スポーツ
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スポーツ 2017年10月05日 16時00分
早実・清宮プロ表明! ソフトバンクと巨人の交渉切り札は「O」「N」
本誌既報通り、清宮幸太郎(早稲田実業3年)がプロ野球への強い憧れを抑えきれず、9月22日の進路表明会見で『プロ志願届』を提出する事を明らかにした。 会見5分前の同日12時35分、司会役の学校職員が「1時10分から授業なので、その前に退席する」と伝えた。会見は同40分に始まり1時09分まで続いたが、早実は12時20分まで午前中の授業がある。司会役のアナウンスで時計を見た記者団は、「昼メシ、食ったのか?」と失笑。だが、清宮が登壇すると同時に会場の空気は一変した。 「王貞治さんのような野球人になりたい。868本塁打に挑戦できるよう…」 プロ入りへの固い決心を打ち明けたのだ。しかし、ある質問に関してだけは明言できなかった。「希望球団は?」の問いに対してだ。 「メジャー志望の強い球児は、12球団のどこでもいいという発想です。清宮家はNPBの有力者に進路相談をしており、『プロ志願届を出し、指名した球団の育成方針に懸念があるようなら、交渉決裂。そこから進学に切り換えても大丈夫』の助言を得ています」(関係者) 清宮は「12球団OK」ではなく、「自分を成長させてくれる球団」と語った。 この発言を“警戒”する球団も出始めた。 「指名して、断られる可能性もあるんでしょ? こっちにもメンツがある」(某スカウト) いち早く阪神が1位指名を表明したものの、他球団が慎重な姿勢を崩さないのはそのためだ。「早実の先輩であり、尊敬する王貞治さんが…」との発言を受けたソフトバンクも慎重だ。 「ソフトバンクからは過去何人もメジャー挑戦していますが、すべてFAでの渡米で、入札制度を使ったことはありません。公言していませんが、入札制度に反対なんです」(ベテラン記者) 入札制度に否定的な球団といえば、巨人も有名だ。しかし、両球団とも清宮は『スター候補』で、是が非でも欲しい。そこで両球団は伝家の宝刀を抜く。ソフトバンクは尊敬する王貞治球団会長にも交渉のテーブルに付いてもらう。巨人は長嶋茂雄終身名誉監督の出馬で、これに対抗する。 「ドラフト前に指名予定球団による面談を行う方向で調整も始まりました。楽天も父・克幸氏と親しい星野仙一副会長を出すと思いますが、ONが頭を下げるとなればかないません」(同) 尊敬する王会長、カリスマ・長嶋氏が出てくれば、清宮も早期のメジャー挑戦の夢を諦めるだろう。阪神ファンの清宮は金本監督の現役時代を見て、左バッターに転向している。 ONの牙城をどう切り崩すか見物だが、ドラフト前の面談で「相思相愛」の関係が出来上がってしまうかもしれない。さらなる“波乱”はあるのか…。
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スポーツ 2017年10月04日 16時00分
金本阪神が中日と広島へ仕掛ける仁義なき“銭闘”ダブル抗争
阪神が中日とカープ女子に宣戦布告だ。広島カープがリーグ優勝を決めた9月18日の翌日、金本知憲監督(49)の怒りが爆発した。甲子園球場での全体練習前の約1分間、選手やコーチ、裏方スタッフも集め、まくし立てたのだ。 「もう100%(優勝は)ないんだから。決まったんだから、昨日。次は2位に向けて、2位確保で、それを確保して、CSに向けて…」 指示を与えたというよりは、喝を入れ直したと見るべきだろう。短いフレーズで矢継ぎ早に話す口調から、指揮官の怒りがヒシヒシと伝わってきた。 「目の前で、それも本拠地・甲子園で、ライバルに胴上げを決められたのがよほど悔しかったんでしょう。CSを勝ち抜いて、日本一になるとゲキを飛ばしていました」(在阪記者) 下克上での日本一。その意気込みは虎ファンも大歓迎だが、来季の阪神はこうした「金本監督の激情」も銭に換金していくつもりだ。 「セ5球団は、全国区となった広島人気の恩恵で、主催ゲームの観客動員数を伸ばしています。特に阪神は『広島サマサマ』。1試合平均で巨人を抜き、12球団トップになったんですから」(同) 広島が優勝を決めた18日時点での数値では、阪神の1試合平均観客数は前年比2.6%増の4万2401人。さらに鳥谷敬の2000本安打達成のメモリアルが重なり、まだ正式な売上額は発表されていないが、「'05年のリーグ優勝時の記念グッズと同じ勢い」と、関係スタッフは漏らしていた。球団は観客増員による収益の大きさを再認識させられた。 「春先は移籍してきた糸井嘉男関連グッズが好評でした。