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2040年までに人類の社会は崩壊する?1970年代に予測された「成長の限界」

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 みなさんは「世界終末時計」というものをご存じだろうか。戦争や環境破壊など、様々な要因で人類が滅亡するタイミングを「0時」として、「0時になるまであと何分何秒」という形で示すものだ。

 第二次世界大戦中に用いられた大量殺戮兵器である原爆の開発計画やその後の冷戦期を踏まえ、核戦争という危機を視覚的に見せる、象徴的なものとして作られたものだ。終末時計は冷戦中の1947年に「残り7分」の状態からスタートし、冷戦終結後は残り17分の状態まで戻った。その後、環境破壊も考慮に入れられ、進んだり戻ったりを繰り返していた。

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 2022年の今年は20日に更新され、0時になるまで「残り1分40秒」となった。3年間変動しておらず、最も短い時間を維持し続けている。

 終末時計はあくまで人々に現状の改善を訴えるものだが、実際に社会が崩壊するとしたら、それはいつになるのだろうか。実際にこのような予測は過去にもなされており、1970年代にはマサチューセッツ工科大学の科学者たちが人口、資源利用、経済的要因に関する複数のデータを組み合わせ、現代文明が社会的に完全に崩壊する可能性が最も高い時期を算出。その結果、2040年という近い将来に崩壊するという結果が導き出された。
 
 この推計は果たして正確なのか。2009年に別の研究者チームが調査を行ったところ「約35年後」に軌道修正されるという結論が出た。研究チームは前述の推測について「1970年代に行われたこの予測は無効になっておらず、むしろかなり的を射ているように思われることを認識することが重要です。経済学者が作ったモデルで、これほど長い期間にわたって正確なものは他にありません」と述べている。

 そして2020年、オランダの持続可能性研究者であるガヤ・ヘリントン氏が人口、出生率、死亡率、1人当たり工業生産高、1人当たり食糧、1人当たり教育・医療サービス、枯渇性資源量、環境汚染、人間福祉、エコロジカル・フットプリント(EF)という10の変数をもとに世界の経済成長の推移に関する予測を検証したところ、「今後10年以内に経済成長が止まる」可能性があることが導き出されたのだ。

 しかし、研究結果を踏まえてヘリントン氏は「ビジネスにおける革新、政府や市民社会による新たな展開とともに社会モデルを更新し続けることで、より持続可能な世界を作るための課題と機会について、別の視点が提供されます。私たちにはまだ崩壊が終わらないシナリオに沿う選択肢があるということです」とも語っている。
 
 私たちの社会は成長の限界を迎え、崩壊してしまうのか。回避できる方法はあるのか。未来を予測するのは容易なことではないが、過去に起こったことを注意深く分析することで、少なくとも今後数年間に起こることを推測し、改善につなげていくことは可能かもしれない。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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Computer models predict the collapse of society by 204(unexplained-mysteries.com)より
https://www.unexplained-mysteries.com/news/354948/computer-models-predict-the-collapse-of-society-by-2040

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