スポーツ
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スポーツ 2018年06月11日 18時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ボブ・サップ」“ザ・ビースト”の栄枯盛衰
2015年に行われた曙との再戦以降、日本における実戦から遠ざかっているボブ・サップ(サップのTKO勝利)。 プロレスや格闘界のみならず、芸能界まで股にかけたかつての活躍も今は昔。ウェブテレビなどでたまに見かけるだけというのは、いかにも寂しい話ではある。 しかし、日本で最も有名な外国人プロレスラー、もしくは格闘家と定義したとき、熱心なファンだけでなく一般の認知度までを含めたならば、サップはその上位に挙がってくるだろう。 '02年4月にPRIDE初参戦、同年6月にK-1初参戦を果たすと、粗削りながらも力感あふれる闘いぶりを披露。同年8月にはPRIDEヘビー級王者のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに挑戦し、総合格闘技ルールで敗れたとはいえ、三角締めをパワーボムで返すなどあわやの場面をつくり出した。 さらに同年10月には『K-1 WORLD GP』の開幕戦において、それまでに3度の優勝を誇るアーネスト・ホーストをパワーで圧倒。TKO勝利を飾って、一躍トップファイターとして名乗りを上げた。 勝利後にダンスを踊るなど陽気なキャラクターも親しまれ、そんな人気の高まりから11月にはサップをエースとしたプロレスイベント『ファンタジーファイトWRESTLE-1(レッスル・ワン)』(以下W-1)が開催された。 フジテレビ系で放映された際のサブタイトルは“ボブ・サップのプロレスエンターテイメントショー”で、メインイベントに登場したサップはザ・グレート・ムタを高さ十分のドロップキックで吹き飛ばすと、トップロープからのダイビング・ヘッドバットで3カウントを奪ってみせた。 かように日本マット界を蹂躙した“ザ・ビースト”ことサップは、それにとどまらず一般メディアにも進出することになる。 「W-1の平均視聴率は8.4%で、当時のゴールデンタイムとしては不合格。格闘界はともかく、一般へのサップの知名度はまだまだでした。しかし、同月末に放送された『ガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系)への出演が、バラエティータレントとして人気爆発する呼び水となりました」(プロレスライター) 番組内の人気企画“七変化”に松本人志プロデュースで登場すると、たどたどしい日本語を駆使して一人コントを熱演し、これが歴代でもトップクラスのバカウケとなったのだ。 以降はK-1、PRIDE、W-1に芸能タレントと“4足のわらじ”を履き、まさに大車輪の活躍を見せたサップだが、翌'03年3月には、早くもその先行きに暗雲が立ち込める。 当時、上り調子にあったミルコ・クロコップに、K-1ルールで敗れたのは実力通りであったとはいえ、問題はその負け方。ミルコの左ストレートを右眼に食らうと、そのままリングにへたり込んだのだ。 「試合後の検査で眼窩壁骨折と判明しましたが、しかし、そのときのサップは失神したわけでも体力が尽きたわけでもない。ドクターストップに該当する重傷とはいえ、普通の格闘家であれば“痛いから”との理由で自ら試合を放棄することはない。そうした性格面でサップは格闘家向きではなかった」(格闘技記者) 同年夏には復帰して、大みそかには曙を相手に歴史的KO勝利を収めたものの、サップにかつての迫力が戻ることはなかった。体格差のある日本人選手などが相手なら一気呵成に攻め勝つことはあっても、一流どころとの対戦では、相手の攻勢に背を向けて逃げる仕草を見せるようになる。 '04年3月には新日本プロレスに参戦してIWGP王座を獲得したが、5月の総合格闘技戦で藤田和之に一方的にボコられると、やはり自らギブアップを宣して敗北。同時にIWGP王座を返上し、わずか2カ月ほどで新日のリングを去ることになった。 “プロレスは格闘技よりも楽”と本気で思っている人もいようが、まったくそんなことはない。一撃で致命傷となる危険性こそ低いとはいえ、長時間にわたり受け身を取り続けることから、肉体に蓄積されるダメージはむしろプロレスの方が上であり、サップはそうしたプロレスの厳しさを自らの選択で実証したわけだ。 「サップの低迷は性格面に加えて、キックでは素人同然の曙との試合や芸能活動などで、いわゆる“イージーマネー”を手にしたことの影響も大きかったでしょう。楽に稼ぐ方法を知ってしまったので、身を削るプロレスなどやってられないというわけです」(同) その後、サップはイージーマネーを格闘技の新たな側面に求める。世界各地で行われる格闘技イベントにおいて、地元エースの“噛ませ犬”となる道を選んだのだ。 