グラウンドの話題は銭になる、そう実感したようです」(ベテラン記者) 今回注目されたのが、金本監督の怒り。今さらだが、金本監督の古巣は広島カープである。今や「タテジマのイメージ」がすっかり定着し、忘れ掛けていたが、緒方孝市監督(49)とは同級生の元チームメイト。金本監督が広島の優勝翌日にゲキを飛ばしたのは、元同僚に敗れた屈辱感もあったのだろう。 「プロ野球界では緒方監督が5年先輩。金本監督は進学浪人を経て、東北福祉大に進みました。プロ野球は年齢ではなく、入団した年度で先輩後輩が決まりますので、カープ時代の2人は緒方監督の方が先輩となる。興味深いのは、国内FAの件の時。緒方監督は'99年オフ、他球団が獲得に乗り出しましたが、家族の事も考えカープ愛を貫きました。かたや金本監督は'02年オフに阪神移籍を決断し、現在に至っています」(同) ともに指揮官となった今、その立場は逆転してしまった。阪神はこの2人の監督の“ライバル物語”で、対広島戦を盛り上げ、カープ女子を甲子園に誘い込もうとしているのだ。 「昨今、ご贔屓のチームの遠征先まで出向き、日帰り観戦するファンも増えています。『ファンの遠征』ということを考えれば、広島から最も近いところにあるセ球団の阪神は、さらにカープ女子を引き込む要素を持っています」(スポーツライター・飯山満氏) それだけではない。中日にも宣戦布告をしていた。 「中日の優良外国人、アレックス・ゲレーロの強奪です。ゲレーロは本塁打35本、打率2割8分(26日時点)。1億5000万円で中日が獲得しましたが、残留となれば2億円以上の提示は必須。阪神は“脈アリ”と見ています」(在阪記者) 金本監督が就任してからの2年間、シーズンを通して活躍した外国人野手はいない。「打線の軸になる選手がほしい」と金本監督はフロントに要請している。中日はそのゲレーロの慰留に必死だが、本格的な交渉はシーズン終了後となる。 「昨年オフの時点で、阪神の渉外担当はゲレーロにも声を掛けていたんです。それを中日にさらわれた後、元楽天のマギーに切り換えたんですが、こちらも巨人との争奪戦に敗れ、キャンベル獲得となりました。阪神にすれば、リベンジの意味合いもある」(球団関係者) 昨年、MLBドジャースに所属していたゲレーロは、森繁和監督(62)自らが渡米して口説いて獲得した選手。それを強奪したとなれば、中日の「打倒阪神」への思いは高まり、対戦も盛り上がる。名古屋の中日ファンも甲子園に乗り込んできそうだ。 「阪神のFA補強は投手中心で方向性は決まっています。しかし、ゲレーロの動向次第では、日本ハムの主砲・中田翔に矛先が向くかもしれない」(同) 中日、広島が最も恐れているのは、エース・藤浪晋太郎の復活だ。160キロ近い荒れ球は脅威なのだ。その藤浪のCSでの登板も予想されており、「ぶつけた」なんてことになれば、来季の広島戦は遺恨の様相まで深まってくる。 甲子園が熱くなる!
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スポーツ 2017年10月04日 13時43分
怪物・清宮もプロ入りに二の足を踏む?ロッテの戦力外通告がドラフトに影響か
千葉ロッテマリーンズが10人の選手に再起の契約を結ばない旨を通達した(10月3日)。「戦力外通告」である。そのなかに、異色の経歴投手も含まれていた。京都大学出身のインテリー、田中英祐(25)だ。 「ちょっとずつ良くなっていたので、投げられる、投げたいという気持ちと半々です」 田中は各メディアにそうコメントしていた。再起を掛けたトライアウトを受験するのかどうかは「未定」とのことだが、その言葉からして野球にまだ未練があるようだ。 田中がドラフト候補だった2014年当時を知る在阪球団スカウトがこう言う。 「関西学生野球リーグでは立命館や同志社などの強豪相手に好投していました。味方打線の援護に恵まれなかったので勝ち星は少なかったですが、防御率は良かった。強豪校のなかに入っても通用する好投手でした」 しかし、プロの壁にぶつかり、わずか3年で解雇となった。この京大出身投手の解雇は、今年10月26日のドラフト会議にも影響を与えたという。 今年のドラフト候補のなかに、東京大学の左腕、宮台康平投手が含まれているのだ。左投手ということで12球団全てがチェックしてきたが、某スカウトの言葉を借りれば、「プロでどれだけ成長できるか」がポイントになっている。宮台のストレートは150キロ強をカウントする。しかも、制球力が高い。どの球団も左投手が不足しているだけに“期待”を込めて見守ってきたようだ。 「過去にも東大からプロ野球に進んだ投手はいましたが、『東大出身』となれば話題性もあります。