スポーツ
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スポーツ 2018年06月18日 11時42分
国を揺らした高速カウンター!メキシコが前回王者ドイツを撃破
18日に行われたロシアW杯グループFのドイツ対メキシコ戦。連覇を狙う前回王者ドイツに多くの注目が集まる中、歓喜の瞬間を迎えたのはメキシコの方だった。 共に4‐2‐3‐1の布陣を選択した両チーム。各ポジションに世界トップクラスの選手を擁するドイツが、立ち上がりから積極的な攻めを見せるが、メキシコも、これに負けじと鋭いカウンターで応戦。どちらのチームにも、得点の気配が十分に漂っていた。 このような流れの中、先に試合を動かしたのはメキシコ。前半35分、自陣内でボールを奪ったCBモレノがFWエルナンデスにパスを送る。MFグアルダートとのワンツーから、ペナルティエリア手前までドリブルで持ち上がったエルナンデスは、左サイドを駆け上がるFWロサノにラストパス。これを受けたロサノが迫り来るドイツMFエジルをかわしてシュートを決め、メキシコが先制点を挙げた。 1点を追う立場となったドイツは、後半15分にMFロイス、34分にFWゴメスを投入するなど攻勢を強め、アディショナルタイムにはGKノイアーも攻撃に参加するなど執念を見せる。しかし、最後の最後までメキシコゴールをこじ開けることは出来ず、試合は1‐0でホイッスルが吹かれることとなった。 戦前の予想を覆し、“ジャイアントキリング”を成し遂げたメキシコ。その戦いぶりは全世界に衝撃を与えたようで、ツイッターの世界トレンドランキングの1位には「México」というワードが浮上している。ちなみに、日本のトレンドランキング1位も「メキシコ」だ。 前回王者ドイツを破り、勢いに乗ったメキシコ。次戦の韓国戦(23日)にも、大きな注目が集まることは間違いない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月17日 06時30分
「メイド・イン・ジャパンじゃなきゃいけない」外国人天国の新日本に蝶野正洋が警鐘!
新日本プロレス6.9大阪城ホール大会は、11,832人(札止め)と、当日若干数販売された立ち見の券もすぐに完売するほどの盛況ぶりだった。試合内容も第1試合から素晴らしく、熱のこもったファイトの連続。会場は終始“できあがった”状態で、現在の新日本の勢いをさらに加速させるような大会だったと言えるだろう。 タイトルマッチは新日本が管轄しているタイトルのうち、IWGPジュニアタッグ王座(IWGP USヘビー級選手権とNEVER無差別級6人タッグ選手権は今回、開催されず)を除く全タイトルが移動する波乱の展開。しかもIWGPジュニアヘビー級王者を高橋ヒロムが奪還した以外は、いずれのタイトルも外国人選手がベルトを獲った。これで、IWGPジュニアヘビー級、IWGPジュニアタッグ王座以外のベルトは全て外国人選手の手に渡ったことになる。 これに警鐘を鳴らしたのが、当日ゲスト解説を務めていた新日本OBの蝶野正洋だ。蝶野は中継のエンディングトークで「きょうは外国人の社長が紹介(元タカラトミー社長のハロルド・ジョージ・メイ氏が新日本の新社長に就任)されたり、外国人選手がタイトルを取ったりして」と外国人の活躍に触れた。「インターナショナルな方向に行くのは悪くないけど」と前置きしつつ、「新日本はあくまでもメイド・イン・ジャパンじゃなきゃダメだよ」と苦言を呈した。私がこのコメントを聞いたのは『新日本プロレスワールド』で試合を見直したときだったが、昔から新日本を見ている一人としては「よくぞ言ってくれた!」という気持ちになった。 新日本は米国時間7月7日にアリーナクラスの歴史ある殿堂・カウパレス(サンフランシスコ)でビッグマッチを控えていることもあり、大阪城ホール大会でタイトルに挑戦する外国人選手は目の色が違った。カウパレスに凱旋するのに、IWGPのタイトルがあるとないとでは、世界に対するアピール度も違ってくる。あのクリス・ジェリコが「ベルト用にファーストクラスをもう一席買う」と発言したほど。日本人が思うよりIWGPブランドの世界的な知名度は高いのだ。 しかし、蝶野にはWWEと渡り合っていたWCWに新日本の選手として乗り込み、当時世界的な人気ユニットだったnWoを新日本のマットに逆輸入させ、日本列島でnWoブームを巻き起こした過去がある。しかも日本では蝶野がnWoジャパンのリーダーとして、外国人選手に主導権を握らせなかった。