「まずは攻める姿勢を見せて、相手が反撃に出ると特に効いた攻撃がなくとも即座にタップアウトするというのが、近年の定番スタイル。秒殺負けも度々という、まさしく“省エネファイト”に徹しています」(同) サップ当人がそれで満足ならば他者がとやかく言うことではないが、曲がりなりにも一世を風靡したファイターの末路としては、あまりに寂しい話ではある。ボブ・サップ1973年9月22日、アメリカ合衆国コロラド州出身。身長200㎝、体重145㎏。得意技/ビースト・ボム、ドロップキック文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年06月11日 17時30分
「引退しないで済んだ?」イチローを切ったマリナーズが外野手を補強
「もうちょっと待てば、良かったのに」と思ったファンは少なくないようだ。 イチローが会長付特別補佐を務めるシアトル・マリナーズはア・リーグ西地区の首位に君臨している。「16年連続でのレギュラーシーズン優勝ナシ」という、米4大プロスポーツの不名誉な記録を今年で止められるかもしれない。しかし、「優勝」を意識しすぎるせいだろうか。今季は補強を急ぎすぎているようだ。「ロビンソン・カノー(二塁手)の薬物疑惑を本当に知らなかったのかどうか…。以前から噂は絶えなかったようですし」(米国人ライター) 5月15日だった。カノーに禁止薬物の使用が発覚し、80試合の出場停止処分が下された。8月下旬までは試合に出られない。これを受けて、マリナーズはレギュラー中堅手のディー・ゴードンをセカンドにコンバートし、若手有望株のギレルモ・ヘレディアをマイナーから昇格させ、センターを守らせた。ところが、である。新二塁手のゴードンが故障してしまった。「5月下旬、遅くとも、6月上旬には復帰できる」とはいうものの、その間は、控え内野手やマイナー選手に代わりを務めさせるスクランブル体制である。 こうしたチーム状況を受け、マリナーズが緊急トレードに動いた。獲得したのは救援投手と外野手だった。二塁手ではなかった。ゴードンの復帰を見越し、復帰後も二塁手で使っていこうという戦略だろう。「好打者のカノーは8月下旬から復帰しますが、ポストシーズン・マッチには出場できません。だから、ゴードンを二塁手として使っていかなければなりません」(前出・同) メジャーリーグでは、通常、4人の外野手をベンチ登録して試合に臨む。マリナーズは序盤戦、「外野手5人体制」となり、救援投手を1人減らした状態だった。外野手5人体制となった理由は、イチローにある。マリナーズはレギュラー起用を予定していた外野手3人が立て続けに故障してしまい、オープン戦半ば、緊急で「外野手・イチロー」の獲得を決めた。「故障した3人のレギュラー予定の外野手が早期復帰することも分かっていました。それでも、イチローの獲得を決断しました」(特派記者) 故障者復帰後、マリナーズはイチローに事実上の引退を意味する「会長付特別補佐」の肩書を与え、今日に至っている。カノーが禁止薬物で出場停止処分となったのは、その約2週間後のこと。外野手のゴードンをセカンドにコンバートし、外野手枠を一つ減らしたのだから、「わざわざトレードで外野手を補強するよりも、イチローを復帰させたほうが」というのが、地元メディアや米国ファンの意見である。 「どうも、マリナーズも大リーグ機構にルール確認を求めたらしい。一度、選手登録を抹消した選手の復帰は可能なのか、と。同一シーズンではダメというのが機構側の返答でした」(前出・米国人ライター) さらに加えて、こんな話も聞かれた。カノーは数年前から禁止薬物の使用が疑われていた。マリナーズはカノーの身辺調査をしたのか、疑惑選手を抱えているのだから、「クロ」と判明したときに備えておくのがフツーだが…。 マリナーズがきちんと選手の内情を把握し、きちんと調査しておけば、イチローは選手登録を抹消されずに済んだとも考えられる。「今季のマリナーズは地区優勝の可能性があります。早めに手を打ち、チームの好調さを維持させていきたいようです」(前出・特派記者) 来春、マリナーズは日本でペナントレースの開幕戦を開催する。興行面を考え、イチローを一時的に現役復帰させるというのが日本のメディアの見方だが、カノーの出場停止に端を発するドタバタ補強について、「イチローが現役に未練があるのなら、日本球界に帰還すべき」 との意見も再燃し始めた。 こうしたドタバタを見ていると、特別補佐とは、チーム編成に意見できないことも分かった。禁止薬物、コンバート、外野手の補強トレード。イチローはどんな心境でマリナーズの編成スタッフの決断を見ていたのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年06月11日 17時20分
オリックス担当記者が分析、西村凌&福田周平のルーキーコンビが交流戦男になれるか?
