筒香は6月10日(同9日)に右ふくらはぎの張りのため負傷者リスト(IL/10日間)入りし、その後は調整のためマイナーでプレー。ただ、マイナーでは「15試合・.138・3本・7打点」とほとんど結果を残せていなかった。
報道によると、IL入りした野手がマイナーの試合に調整目的で出場できるのは最大20日間で筒香は7日(同6日)にその日数に到達したが、チーム側はマイナーでの成績も加味して40人枠外とすることを決定。“事実上の戦力外”とも呼ばれるこの措置を受けた筒香は引き続きマイナーでプレーするとのことだが、今後メジャー再昇格の機会があるかは不透明な見通しとなっている。
今回の一件を受け、ネット上には「3割とかならまだしも、1割台なら枠を外されるのも当然」、「去年は150キロ超の速球をほとんど打ててなかった(打率.065)けど、その弱点を克服できてないってことなんだろうか」、「そもそもメジャー成績もサッパリ(12試合・.120・0本・2打点)だったし、もう上がり目はないんじゃないか」といった反応が寄せられている。
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一方、「仮に帰国なら新助っ人が全滅した巨人が狙うだろう、もう関係者が水面下で接触しているとしても不思議ではない」、「炭谷(銀仁朗/現楽天)の放出は筒香電撃入団の布石だったのか?」、「MLB帰りの山口(俊)が普通にやれてるから、味を占めて筒香にも手を出す可能性はあり得る」と、今後のNPB復帰・巨人入りを予想する声も複数見受けられた。
「一般的に40人枠を外れた選手はマイナーでのプレーを受け入れ再起にかけるか、他球団移籍を模索するために退団するかの2択を迫られるとされています。各報道では筒香はマイナーでのプレーを受け入れる見通しだといいますが、日米の他球団から好待遇のオファーが来た場合は翻意してチームを去ることもあり得ない話ではありません。その有力候補として一部ファンが挙げている巨人は今季獲得した新助っ人のテームズ(4月27日にアキレス腱を断裂し今季絶望)、スモーク(家族が来日するめどが立たず6月17日に退団)が稼働していないこともあり、7日終了時点のチーム打率はリーグ5位(.253)。1.5ゲーム差で追う首位阪神の追撃に向け打線のテコ入れは急務といえますが、その状況の中NPB時代に『.285・205本・613打点』と実績を残している筒香が40人枠から外れたため、巨人は打線強化に最適な人材として筒香に食指を動かすのではと予想する声が強まっています。また、6月10日にMLBからNPB・巨人に復帰した山口は今季マイナーで『5登板・0勝3敗・防御率6.17』とサッパリだった一方、NPBでは『3登板・2勝1敗・防御率1.33』と結果を残しています。捕手の炭谷を7月4日に金銭トレードで楽天に放出し支配下枠が1つ空いたことも筒香獲得への好材料になるのではという見方もされています」(野球ライター)
本職の左翼をはじめ一塁、三塁と複数ポジションを守ることができ、三塁以外に絶対的レギュラーがいない巨人の思惑に合うとみられている筒香。仮にNPB・巨人復帰となれば球界に衝撃が走ることは間違いないが、果たして今後実現することはあるのだろうか。
文 / 柴田雅人