武藤敬司(もしくはグレート・ムタ)という相方や、天山広吉、ヒロ斎藤といった日本人の名選手が脇を固めていたのが大きかったのも事実だが、蝶野は「あくまでも新日本」という軸を崩すことなく、TEAM2000に発展しても団体を引っ張っていた。 大阪城大会のエンディングは感動的だったが、そこに「メイド・イン・ニュージャパン」の選手がいなかったのは寂しさもあった。オカダ・カズチカを倒し、初のIWGPヘビー級王者となったケニー・オメガも二夜明け会見で、「日本人選手は楽な試合をしている」と突き放すと「ナイトー・テツヤという男は、ワールドワイドのスーパースターではない。まさに、世界規模のスーパースターとしての思考がない」と会場一番人気の内藤哲也もバッサリと斬った。 エンディングでは厳しいコメントを出した蝶野だが、内藤対ジェリコの試合中「ジェリコは勝ち負け関係なく試合してるよ。自分の試合が世界に配信されればいいんだよ」とたたえた。試合後には「今、ジェリコと絡めば世界に名を売るチャンスだよ」と、最後に内藤を救出したEVILを評価するなど、今でも節々に新日本愛を感じさせる言葉を口にしたのは微笑ましかった。新日本の日本人選手の中からワールドワイドな選手は出てこないのか?いや、中邑真輔を超える選手はまだまだいるはずだ。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.12】写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年06月16日 18時00分
阪神 鳥谷が連続試合出場ストップで「ポスト金本」兼任監督案
連続試合出場の記録が止まった鳥谷敬(36)に課せられた使命は、チーム再建になりそうだ。5月29日の対ソフトバンクとの交流戦で、「連続試合出場中」の鳥谷は出場せず、記録がストップ。歴代2位、1939試合で終わったが、鳥谷が単なるベテランでないことをチーム内外に証明したのは翌30日。代打で途中出場した2打席目にクリーンヒットを放ち、チャンスを広げてみせた。同日、甲子園球場がもっとも盛り上がった瞬間でもあった――。 「記録が途絶えたことに対し、鳥谷は淡々としていました。今季は極度の打撃不振で覚悟していたという見方と、連続試合出場はルーキーイヤーから築き上げたもの。自身のプロ生活を意義あるものにしてきた記録でもあり、本当はショックだったとの声も聞かれました。どちらも正解だと思います」(在阪記者) 鳥谷の今後を巡っても、やはり意見が分かれていた。打率1割7分5厘(6月4日時点)、極度の打撃不振を解消するため、いったん一軍登録を外れ、二軍で再調整させるというもの。もう一点は、まさに正反対だ。 「二軍降格論への反論です。一軍ベンチからいなくなれば、それこそチームは崩壊します。球場に一番乗りしているのが鳥谷。その真摯な姿勢は新人当時からで、記録の途切れた今も変わっていません」(球界関係者) 鳥谷が「チームに多大な影響力を持つ」と言われるのは、そのためだ。 「経営陣は、記録が止まったことで鳥谷のモチベーションまでが薄れてしまうのではないかと懸念していました。その心配はなさそうですが、『もう一つ』の方は…」(前出・在阪記者) 6月中旬、株主総会が開催される。過去2年、つまり金本知憲監督(50)が着任してから、「采配批判」は出ていなかった。しかし、低迷した真弓明信、和田豊時代は監督交代論まで出て、「今年は批判意見も出そう」と、経営陣も半ば覚悟しているという。 「若手を育てて3年後に優勝という夢をファンは見ていました。でも、金本監督は若手を育てては壊すため、2年続けて活躍する選手がいない。さらに、藤浪晋太郎と鳥谷を壊したという批判もある。これまではメディアを含め、金本批判はタブーだったんですが…」(同) 昨季、金本監督は2年契約を終え、契約を延長させたと報じられた。揚塩健治球団社長らは「長期契約」「金本体制をサポート」と繰り返すが、期待論の源でもあった若手が育っていないとなれば、話は違ってくる。「ポスト金本」という手札も用意しておかなければならない。 「阪神の監督について話をすると、必ず出るのが岡田彰布氏(60)です。目下、優勝を経験した最後の監督ですからね」(同) だが、岡田氏の再登板は時流に合わない。 「巨人の高橋由伸、広島の緒方孝市、千葉ロッテの井口資仁、DeNAのラミレスなど、若い指揮官が続々と誕生しています。侍ジャパンの稲葉篤紀監督にしてもそう」(ベテラン記者) そこで急浮上してきたのが、鳥谷だ。高橋監督、井口監督は現役を引退した翌年から指揮官を務めている。それでも心配なら、早大の先輩でもある岡田氏に支えてもらえばいい。 「鳥谷が急激に衰えたのは、金本監督のせいではないか。