オリックス・バファローズのセ・パ交流戦も雨天で延期になった阪神戦1試合(日程は近日発表)を除けば、12日から本拠地京セラドーム大阪で行われる広島戦、横浜DeNA戦の2カード6試合だけとなった。先週は交流戦首位の東京ヤクルトに負け越してしまい、8カードぶりのカード負け越しとなってしまったが、5割はキープしている。残り2カードを勝ち越し、阪神にも勝利を収めれば貯金3で公式戦に戻れるので、何とか首位・埼玉西武、2位・北海道日本ハムとの差を少しでも縮めておきたいところだ。▼6月5日〜10日 オリックス成績【対阪神 甲子園球場】6月5日○アルバース 3-2 メッセンジャー●6月6日雨天中止6月7日●金子千尋 1-2 秋山拓巳○【対東京ヤクルト 神宮球場】6月8日○西勇輝 3-0 ハフ●6月9日●ディクソン 3-7 カラシティー(先発は原樹理)○6月10日●田嶋大樹 5-9 小川泰弘○※59試合29勝29敗1分。首位・埼玉西武とは6ゲーム差の4位。交流戦は11試合6勝5敗。 先週は、アルバースが順当に7勝目をあげ、西に久々の勝ち星がついた。金子は好投を見せていただけに残念。ディクソンは初回に6失点の大炎上でKO。先発ローテから再び外されることになった。アルバースに続く勝ち頭の田嶋は、慣れない雨の神宮のマウンドが合わなかったか、珍しく大量失点。5勝から足踏みが続いている状態だ。ただ、現在のオリックスは、7回までに最大でも3点差あれば、黒木優太、山本由伸、増井浩俊の3人が相手チームにとって大きな壁となるので、勝てる確率は高い。先週も5日の甲子園と、8日の神宮は継投が成功している。また、ディクソンの後を受け2回から緊急登板した山崎福也も毎回ランナーを出しながらも4回を無失点に抑え、ディクソンに代わる新たなローテ候補の筆頭としてアピールした。試合前に「そろそろ投げたいんですよ。でも僕が投げないということは、先発が崩れてないことですから」と笑っていた福也だが、まさかその日にこんなチャンスが巡ってくるとは思わなかったことだろう。 野手では、一軍に帯同はしているものの、甲子園の試合中、右膝に違和感を感じたロメロが離脱中。復調の兆しが見えていただけに、チームにとっては痛い。再昇格後は復調したかに思われたマレーロも安定さに欠ける状況だ。そんな中、吉田正尚は交流戦打率.356と絶好調。得点圏打率がもう少し上がれば申し分ない。また、「状態はすごくいい」という安達了一も交流戦では打率.300と好調。本来のバッティングセンスで、セ・リーグの投手陣から粘りのある打席を見せている。 交流戦終盤に向けて注目したいのは、交流戦とともに一軍デビューしたルーキーの西村凌と、同じくルーキーで福良監督から「野球を知っている」と評価されている福田周平だ。捕手登録の西村だが、俊足好打の打撃を生かすため社会人時代から外野手での起用が多く、一軍では捕手練習にも参加しているが、センターを中心に外野手として起用。ここまで打率.261(23-6)、1本塁打、3打点、2盗塁。得点圏打率は.500の成績を残している。スタメン出場も6試合と福良監督の期待も高い。チームメイトでは山岡泰輔、若月健矢、園部聡と同い年とまだ若いだけに、今後が楽しみな選手である。山崎福也と明治大学時代の同級生でチームメイトだった福田は、春季キャンプから期待されていた逸材。公式戦が開幕してから、なかなか初ヒットが出なかったが、「僕のバッティングはタイミングです」と話しているように、打席の中で粘りながらタイミングを合わせていくバッティングは、相手チームのバッテリーを嫌がらせている。交流戦では2番の起用が目立つが規定打席に到達しており、打率は.276(29-8)、2盗塁。今シーズンの出塁率は.312と悪くない。西野真弘同様、ヘッドスライディングを見せるなど普段はクールながら、試合中はアツイプレーを連発。このプレイスタイルにイケメンであることも相まって、グッズもうなぎ登りで売れているという。 昨年の交流戦は武田健吾が最終戦まで首位打者争いを見せるなど、交流戦男とブレイクし、それをキッカケにキャリアハイの成績を残しただけに、今年は西村と福田に期待したいところ。ここに復帰間近と言われている宗佑磨が帰ってくれば、さらに競争力が増してチームが活性化するだけに、後半戦に向かってチームが躍進するためにも若い力の台頭を温かい目で見守っていきたい。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2018年06月11日 16時00分
サッカーW杯 西野ジャパンが100%空中分解するハリル爆弾