営業面から考えても欲しいと考える球団は少なくありません」(前出・在阪スカウト) 話題性といえば、斎藤佑樹(29)が9月27日のオリックス戦に先発した。6回を投げ、被安打5、失点2。数字だけなら、「好投」と言っていい。しかし、大学卒でプロ7年目の投手が「勝敗はつかなかったが、好投」というレベルでは、球団も困るだろう。 2010年ドラフト会議で斎藤が指名される直前、東京六大学リーグの舞台である神宮球場でこんなシーンも見られた。大勢のスカウトがネット裏に駆けつけたのだが、ほとんどの球団は“見ているフリ”をしていた。某在阪球団にいたっては、顔見知りの記者や学生野球の要人とお喋りをしているだけだった。翌朝のスポーツ新聞には「10球団15人以上のスカウトが…」と書かれていた。その異様な光景は各メディアも気づいていたのに、だ。 「東京大学の監督になった浜田一志氏は良い指導をされています。ここだけの話、ドラフトで指名するかどうかのボーダーライン上にいる選手に対し、『誰に野球を教わってきたか』で当落を決めるときもあります」(関係者) 誰に野球を教わってきたか――。その話が本当なら、東大投手・宮台は指名される条件を満たしていることになる。しかし、野球強豪校で徹底的に鍛えられていた他のドラフト候補生と比べれば、「体力」では叶わないだろう。今回、田中が解雇の非情通達を受けたのも、フィジカル面が影響していたそうだ。 「プロ2年目の昨季、二軍戦のベンチ入りからも外されて、ネット裏で自軍投手のスピードガン測定をやらされていました。プロ1年目で一軍デビューしたものの、釣瓶打ちに遇い、自信をなくしていました。今季途中からサイドスローに転向するなど頑張ってきましたが」(前出・同) 釣瓶打ちにされたショックでイップスになったとの情報も聞かれた。田中は自分でメンタルトレーナーを探し、心の傷も癒してきた。こういう行動にしてもそうだ。知性派は考えることが違う…。 田中は千葉ロッテの指名を受けたあと、M物産の内定を辞退した。有価証券報告書などによれば、同社社員の平均年収は1400万円強(重役含む)。田中は契約金7000万円、年俸1500万円(推定)だったので“社会人生活のスタート時点”では、他の同級生よりも年収が高かったはず。今季の推定年俸は1000万円。M物産の平均年収以下だが、同級生よりはまだ高いと思われる。しかし、これからはそうはいかない。 戦力外となった田中がトライアウトを受け、他球団で一軍戦力となれば、すごいドラマになる。話題性は十分である。 「高校生のドラフト候補のなかには筆記試験で有名大学にも受かりそうな選手も何人かいますよ。清宮(幸太郎)君も英会話の実力派なかなかですよ」(在京球団スカウト) 高学歴のドラフト候補生は、どんな心境で指名当日を迎えるのか。他選手よりも考えることが多そうだ。
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スポーツ 2017年10月03日 16時00分
横綱、大関が弱すぎる 千秋楽の盛り上がりは「違うだろう!」の“本末転倒”
それにしても、大関豪栄道(31)の終盤の不甲斐なさったらなかった。11日目終了時点で誰もが優勝を信じたはずだ。99年ぶりに3横綱2大関が休場し、大混乱した秋場所(東京・両国国技館)。横綱日馬富士(33)が千秋楽の本割で追いつき、優勝決定戦でも勝って逆転優勝した。それも、どちらも文句のつけようのない完勝だった。だが、両国国技館にはあの有名な言葉「違うだろう!」の声が聞こえてくる。優勝ラインが過去最低タイの11勝とは横綱、大関が弱すぎるからだ。 日馬富士の優勝は7場所ぶり9回目。千秋楽に1差を引っ繰り返す劇的な優勝は15日制になって以降、今年の春場所の稀勢の里に次いで11例目だ。 とはいえ、この終盤の熱闘に大入り満員のファンは大喜び。しかし、改めて分かったのは、豪栄道の勝負弱さだ。 「豪栄道は、顔つきはいかついけど、ノミの心臓。1年前には怖いもの知らずの初体験で全勝優勝していますが、これまで何度も勝負どころで涙を飲んでいます。先場所も7勝7敗で迎えた千秋楽は完敗でした。ただ、今場所は大量リードしたので、いける、と思ったんですけどね。まさか大事な終盤で平幕力士に2連敗するとは…。ある協会幹部も、『これじゃ、豪栄道は永遠に優勝できない』と呆れていましたよ」(担当記者) 確かに、ズルズルと後退し、日馬富士に自力優勝の芽が出てからは、ヘビににらまれたカエル状態。もし優勝すれば来場所は綱取りの可能性もあったが、二所ノ関審判部長(元大関若島津)も報道陣による事前取材では、すこぶる消極的。 