昨季、オープン戦途中でいきなり三塁にコンバートされ、それでもゴールデングラブ賞を獲得しました。なのに、今年はキャンプ終盤から二塁にコンバートされています。若手の大山悠輔が昨秋キャンプでセカンドを猛練習させられ、鳥谷の代わりに三塁にまわされました。こうしたチグハグな金本采配の影響でしょう」(同) チーム低迷の一因に金本監督の威圧感がある。試合中、カリカリして、選手はグラウンドではなく監督の方を見ている。これに対し、鳥谷は人望も厚い。鳥谷の寡黙な立ち居振る舞いは、選手に適度な解放感も与えるはずだ。 「鳥谷が海外FA権を行使し、交渉に失敗して『生涯阪神』を決めた時、引退後の話もされたようです。年俸4億円で5年契約、厚遇で残留させたのは将来の監督候補だからです」(球団関係者) スタメンを外されても、ベンチの最前列に立って声を出していた。試合状況を見て、代打準備を始めるタイミングは誰に教わったものでもない。「ゲーム展開を読む力」はすでに養われていると言っていい。 「球団のグッズ売り上げのトップは鳥谷。一時期だけ高山俊に明け渡しましたが、ファンに愛されているので混乱は起きません。現役に未練があるのなら、兼任監督として5年契約の最終年である来季を全うさせ、その後で現役続行を含めた話し合いをすればいい」(同) 「ゲームを読む力」は大きな決め手になる。というのも、鳥谷の記録が止まった29日、何人かの阪神OBも甲子園入りしていた。「使う気があれば鳥谷の記録は止まらなかった」との声も出ていたのだ。金本監督の「ゲームを読む力」に疑問符が付き始めている。 金本監督は選手を威圧してきたが、これからは鳥谷に寝首をかかれる恐怖に怯えることになりそうだ。
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スポーツ 2018年06月16日 12時00分
角界のニコラス・ケイジ「栃ノ心」に心配される夜の“がっぷり四つ”
角界のニコラス・ケイジこと新大関栃ノ心誕生に春日野部屋が沸き立った。栃錦、栃光以来、56年ぶりの新大関誕生となる春日野部屋はお祝いムード一色。 「まさかオレの代で大関が出るとは思わなかった」 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)はそう言って目を潤ませたが、注目の口上で栃ノ心が師匠の反対を押し切って、「親方の教えを守り、力士の手本となるように」という異例の言葉を織り込むと、「100点満点です」と会心の笑みを浮かべた。 夏場所は惜しくも優勝は横綱鶴竜に譲ったが、13勝2敗という見事な成績をあげ、直近3場所の勝ち星も37勝。「通算33勝で大関合格」と言われる中で、4勝も上回ったのだから、まさに文句のつけようのない昇進だった。 周囲では、もう1回、それも近いうちに、さらにビッグな昇進祝いが行われると見ている。このところの栃ノ心の成長は著しい。右四つ、左で上手を取った時の強さは天下無敵。あの白鵬でさえ、夏場所は相手にならなかった。 「大関に上がったばかり。先のことは考えられない」 栃ノ心は謙虚だが、大けがなど、よほどのアクシデントに見舞われない限り、横綱昇進も時間の問題というのだ。そんな栃ノ心の唯一の心配が、夫人との関係だ。 「栃ノ心は3年前の6月に、幼馴染で高校も一緒だったニノ夫人を入籍し、翌年、披露宴も開いています。ところが、そのニノ夫人がなかなか日本の生活に慣れず、去年、出産を理由に故郷のジョージアに帰国したまま。11月に長女、アナスタシアちゃんが生まれましたが、いまだに再来日しようとせず、この夏場所も栃ノ心は部屋の近くの2LDKのマンションで1人暮らしでした。いまでは2人の仲もこじれているようで、もしかすると近いうちに離婚ということになるかもしれません」(担当記者) そう言えば、この不仲説を裏付けるように今年3月には写真週刊誌に栃ノ心が水卜麻実アナ似の美女といるところを激写されている。 栃ノ心は6月4日母国ジョージアに凱旋帰国し、妻のニノ・ロスティアシビリさんや長女のアナスタシヤちゃん、母親のヌヌ・マルカラシビリさんと対面している。映像では仲睦まじい夫婦に見えるのだが…。 「大関になったばかりですから。水を差すような取材はご遠慮ください」 相撲協会広報部も警戒を強めている。 果たして、この気になる噂を角界のニコラス・ケイジは一掃できるのか。
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スポーツ 2018年06月15日 21時45分
“ふくらはぎ系最強女子”小林愛三がGirls S-cup2018トーナメント参戦で8選手揃う!