サッカー・ロシアワールドカップ初戦のコロンビア戦(6月19日)を前に西野ジャパンに空中分解の危機! 4月に解任されたハリルホジッチ前監督が、子飼い選手の総落選で怒りが爆発。「女性スキャンダル暴露」など3つの爆弾で報復準備――。 日本サッカー協会の幹部たちが、この時期に本来躍起となるべきことと言えば、W杯予選の1次リーグで対戦するコロンビア、セネガル、ポーランドのチーム状況の掌握である。しかし、今回のロシアW杯での同協会幹部たちは、国内のメディア報道に目を向けているというから驚く。 「日本代表に関する人物のスキャンダルが一部週刊誌に掲載されるという情報が飛び交っているのです。ターゲットにされているのが、ハリルホジッチ前監督の後釜に座った西野朗監督(63)。早大ア式蹴球(サッカー)部の1年後輩である岡田武史元日本代表監督が、『(西野氏は)大学時代からモテモテで練習場は出待ちのファンでいっぱい。プロ野球選手以上に人気があった』と話すように、日立の選手時代を経てJリーグの監督になってからも、女性の噂が絶えません。2015年にJ1名古屋の監督を退き、協会の技術委員長という裏方に回ったことで表面化しませんでしたが、代表監督に就いたことで、誌面化の準備が進められているのです」(スポーツ紙デスク) 厄介なのは、この「紙爆弾」のネタ元の一つが、ハリルホジッチ支持派の協会関係者や選手ということ。また、「文春砲」や「新潮砲」も発射の準備を進めているという。 日本サッカー協会は5月31日、東京都内のホテルで田嶋幸三日本サッカー協会会長、関塚隆技術委員長、西野朗監督が出席して記者会見を開き、6月14日開幕のW杯ロシア大会に出場する日本代表メンバー23人を発表した。 主将のMF長谷部誠(34=ドイツ・フランクフルト)やDF長友佑都(31=トルコ・ガラタサライ)、MF本田圭佑(32=メキシコ・パチューカ)、MF香川真司(29=ドイツ・ドルトムント)、FW岡崎慎司(32=イングランド・レスター)ら前回の2014年ブラジル大会経験者から約半分の11人を選出。その一方で、MF井手口陽介(21=スペイン・クルトゥラル・レオネサ)、FW浅野拓磨(23=ドイツ・シュツットガルト)、MF三竿健斗(22=鹿島)らの“ハリルチルドレン”が落選した。 これに恨み骨髄なのが、4月7日に代表監督を解任されたハリルホジッチ氏。なぜなら落選した3人はハリル氏が重用した期待の若手であり、それに対し本田と香川がクーデターを起こし、西野政権を誕生させた背景が怒りを増長させているというのだ。 ブラジルW杯当時と違い、不動のレギュラーだった本田はイタリアの名門ACミランから僻地メキシコに移籍。香川、岡崎は所属クラブでも出場機会が減っている。ハリルホジッチ氏は、W杯出場を決めた昨年8月のオーストラリア戦ではともに先発メンバーから外し、井手口、浅野、宇佐美貴史、杉本健勇などを起用した。 「2020年東京五輪を見据えて若手に切り替えたのです。ただし、チームが機能しない局面では、ベテランの力を必要とし、本田と香川らをスーパーサブにまわしました。ところが、彼らは、ベンチに座ることを潔しとしません。そこからクーデターが始まったのです」(サッカー専門誌記者) 本田が田嶋会長にメールを送り、「ハリルホジッチ、選手(本田と香川)のどちらかを代えてほしい」と要求。キリン、アディダス、テレビ局を味方に付けた選手側が勝利したと言われる。 商品を売り、視聴率を上げるには本田、香川、岡崎らのビッグネームは不可欠だ。協会としても彼らを起用して予選敗退しても、言い訳ができ、責任問題にはつながらない。しかし、これで矛先を収めるようなハリルホジッチ氏ではない。 先のスキャンダルリークに加え、元名古屋グランパスの選手・監督であったストイコビッチ氏と同盟し、西野監督に刺客を差し向けようとしているのだ。ハリルホジッチ氏は旧ユーゴスラビアのボスニア出身。ストイコビッチ氏は旧ユーゴのセルビア出身。さらにオシム元代表監督もボスニアの出身だ。その後ろ盾には、川淵三郎元サッカー協会会長がおり、連携して侍ジャパンを内部から揺さぶる。さらに楽天・三木谷浩史会長に接近し、外部からも圧力をかけるという。 「これまで日本のサッカーは代表チームが人気で、Jリーグは下に見られていた。これは日本だけの傾向で、実は世界中どこの国でも国内リーグの方が人気が高い。ここにきて三木谷氏が率いるヴィッセル神戸が現役スペイン代表イニエスタを獲得し、監督も大物外国人を連れてくるという噂がある。この神戸に、ハリルチルドレンたちをかき集めようと連絡を取っているという情報もある」(関西のJリーグ監督) Jリーグを盛り上げることに手を貸すことで、西野ジャパンと日本サッカー協会に借りを返す…。W杯の場外乱闘も白熱化している。
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スポーツ 2018年06月11日 12時40分
大谷翔平の「右肘の怪我は走り込み不足が原因」 張本氏の独自理論に賛否の声
