この日のファンイベントには決勝トーナメントでレミー・ボンヤスキー(オランダ)と準々決勝を闘うハリ、ピーター・アーツ(オランダ)との準々決勝に臨む澤屋敷が出席。最初はそれぞれ和やかムードで意気込みを語ったが、イベントの目玉企画として行われたスパーリングでトラブルが発生した。
はじめに澤屋敷が集まったファン1600人を前に華麗なミット打ちを披露。鋭いパンチをぶち込み、クールにキメる澤屋敷に「キャー、かっこいい」「ただのボウズじゃない」などと黄色い声援が飛んでいた。だが、そこに突如ハリが乱入。いきなりケンカ腰で「オレとスパーリングをやれ」と要求したのだ。
予定外の展開に1度はスパーリングを拒否した澤屋敷だったが、ファンの後押しで下がるに下がれないムードとなって渋々これを了承。ヘッドギアも付けずにゴングが鳴ると、ハリの強烈なパンチを3発も顔面に被弾。たまらずグローブを外してし、戦意喪失してしまう。
すると終了を待たずに“試合放棄”した澤屋敷にハリは不満タラタラ。首をかしげ「逃げんな、コラァ!」とばかりに俗語でまくし立てていた。
険悪ムードとなってしまった澤屋敷とハリ。両雄ともに準々決勝を勝ち上がれば、ベスト4で激突するだけに、今後の動向から目が離せなくなってきた。