シュートボクシングは、女子格闘技の真夏の祭典『Girls S-cup 2018』を7月6日、東京・TDCホールで開催する。10年目となる今大会で開かれる48.0キロ級の8人制世界トーナメントに、初代MuayThaiOpen女子フライ級王者・小林愛三(まなぞう)の参戦が決定したと発表した。 小林は女子キックボクシングの新星として注目を集め、戦績は13戦9勝(3KO)4分と無敗を誇る。2016年12月にプロ6戦目でMuayThaiOpenフライ級タイトルを獲得。現在は肘ありのキックボクシングイベントKNOCK OUTが主戦場。“ふくらはぎ系女子”として人気を集める。昨年7月の『ROAD TO KNOCK OUT』では、MIOのライバルとして知られるSB女子ミニマム級2位のUnion朱里と激闘を繰り広げ、引き分けに終わった。 蹴りを主体とするファイトスタイル。同トーナメントに出場するシュートボクシングのMIOは「今までに戦ったことがないタイプ。あの蹴りはやっかい」と警戒している。小林は無類のスイカ好きで、毎年祖母のスイカ農園から送られてくるスイカを食べるとパワーアップすると、夏には自信を持つ。「無敗のままRENA選手(との対戦)を実現させる」ことを現在の目標にしているだけに、参加選手にとって小林の参戦は脅威となるだろう。 そして残る1枠は、オランダの女子キックボクシング界のスーパーホープ、イシス・バービックが決定した。 バービックはイワン・ヒポリットの愛弟子で、オランダの名門ボスジムで必殺コンビネーションを叩き込まれた。19歳ながら45戦40勝4敗1分という驚異の戦績を引っさげて2014年のGirls S-cupで初来日を果たし、RENAと対戦した。現在は世界最大級のキックボクシング団体『GLORY』を主戦場に、グローリースーパーバンタム級(55.5キロ)トーナメントに出場するなど、世界のトップ選手としのぎを削っているだけに、4年前より強くなっているのは間違いない。 これで、トーナメント出場全8選手が決定した。▼『Girls S-cup 2018』世界トーナメント出場決定選手MIO(シーザージム/SB女子ミニマム級王者)MISAKI(GSB/J-GIRLSミニフライ級王者)小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)イム・ソヒ(韓国)イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア)マギー・タッカー(カナダ)ロウ・ミン(中国)イシス・バービック(オランダ) 同大会のワンマッチではRENAがMMAルールで復帰戦(対戦相手は未定)を予定している。他にも、RIZINから女子MMAファイターのKINGレイナの参戦が正式決定した。KINGレイナの参戦は、9日に開催された『DEEP JEWELS 20』新宿FACE大会に向けた調整や、同大会の結果次第で決まるとしていた。 KINGレイナは9日の試合で、韓国のチェ・ウンジを1R、チョークスリーパーで秒殺。無傷でインタビュールームに現れたレイナは「まだ打撃でKOしたことがないので今年はKOしたいと思います。ちょうどシュートボクシングの試合があるので、そこでKOを見せたい。バチバチに殴り合いたいですね。もちろん投げもやりますよ」と笑顔。初のシュートボクシングルールでの試合に強い意欲を示していた。対戦相手は近日中に発表される。 今は亡きREMIX、スマックガールを除けば、『DEEP JEWELS』や『Girls S-cup』は日本のジョシカク(女子格闘技)のパイオニア的なイベントと言ってもいいだろう。RIZINやKNOCK OUTも含め、横の連携もいまくいっているだけに、男子よりも早く最強決定戦を決めやすい環境にある。まずは世界トーナメントに強豪メンバーが集まった『Girls S-cup 2018』に注目したい。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年06月15日 21時15分
RIZIN五味隆典 熱い戦いでの勝利を
