの目撃報告を「政府が無視」?カナダの元パイロットが証言<< 世界で5番目に面積が小さな国であるサンマリノ共和国。1月12日、サンマリノの行政の長である「執政」(Capitani Reggenti)の元にロベルト・ピノッティ、アウグスト・カサーリの両博士が招集された。ピノッティ氏は元UFO雑誌の編集長で、イタリアのUFO目撃現象のデータ収集を目的とした民間団体Centro Ufologico Nazionale(CUN)と、同じくUFO団体のInternational Coalition for Extraterrestrial Research(ICER)の会長を務める人物である。 またカサーリ氏はサンマリノの元観光大臣であり、以前サンマリノ政府の後援で未確認飛行物体に関する国際シンポジウムの開催を支援した。 そんなUFOに造詣が深い2人が国のトップに呼ばれたことから、UFO関連の大きなプロジェクトが動き始めるかもしれない、と言われているのである。 それは「ティターノ・プロジェクト」というもの。まず国連にサンマリノ共和国を拠点に、定期的なUFO/UAP会議の開催を要請することと、世界中で高まるUFOへの関心を利用してサンマリノの観光強化を狙うというものだった。この計画はプロジェクト・マネージャーのパオロ・ギザールディ氏によって発表されたもので、背後に経験豊富なUFO研究チームがいることは明らかだ。 次のステップは、現執政のフランチェスコ・ムッソーニ氏とジャコモ・シモンチーニ氏がサンマリノの立法機関であるGrand and General Councilに承認を求めることだ。国際的なプログラムであるため、提案は国連に提出され、予備審査、議論、そして最終的には総会の投票にかけられるとギザールディ氏は語っている。 しかしピノッティ氏は、1978年にグレナダの首相だったエリック・ゲイリー氏が国連に同様の提案をし、イギリスから締め出されたことがある、とも指摘している。 果たしてサンマリノ共和国の驚きの計画は成就するのだろうか?山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事San Marino Pushes to Become the World’s UFO Headquarters(mysteriousuniverse)よりhttps://mysteriousuniverse.org/2022/01/san-marino-pushes-to-become-the-worlds-ufo-headquarters/
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ミステリー 2022年01月22日 23時00分
直径1キロの小惑星 19日に地球最接近 衝突の可能性を含む地球近傍天体(NEO)とは
アメリカ航空宇宙局(NASA)は11日、直径1000メートルの小惑星が日本時間19日午前6時51分に地球に最接近すると発表した。 >>世界中に拡大するトンデモ説「地球平面論」を信じる人々<< 問題の小惑星は、1994年に発見された「7482」。小惑星7482(1994 PC1)は何度か地球に接近しているが、今回は地球からおよそ200万キロの距離を通過するとみられている。地球と月の距離よりも5倍以上離れてはいるのだが、それでも宇宙に視線を向けるとかなり近くを通過することになる。幸いにも地球と衝突する可能性は低いとのことだ。 小惑星7482のような天体は地球近傍天体(NEO)と呼ばれ、地球から約4800万キロ以内にある軌道を持つ小惑星や彗星をさす。NASAをはじめとする世界の宇宙機関は、地球近傍天体の脅威を察知し、重大な被害をもたらす可能性のある天体の検出に注力している。 例えばNEO研究センター(CNEOS)は、NASAの惑星防衛調整局を支援するために、NEOの軌道を追跡しモデル化した。また、NASAはより直接的に小惑星防衛プログラムに取り組んでいる。今年9月には、NASAの宇宙船が小惑星に接近して意図的に人工衛星を衝突させ、宇宙での動きを変える大規模な実験が予定されている。 このミッションはDARTミッション(ダブル・アステロイド・リダイレクト・テスト・ミッション=Double Asteroid Redirection Test Mission)と呼ばれ、宇宙船を小惑星に衝突させることで衝突コースから外せるかをテストするものだ。こちらは地球近傍小惑星Didymosの周りを回る小さな衛星、Dimorphosを狙う予定とのこと。 地球に接近する可能性のある小惑星などを検出する際に問題となるのが地軸運動だ。現在の地球近傍天体の検出システムは、地球の東方向への自転により、空を西に進む最も一般的な経路の天体を探すようにプログラムされている。 しかし、進みが非常に遅い小惑星が東から西に向かって接近してきた場合、プログラムには静止しているように見えてしまい、発見が遅れる可能性があるというのだ。研究者らは今後も地球に最接近する可能性のある天体の探索と発見、対処について研究を重ねる予定とのことだ。 なお、最接近するとはいえ小惑星7482を肉眼で見つけられる可能性は低いとのこと。しかし海外のサイト「EarthSky.com」によると、小さな望遠鏡を用いれば見つけることができるそうだ。日本からは難しいかもしれないが、海外からであれば確認することも可能なようだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事「潜在的に危険」直径1kmの小惑星 18日に地球最接近(テレ朝news)よりhttps://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000241288.html
