この日の会見には谷川貞治イベントプロデューサーとTBSの信国一朗取締役事業本部長らが出席。7年ぶりにリング復帰する船木VS桜庭戦の正式決定とともに、参戦予定だったヒクソンの襲来延期も濃厚となり、谷川EPが「最後までどうなるかわかりませんが、ヒクソンは契約の過程で大みそかは厳しくなった」「桜庭と船木の勝者に来年最初の興行でヒクソンと対戦してもらおうと思う」などと説明した。
第一弾カードとして桜庭VS船木の一戦こそ決まったものの、肝心要のヒクソンが参戦見送りとなればトーンダウンの感は否めない。昨年の秋山成勲によるヌルヌル騒動や放送局のTBSが現在ボクシングの亀田問題で火種を抱えているだけに、大会を成功できるどうか不安要素があるのだ。
同社の信国事業部長は同問題を踏まえながらこの日「色んな批判を頂き、反省していますが、ボクシングはK-1とは違う格闘技。その点ダイナマイトには5年の歴史もありますし」と答弁してみせたが、会見では亀田問題で揶揄(やゆ)される一幕もあった。
ヒクソン襲来見送りに加え、亀田問題、さらには事実上消滅したPRIDEの男祭りとの兼ね合いからも不穏なムードが漂う今年のDynamite!!。それでも「視聴率も去年ぐらいは取れるでしょう」とTBSサイド。さらなるサプライズがあるのか、今後ダイナマイト級のカード発表に期待したいところだ。