火の玉ボーイの今年最初の試合が決まった。 7月29日にさいたまスーパーアリーナで行われる『RIZIN.11』で、五味隆典とアンディ・サワーが対戦することが発表された。多くのファンが見守る日本のリング上で、今度こそ五味は遠ざかっている白星をたぐり寄せることができるか。■かつての姿を追い求めるファンも 日本復帰戦となった昨年の大晦日、対矢地祐介戦では1R2分36秒、三角締めで敗れた。大会前の記者会見からどこか歯切れの悪さを感じさせ、握手を拒否するなど不機嫌そうだった五味。試合でも開始直後に相手の蹴りが顔面に入るなど、矢地のペースが続いた。途中、グラウンドで上になりパウンドを繰り出したシーンでは感情むき出しの「五味らしさ」が発揮されるも、的確に対応する矢地に五味は頭部と右腕を捕らえられ、タップアウトに追い込まれた。 五味は相手の顔面を目がけて一直線に上から殴りにかかりながら、三角締めにも対応。何度も回避していただけに、もう少し冷静さがあれば結果は違ったものになっていたかもしれない。 ただし、五味に冷静さは無用か。 表情を崩さずとも燃えたぎる内面が丸見えの、五味のようなキャラクターは唯一無二であることは間違いない。そして「獲物」に襲いかかり、荒々しく仕留める獣のような獰猛さにわれわれは狂喜した。日本人の「強さの象徴」と捉えていたファンも多かったかもしれない。■高い技術を持つベテラン同士、見どころは 対戦相手のサワーはシュートボクシングで圧倒的な強さを誇り、MMA転向後も高いパフォーマンスを見せている。五味自身、グラウンドでの展開について「寝技は(両者の能力は)五分かな」と警戒心を強めている。ともに経験値は豊富なだけにどのような攻防になるのかなど、さまざまな楽しみを秘めた試合とも言えるだろう。 五味はここまで、UFCでの戦いから数えて6連敗を喫している。最後の白星は3年前、KO勝ちとなると実に2012年UFCでの光岡英二戦にまでさかのぼらなければならない。五味自身も、さらには格闘技ファンも、やはり火の玉らしい「スカ勝ち」に飢えている。そして、一瞬で見ているものを熱狂に導く、あの戦いぶりにも。 若きスターに彩られ、華やかさを増してきた日本格闘技界。だが、見ている側に熱さや激しさが伝わっているだろうか。まだまだ多くの要素を求めてしまう。近い未来での引退を示唆しているものの、五味隆典のギラギラした眼差しはもう少しの間、リング上に必要な気がしてならない。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年06月15日 17時30分
トラは株主対策よりも「緒方監督を見倣え」の声
今オフの国内FA市場の目玉とも言える埼玉西武・浅村栄斗内野手(27)と、広島東洋・丸佳浩外野手(29)に対し、金本阪神が調査を開始――。そんな一報が駆けめぐっている。「この一報が紙面に出たのは、6月12日。12日というのがアヤシイですね。翌13日は、阪急阪神ホールディングスの株主総会が開かれました。この株主総会でタイガースの不甲斐なさに憤りを伝える株主も出ていますし、4番を予定して獲得したロサリオは二軍、連日、金本(知憲=50)監督のチームを嘆く発言が伝えられていました。タイガースは『チーム強化のため、常に動いています』という、メッセージだったのでは?」(球界関係者) そう考えてみれば、不振のロサリオに代わる新外国人選手として、カブス3Aのエフレン・ナバーロ外野手(32)との契約合意が「目前に迫った」とするニュースも同10日に伝えられている。やっぱり、株主対策か…。まだ6月だというのに、オフの補強に関する報道が駆けめぐったことに対し、プロ野球解説者がこう指摘していた。「セ・リーグは広島が独走態勢に入りつつあり、2位以下のチームがダンゴ状態です。広島も本調子ではありませんが、他球団の調子が悪すぎる。広島のチーム編成の勝利ということでしょう」 その広島も16年の優勝以前は、長く低迷していた。25年ぶりの優勝だった。 広島出身のプロ野球解説者がこんな話をしてくれた。「カープが長く低迷した原因はFA制度です。広島のチーム強化は選手を育てることをメインに置いていました。しかし、一人前に育つと、FA権を行使して他球団に出て行ってしまう。これではチームは強くなりません。広島の編成、スカウトはドラフト指名した選手がFA権を取得する前に、これまで5年掛かって一軍戦力になる育成を短縮すること、権利を取得してもチームに残留してもらえるような組織作りに変えたんです」 今季の丸は序盤戦に右太股を故障し、交流戦前に復帰してきた。調味深いのは、その丸の「故障前」と「離脱直後」のチーム事情だ。〇離脱前25試合 4・92点〇離脱後8試合 3・75点 これは広島打線の「1試合平均」での得点。丸がいるかいないかで、得点能力は“1点以上”も違っていたわけだ。 こうしたデータを見ると、「丸が復帰する」の一報が届けられるだけでチームが活気づく。 また、緒方孝市監督(49)にとっても、丸は思い入れの強い選手でもあるようだ。二軍時代から目を掛けていたという。「一軍監督に昇格した15年から、丸に対しては厳しくあたっていました。二軍時代も丸にだけは厳しかった」(関係者) 丸に“感じるもの”があったのだろう。ドラフト1位ではない叩き上げ、生え抜きの主軸バッター、そういえば、丸のFAに関しては巨人も関心を抱いているとの一報もあった。