「その件は相撲が終わってからにしよう。去年、秋場所の優勝以降、ずっとひとケタ勝ち星だし、最近、はたきをしなくなったとはいえ、(12日目の)ウチの松鳳山をはたいているからね」 このように、ちゃんと分かっていたのだ。 もっとも、優勝してひとり横綱の面目を保った日馬富士も、前半戦3連敗して金星を連発するなど、手放しでは褒められない。これまで配給した金星は史上2位タイのトータル39個。毎場所、相撲協会に156万円の余計な出費を強いることになるのだ。 「いかに今まで安定した人がいたか、よく分かった」 4日目終了時に藤島審判部副部長(元大関武双山)がこうつぶやいていたが、来場所、怪我の癒えた白鵬や稀勢の里らが出てきたとき、果たしてこの2人はどこまで存在感を示すことができるのか。「上位陣が不在だったから、あんなに注目を浴びた」…そう言われないことを祈るのみ。 弱っちい横綱、大関…「違うだろう!」世代交代は確実にすぐそこに迫ってきている。
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スポーツ 2017年10月02日 12時05分
【オリックス】ディクソン好投もソフトバンク豪華投手リレーを打ち崩せず
▽1日 オリックス 0-2 ソフトバンク(京セラD大阪)オリックス7勝17敗 観衆 28,345人 オリックスは来日5年目で初の二桁勝利を狙う現在8勝のディクソンが先発。8月11日以来白星がなく、前回登板した先月21日の楽天戦では3回で降板している。しかし、今回のディクソンは6回までランナーを許すもテンポのいいピッチングで、ソフトバンクの強力な打線を相手に無失点で抑え、7回はこの日初めての三者凡退で終えたところで、福良監督と話し合いをした結果降板。 ディクソンの好投に応えたいオリックス打線だったが、ソフトバンクは先発の石川を3イニングで降板させると、攝津、中田といった先発陣を中継ぎで起用。中でも攝津には3イニングをパーフェクトに抑えられてしまう。8回に中田を攻めて1死1、2塁のチャンスを作るが、マレーロと小谷野は連続三振に終わり、試合は0-0のまま9回へ。 9回、オリックスは平野が登板するが、1死のあと江川の打球を小谷野のエラーで出塁を許す。送りバントで2死にすると、先頭の明石を敬遠気味の四球で歩かせてランナーを貯める作戦に出るもこれが裏目に。続く今宮がレフトへ2点タイムリーツーベースを放ち先制。その裏はソフトバンクの守護神サファテに手が出ず、京セラドームでは今季最後となるソフトバンク戦を落とした。負けは平野で(3勝)7敗目。■福良淳一監督 一問一答ーーディクソンは?「ディクソン良かったですね。きょうは」ーーあそこまで行ったら勝たせたかった?「まあ勝たせたかったのもあるけど、何か掴んでくれたらいいかなと。ずっと悪かっただけに」ーー来年にも繋がりそう?「そうですね。もう一回どうするか。そこも考えないとダメですね」ーー相手は継投が早めだったが?「それはわかってたことですからね。3イニングずつというのは事前に」ーー目先が違って対応しづらかった?「そこは関係ないと思うんですけどね。もっと若い選手がアピールしないといけない。して欲しいですね」ーー2回の無死満塁の場面とか?「ちょうどいいところに回っただけにですね」ーーその直後、宗にベンチでかなり指導をされていたが?「同じ失敗をしないということですよね。ずっと言ってるように。やっぱり上ではなかなか甘い球は何球も来ないですからね。どうせアウトになるなら3球振って。ボールは振っていくというのが大事になるんじゃないですか」ーーカウント3-1からの場面?「そういうところですよね。振ってたらまた違う結果というか、それで凡打になったら仕方ないですからね」ーー来年以降の課題?「そうですね。そういうところですね。まあ今は勉強のときなのか?あそこら辺は」ーーこの後またロードになるがメンバーはこのメンバーで行く?それも考える?「いや。もういないですね(笑)。キャッチャーだけですね」■選手談話ブランドン・ディクソン投手※先発7回、5安打、無失点の内容「ここのところ内容が悪い試合が続いていたので、こういう日が来ることを待っていたよ。ツーシームがよかったし、いい感じで投げられたと思う。とにかく相手打線を0に抑えられたことがよかった」取材・文・写真/どら増田(オリックス番ライター)
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スポーツ 2017年10月02日 11時50分
【オリックス】吉田正「シビれる試合だった」小林の負傷退場にチームが奮起!ファン大熱狂!
