今回の動画で中畑氏は、自身が指導者として見てきた選手の中で特に印象に残っている選手をテーマにトーク。巨人コーチ時代の1993年に入団してきた松井秀喜氏(元巨人他)の体の固さや、DeNA監督時代の2013年に当時プロ7年目・25歳の梶谷隆幸(現巨人)にかけた言葉などについて語った。
話題となっているのは、2012~2015年にかけDeNAで共に戦った筒香嘉智(現ドジャース)についての発言。2012年にDeNA監督に就任した中畑氏は、当時プロ3年目・20歳の筒香について「(打撃に)柔らかすぎるぐらいの柔軟性があった」、「(筒香と初めて)会った時に『(松井と)同じ(ように)高校から(プロに)入ってきてもこんなに違うのか』と思った」と、バッティング時の体の柔らかさに驚かされたという。
一方、中畑氏は「真っすぐにはめちゃ(くちゃ)弱い、変化球(を打つの)はものすごくうまい」と、筒香は直球に苦戦している節も見受けられたとコメント。ただ、直球に弱い原因や改善のための具体的な指導などについては触れなかった。
>>元巨人・笠原氏、レイズ筒香に「活躍できない」「レギュラーも獲れない」 メジャーに挑む大砲を酷評したワケは<<
今回の動画を受け、ネット上には「速球に弱いって今と全く変わってないじゃないか」、「なまじ柔軟性があるから速球を引きつけ過ぎて、その結果差し込まれてるってことなんだろうか」、「速球に弱い原因や解決策についても話してほしかった、まさか無策だったのか?」、「どんな指導をしたのかは分からないけど、ちゃんと対策してあげれば今の不振も無かったのでは」といった反応が多数寄せられている。
「筒香は横浜・DeNA(2010-2019)で『.285・205本・613打点』といった数字を残した後、2019年オフにMLB・レイズへポスティング移籍。ただ、同年の対ストレート打率が『.238』だったことから、ファンの間ではストレートの平均球速が150キロを超えるMLBでは通用しないのではという見方もされていました。実際、これまでの報道などによると筒香は『.197・8本・24打点』に終わった移籍1年目の2020年、150キロ以上のストレートに対する打率が『.065』だったそうです。こうした直球への弱さが若手時代から見受けられたという中畑氏の発言を受け、当時の首脳陣が適切な指導をしていれば違った結果になったのではと考えているファンもいるようです」(野球ライター)
MLB2年目の今季は「.167・0本・5打点」と不振に苦しみ、5月12日(現地時間11日)にレイズから戦力外となった筒香。その後同月16日(同15日)に移籍したドジャースでも21日(同20日)終了時点で「.111・0本・1打点」と苦戦しているが、今後成績が好転することはあるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