この日の午後2時37分ごろ、新宿歌舞伎町の交差点で中継していた東ふきレポーターの背後から、迷彩服に短パンを穿いた男性が早歩きで近づいてきた。
男性はシャドウボクシングのような構えを見せ、東レポーターを挑発。驚いた東レポーターは歩道側へ移動してレポートを続けたが、その表情は明らかにおびえており、視聴者の間でも心配の声が相次いだ。
>>【放送事故伝説】ベテランアナがニュース速報で大爆笑!?何があった?<<
このように、テレビ中継中に一般人が乱入してくる放送事故は過去に何度か発生しているが、近年において最も注目を浴びたのが、2017年12月21日に放送された情報番組『ヒルナンデス!』(同)での小島瑠璃子とサバンナの高橋茂雄がロケ中に男性に絡まれそうになった事件だろう。
この日、『ヒルナンデス!』は千葉県市川市にある人気パン屋を取材。時刻は12時を回っていたが、長蛇の列となっており、レポーターとしてパン屋に来ていた高橋と小島が話題のパン屋へ入ろうとしたところ、横からジャケットを着た背の高い男性がブツブツ言いながら近づいてきた。
高橋は男性に「あっ、お父さんお父さん!」と笑顔で注意したが、男性は高橋に詰め寄ってきた。この光景を見た小島は「え!?嘘でしょ嘘でしょ!?」と狼狽。高橋は「こじるり助けて~」と叫ぶが、小島はとりあえずロケを進めるためパン屋の入口までダッシュで逃げ込み、しばらくして男性の妨害から逃げてきた高橋も合流。なんとかロケ再開となったが、怪しい男は二人を追いかけてきており、何やら文句を言いいながらスタッフに制止されている姿が放送されたのだ。
このハプニングには、スタジオにいた南原清隆を始めとする出演者たちも啞然としていたが、高橋と小島の二人はその後、何事もなかったかのようにレポートを進め、無事にロケを終えた。
何が起こるのかわからないのが生放送の醍醐味ではあるが、無事でよかったものである。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)