緒方監督と丸は“酷似する点”も多い。「昨年オフの契約更新で、丸は大幅昇給を勝ち取りましたものの、あまり嬉しそうではありませんでした。丸は年俸の上がり幅とは別に『タイトル料』を希望し、球団はそれには応じられないの一点張りだったと聞いています」(前出・同) タイトル料を出すかどうかが、丸の他球団流出のカギになるかもしれない。 しかし、広島には苦労して一軍定着を勝ち取った選手も多い。また、FA制度が導入された当時のように特定の人気球団にドラフト候補が集中するというご時世ではなくなった。「メジャー志望のある選手は別ですが、近年では一緒に苦労した指揮官、コーチがいるから国内FA権は行使しないとする傾向も見られます」(前出・プロ野球解説者) 金本監督も“タテジマ愛”の強い選手を育てるチャンスでもあるのだが…。新外国人、FA補強のタイガース情報は、株主の感情を逆撫でしてしまったのではないだろうか。「緒方監督を見倣え」の声も聞こえてきそうだ。 今の強い広島は、緒方監督が二軍指揮官時代に苦労した証とも言えそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年06月15日 17時20分
「オレンジは巨人を連想させるから変えろ」 阪急阪神ホールディングス株主総会がタイガースのファンミーティング状態に
13日に開かれた阪急阪神ホールディングスの株主総会で、株主の質問が「酷すぎる」と呆れ声が噴出している。 株主総会では、株主から阪神タイガース関連の「クレーム」ばかり質問される。なぜか阪神タイガースへの愛を語ったうえ、獲得した外国人選手が活躍しないこと、コーチの指導力が不足しているなど、役員に対し不満をぶつけるファンが続出。 その様子はさながら「阪神タイガース反省会」。一部ネットユーザーからは「株主の阪神ファンは勘違いしている」「ファンミーティングではない」「他でやれ」などと批判が寄せられた。 さらに、14日には株主からは、「現在阪神電鉄の特急や急行の車両に使われているオレンジの色は巨人を連想させる。変えるべきだ」という主張が寄せられたことも判明。これに阪急阪神ホールディングス側は「阪神・淡路大震災以降、明るい色として採用した」と説明し、「新しい車両を造る際に参考にしたい」と返答したという。 このやり取りを聞いたネットユーザーからは「馬鹿げた話を大真面目にしている」「阪神ファンだけど気にならない」「オレンジを見て巨人なんか連想しない」「阪神ファンの恥」など怒りの声が噴出。 一方、巨人ファンからは「本拠地東京ドームの最寄り駅を走る総武線は黄色と黒だけど不愉快にはならない」「阪神ファンは異常すぎる」などの声が。また、オリックスファンからは「最寄り駅に阪神電車が走る俺たちはどうなるんだ」「なんでもタイガース基準で物を考えるな」、西武ファンからも「西武だけど黄色い電車。不愉快になるはずがない」と主張も出た。 オレンジの電車を見て、「巨人を連想させるから変えろ」と考えている阪神ファンはごく一部だと思われるが、そういう意見を株主総会でぶつける行為には、驚きを感じずにはいられない。「黄色と黒」にすれば、彼らは納得するのだろうが…。
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スポーツ 2018年06月15日 11時30分
ジンクス通りに勝ち点ゲット!全世界待望のロシアW杯が開催国ロシアの勝利で開幕
全世界のサッカーファンが、今か今かと開幕を待ち望んでいたロシアW杯。14日、その大会の開幕戦が行われ、遂に1か月に及ぶサッカーの祭典が幕を開けた。 今大会の開催国であるロシアと、2006年ドイツ大会以来のW杯出場となるサウジアラビアが顔を合わせた開幕戦。オープニングゲームからいきなりの登場となった地元ロシアであったが、前半12分にCKのこぼれ球を受けたMFジルコフのクロスに、MFガジンスキーが頭で合わせ先制。スタジアムに詰めかけたロシア国民も大歓声の、今大会ファーストゴールで幸先のいい立ち上がりを見せた。 前半25分にMFジャゴエフがまさかの負傷退場となったものの、前半43分にはそのジャゴエフと交代でピッチに入ったMFチェリシェフが追加点を挙げたロシア。サウジアラビアに対し前半で2点リードと、理想的な形で後半に入ることに成功した。 迎えた後半も26分に途中出場のFWジュバが3点目を奪うと、46分にはチェリシェフが2ゴール目となる4点目を、そして48分にはMFゴロヴィンがFKでダメ押しの5点目を奪うなど躍動したロシア。スコア5‐0となった試合にホイッスルが吹かれた瞬間、78,011人の観客で埋まった会場は一段と大きな歓声に包まれていた。 国民の期待に応える戦いぶりを見せ、自国開催のオープニングゲームを見事白星で飾ったロシア。