▽9月30日 オリックス 9-7 ソフトバンク(京セラD大阪)オリックス7勝16敗 観衆 25,427人 オリックスの先発は現在8勝と二桁勝利の可能性が残されているルーキーの山岡。しかし山岡は初回から3回まで長打や四球絡みで毎回失点を許してしまう。4回は三者凡退で抑えるも、5回に再び捕まり、1死満塁の場面で降板。4回1/3、7安打、6失点の内容だった。 5回途中より代わった2番手の小林は6回、ソフトバンク先頭打者の高谷の打球が顔面を直撃。小林はマウンド付近に倒れ込み、痛さのあまり足をバタつかせ蹲ったまま動けなくなってしまう。出血も見られる中、救急車をグラウンド内に入れるという場内アナウンスがあり、試合が中断。ベンチ内の全選手が小林を囲む中、オリックス、ソフトバンク両チームのファンからエールの意味を込めた小林コールが発生。小林は約10分後に到着した救急車で病院に搬送された。 球場内は重い空気に包まれたが15分間の中断を経て試合再開。オリックス打線は苦手としているソフトバンクの先発バンデンハークから5回を除いて毎回ランナーを出し、5回までに2得点。6回にはマレーロがレフト5階席に第20号ソロを放つ。ソフトバンクは7回から継投で逃げ切りを図るも、7回は2番手の五十嵐が3者連続四球。代わった嘉弥真も押し出しの四球で、オリックスはノーヒットで1点を追加する。8回には5番手の森を攻めて、中島、宗のヒットから、代打杉本のタイムリー、吉田正尚の同点となる2点タイムリー、マレーロの勝ち越し2点タイムリーで最大5点差あった試合をひっくり返すミラクル劇を演じた。このシビれる展開に京セラドームに集まったオリックスファンは大熱狂。重苦しい空気が一変した。最終回は声援に後押しされた“守護神”平野が3人でピシャリと抑えて、オリックスが首位ソフトバンクに逆転勝ちを収めた。勝利投手は金田で4勝(1敗)、セーブは平野について29セーブ目を記録。 救急車で大阪市内の病院に搬送された小林は、頭部CT検査の結果、右眼瞼部上の打撲による裂傷という診断を受け、患部を8ハリ縫ってから、再び京セラドームに戻り、視力検査などを行ってから帰寮した。■福良淳一監督 一問一答ーー小林ですが…「ちょっと心配ですけどね。意識はあったんですけど、けっこう切れてましたね。出血も多かったですからね。あとはまだ聞いてないですから。これから。心配ですね」ーー(倒れていた)本人を囲んでいたときに返事とかは?「してましたよ」ーーそこから5点のビハインドをよく追いついたと…「そうですね。みんな諦めないで最後までやってくれたんやないですか」ーーこういう試合で若い選手が…「そうですね。8回なんかは若い力ですね。宗、杉本、(吉田)正尚ですか。良かったんじゃないですか」■クリス・マレーロ選手 一問一答※8回、センターのフェンス直撃の勝ち越し2点タイムリーツーベースヒット、6回にはレフト5階席に特大第20号ソロホームランの大活躍ーー凄い試合になったが…「まず、きょうの試合でいちばん大事だと思うのは小林投手が無事で、大した怪我じゃないということを祈りたいというのがいちばんで、その次がこういう形で勝つことが出来たという試合でした」ーーホームランを打ったときに笑顔がなかったのは小林への思いから?「小林投手のこともありますけど、負けていたので、負けているときにホームランが出ても自分は喜ばないと思うので、そちらの方ですね」ーーホームラン打った場面はアクシデントの直後で集中するのが難しかったのでは?「どんなことがあっても、毎打席、毎打席、自分の中ではしっかり集中して、いろんなことを自分の中でシャットアウトして打席の中で集中するというのが大事だと思うし、それが出来たんだと思います」ーー小林のためにも勝ちたいという気持ちはあった?「はい」■吉田正尚選手 一問一答※8回の同点となる2点タイムリーを含めて、2安打5打点の活躍ーー終盤よくあそこで…「盛り上がりましたね。シビれる試合でしたね。きょうは」ーーきょうはアクシデントや点差が開いていたが?「ああいうアクシデントがありましたけど、みんな強い気持ちを持っていった結果、たまたまかもしれないですけどこういう結果になって、良かったなーと思いますね」ーー小林のためにという声が選手から上がったわけではない?「それはないですけど、このままじゃ終われないという何か雰囲気は皆さん感じたと思いますけど」ーー5打点については?「そうですね。最初の打席でしっかり、結果はヒットじゃなかったんですけど、ああいう1打点が始まりなわけで、そこからタイムリーが出て、フォアボールになり、全部がタイムリーじゃなくても打点というのは入るので、それが1点、1点の積み重ねがあって、最終的に5打点。ホームランなしで5打点というのは僕の中でも価値があるのかなと思います」ーーよくボールが見えている証拠?「いや、そんなことはないと思います。最後も(スリーボールから)ボール球に手を出してしまって、そこでまたフォアボールを選べたりすれば、もっともっと出塁率も上がるし、イヤなバッターになるのかなと思います」ーー追いついた場面は粘っている印象があったが?「そうですね。簡単に追い込まれてヤバイなと思ったんですけど、何とかボール球に手を出さずに最後しっかりコースを…何とか抜けてくれて」ーー追い込まれたときの気持ちの持ち方は?「うーん。なるべく平常心でいようと思うんですけど。頭の中しっかり整理をして。