10日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が先日右肘内側側副靭帯を損傷していることが判明した大谷翔平について、「走り込み不足」が原因と評論した。 張本氏は大谷が右肘内側側副靭帯を痛めたことについて、「右肘、これメスを入れたら一年半くらいかかりますよ。バッターでもね、右の肘の靭帯だから。左バッターはね、右手が中心にならないとダメなんですよ。右肘を痛めると、バッターも影響ありますよ」とコメント。 そして、投手としては「ピッチャー生命に関わる怪我、心配だねえ」としたうえで、語気を強めて「何回も言ってるけど、走り込んでないから」と怒る。関口宏が「走り込んでいれば、こんな怪我は起きない?」と聞くと、 「ないですよ。脚で投げるから、ピッチャーは。脚が始動して、最後は脚だから。手はあとからついて来ることですから。これは大投手みんな同じことを言ってますよ。一番苦しいし、一番嫌なことだし、一番大事なことをやらなきゃね、スポーツ選手は成功しませんよ」 と説明。走り込みが不足したことで、肘への負担が増大し、内側側副靭帯を損傷したという独自の理論を展開する。これに、ゲストコメンテーターの元ラグビー日本代表の大畑大介氏は心なしか不思議そうな顔。 大畑氏は、現役時代圧倒的な走力の影響からかアキレス腱断裂など大きな故障を数多く経験しており、関口からコメントを求められたが、「このあたりの怪我はわからない」と言及を避ける。 そして、「大谷選手って、漫画のよりも想像を超える活躍してるじゃないですか。こういった怪我からふっと戻ってきて、なんとなく普通にやってくれたら嬉しいなと言う感覚ではありますよね」と、コメント。やはり故障で苦しんだ競技者として、試合に出場できない辛さを知っているのか、前向きな発言を行った。 肘の故障にもかかわらず、「走り込み不足」を指摘した張本氏。それを見た視聴者は「納得できない」「腕の故障の原因がなぜ走り込みなのか」など、異論が噴出。中には「わけがわからない」「意味不明だ」と叫ぶネットユーザーもいた。 その一方で、「下半身を強化することで腕が振れるようになる」「バランス良い身体を作れということ。下半身が弱いと上半身に負担がかかる」など、肯定的な声もあった。大谷が本当に走り込み不足なのかは不明だが、現実に恐れていた故障が出てしまったのは残念だ。 今後、同じ箇所を痛めた田中将大が採用したPRP療法を行うのか、反対側の腕から正常な腱を摘出し移植するトミージョン手術を受けるのかは決まっていないが、しばらく彼のプレーを見ることができなくなってしまうことは間違いない。 大畑氏の言うように、何食わぬ顔でこれまで通りのプレーをまた見せてもらいたいのだが…。
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スポーツ 2018年06月10日 06時20分
オリックスが夏休み企画「冷やしドーム、はじめました」を発表!AMEMIYAも来場!
オリックス・バファローズは7月31日〜8月19日、京セラドーム大阪で行う12試合で夏休み特別企画「冷やしドーム、はじめました」を開催すると発表した。 先日行われた会見では新外国人左腕アルバースが、特製のかき氷と氷細工のオブジェとともに登場。イベントのロゴが氷の中に入っているオブジェ(写真)を氷屋さんが運び入れると、報道陣からはどよめきが起こった。 今回のコンセプトは、“京セラドーム大阪に涼みに行こう!"がテーマ。イベント、グッズ、グルメなど、ありとあらゆる「涼しいこと」「冷たいこと」を京セラドーム大阪で楽しめる。オリックスファン、ビジターファン、灼熱の大阪から逃れたい大阪市民など、幅広い層に京セラに来場してもらい、涼んでもらおうというもの。関係者は「野球版クールビズと思ってもらえれば」と来場を呼びかけている。 対象試合は・7月31日〜8月2日 対東北楽天ゴールデンイーグルス・8月7日〜8月9日 対埼玉西武ライオンズ・8月10日〜8月12日 対千葉ロッテマリーンズ・8月17日〜8月19日 対福岡ソフトバンクホークス 以上4カードだ。こういった企画を長期間実施するのは「初めて」(関係者)だそう。8月7日〜12日は人気イベント『Bs夏の陣2018』も開催される。『夏の陣』との相乗効果で、多くの来場者が「冷やしドーム」を体感することになるだろう。 また7月31日には、お笑いタレントのAMEMIYAが来場する。このイベントのためだけに自身が作詞作曲したオリジナルソング「冷やしドーム、はじめました」を発表、オープニングを冷ややかに飾ってくれるという。 AMEMIYAは「AMEMIYA、京セラドーム大阪で新メニューはじめました。その名も『冷やしドーム』!灼熱の大阪、その地にある唯一のオアシス、京セラドーム大阪をAMEMIYAが冷やしソングでさらに冷やします!ファンの皆様は快適に観戦、チームはコンディションが上がり最大限のパフォーマンスを発揮すること間違いなし!COMING SOON!!!」と涼しいコメントを寄せていた。 その他、カーリング体験や雪を楽しめるコーナー、氷彫刻の実演パフォーマンスなどさまざまな企画が用意されている。中でも注目なのは『忘れたいことは水に流そう!選手といっしょに打ち水チケット』という企画だ。チケット購入者を対象に8月9日に開催される同企画は「思い出してもひんやりする」「記憶から消し去りたい」と思う失敗談や恐怖体験など、忘れたいことを選手に聞くプチトークショーだ。さらに打ち水をして「忘れたいこと」を水に流し、ドームを背景に写真撮影もできる画期的な企画。 会見で「水に流したいことは?」と質問されたアルバースは「4、5年前の1月の話だけど、家から1時間半の所にある空港に車で向かっていたら、タイヤが外れそうになったんだ」とヒヤリとした体験を口にした。「タイヤを取り換えようと思ったけど、マイナス36度だったので、ナットが動かずにレッカーを呼ぶことになってしまったことがあった。それを水に流したいね」と過去を振り返り笑っていた。 先日の「何でインドなん?」に続くオリックスらしい面白企画第2弾は、タイトルにインパクトがあり、ファンの期待値も高まっている。テーマをどこまで徹底するかは気になるが、緩い気持ちで来場すればかなり楽しめるかもしれない。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2018年06月09日 06時40分