グループリーグ突破に向けた貴重な勝ち点3をゲットした今回の試合だが、これはW杯における、とある“ジンクス”を立証する試合ともなっている。 過去の大会において、大会開催国が開幕戦を戦った例は9度あるのだが、この9試合の中で開催国が敗戦を喫した例は1つも無い(6勝3分)。今回のロシアの勝利により、このジンクスはまたその信ぴょう性を高めることになった。 出場32か国中最下位となるFIFAランキング(70位)であることから、“今大会最弱国”という見方もされていたロシア。ただ、ジンクス通りに開幕戦を勝利したことで、そのレッテルはいくらか剥がされたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月14日 21時15分
那須川天心、RISE初のアリーナ大会で今年2度目の大勝負!「相手は強いけどKOする」
キックボクシングイベントRISEは、初のアリーナ大会『RISE125』を17日、幕張メッセ・イベントホールで開催する。約8000枚近く刷られたチケットは「残りわずか」とのこと。RISEは年内、そして来年にもビッグマッチを開催すると予告しており、一発目となる今大会への力の入れ方は半端なものではない。 柱となるのはメインイベントにラインナップされた格闘技界の“神童”那須川天心とロッタンの一戦だ。天心は今年2月、KNOCK OUT大田区総合体育館でスアキムにあと一歩のところまで追い詰められた。ロッタンはそのスアキムからダウンを奪い、圧勝している。昨年4月、ロートレックがKNOCK OUT大田区大会で梅野源治に勝ったが、ロッタンは先日ロートレックからも勝利を収めている。 天心がスアキムに勝った際、タイ側から「まだまだ強い選手はいる」とのコメントがあった。スアキムを超える史上最強の対戦相手との対戦は、日本はもちろん、タイでも話題になっているという。この試合は天心からの要望もあり、初代RISE世界バンタム級王座決定戦と位置づけられた。天心は総合も含めるとデビューから30連勝の負けなし。この30勝の中にはワンチャロン、スアキムらタイを代表する強豪選手も含まれているだけに、ロッタンも負けるわけにはいかないだろう。 TEPPEN GYMの那須川弘幸会長は「確かにロッタンは強いけど、スアキムに比べたらやりやすい相手かもしれない。ロッタンは本当に今までやった中では一番強いですよ。ただ、スアキムの方が何をしてくるか分からない怖さがあった。そこをしっかりと対策を立ててやりたい」とロッタン戦に向けてしっかり戦略を練ると話した。 RIZINの榊原信行実行委員長は先日の会見で「大丈夫でしょう。勝って帰って来てくれるはず」と天心への信頼を口にしていた。RIZINは9月大会と、大晦日の大会の目玉に天心が提唱した世界キックトーナメントを据えている。天心には強い選手にしっかり勝ってもらい、トーナメントの価値を上げてもらいたいことだろう。 「相手は強いですけど、必ずKOで勝ちます」 天心は誓った。大舞台であればあるほど燃える天心のことだから、幕張でも最高のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。また今大会では、TEPPEN GYMから篠塚辰樹が参戦する。加えて白鳥大珠の再デビュー戦、那須川梨々のデビュー戦も控えている。弘幸会長は「大忙しですよ」と笑っていたが、メインイベンターとして最後に花道を歩く天心が背負うものは大きい。気になる生中継はGYAOが無料配信することが発表された。 他にもRISEだからこそ実現できるカードがズラリと並んだ6.17幕張メッセ大会。格闘技界初夏の注目大会となった。▼メインイベント RISE世界フェザー級(-57.15kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R那須川天心(TARGET/Cygames/RISEバンタム級王者)対 ロッタン・ジットムアンノン(タイ/ジットムアンノンジム/ルンピニースタジアムスーパーフェザー級1位、ラジャダムナンスタジアム同級2位)▼セミファイナル 第3代RISEフェザー級(-57.5kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/同級1位)対 工藤政英(新宿レフティージム/同級2位)他、全15試合。取材・文・写真 / どら増田
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やれんのか!大晦日!2007 大連立の成立で夢カードが急浮上
2007年11月29日 15時00分