(カウントが)2-0だったらボール球に手を出さないし、平行カウントだったらまた少しゾーンが上がってくるんじゃないかなって考えもあるんで。そこは一球一球変わってくるので、頭の中を整理して、バッテリーが会話したり、そこはバッテリー連中が苦しんでいる場面でしょうし、そういうのをしっかり、自分の中で余裕を作れるようにしています」ーー1打席目にセンターに抜けるような打球をショートに捕られたことで、次の打席は反対方向を意識した?「いや。そんなことはないですけど。バンデンハークは真っ直ぐが強いピッチャーなので、そこは弾き返せるような準備をしていたので。真っ直ぐ待ちの変化球対応で。あそこは内野も下がってましたし、外野フライか最低内野ゴロ。いちばんいいのはヒットですけど。という考えだったので。また欲を出し過ぎるとあの場面は詰まったフライとか、内野フライがいちばん最悪だと思うので、それだけを避けるように意識してました」■選手談話山岡泰輔投手※先発4回1/3、7安打、6失点の内容「フォアボール、デッドボールが絡んでの失点を反省しなければいけません。回の先頭バッターを出さないこともそうですが、ランナーが出てから、もっと粘りたかったです」取材・文・写真/どら増田(オリックス番ライター)
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スポーツ 2017年10月01日 12時00分
プロレス解体新書 ROUND65 〈破壊なくして創造なし!〉 熱狂のZERO-ONE旗揚げ戦
2001年3月2日、橋本真也が「破壊なくして創造なし!」との理念を掲げ、プロレスリングZERO-ONE(ゼロワン)を旗揚げした。 当日のカードは、古巣の新日本プロレスをはじめ、三沢光晴率いるノア勢までもが参戦する豪華ラインナップ。当時の小泉純一郎首相が「自民党をぶっ壊す」と旋風を巻き起こしたのと同様、橋本にも大きな期待が寄せられた。 橋本真也が脳幹出血で亡くなってから今年で早12年。40歳での早すぎる死を惜しむ声は、今もなおファンの間で多く聞かれる。 爆殺キックに袈裟斬りチョップ、垂直落下式DDT。相手を叩き潰すかのごときその攻めっぷりから、橋本は“破壊王”の異名をとった。 だが、対戦相手が嫌がるほどの強さを誇ったその反面で、トニー・ホームや小川直也など特定の相手には、意外なほどのモロさを見せた。 「インタビューなどでも基本は豪放磊落でありながら、時にはポロッと弱音を漏らす。そんな二面性にファン心理をくすぐられ、“俺が応援しなきゃ”という気持ちになった人も多いでしょう」(プロレスライター) その橋本が新日本プロレスから独立し、2001年に旗揚げしたZERO-ONEは、当然のように多くのファンから支持を得た。 旗揚げ戦のメインイベントは橋本と永田裕志がタッグを組み、三沢光晴&秋山準と対戦するという、当時とすれば夢のカード。当日の両国国技館は超満員の観衆で埋め尽くされた。 「これはノア勢、それもトップの三沢が参戦し、素顔になってから初めて、新日系レスラーと絡むことへの期待も大きかった。しかし、その三沢の参戦もどこか橋本に魅力を感じたからこそ、実現したに違いないわけですからね」(同) このときの対抗戦に際しては、不機嫌そうな態度に終始した三沢だが、それは“対抗戦を盛り上げるためのアングル”と見るべきだろう。そもそも本当に嫌なら、上り調子の人気にあったこの時期のノアが、わざわざ海のものとも山のものとも分からない新興団体と絡む必要がない。 「エース格の小橋建太が膝の故障により欠場中だったため、その間のつなぎとしてZERO-ONE勢を使いたいというのも、どこかにあったでしょう。結局、交流が早々に打ち切られたために、実現はしませんでしたが…」(同) ただ、ZERO-ONEがまったくの橋本個人の団体だったかというと、疑問も残る。 そこには古巣の新日や、橋本が生涯の師と尊崇するアントニオ猪木の影が見え隠れしていたからだ。 もともとZERO-ONEは新日内の組織として準備されたもので、これを後押ししたのは、当時、社長の任にあった藤波辰爾だった。 「ただ現場監督の長州力に相談がないまま進められたため、これには強い反発もあった。また、橋本も“俺が社長になるんだから”と勝手にノアとの話を進めたり、無闇やたらと経費を使うことなどもあって、ついには後見役だったはずの藤波にも見放され、橋本が新日を解雇される形での独立となりました」(スポーツ紙記者) しかし、話はそこで終わらない。敵の敵は味方というわけではないが、藤波から見捨てられた橋本に、長州ら現場主流派が接近を図ることになるのだ。 「例えば、旗揚げ当初からフロント業務を一手に引き受けて、のちに社長にもなった中村祥之氏は、長州のリキプロのアルバイトから新日に入社した人物です。また、新日からZERO-ONE入りした大谷晋二郎や高岩竜一も、特に橋本との関係が深かったわけではなく、この移籍には新日現場の意向が働いたものと思われます。海外修行からヘビー転向し、直前にはIWGP王座にも挑戦していた大谷が、特に揉めることなくすんなり移籍したのだから、何か裏があったと見る方が自然でしょう」(同) さらに、旗揚げ戦で橋本のタッグパートナーに名乗りを上げた永田は、新日内のレスリング経験者によるユニットG-EGGSを立ち上げるなど売り出しの真っ最中であり、本当に長州らが橋本を敵視していたなら、この参戦もあり得ない。 