これを受け日体大は、5月24日に公式サイトにお知らせをアップ。「日本(にほん)大学アメリカンフットボール部の反則行為に関する件について」と題した文章を掲載した。アメフト部および学生に対して「誤った誹謗・中傷を含め、多くのご意見やお問い合わせを戴いております」「本学としても、このようなことがないよう、その指導に務めてまいります」と記している。日大と日体大はまったく別の大学であるが「知らぬ存ぜぬ」ではなく、大学アメフト界全体の問題と受け止め、指導を徹底すると表明した日体大の姿勢は評価されるべきだろう。
アメフトとラグビーを混同するネットユーザーも多いようだ。2つのスポーツは似て非なるもの。ラグビーは頭部以外に防具を着ける必要はないが、アメフトでは必須。ラグビー以上に危険が伴うスポーツなのは確かだ。日本大学にはアメフト部のほかラグビー部も存在。ラグビー部にも抗議の電話が相次いでいるという。さらに、関東ラグビー協会にも苦情や問い合わせの電話が来ている。
とんだ風評被害と言えるが、これもアメフトという競技自体がマイナーな存在であり、今回の一件で一気に注目を浴びてしまったためだろう。
芸能界随一のアメフトファンとして知られるカンニング竹山は、5月23日放送の『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)で「このニュースのおかげで、どれほどアメフトの印象を悪くしているか」「日本でアメリカンフットボールを引っ張ってきた人たち(監督やコーチ)が、印象を悪くした。『危険なスポーツだ』『ダメなスポーツだ』というふう(印象)になっている」と怒った。竹山の言う通り、日大アメフト部は取り返しのつかない行為をしてしまったと言えるだろう。