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ミステリー 2022年01月16日 23時00分
世界中に拡大するトンデモ説「地球平面論」を信じる人々
大昔、われわれの住む大地は平らであり、星が動くのは空の方が回っているからだと考えられていた。しかし現代では天文学の進歩や観測で否定され、今われわれが立っているのは地球という丸い天体の上であることは常識となっている。 >>年末にアメリカのテキサス上空に降った「魚の雨」!?世界中で確認されるファフロツキーズ現象<< ところが近年、欧米を中心に「地球は平らである」と考える人が増えているそうで、しかもどんどん広まってきているのだという。そんな陰謀論を「地球平面論(Flat-Earther)」と呼ぶ。 2019年にはテキサス州ダラスで第3回年次フラットアース国際会議が開催され、そこでは「現代の科学が間違っている、宇宙飛行は偽物であり、地球は平らな円盤状である」という揺るぎない信念を抱く参加者が数百人単位で世界中から集まっていた。 もちろん、地球平面論は現実にはあり得ない。地球が本当に平面だとすると、様々な物理的・科学的法則が成立しなくなるからだ。だが、そんな地球平面論の矛盾点をカバーするために生まれた新たな説が「ドーナツ地球説」だ。この説は、地球が実はリング状、あるいは科学用語でいうところのトーラス状であり、真ん中に大きな穴が開いているというもので、近年の地球平面論者の間で人気が出ているとか。 この説は2008年、地球平面論を考えるネットのフォーラムの中で、地球平面説の研究者を名乗るRosenpenis博士が冗談で言い出したものだった。彼は「私は高度な縮尺の天体物理学専門の学術ソフトウェアを使って、ジオ・ドーナツこと最もおいしい天体、砂糖でコーティングされた我々の惑星・地球のモデルを作った」とした。どう考えても地球平面論をおちょくったジョーク投稿だったのだが、彼のアイデアはいつの間にか脚光を浴びるようになり、本気で「ドーナツ型地球」の可能性を論じる人も出てきたのだ。 ドーナツ型地球は24時間ごとに1回転し、穴は太陽に対して90度の角度になっているため、昼と夜も依然として存在するという。地球がドーナツ型になった原理については、岩石やちり、宇宙物質のかけらが重力によって引き寄せられ、中心点のない軌道を描き、何もないところ(ドーナツの穴)を中心に回転するリングを作り出したためにトーラス型になったのでは、と推測されている。 理屈としては非常に興味深いが、当然ながら「ドーナツ型地球」説は多くの科学者たちによって否定されている。もし地球の真ん中にドーナツのように穴が開いていたら、太陽が昇ったり沈んだりすることはあり得ないし、現在のように昼と夜が存在することもないという。このためドーナツ型地球説も、地球が平面であるという結論に沿って考え出された答えありきの説でしかないと言えそうだ。 しかしなぜ、近年になって地球平面説が広がりを見せているのだろうか。それはSNSなどの発達により、意見交換や互いにつながる機会が増えているからだという。周囲に言っても信じてもらえないことでも、ネットであれば同じ意見を持つ人に会える機会も増えて連帯感を感じ、そうして同志を増やしていくのだという。 このようなトンデモ説の広がりについて、心理学者のダニエル・ジョリー氏は以下のように語る。 「このような人々は自分なりに世界を理解しようとしているので、いわゆる定説を疑う傾向にあります。彼らは政府やNASAなど公的機関のような、強い権力のある人々やグループに不信を抱いている可能性があり、その場合、陰謀論から抜け出すことは困難を伴うことになるでしょう」 陰謀論や都市伝説は面白いものではあるが、やはりある程度のリテラシーを持って楽しむべきものなのだろう。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考記事Flat Earth conspiracy is continuing to spread(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/332123/flat-earth-conspiracy-is-continuing-to-spreadFlat Earthers believe world is 'doughnut-shaped with giant hole in the middle'(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/flat-earthers-believes-world-doughnut-25894614
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ミステリー 2022年01月15日 23時00分
本物か、それとも偽物か 論争を巻き起こした1950年に撮影されたマクミンビルのUFO写真