「だからといって完全に新日のヒモ付きということではなく、“いつか儲けのタネにするためにツバをつけておこう”ぐらいの感覚だったと思われます。猪木が手駒の小川と藤田(和之)を派遣したのも、やはり同じ理由からでしょう」(同) そんな多方面からの思惑が入り乱れる中で、メインイベントが行われた。誰もが負けて格を落としたくないとなれば、団体トップの橋本が責任を取る形で、三沢からピンフォールを奪われたのもやむを得なかったのだろう(橋本が秋山準とやり合う隙をついて、ジャーマンスープレックスからの片エビ固め)。 呆気ない終幕に観客席からは不満の声も飛んだが、この大会の本番はむしろここからだった。最初に小川が乱入してマイクで挑発すると、そこに三沢がエルボーで突進して大乱闘が勃発。 「誰が一番強いかここで決めればいい」という藤田のマイクに、三沢は「お前らの思う通りにはさせねぇよ、絶対」と応じてみせた。 「このコメントは対抗戦を拒絶したように思えるが、三沢が試合後にマイクを持つこと自体が極めて異例。乱闘参加も含めて、橋本への大サービスと見るべきでしょう」(専門誌記者) このまま発展すればまさしく夢の舞台の実現もあったろうが、現実にそうならなかったのは、いったい誰のせいだったのだろうか…。
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スポーツ 2017年09月30日 17時38分
掛布二軍監督が最後の苦言「一人に強くなれ!」
138試合目で、ようやくAクラスが確定。ミスタータイガース、掛布雅之二軍監督(62)のセレモニーが行われた9月28日、一軍は難敵・DeNAベイスターズに快勝した。敗れたDeNAは4位・巨人とクライマックスシリーズ進出を掛けた激しいデッドヒートが続くが、金本知憲監督(49)は控え選手の“テスト起用”も可能となった。 同日の試合は意義深いと言う。「能見(篤史=38)が完投してくれたのは大きい。先日は先発の秋山(拓巳=26)を含め、7人も投手を投入しています。リリーフ陣は登板過多だったので」(プロ野球解説者) プロ13年目の技巧派左腕を僅か93球での完投に導いたのは、04年のドラフト同期・岡崎太一捕手(34)だった。DeNA打線を「被安打4、失点2」に抑えたのは、さすがだ。「いつもの能見らしくないピッチング内容でした。試合序盤はフォークボールを多投し、中盤以降は『フォークボール』を相手打者に意識させておいて、別の変化球をウィニングショットに使っていました。早いカウントでの打ち損じも誘っていました」(前出・同) 熟練した岡崎のリードはCSでも使えそうだ。 岡崎は昨季の開幕戦でスタメンマスクの大役も果たしている。就任1年目の金本監督にとって記念すべく初陣だ。“30歳を過ぎたオッサン”が選ばれたのは意外だった。前年までの通算一軍出場試合数は41、打撃面に関しては、与えられた打席数はたったの34。金本監督がチームに合流した15年秋季キャンプ時点で「岡崎が頑張っている」の声は聞かれたが、「まさか!?」と思ったファンも少なくなかったはずだ。「もともと、守備能力の高い捕手だった」 長く阪神担当を務めた在阪記者が言う。しかし、それだけではなかった。「岡崎が欲しいと何度か、阪神にトレードを申し込んだことがありました。ウチだけじゃないと思いますよ」(パ・リーグ球団職員) 長い二軍生活でも、岡崎は折れなかった。ベテランともなれば、二軍戦でも与えられる出場機会は激減する。出番のないとき、自主的にブルペンに行き、味方投手の練習相手を務めていた。打撃練習でちらかったままのボールも拾い集めた。そして、居残り練習の常連でもあったそうだ。「トレード要員」と言うと、悲観的に聞こえるが、彼の寡黙な姿を他球団は見ていたのである。 また、28日のスタメンマスクだが、球場入りしてから知らされたという。いくらベテランでも普通なら、慌てるところだ。数少ないチャンスを生かすには常に「準備」をしておくしかない。その準備も無駄になることのほうが多かったわけだが、「全く動じるところがなかった」(関係者)というのだから、本当にハートの強い選手なのだろう。 2年目でCS進出権を確保したが、今の阪神には課題が多すぎる。昨季ブレークした北條、原口、高山などの若手は計算に入っていたものの、壁にぶつかってしまった。ユニフォームを脱ぐ掛布二軍監督は、最後の囲み会見でこう語っていた。「今の子たちは、たむろするんですよね、群れをなすんですよ。一人に強くなれって」 前出の関係者によれば、岡崎は鳥谷、福留、糸井といった他のベテランたちと少し異なるという。福留は若手に直接活を入れるときもある。ユーモアな言動の多い糸井は“いじられキャラ”だ。鳥谷は練習熱心で、背中で若手を引っ張っていくタイプ。岡崎は鳥谷に近いかもしれないが、隠れて練習するシーンもあるそうだ。 若い選手が活躍すると、ハツラツとした気持ちになれる。しかし、「群れない」岡崎のようなベテランが結果を出すと、励まされるファンも多いはずだ。長くチームに貢献した安藤、狩野がいち早く引退を表明した。能見−岡崎の年長バッテリーは「やってやろう」の思いもあったのでは…。 同日、5打席に立った岡崎は4三振1本塁打。自身通算2本目のアーチだ。試合後、岡崎は矢野バッテリーコーチとDeNA打線の状況を話し合い、一人で素振りを始めたそうだ。
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スポーツ 2017年09月30日 12時00分
