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その下地は恐竜の時代に生まれた アメリカ南部に浮かび上がる「青い帯」

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画像はイメージです

 113日、アメリカ大統領選挙が行われた。今回は新型コロナ対策で郵便投票が増加しており、票の到着に伴い開票に遅れが生じていたが、現在は民主党のバイデン元副大統領の勝利がほぼ確実となっている。

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 大統領選になると、赤と青の二色に塗り分けられたアメリカの地図が登場する。この地図は大統領選挙における州ごとの投票傾向や、民主・共和の両党がそれぞれ票を獲得した州を、それぞれの党を表す色で色分けしたもの。民主党が青、共和党が赤となっている。

 これを見ていくと、アメリカ西海岸や北部の州で民主党が強く、中南部の州で共和党が強いことが分かる。さらに各州の地域ごとに支持政党の傾向を見ていくと、南部の州では赤い共和党支持層が大多数を占める中、帯状に青い民主党支持層が存在していることが分かる

 この「青い帯」のある地域をさかのぼってみると、今から約1億年前、恐竜が闊歩していた時代に海岸線だった地域であることが分かる。地球の歴史で言うと、大西洋ができた頃だという。

 この頃、北米大陸には広く浅い海が存在しており、多くの藻類が育っていたという。藻類が死ぬと海底に沈み、海岸線に沿って堆積していく。そして海岸線は後退して現在の北米大陸が形成されていくわけだが、藻類が長い年月をかけて堆積した土地は後に肥沃な黒土の帯状の地帯となった。この黒土の土壌を用いて育てられたのが、アメリカの経済を支えた綿花だ。綿花を収穫するのは大西洋を渡って連れてこられた黒人奴隷たちであった。現代では「ブラックベルト」と呼ばれる地帯である。

 恐竜のいた時代に生きた藻類たちの死骸により形成された肥沃な土壌が、皮肉にも奴隷制の舞台となり、アメリカにおける人種の壁や格差の象徴たる地域になる。そして、共和党支持者の多い南部の州に、民主党支持者の帯状のエリアを作る。太古の昔から作り上げられた生命の営みと大地の動きは、現代の我々の生活とも密接に関わっているのだ。

(山口敏太郎)

参考URL
How presidential elections are impacted by a 100 million year old coastline
https://www.deepseanews.com/2012/06/how-presidential-elections-are-impacted-by-a-100-million-year-old-coastline/

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