有名なUFO写真はいくつか存在するが、1950年にアメリカ・オレゴン州にある農場で撮影された「空飛ぶ円盤」を捉えたとされる画像もその一つだ。 >>NASA、地球外生命体との遭遇に備えるために神父を雇用<< 1959年5月11日午後7時30分、オレゴン州マクミンビル近くの農家に向かっていたエヴリン・トレントさんが空をゆっくり移動する金属製の円盤を目撃。夫のポールさんに、物体を確認するよう呼びかけた。 ポールさんは慌てて家の中にカメラを取りに戻り、2枚の写真を撮影することに成功。金属製の円盤らしきものはスピードを上げて西の方角に消えていった。2枚の写真にはしっかりと円盤の姿が捉えられており、色の黒い底部や、平べったい台形でアンテナのようなものが真ん中から出ている様子が確かに残っていた。 翌月、この2枚の写真は「At Long Last - Authentic Photographs Of Flying Saucer[?](ついに公開、本物の空飛ぶ円盤の写真?)」という見出しで、地元紙のマクミンビル・テレグラフに掲載。UFO研究家や科学者、写真に関する専門家の間で真偽をめぐって議論の的になった。 多くの人はこの夫婦が本当に円盤か、非常に珍しいものを撮影したのではないかと考えていたようだ。だが中には写真に対して懐疑的で「偽造」説を主張する人もいた。最も有力な説は写真の「空飛ぶ円盤」が実は車のウイングミラーで、それを頭上のケーブルから釣り糸で吊るして、空中に浮いているように見せたというものだ。 また、この事件を調査した天文学者のウィリアム・K・ハートマン氏は、写真の照明がトレント夫妻の主張する時間帯とは異なることを示唆している、と指摘した。 「UFO、電柱、おそらく左のガレージ、そして特に遠くの家の屋根(遠くの納屋の左)が右、つまり東側から照らされているという事実から見て、矛盾している可能性があります。特に家に注目すると、屋根の下に影があるように見えるので、日中の写真であることを示唆しています。東からの入射と相まって、この写真は例えば午前10時頃の日差しの下で撮影されたと考えられます」 確かに目撃、撮影したという時期、時刻から考えると、空が明るすぎるように感じる。 現在、この写真はUFOを撮影したものではなく、トレント夫妻の話も作り話であった可能性が高いというのが通説になっている。それでも長いUFOの歴史に残る、興味深い写真であることは間違いないと言えるだろう。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考URLMysteries revisited: the McMinnville UFO photographs(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/354261/mysteries-revisited-the-mcminnville-ufo-photographs
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ミステリー 2022年01月09日 23時00分
年末にアメリカのテキサス上空に降った「魚の雨」!?世界中で確認されるファフロツキーズ現象
昨年、クリスマスが過ぎて新年を迎えようという頃、アメリカのテキサス州で奇妙な事件が発生していた。 >>1700年たっても固まらない?聖ヤヌアリウスの血、12月に2年ぶり液化<< 29日の水曜日、テキサス州東部のボウイ郡東部に位置するテクサーカナの町を雷雨が襲った。しかし、住民らが目の当たりにしたのは雨ではなく地面で跳ねる「魚」だったという。魚はいずれも小さく、緑がかった体色のものが多く、漁師らによれば「ニシンの仲間」だという。 ある住民は魚が降ってきたときの状況を次のように語っている。 「外で大きな雷の音がしたので、戸口を開けて外を見たら、激しい雨とともに魚が地面に落ちてきたんです。私が思わず『魚が降ってきた!』と言ったら、夫は『そんなはずはない!』と返してきたので、『いいえ、本当なのよ!』と言い返したんです」 この「魚の雨」は広範囲で確認されており、数多くの住民が実際に降ってきた魚の写真をSNSにアップ。テレビ中継でもその様子が伝えられるなど、ちょっとした騒動になった。 このような現象は昔から報告されており、「ファフロツキーズ現象」と呼ばれている。雨のように異物が降ってくるというもので、魚だけでなくカエルや石などが降ってきたという例もある。 古くは古代ローマ時代から記録されており、博物学者のプリニウスは「博物誌」の中で「ミルクと血の雨が降った」と、古代ギリシャの作家アテナイオスも著書の中で「カエルの雨が降り、道や家の中がカエルであふれた」と記している。日本でも和漢三才図会に怪雨(あやしのあめ)の記述があり、広く知られていた現象であったと言える。 日本では2009年頃に話題になった「オタマジャクシが空から降る」現象が有名だろう。石川県でオタマジャクシが多数、周囲に水のない広場や道路、車の上などに落ちている様子が確認されたというもので、その後全国各地で類似の事例が起きていたことが発覚した。 「ファフロツキーズ現象」の原理として「竜巻などで空に巻き上げられた小動物や小石などが遠隔地で降ってくる」「天敵に襲われた鳥などが獲物を吐き出す」などが挙げられており、今回テキサス州で起きた事例は前者、石川県のオタマジャクシ騒動は後者であるとされていた。 事実、魚の雨の騒動を受けてテクサーカナ町側は公式Facebookページで、この異常気象がジョークではなく、原理のある現象だと説明した。 「今日はテキサカーナで魚を含む雨が降りました。この雨は、カエルやカニ、小魚などの水辺の小動物が、地表で発生する竜巻や突風に巻き込まれ、雨と同時に降り注ぐという現象です」と述べ、市民らを安心させている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画Fish rain from sky in Texarkana(YouTube)よりhttps://www.youtube.com/watch?v=d-tpL5GAWBI関連記事'Fish rain' reported in the skies over Texarkana(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/354041/fish-rain-reported-in-the-skies-over-texarkana