広島、ソフトバンクぶっちぎり優勝で無意味なCSの戦い
9月16日、福岡ソフトバンクホークスが2年ぶりのリーグ優勝を決めたのに続き、18日には広島カープも連覇を達成。ヤクルトの“最後の抵抗”にあい、56年ぶりのセ・パ同時優勝はならなかったが、ペナントレースを振り返れば、両Vチームとも、圧倒的にぶっちぎったシーズンだった。 それは、2位以下のチームを10ゲーム以上突き放した数字が証明している。なのに、2、3位チームに『日本一』のチャンスを与えるクライマックスシリーズ(以下、CS)をやる必要があるのだろうか。いま再び、CSの存在意義が問われている。 「CSが導入されて、消化試合がなくなりました。2位以下のゲーム差が縮まっていた場合、CS進出を懸け、143試合すべてが終了するまで全チームが真剣勝負しなければなりません。CS進出を懸けた終盤戦の戦いは、興行面に関して言えば大成功です」(スポーツライター・飯山満氏) しかし、優勝チームが日本シリーズ進出を保証されなければ、ペナントレースそのものが否定されることになる。 「一部には3位狙いで戦っているようなイメージも否定できません。『3位よりは2位』の発想で、CSの興行権狙いの発言が球団経営陣から出るのも気になります。勝率5割に満たないチームには日本シリーズ進出権を懸けたCSに出る資格はないのでは?」(同) CSが導入されたのは、'04年のパ・リーグから(当時はプレーオフ)。終盤戦の異様な盛り上がりを見て、のちにセ・リーグも追随したが、優勝チーム以外が日本シリーズに進出する“下克上”が起きたのは、過去5回。うち、4チームが『日本一』となり、リーグ内に「優勝チームとシリーズ覇者」が並立する奇怪な図式となった。 奇怪な図式による悪影響は、次年度にも及んでいる。 「次年度の選手名鑑を編成する時に困るんです。通常の場合、前年の順位通りに並べていくんですが、優勝チームと日本シリーズ進出チームが異なった場合、ペナントの優勝チームを先にしたら、日本シリーズの価値を下げたことになり、その反対だとペナントレースを否定したことになりますから」(関係者) この矛盾はCS投入元年にいきなり起きた。'04年のリーグ優勝はダイエーホークス(当時)だったが、プレーオフ最終戦で西武に敗れ、勝った西武はそのまま日本一に輝いた。同様のケースが'05年、'07年、'10年にも起きた。'14年は2位阪神が巨人に勝って日本シリーズに進出したが、日本一はソフトバンクホークスだった。 パ進出チームが勝ったことで、「巨人、阪神の両方が負けた感じ」とセ・リーグ側は二重の敗北感に見舞われた。 「広島、ソフトバンクともにファンが熱い。下克上が起きたら、暴動になるかも」(同) 勝率5割に届かないチームのこと、あるいは、「前後期制と通算勝率トップのワイルドカード導入」など、CSの在り方も見直すべき時期に来たようだ。
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スポーツ 2017年09月28日 12時00分
ハリルホジッチ監督「一時帰国…」に協会ビビリ 年俸3億円も飲まざるを得ない?
サッカー日本代表ハリルホジッチ監督はワールドカップ本大会出場を決めたことで、批判的だった日本サッカー協会を黙らせた。結果を出し、手打ちになったと見られていたが、実際は違う。“反撃”に出たのだ。ハリル監督と協会とのイザコザは第二章に突入した。 「ハリル監督を招聘したのは、前体制のスタッフです。監督就任後、新しい日本サッカー協会会長に田嶋幸三氏が就任しました。後ろ盾を失ったハリル監督はW杯予選で苦戦が続き、風当たりが強かったのも当然です」(スポーツ紙記者) 契約を1年ごとに更新しているハリル監督の年俸は2億5000万円(推定)と破格だが、続投するには「3億円からの交渉スタート、最低でも現状維持」と見られていた。協会もそれを覚悟していたのだが…。 「ハリル監督の方から、退任を示唆するような言動が出始めたんです」(同) W杯最終予選の最終決戦となったオーストラリア戦を終えた翌日。同監督から「一時帰国」なる言葉が聞かれたが、常識的に考えてこの時期に監督がチームを離れることなどあり得ない。 「プライベートな事情と言われていました。重病を患った親戚がいるらしく、協会も了承する動きを見せたのです」(専門誌記者) もし今後、ハリル監督が「容体が変わったから駆けつける」と言い出せば、協会は何も言えないだろう。 「任期延長の交渉主導権は、完全にハリル監督に握られてしまいましたね。年俸アップはもちろん、条件提示されたとしても、残留してもらうにはそれを飲むしかありません」(同) 強気の交渉が3億円スタートとなるのは必至。これは、ここまで非協力的だった協会に対する“仕返し”なのだろうか。 W杯ロシア大会は来年6月に開催される。最終予選で日本と争ったサウジアラビアは、W杯本大会出場を決めた後、指揮官との契約交渉を打ち切り、新監督を迎えている。後任を探すとなれば、ここまで積み上げてきたチーム構想も変わってしまうが、日本も“問題児”と手を切り、新体制・新監督で再出発する? ロシアで勝つための“必須条件”はハリルホジッチ監督の続投ばかりではないはずなのだが…。
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