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パンクラス ミドル級新王者となった竹内出が他団体出撃を示唆
2007年11月29日 15時00分
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KKコンビ復活!? オリックスが狙う桑田獲得
2007年11月28日 15時00分
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戦極 吉田秀彦が参戦の「戦極-SENGOKU-」。HERO'S、やれんのか!、DEEPなど他イベントからも選手が参戦か!?
2007年11月28日 15時00分
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スポーツ
DDT ノア森嶋猛がマッスル坂井をわずか10分足らずで圧殺
2007年11月28日 15時00分
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スポーツ
IGF 安田忠夫がナマクラ男からひたむき男に変ぼう。さらに進化の予感が
2007年11月28日 15時00分
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スポーツ
ハッスル インリン様&モンスター・ボノ&グレート・ムタが一家で大みそか「ハッスル祭り2007」参戦へ
2007年11月27日 15時00分
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スポーツ
大日本プロレス 1年3カ月ぶりの王座奪還に向け、伊東竜二が覚醒
2007年11月27日 15時00分
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スポーツ
豊田真奈美が忘年会イベントを開催
2007年11月27日 15時00分
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スポーツ
辻結花 防衛戦は韓国のハム
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
DEEP 滑川康仁がストーカー市川に失禁葬を予告
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル 川田“オリラジ”と武勇伝
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル S・ノートンがケロロ一撃
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル 海川ひとみが雪辱バボ&二等兵粉砕
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル サップがHGをパワー殺
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル インリン様&モンスター・ボノ&グレート・ムタの夢のトリオ結成へ
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル マーク・ハントが大みそか、ハッスル祭り、やれんのか!にダブルヘッダーで出撃か!?
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル 大食い白田も参戦
2007年11月26日 15時00分
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スポーツ
ヤンキース松井 ランクC落評価でレギュラー脱落、放出のピンチ
2007年11月26日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
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2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
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2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
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2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分