キクチは自身のアカウントに
「日大アメフト部の監督とコーチの住所や家族を見つけ出し、ネットに晒そうとする人達がいる。あの2人を擁護する気持ちはないけどそこまでする必要もないと思う。情報ではなく憎悪の共有、言葉の集団リンチは情報化社会の病巣かもしれない。批判と中傷は別だし、正義と暴力は微々たる差だと意識しよう」(スマイリーキクチTwitterより引用)
とツイート。2人の個人情報を投稿しようとする行動を止めるよう訴えかけた。
これにはネットユーザーも「そこまではやりすぎ」「キクチさんの言うとおりだと思う」と多くが賛同。一方で、「彼らは自業自得。批判も必要」「マスコミが一番無関係の人間を晒している」という意見もあった。
一連の問題では、事案発生時から悪質タックルをした選手の実名と顔写真がネット上に流れ執拗に批判されたほか、内田前監督や井上コーチについても、かなり厳しい批判が浴びせられた。中には中傷のような文言も散見される。
またネットの誤情報を参考にした的外れな批判も続いている。日大アメフト部とは無関係の日本大学ラグビー部や日本体育大学アメリカンフットボール部、同ラグビー部、そして日本ラグビーフットボール協会にも抗議や苦情の電話が入っている状況だ。
さらに23日に行われた内田前監督と井上コーチの緊急会見で、司会者が報道陣に暴言を浴びせた件に関してもトラブルが起こった。当初、司会者が「日本大学の危機管理学部に所属する教授だ」とする誤ったツイートが投稿され、それを信じたネットユーザーが全く無関係の教授に対し、誹謗、中傷する言葉を浴びせる事態に発展した。
キクチの言うように内田前監督、井上コーチの行動や言動については批判されるべきものであり、看過できないもの。特に教え子に責任を押し付け、自身は責任から逃れようとする姿勢は、スポーツマンとしてあり得ない行為と言わざるを得ない。
しかし、全く無関係の家族や団体にまで批判の矢を向け、住所などを晒す行為は、明らかにやりすぎだろう。そのような行動は自粛し、またネットの情報をうのみにせず、信憑性が明らかになってから行動するよう心がけたいものだ。
記事内の引用について
スマイリーキクチの公式twitterより
https://twitter.com/smiley_kikuchi