「信用していない」発言で金本阪神は不穏ムード
タダの負け試合ではなかった。金本知憲監督(50)と選手の関係が崩壊した瞬間でもあったようだ。「関西ダービー」とも称されたオリックスの交流戦の第一ラウンドは、阪神の拙攻で得点チャンスをものにできず、ゲームセットとなってしまった。その試合後、金本監督の怒りは頂点に達していた。「雨? 僅かにあったね!」 1点を追う5回、金本監督は一死三塁の好機に失点しつつも粘投を続けていた先発メッセンジャーを諦め、「代打・北條」を告げた。その北條がセーフティスクイズをしくじったのだ。「失敗の原因は雨で滑ったからでは?」という、記者団の北條を思いやった問いに対し、金本監督は目をつり上げてそう返した。 記録上投ゴロエラーで出塁した北條のあと、一死一、三塁の場面で、続く植田にもセーフティスクイズのサインを続けて出した。「前打者が失敗して同じ作戦」というのは珍しい。オリックスバッテリーは完全に意表を付かれたが、植田も失敗…。この連続ミスに金本監督が爆発した。「あの2人(北條、植田)が決められないで、普段何をしているんだ!? とくに植田は自分がどういうタイプなのか、どういう仕事を与えられているのか、分かっているのか? 打撃を信用して起用しているんじゃない!」 俊足攻守の植田はここしばらく1番バッターを任されてきた。たしかに「守備の人」のイメージも強いが、この監督インタビューに、阪神関係者、選手たちが衝撃を受けたという。「選手を信用していないなんて、マスコミの前で言うか!?」 今季の不振について、さまざまな検証もされている。昨季までは投手力の再整備が最優先事項だったが、今年は「投高打低」となり、スタメンに1割打者が何人も並ぶ異常事態にまで陥った。その打撃不振の原因は4番を予定して獲得したロサリオの不振、金本監督が期待していた若手が壁にぶちあたったことなどが挙げられたが、「阪神の育成そのものに原因があるのではないか?」 との指摘もされている。 頭角を現した若手野手が2年続けて活躍できないからだ。その伸び悩みだが、「金本監督の圧に萎縮させられている」との声も出始めた。「試合中、阪神ナインは金本監督の顔色ばかり気にしています。植田は守備でミスをしたときも容赦なく途中交代させられています。藤浪も復帰登板をモノにできず、登板翌日には二軍落ち。中堅、若手が萎縮してしまうのも当然です」(プロ野球解説者) 金本監督流の「喝の入れ方」かもしれないが、今の阪神ベンチは雰囲気が良くない。ファンも今回の「信用していない発言」には批判的だという。「7日の同カードでチームを勝利に導いたのは、鳥谷のバットでした。このまま負けたら、ズルズルと最下位まで落ちてしまうとの危機意識があったようです」(在阪記者) その鳥谷はスタメン出場だったが、ポジションは三塁。今春キャンプ途中から二塁にコンバートされ、実戦で三塁を守ったのは同日が初めてだった。ベテランの経験値でうろたえなかったが、他選手だったらどうなっていたか…。この1勝で不穏ムードの全てが解消されたわけではない。中盤戦以降が気がかりである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年06月09日 06時30分
天皇杯ならではのドラマ 新潟vs高知ユナイテッドSC
今年もサッカー天皇杯が開幕、6日に行われた二回戦にはJリーグ勢が登場した。J1クラブではガンバ大阪が関西学院大学に、名古屋グランパスが奈良クラブに敗れ早くも姿を消すといった、トーナメント戦ならではのドラマが生まれている。他にも、「下剋上」を狙う多くの各地域代表のサッカークラブの奮闘ぶりが目立つ。■苦しむ新潟、高知ユナイテッドSCの躍動 J2アルビレックス新潟のホーム、デンカビッグスワンスタジアムでは、J2新潟と高知県代表の高知ユナイテッドSCとの試合が行われた。 アルビレックス新潟のスタメンには、リーグ戦での控え選手が多く名を連ねる。MFの坂井大将やサイドバックの川口尚紀は、今シーズン開幕当初はレギュラーだったものの、ここ最近はその座から離れている。GK大谷幸輝も、昨年は主力としてJ1で新潟のゴールマウスを守っていた実力者だ。いずれもこのカップ戦出場でどれだけ勝利に貢献し、レギュラー復帰への足掛かりをつかめるか。また、売り出し中のルーキー渡邉新太、戸嶋祥郎は試合を決定付ける仕事が求められる。 対戦相手も含め、リーグ戦とは違う顔触れの選手たちのゲームに対する表情や普段とは違う立ち位置での役割を見ることが出来、一発勝負への意気込みもまたカップ戦の醍醐味だ。