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社会
捜査本部に殺した女子高生の鏡やクシを送り付ける!都内定時制高校殺人事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2020年11月21日 22時30分
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芸能ネタ
【放送事故伝説】テロップで顔隠し? 伝説となったアイドルモザイク事件
2020年11月21日 21時30分
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ミステリー
そのツイート、ちょっと待った!?「落とし物」とSNSを用いた犯罪が横行中!?
2020年11月15日 23時00分
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ミステリー
その下地は恐竜の時代に生まれた アメリカ南部に浮かび上がる「青い帯」
2020年11月14日 23時00分
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社会
各地で銃殺を繰り返した19歳、獄中の作品がベストセラーで文学賞も受賞【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2020年11月14日 22時30分
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芸能ネタ
【放送事故伝説】大泉洋が『水曜どうでしょう』で起こした大トラブルとは?
2020年11月14日 21時30分
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ミステリー
次期大統領は誰に!?アメリカ大統領選挙と共に注目される予知・予言
2020年11月07日 23時00分
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社会
愛知・千葉・山梨で相次いで若い女性が殺害『混血少年連続殺人事件』【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2020年11月07日 22時30分
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芸能ネタ
【放送事故伝説】出演タレントに不祥事発生!テレビ屋の編集技術は日々アップしている?
2020年11月07日 21時30分
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ミステリー
もらったお菓子には注意!?「危ないハロウィンのお菓子」都市伝説
2020年11月01日 23時00分
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社会
中学生2年生が爆弾魔に小倉駅コインロッカー爆破事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2020年10月31日 22時30分
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芸能ネタ
【放送事故伝説】生放送にゲストがやってこない?
2020年10月31日 21時30分
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ミステリー
紀元前の悲恋?「ハサンルの恋人たち」
2020年10月25日 23時00分
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ミステリー
まるで落書き?ナスカで新たに「ネコの地上絵」発見 パラカス文化後期のものか
2020年10月24日 23時00分
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社会
70名以上の少年院生が施設から脱出!?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2020年10月24日 22時30分
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芸能ネタ
【放送事故伝説】「空耳アワー」突然中止!タモリが怒ったその理由は?
2020年10月24日 21時30分
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ミステリー
大地震の前触れか、それとも…?神奈川県で続く異臭騒動
2020年10月18日 23時00分
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ミステリー
約1000年前、創建時の扉絵が発見された平等院鳳凰堂と鳳凰像に関する有名な噂
2020年10月17日 23時00分
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社会
不良少年と教授の娘の逃避行「オー・ミステーク事件」【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2020年10月17日 22時30分