そしてもう一つの見どころは、言うまでもなくJクラブが足元をすくわれる波乱、いわゆる「ジャイアントキリング」が成されるかである。 アルビレックス新潟は天皇杯では下部リーグクラブに対し、毎年のように苦戦を強いられてきた。そして今回も、高知ユナイテッドSCの圧力には最後まで苦しめられることに。 開始2分、新潟ゴール前左サイドから、高知MFオン・ビョンフンのシュート気味の鋭いクロスがそのまま枠を捕らえ、キーパーがキャッチするも緊張感がスタジアム内を覆う。さらに高知は22分、ゴール前の混戦からパスを繋ぎ、世代別代表経験のある背番号10・横竹翔がフリーで抜け出し、エリア内で強烈なシュートを放つ。これも大谷が防ぐも、新潟ディフェンスが完全に崩された場面だった。その後も高知は引いて守る姿勢は微塵もみせず、高い位置でボール奪取に挑み続け、スタンドには否応なく波乱の匂いが漂い続ける。 さらに、その予感を現実に近づける要素として十分だったのが新潟の攻撃の拙さだ。守備から攻撃への切り替えが遅く、特に縦への有効なボールが送られるシーンがみられない。また、両サイドからのクロスは精度を欠き、意表を突くラストパスも無く、得点の気配は感じられないままゲームが進み、攻守の「スイッチ」は最後まで機能することはなかった。途中出場のチーム得点源であるFW河田篤秀がシュートを放つものの、クロスバーやキーパー・溝ノ上一志のビッグセーブに阻まれた。 試合は延長戦までもつれ込み、さらに無得点のまま迎えた延長後半終了間際、高知は最後の4人目の交代としてゴールキーパーをかつて湘南ベルマーレにも所属していた黒沢準に替え、PK戦での勝利へ執念をみせる。新潟は加藤大、原輝綺といったレギュラークラスをピッチへと送るも、ゴールを奪えなかった。■伝わるサポーターのクラブへの愛情も PK戦は昨年からFIFAの各種大会で導入されている「ABBA方式」で行われ、全員が決めた新潟が5−3で勝利、辛くも3回戦進出を決めた。だが、高知ユナイテッドSCは地力をみせ、逆に新潟は今季のJ2リーグでの不振がそのままこの試合でも表れていた。 この日の入場者は2241人。そのほとんどが新潟サポーターと思われるスタンドからは、幾度となくため息が漏れ、発せられる中には厳しい声も少なくなかった。ただ、自らのクラブに対し愛するが故の歯がゆさからくるものであり、両チームとも勝利を目指した姿は気迫に溢れていた。また普段、馴染みのないユニフォームのプレイを目の当たりにすると、改めてのサッカーの奥深さが伝わってくる。 ビジター席の一角に僅かに陣取っていた高知サポーターからは、その人数を感じさせない程、力強い歌声が響き、選手を後押しする声援が絶え間なく聞こえていた。試合後、新潟サポーターのスタンド前まで向かい挨拶をする高知ユナイテッドSCの選手たちには、スタジアム全体から大きな拍手が送られた。これもまた、天皇杯ならではといえる光景だった。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年06月09日 06時20分
キミは棚橋弘至の肉体を見たか?6.9大阪城でライガー&ミステリオと夢のトリオ結成!
4日の新日本プロレス後楽園ホール大会で選手のコメントを聞き終え、会場に向かう階段に足を運ぶと、入念にストレッチをしている棚橋弘至の姿があった。 アームサポーターを白に新調したことも相まって、先月のオカダ戦で見たときよりも、棚橋の上半身はさらにパンプアップされていた。先シリーズはジュニアヘビー級の大会が多く、イギリス遠征もあり、棚橋はシリーズ最終戦のみの出場だった。ただ5.4福岡国際センター大会で、最強王者と言っても過言ではないオカダをあと一歩まで追いつめていた。肉体のケアに充てた2月と比べてグングン状態を上げているのは、あの肉体を見れば明らかだった。 トーア・ヘナーレとタッグを組んだこの日の試合では高橋裕二郎&マーティー・スカルのバレットクラブを相手に敗れてしまったが、本来のキレが戻ってきていると思う。コンディションはここ数年でベストなのではないだろうか。ただ、IWGPヘビー級王座奪還に失敗した後に新たなテーマを見つけるのは、棚橋クラスの選手になると至難の業だ。6.9大阪城ホール大会ではどんなカードが用意されているのか、予想がつかなかった。 しかし、この日の試合後、その不安は杞憂に終わった。裕二郎とスカルはヘナーレにストンピングを連発し、棚橋がエルボーで裕二郎を食い止めるが、スカルは棚橋にカサ攻撃を仕掛けた。そしてチキンウィングフェイスロックで棚橋を絞め上げると、放送席の獣神サンダー・ライガーが乱入。これを見たスカルと裕二郎は慌ててリングから退散した。 会場から大きな「ライガーコール」が注がれる中、棚橋を救ったライガーはマイクを握ると「この『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』、試合がなくてイライラしてんだよ!レイ・ミステリオJr.、連れてこい?連れてきてやろうじゃねえか!なんなら棚橋選手、俺、ミステリオ、3人。オマエも誰でも連れてこいや!」と衝撃発言。『怒りの獣神』が大音量で鳴り響いた。 共闘することに合意したライガーと棚橋は筋肉ポーズを見せ、バレットクラブを挑発しながらアピールした。ライガーは棚橋の腕を上げ、ライガーは実況席に、棚橋は控室にそれぞれ戻った。 「どうやら、新しい闘いの腕に身を任せられた。イギリス遠征を経て、久しぶりに新日本プロレスのリングに戻ってきたけど、まだ何も見せられてないから。次だね。大阪、見てろよ」 棚橋は意気揚々としていた。棚橋、ライガー、レイ・ミステリオJr.のトリオには、夢と華がある。翌日、新日本プロレスはCody&ハングマン・ペイジ&スカルのバレットクラブCody派を対戦相手とすることを発表した。ミステリオとCodyのWWE的な絡みや、棚橋とCodyの絡みにも注目したい。 おそらくこのカードを一番喜んでいるのはライガーだろう。棚橋にとってもいい機会だろう。昨年の大阪城大会では内藤哲也をテキサス・クローバー・ホールドで葬り、IWGPインターコンチネンタル王座を奪還しており、相性もいい。次のチャンスである『G1クライマックス』に向けて、レジェンドたちに埋もれることなく、しっかりとアピールしておきたいところ。 復帰直後に見られた不安が払拭されつつある。棚橋弘至は負けても負けても諦めず、進化を続けている。大阪城では明るく、楽しく、華のある試合を見せてもらいたい。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.12】写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年06月08日 21時15分
「IWGPが最強だと世界に見せたい」新日本オカダ・カズチカ、いざ大阪城ホールへ!
新日本プロレスは6.9『DOMINION』大阪城ホール大会の調印式と直前会見を7日、都内の本社で行った。IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカと挑戦者のケニー・オメガが出席。2人はIWGPのタイトルマッチとしては前代未聞の「時間無制限3本勝負」という試合形式でメインイベントを闘う。 「オイ、ケニー!いないのは知ってるよ。オメエがいないから、俺はあえてベルトを置いてきたんだ。ここじゃないな、まだ。大阪城だな。6月9日、時間無制限3本勝負!そこで勝って、ベルトをしっかり巻いて、帰ってきます」 4日の後楽園ホール大会で、オカダはこう叫んだ。オカダはウィル・オスプレイとのIWGPチャンピオンタッグを結成し、ケニーの相方である飯伏幸太、チェーズ・オーエンズを相手に快勝していた。本人が言う通り、どの会場でも入場する際にIWGPヘビー級のベルトを腰に巻いてはいない。 王者はインタビュールームでも「いやぁ…ひっさしぶりの試合。約1ヵ月ぶり。間違いなくケニー・オメガ、出てこなかったねぇ!肩透かし。たまらないよ」と嘆く。「こんなにガッカリするのは久しぶりだけど、俺も抵抗させてもらうよ。子供がやるようなことかもしれないけど、ベルト、巻かねぇからな。6月9日、大阪城ホール、そこでは対戦相手はオマエだ」とケニーの思いをぶちまける。「しっかりベルト巻いて入場して試合して、時間無制限3本勝負、勝って、ベルトをまた巻いて、帰ってやる」と宣言した。 前シリーズでオカダは、飯伏、棚橋弘至らとともに最終戦のみ出場した。一方ケニーはシリーズを全休し、日本で大阪城決戦でのIWGPヘビー級王座初奪還に向けて練習に専念。本人はパートナーの飯伏と「限界を超えたトレーニング」を積んでいたと調印式の場で明らかにしている。 「ボクはただ、ホントに『このIWGPが最強なんだよ』ということを世界中に見せたいだけで。ボクがその新日本プロレスの先頭に立って、チャンピオンの素晴らしさ、新日本プロレスの素晴らしさというのをただ広めていきたい」と、世界にアピールする闘いを思い描くオカダ。これに対してケニーは「日本に来てから、俺は自分の目標を“リスト”にしてきた。『G1』優勝、『ベストバウト』をチェック、インディーベストバウト、タッグ王座、KO-D無差別級王座、IWGPジュニアタッグ王座、インターコンチネンタル王座…こうして考えると、全ての項目にチェックを入れてきて、『一番最後に残ったがこのIWGPヘビー級のベルトなんじゃないか?』と思う」と今回の一戦をキャリアの集大成と位置づけた。 3本勝負を提案したケニーは「時間よりフォールコントロールが重要。1本目、どちらがどれだけ早くフォールを取るか」をポイントに挙げた。過去の3本勝負の歴史をひもとくと、1本目は早期決着が多い。1本目を先取すると残る試合の主導権を握ることができ、精神的にも優位に立つことができる。ケニーのコメントは頭に入れておいた方が良さそうだ。 オカダのV13か?ケニーの初戴冠か?G1クライマックスにIWGPヘビー級王者として出場する選手が大阪城ホールで決まる。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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